34 / 34
おまけ・家路(終)
しおりを挟む
この日、藤本幸太は憂鬱で仕方がなかった。
就職の話をしたついでに話したパートナーについて、両親にかなりしつこく追及され、挙句の果てに紹介しろと迫られ、根負けし、今日、紹介する約束を取り付けられたからだ。
今日ほど、自分の家族を呪ってやりたいと思った日はない。思春期の頃、自由奔放な親にうんざりして、家に帰りたくなかったあの時よりもだ。
「いい? 今日は泊まれって勧められても、絶対断れよ?」
「う、うん?」
思い出すとイライラするため、普段はしないが恋人にまで八つ当たりしてしまう。
幸太の恋人は坂田博美。大物資産家の家系で、出会った時からその育ちの良さは滲み出ていた。
しかし、その品の良さとは裏腹に、元彼と良いとは言えない関係を続けていて、気付いたら首を突っ込んでいた。
紆余曲折あって付き合い始めたものの、基本ネガティブ思考な博美は、やはり将来のことを考えて別れを切り出してきた。それもなんとか思い直させ、少々強引だったがプロポーズも受けさせ、自分の親に紹介に行くところなのだが、自分のお気に入りを人に見せたくない、という幸太の独占欲が働くのだ。
「大体、春名たちにだって紹介したくなかったのに……」
「ん? 何か言った?」
ぼそりと呟いた声が聞き取れなかったらしく、細い首を傾げて聞いてくる博美に、幸太は笑ってごまかす。
以前、春名悠という友人があまりにも博美に似ていて、悩みを内に溜め込むタイプで見ていられず、博美を紹介してしまったことを、少しだけ後悔している。
お気楽な清盛には美人な恋人だなとからかわれ、それが何となく癪に障るのだ。
「美人かどうかって、俺が一番知ってるつーの!」
思わず大きな声を出すと、隣で博美がびくついた。
「どうしたの? 機嫌悪いね」
大きな目にふさふさしたまつ毛を上下させて、顔を覗き込んでくる博美はやはり可愛い。
春名はマスコット的な存在だが、博美は品があって、表に出ないおしとやかさが良いのだ。
そんなことを考えているなんて知ったら、この恋人はどう反応するだろう?
「ホント嫌なんだよ、博美さんを家族に見せるのが」
「でも、ご両親のお誘いを何度も断ってるんでしょ?」
(ああ、分かってないこの人)
初めは幸太の家族に対しても警戒していた博美だが、幸太が再三「守ってやる」宣言したおかげで、緊張を解いた博美。だが、今は別の意味で緊張してほしいと願っている。
「誘いって……博美さん、何の誘いか分かって……ああもう、いいや、玄関開けるぞ」
幸太の口から説明しても、そんなばかな、と本気にしないのがオチだ。だったらいっそ、さっさとその問題にぶち当たればいい。
玄関のドアを開けると、家族総出で出迎えてくれた。
「いらっしゃーい!!」
一番元気が良いのは妹二人。リオとナオは双子だ。そして無口で表情が分かりにくいのが一番下の弟の哉、そして互いの腰を抱き合っているのが両親。
居間に落ち着いて家族を紹介すると、博美はにこやかに自己紹介をする。
(ああ、ダメだこりゃ)
博美がしゃべりだすと、家族はみんな目を輝かせているのだ。
何故なら、幸太も含めて家族みんな、美人が好きだから。
「ああ、ホントに博美さんは美人だよね~」
「……はい?」
「おい、ナオ」
「見てて癒される~。この前ちらっと見た春名くん? あの子も可愛かったけど~」
「黙れリオ」
