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第4章 馬車
第57話 過去3
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マックに代わって、ディーンが前に出た。
「……僕が知ってるところまでしか説明できないよ?」
ディーンはちらりとマックを振り返る。
「う、うん……それでもいいから」
マックが小さくうなずくと、ディーンは俺たちの方へ向き直った。
「ランたちは、僕たちのこと……どう思ってる?」
唐突な質問に少し戸惑っていると、先に口を開いたのはアリーだった。
「うーん……ルネサスさんは感情型で、マックさんは行動力があって、ディーンさんは冷静に物事を見てる人……かな」
少し恥ずかしそうに、それでも正直にそう言った。
「でも……みんな性格はバラバラだけど、優しいって感じたよ。私たちの話を聞いて、怒ってくれたから」
俺も静かにうなずいた。
「……これから、少し重い話になると思うけど」
「それって……俺たちが聞いてもいいんですか?」
俺が尋ねると、ディーンははっきりと答えた。
「ああ。君たちなら、大丈夫だって思えた。……今の答えを聞いて、確信したよ」
なぜそう思ったのかは分からないけど――その信頼が、素直に嬉しかった。
「……分かった。教えてほしい」
俺たちは静かにうなずいた。覚悟を決めたように。
「じゃあ、僕たちの出会いから話すね」
「えっ? マックさんの話だけじゃないの?」
「うん、僕たち3人……出会いがちょっと複雑だったから」
マックも、どこか懐かしそうに頷いた。
「僕たちが会ったのは、もう2年前くらいだったかな」
「そうだな……だいたいそのくらいだった」
「……アリーとランが出会った時と同じくらいの『偶然』だったけど、少し事情が違ったんだ」
背後では、木々が風に揺れてざわめき、ガコンと乗り合い馬車の音が響く。どうやら村が近づいているらしい。
「僕とマックは、もともと別々のパーティーにいたんだ。でも、たまたま同じ食事処にいて……僕は追放されて、マックは自分から抜けた。そのとき、偶然会ったんだ」
「そ、それって……私たちと違って、運が良かったってこと?」
「うん。今となっては……運が良かったと思える。けど、当時は……『なんで追放されたんだろう』って、ずっと悩んでた」
ディーンがふっと息を吐いて、少し視線を落とした。
「でも……そこにマックがきて、『おい、一回ここから抜けるぞ』って。いきなり強引に引っ張っていかれたんだ」
「そ、それって……今と変わらないですね。マックさん、やっぱり行動派だ」
俺が言うと、ディーンが苦笑しながら続けた。
「うん、あの時は正直、『なんてやつだ』って思ったよ。でも、気づいたらついて行ってた」
「おいっ、そんなこと思ってたのかよ!」
マックが口を挟むと、ディーンは肩をすくめた。
「そりゃそうだろ。突然、知らないやつに引っ張られたら、誰だってそう思うよ」
マックは言い返せず、口を閉じた。
「でもね……あの時、半分は感謝もしてた。あのままだったら……晒し者になってたと思うから」
その言葉に、マックが少しうつむいて呟いた。
「……そっか。そう感じてたのか……。悪かったな」
「ううん。いいんだよ。あれは2年前のことだし、今はむしろ感謝してる。あの時、無理やりでも連れて行ってくれて、本当に良かったって思ってるんだ」
「……そっか」
「……僕が知ってるところまでしか説明できないよ?」
ディーンはちらりとマックを振り返る。
「う、うん……それでもいいから」
マックが小さくうなずくと、ディーンは俺たちの方へ向き直った。
「ランたちは、僕たちのこと……どう思ってる?」
唐突な質問に少し戸惑っていると、先に口を開いたのはアリーだった。
「うーん……ルネサスさんは感情型で、マックさんは行動力があって、ディーンさんは冷静に物事を見てる人……かな」
少し恥ずかしそうに、それでも正直にそう言った。
「でも……みんな性格はバラバラだけど、優しいって感じたよ。私たちの話を聞いて、怒ってくれたから」
俺も静かにうなずいた。
「……これから、少し重い話になると思うけど」
「それって……俺たちが聞いてもいいんですか?」
俺が尋ねると、ディーンははっきりと答えた。
「ああ。君たちなら、大丈夫だって思えた。……今の答えを聞いて、確信したよ」
なぜそう思ったのかは分からないけど――その信頼が、素直に嬉しかった。
「……分かった。教えてほしい」
俺たちは静かにうなずいた。覚悟を決めたように。
「じゃあ、僕たちの出会いから話すね」
「えっ? マックさんの話だけじゃないの?」
「うん、僕たち3人……出会いがちょっと複雑だったから」
マックも、どこか懐かしそうに頷いた。
「僕たちが会ったのは、もう2年前くらいだったかな」
「そうだな……だいたいそのくらいだった」
「……アリーとランが出会った時と同じくらいの『偶然』だったけど、少し事情が違ったんだ」
背後では、木々が風に揺れてざわめき、ガコンと乗り合い馬車の音が響く。どうやら村が近づいているらしい。
「僕とマックは、もともと別々のパーティーにいたんだ。でも、たまたま同じ食事処にいて……僕は追放されて、マックは自分から抜けた。そのとき、偶然会ったんだ」
「そ、それって……私たちと違って、運が良かったってこと?」
「うん。今となっては……運が良かったと思える。けど、当時は……『なんで追放されたんだろう』って、ずっと悩んでた」
ディーンがふっと息を吐いて、少し視線を落とした。
「でも……そこにマックがきて、『おい、一回ここから抜けるぞ』って。いきなり強引に引っ張っていかれたんだ」
「そ、それって……今と変わらないですね。マックさん、やっぱり行動派だ」
俺が言うと、ディーンが苦笑しながら続けた。
「うん、あの時は正直、『なんてやつだ』って思ったよ。でも、気づいたらついて行ってた」
「おいっ、そんなこと思ってたのかよ!」
マックが口を挟むと、ディーンは肩をすくめた。
「そりゃそうだろ。突然、知らないやつに引っ張られたら、誰だってそう思うよ」
マックは言い返せず、口を閉じた。
「でもね……あの時、半分は感謝もしてた。あのままだったら……晒し者になってたと思うから」
その言葉に、マックが少しうつむいて呟いた。
「……そっか。そう感じてたのか……。悪かったな」
「ううん。いいんだよ。あれは2年前のことだし、今はむしろ感謝してる。あの時、無理やりでも連れて行ってくれて、本当に良かったって思ってるんだ」
「……そっか」
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