俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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左江内編 ②

取られてしまう、か…

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午後三時、漸く取れた昼休憩

食堂で適当にサンドイッチをつまみながら資料に目を通す

すると、最近は見かけなかった人が俺の前に座った

「よっお疲れ様、そっち今大変らしいじゃん」

左「あ、井伊先輩。お疲れ様です」


新人の頃かなりお世話になった 井伊上志いい じょうし先輩だ

先輩はおにぎりを頬張りながら、労りの言葉をかけてくれた


左「あと一週間で落ち着きそうです、けれど…」

井「聞いてるよ、お相手が結構面倒臭いんだろ?」

左「そうなんですよ。何度も会議してはやり直しで…漸く纏まってきたんですけれどね」

井「こっちからもヘルプ何人か送ったから、少しは休めるんじゃないか?お前顔が死んでるぞ、少しゆっくりしてけ」

左「あはは…ありがとうございます」


同僚や部下からも何度も言われたけれど、そんなに顔死んでるのか……

まあ確かに、wedge解散の時も同じくらい言われたし

今も似たような状況だからな…


井「てか聞いたんだけどさ、お前コレ出来たんだろ?早く言えよ~」

小指をピンッと立ててニタニタとする先輩

…さてはそれを聞きたくて話しかけてきたな??


左「どうせ佐江とかから聞いたんですよね?まだ付き合ってないんですよ…」

井「え"っ付き合ってねーの!?同棲とか何とか聞いたから惚気さそうと思ったのに~!!」

左「はは…色々偶然があったんですよ」

井「きっといい子なんだろ、早く手に入れとかないと取られちまうぞ~?」

左「……そう、ですね~」


取られてしまう、か……


大都のLIN3を思い出す


『可愛いねこの人』



…恥ずかしながら、恋愛沙汰は大都の方が圧倒的に経験豊富だし

顔も身なりも、大都の方が気を使っている

かという俺はなんにも気を使わずずっと芋っぽいままだ




…もし選ぶとしたら、琥珀君にとっては大都の方がいいに決まってるだろうな
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