「こんな美人なら、幸太も出し惜しみせずにさっさと紹介すればよかったんだ。なぁ母さん?」
「そうよぅ。博美さん? 良かったら私たちの家族に……」
「ストップ!! 博美は俺のだから! お前らの家族にしてたまるかっ。もういいだろ? 帰るぞ博美さん!」
幸太は家族の悪い癖が出ないうちに、さっさと退散しようと促す。しかし、何が起こったか分からない博美は、きょとんとしているだけだ。
「ちょっとぉ、まだ来たばっかりでお茶も飲んでないじゃない」
話の腰を折られた母親は、不満そうに文句を言う。その姿は、とても半世紀生きているとは思えないほど、可愛らしい。
当然だ、この母親は未だ現役でモデルをしているのだから。
「いや、帰る。あれほど念押したのに、博美を養子にするって言わないでくれって。約束破るならやめだ、こんなの」
「え?」
イライラと幸太が立ち上がると、博美は意外そうに眼を丸めた。そして慌てたように、「幸太、どういうこと?」と聞いてくる。
「俺が博美さんと籍入れるって言ったら、さぞかし美人だろうから、是非うちの子にしたいって言い始めやがった……」
「だってー、お兄ちゃんの好みの人なら、絶対美人系だと思ったしー」
兄の言葉尻を繋ぐように、ナオが両手を組んで嬉しそうに言う。
「そうそう、我が息子ながら、とても面食いでね」
「親父がそれを言うのか? 一人の男を、おふくろと取り合ったくせに!」
口を開けば好き勝手にとんでもないことを話してくれる家族は、次に何を話し出すか分からないから怖い。今日会わせたくなかったのは、こうなることが目に見えていたからだ。
「……あの」
やんややんやとそれぞれ騒ぎ出した藤本一家に、博美はぽつりと質問する。
「それ、私の意思ももちろん聞いていただけますよね?」
「博美さん?」
一家を楽しそうに眺めていた博美は、その一言で家族を収拾する。そして、今まで一番はしゃいで話していた母親が、本来の落ち着いた顔を見せた。
「そうよ。ごめんなさい、みんなあなたが来て舞い上がってたの。もちろん、あなたの意思が最優先よ」
すると博美はにっこりと笑う。それは、その場にいた誰もが、瞬きを忘れるほどの美しさだった。
「でしたら、お気持ちは大変うれしいのですが、今日は幸太さんのパートナーになることを許して頂くために来たので。そのお返事は、改めて後日でもよろしいですか?」
その答えに、誰もが感嘆のためいきをついた。幸太も例外なくこのしおらしい博美をどうしてくれようか、と悶え、咳払いして意識を戻す。
「そんな訳でもう俺らは帰る。面倒だから見送りはすんな。一目見れたから充分だろ」
そう言って、幸太は博美を連れてそそくさと家を出て行った。
◇◇
「ごめん!」
普通に話していても、家には声が届かない距離まで来て、幸太は真っ先に謝る。しかし、博美はいたって普通の表情だ。
「あはは、幸太が不機嫌だったの、ちょっとだけ分かる気がした。俺の実家と大違いで面白かったけど」
あれだけ家族が好き勝手騒いだのに、博美の心の広さに、幸太は感謝する。
本当は、幸太だって男女がするような、ちょっと緊張感漂う挨拶がしたかったのだ。しかし、両親があれでは、それを求めることこそ、無駄だろう。
「ご両親は、一人の男性を取り合ったの?」
やはり博美はその一言を気にしていたらしい。幸太の同性愛に理解があるのは、この両親のおかげなので、それで博美に会えたことだけは感謝だ。
「両方ともバイなんだ。しかも職業柄美しいものに目がない」
幸太の両親はモデルとカメラマンだ。しかもまだ現役だから、お互い違う相手とちょっとは遊んでいるのかもしれない。
「あー……それは家にいたくなくなるよね」
そこまで説明したら同情したのか、博美は苦笑した。塾の先生をしているからか、勉強以外の悩みも聞かされる立場としては、難しい年頃の心理はよく知っているはずだ。
「幸太はさ」
何かを考えるように目線を上に向けて、博美は言葉を続ける。
「出会ったときよく俺の心を読んだなって思ってたけど、あれは幸太も一緒だったから分かったんだね」
無理してたの、気付いて欲しかったんだ、と呟く横顔は、いつもと変わらない。しかし、幸太は無性に博美が可愛く見えて、思わず抱きしめた。
「ちょっ、幸太、ここ外!」
人に見られたら困る、ともがく博美をぎゅうぎゅう抱きしめると、次第に大人しくなった彼は優しく腕を叩く。
「ああもう、博美さん、可愛い」
この時、図星なんだとか余計なことを言わないところが良い。
黙ってされるままになって、幸太の我儘を聞いてくれる。
「さ、帰ろ?」
優しい博美の声が、帰路を促す。
「ああ」
この先の道がどんなに険しくても。
「博美さん、ずっと大事にするからね」
これからもこの手を離さない。やっと手に入れた理想の恋人。
二人はいつかと同じように、手を繋いで家路に着いた。
就職の話をしたついでに話したパートナーについて、両親にかなりしつこく追及され、挙句の果てに紹介しろと迫られ、根負けし、今日、紹介する約束を取り付けられたからだ。
今日ほど、自分の家族を呪ってやりたいと思った日はない。思春期の頃、自由奔放な親にうんざりして、家に帰りたくなかったあの時よりもだ。
「いい? 今日は泊まれって勧められても、絶対断れよ?」
「う、うん?」
思い出すとイライラするため、普段はしないが恋人にまで八つ当たりしてしまう。
幸太の恋人は坂田博美。大物資産家の家系で、出会った時からその育ちの良さは滲み出ていた。
しかし、その品の良さとは裏腹に、元彼と良いとは言えない関係を続けていて、気付いたら首を突っ込んでいた。
紆余曲折あって付き合い始めたものの、基本ネガティブ思考な博美は、やはり将来のことを考えて別れを切り出してきた。それもなんとか思い直させ、少々強引だったがプロポーズも受けさせ、自分の親に紹介に行くところなのだが、自分のお気に入りを人に見せたくない、という幸太の独占欲が働くのだ。
「大体、春名たちにだって紹介したくなかったのに……」
「ん? 何か言った?」
ぼそりと呟いた声が聞き取れなかったらしく、細い首を傾げて聞いてくる博美に、幸太は笑ってごまかす。
以前、春名悠という友人があまりにも博美に似ていて、悩みを内に溜め込むタイプで見ていられず、博美を紹介してしまったことを、少しだけ後悔している。
お気楽な清盛には美人な恋人だなとからかわれ、それが何となく癪に障るのだ。
「美人かどうかって、俺が一番知ってるつーの!」
思わず大きな声を出すと、隣で博美がびくついた。
「どうしたの? 機嫌悪いね」
大きな目にふさふさしたまつ毛を上下させて、顔を覗き込んでくる博美はやはり可愛い。
春名はマスコット的な存在だが、博美は品があって、表に出ないおしとやかさが良いのだ。
そんなことを考えているなんて知ったら、この恋人はどう反応するだろう?
「ホント嫌なんだよ、博美さんを家族に見せるのが」
「でも、ご両親のお誘いを何度も断ってるんでしょ?」
(ああ、分かってないこの人)
初めは幸太の家族に対しても警戒していた博美だが、幸太が再三「守ってやる」宣言したおかげで、緊張を解いた博美。だが、今は別の意味で緊張してほしいと願っている。
「誘いって……博美さん、何の誘いか分かって……ああもう、いいや、玄関開けるぞ」
幸太の口から説明しても、そんなばかな、と本気にしないのがオチだ。だったらいっそ、さっさとその問題にぶち当たればいい。
玄関のドアを開けると、家族総出で出迎えてくれた。
「いらっしゃーい!!」
一番元気が良いのは妹二人。リオとナオは双子だ。そして無口で表情が分かりにくいのが一番下の弟の哉、そして互いの腰を抱き合っているのが両親。
居間に落ち着いて家族を紹介すると、博美はにこやかに自己紹介をする。
(ああ、ダメだこりゃ)
博美がしゃべりだすと、家族はみんな目を輝かせているのだ。
何故なら、幸太も含めて家族みんな、美人が好きだから。
「ああ、ホントに博美さんは美人だよね~」
「……はい?」
「おい、ナオ」
「見てて癒される~。この前ちらっと見た春名くん? あの子も可愛かったけど~」
「黙れリオ」
「こんな美人なら、幸太も出し惜しみせずにさっさと紹介すればよかったんだ。なぁ母さん?」
「そうよぅ。博美さん? 良かったら私たちの家族に……」
「ストップ!! 博美は俺のだから! お前らの家族にしてたまるかっ。もういいだろ? 帰るぞ博美さん!」
幸太は家族の悪い癖が出ないうちに、さっさと退散しようと促す。しかし、何が起こったか分からない博美は、きょとんとしているだけだ。
「ちょっとぉ、まだ来たばっかりでお茶も飲んでないじゃない」
話の腰を折られた母親は、不満そうに文句を言う。その姿は、とても半世紀生きているとは思えないほど、可愛らしい。
当然だ、この母親は未だ現役でモデルをしているのだから。
「いや、帰る。あれほど念押したのに、博美を養子にするって言わないでくれって。約束破るならやめだ、こんなの」
「え?」
イライラと幸太が立ち上がると、博美は意外そうに眼を丸めた。そして慌てたように、「幸太、どういうこと?」と聞いてくる。
「俺が博美さんと籍入れるって言ったら、さぞかし美人だろうから、是非うちの子にしたいって言い始めやがった……」
「だってー、お兄ちゃんの好みの人なら、絶対美人系だと思ったしー」
兄の言葉尻を繋ぐように、ナオが両手を組んで嬉しそうに言う。
「そうそう、我が息子ながら、とても面食いでね」
「親父がそれを言うのか? 一人の男を、おふくろと取り合ったくせに!」
口を開けば好き勝手にとんでもないことを話してくれる家族は、次に何を話し出すか分からないから怖い。今日会わせたくなかったのは、こうなることが目に見えていたからだ。
「……あの」
やんややんやとそれぞれ騒ぎ出した藤本一家に、博美はぽつりと質問する。
「それ、私の意思ももちろん聞いていただけますよね?」
「博美さん?」
一家を楽しそうに眺めていた博美は、その一言で家族を収拾する。そして、今まで一番はしゃいで話していた母親が、本来の落ち着いた顔を見せた。
「そうよ。ごめんなさい、みんなあなたが来て舞い上がってたの。もちろん、あなたの意思が最優先よ」
すると博美はにっこりと笑う。それは、その場にいた誰もが、瞬きを忘れるほどの美しさだった。
「でしたら、お気持ちは大変うれしいのですが、今日は幸太さんのパートナーになることを許して頂くために来たので。そのお返事は、改めて後日でもよろしいですか?」
その答えに、誰もが感嘆のためいきをついた。幸太も例外なくこのしおらしい博美をどうしてくれようか、と悶え、咳払いして意識を戻す。
「そんな訳でもう俺らは帰る。面倒だから見送りはすんな。一目見れたから充分だろ」
そう言って、幸太は博美を連れてそそくさと家を出て行った。
◇◇
「ごめん!」
普通に話していても、家には声が届かない距離まで来て、幸太は真っ先に謝る。しかし、博美はいたって普通の表情だ。
「あはは、幸太が不機嫌だったの、ちょっとだけ分かる気がした。俺の実家と大違いで面白かったけど」
あれだけ家族が好き勝手騒いだのに、博美の心の広さに、幸太は感謝する。
本当は、幸太だって男女がするような、ちょっと緊張感漂う挨拶がしたかったのだ。しかし、両親があれでは、それを求めることこそ、無駄だろう。
「ご両親は、一人の男性を取り合ったの?」
やはり博美はその一言を気にしていたらしい。幸太の同性愛に理解があるのは、この両親のおかげなので、それで博美に会えたことだけは感謝だ。
「両方ともバイなんだ。しかも職業柄美しいものに目がない」
幸太の両親はモデルとカメラマンだ。しかもまだ現役だから、お互い違う相手とちょっとは遊んでいるのかもしれない。
「あー……それは家にいたくなくなるよね」
そこまで説明したら同情したのか、博美は苦笑した。塾の先生をしているからか、勉強以外の悩みも聞かされる立場としては、難しい年頃の心理はよく知っているはずだ。
「幸太はさ」
何かを考えるように目線を上に向けて、博美は言葉を続ける。
「出会ったときよく俺の心を読んだなって思ってたけど、あれは幸太も一緒だったから分かったんだね」
無理してたの、気付いて欲しかったんだ、と呟く横顔は、いつもと変わらない。しかし、幸太は無性に博美が可愛く見えて、思わず抱きしめた。
「ちょっ、幸太、ここ外!」
人に見られたら困る、ともがく博美をぎゅうぎゅう抱きしめると、次第に大人しくなった彼は優しく腕を叩く。
「ああもう、博美さん、可愛い」
この時、図星なんだとか余計なことを言わないところが良い。
黙ってされるままになって、幸太の我儘を聞いてくれる。
「さ、帰ろ?」
優しい博美の声が、帰路を促す。
「ああ」
この先の道がどんなに険しくても。
「博美さん、ずっと大事にするからね」
これからもこの手を離さない。やっと手に入れた理想の恋人。
二人はいつかと同じように、手を繋いで家路に着いた。
3
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
【完結】もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない
バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《根暗の根本君》である地味男である<根本 源(ねもと げん)>には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染<空野 翔(そらの かける)>がいる。
ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない??
イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。
【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?
perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。
その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。
彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。
……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。
口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。
――「光希、俺はお前が好きだ。」
次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
【完結】君の手を取り、紡ぐ言葉は
綾瀬
BL
図書委員の佐倉遥希は、クラスの人気者である葉山綾に密かに想いを寄せていた。しかし、イケメンでスポーツ万能な彼と、地味で取り柄のない自分は住む世界が違うと感じ、遠くから眺める日々を過ごしていた。
ある放課後、遥希は葉山が数学の課題に苦戦しているのを見かける。戸惑いながらも思い切って声をかけると、葉山は「気になる人にバカだと思われるのが恥ずかしい」と打ち明ける。「気になる人」その一言に胸を高鳴らせながら、二人の勉強会が始まることになった。
成績優秀な遥希と、勉強が苦手な葉山。正反対の二人だが、共に過ごす時間の中で少しずつ距離を縮めていく。
不器用な二人の淡くも甘酸っぱい恋の行方を描く、学園青春ラブストーリー。
【爽やか人気者溺愛攻め×勉強だけが取り柄の天然鈍感平凡受け】
【完結】後悔は再会の果てへ
関鷹親
BL
日々仕事で疲労困憊の松沢月人は、通勤中に倒れてしまう。
その時に助けてくれたのは、自らが縁を切ったはずの青柳晃成だった。
数年ぶりの再会に戸惑いながらも、変わらず接してくれる晃成に強く惹かれてしまう。
小さい頃から育ててきた独占欲は、縁を切ったくらいではなくなりはしない。
そうして再び始まった交流の中で、二人は一つの答えに辿り着く。
末っ子気質の甘ん坊大型犬×しっかり者の男前
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
面白くて一気に読ませて頂きました😃
4人が幸せになりますように❤️
ありがとうございます!!!(感涙😭)
感想、とても励みになります❤
他にもイッキ読みできるお話があるので、よかったら読んでみてくださいね😆