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新学期!!
二人で二倍の寂しさ
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「は、は……吐きそうだ」
先輩は手で口を押さえて呻いた。自業自得とは言え、本当に無茶をする。
「先輩、食堂でお茶汲んでくるよ」
レスキューの為に立ち上がったオレだったが、瀕死とは思えない強い力で先輩に腕を掴まれた。
「だ、だいじょうぶ、だ。吐き気は治まったから、お茶は、いらない」
「強がるなって、口の中気持ち悪いだろ。お茶で洗い流せよ」
全く治まってなさそうな震える声で言われても説得力がない。先輩を振り払って食堂へ向かおうとしたが、逆に引っ張られベンチに戻ってしまった。
「先輩は責任を果たしたよ。もう十分だから、素直に口直ししろよ」
「ん、そうだな……じゃあ口直しする」
ようやく素直になった先輩は、チラッと食堂の方へ目をやった後、何を思ったのかいきなりキスしてきた。軽く唇に触れる程度のキスだったが、オレをパニックにさせるには十分だった。
「口直ししろって言ったのはセイシュンだぞ」
近すぎる先輩を押し返すと、少しだけムッとした顔をされる。
「こんなもん口直しになるか! オレの口の中だって同じ状態だ!」
ベッタリと甘さが残る舌を出して見せつけると、またも先輩にちゅーされてしまう。
「だから止めろって! こ、こんな所でそういうの止めろよ。誰かに見られるかもしんないだろ!」
「大丈夫だ。ちゃんと誰もいない事を確認したから」
そういう問題じゃねぇ! 毒の一気飲みでハイになってんのか……それとも、今夜一緒に過ごせなくなって、先輩も寂しいのかな。
「あのさ、やっぱり今日、勉強の邪魔しないから、先輩の部屋に行っていい?」
「お前が一緒にいる部屋で、一人机に向かうのは拷問だ。勘弁してくれ」
オレの提案はあっさり却下されたが、いつの間にか太ももに置かれた、先輩の手が熱くて文句を言う余裕はなくなる。
「じゃあ……便所か、どっか……あー反省室でもいいじゃん。このまま一発ヤってから、部屋に戻れば?」
先輩もヤル気はあるみたいだし、いいアイデアだと思ったのに、ビシッと額に手刀を食らわされた。
「誰かに見られたら、どうするつもりだ」
「こんな所で堂々とキスしてくる奴が、どの口で言ってんだ!」
何を言っているんだと呆れた顔をされたので、つい言い返してしまったが(一応『キス』の声量は控えた)先輩は「ちゅーとアレは全然違う」と真剣な顔で反論してきた。
「最中のセイシュンを誰かに見られたら大変だ。見た奴が気の毒だ」
「どーゆう意味だ! ケンカ売ってんのかッ!」
「ん? 見た奴の記憶が飛ぶまで、俺が殴るからな。可哀想だろ」
ここで圏ガク的な発言とか訳が分からない。何が言いたいんだ。
「セイシュンのいやらしい姿を見ていいのは俺だけだからな。人に見られるような場所では絶対にしないんだ」
……確かにケツ掘られてる現場を見られたら、確実に人生は終わるな。
「どうした? なんか顔が赤いぞ」
「うッうるせぇな! 先輩がいきなり惚気出すから驚いたんだ!」
いきなり人の顔色変えるような発言をぶっ込んでくるのは、ワザとなんだろうか。天然のように見えるのに、手のひらで転がされている感覚があるのは何故だ。
「先輩だってそうだからな、先輩のエロい姿見ていいのはオレだけだから……な」
共有スペースの真っ只中だという事を思い出し、ゴニョゴニョと小声で先輩にやり返す。
「お前はかわいいなぁ」
公衆の面前で屈辱的な事を言われているのに、オレはキレるどころか更に骨抜きにされていく。頭を優しく撫でられると、後の事など考えられず、先輩の肩にもたれ身を委ねる。
「ん、名残惜しいがここらで切り上げるか」
このまま、ずっとこうしていたい。そう思ってしまった時、触れていた先輩の手が、優しくもオレを元いた場所に押し戻した。
「一緒にいると、セイシュンの全部を俺だけのものにしたくなる……離れられなくなる」
先輩を見ると、寂しいと顔に書いてあった。待ちに待った週末だったが、事情が事情だ。オレは離れてしまった先輩の手を握り、ふて腐れた声で「ばーか」と言ってやる。
「オレの全部なんて、とっくに先輩のもんなんだよ。離れる必要なんてないからな、つーか離れる気なんてオレにはないから」
大の男が情けない顔を見せるなと、きつめの口調で注意すると、先輩はオレを抱きしめた。
「…………どうしたの?」
「セイシュンは生意気だ」
人目を気にしろと注意したかったが、たった一晩過ごせないだけで、ここまで寂しがる姿を見て、何も感じずにいる事など不可能だった。
先輩の背中を先輩がしてくれるみたいにポンポンと撫でる。「やっぱり一緒にいる?」と声をかければ、先輩は弱々しく首を左右に振った。
恥ずかしそうに笑いながら、先輩はゆっくりと体を離す。「もう行くよ」と言って、立ち去ろうとする背中を追いかけ、玄関まで付いて行く。
旧館を出るまでの僅かな距離でも、手を繋いで歩きたいと思ってしまったが、先輩の手は少し遠く、物欲しげに眺めるだけに留める。
「先輩!」
先輩は玄関先に脱ぎ捨てた靴に足を突っ込むと、何も言わずに歩き出したので、慌てて声をかけた。
「あの、さ……明日、オレ待ってるから。先輩の補習が終わるの。だから、その、が、頑張れよ」
たかが補習だが、その原因を作ってしまった身としては、黙って見送る事は出来なかった。補習を応援って、色々な意味で情けないな、言ってるオレも言われてる先輩も。
そんなオレのやらかしを背中に受け、先輩も情けなさを実感したに違いない。足を止め、振り返るか一瞬迷った後「おう」と勇ましく返事をくれた。
「セイシュン、腹出して寝るなよ」
振り返った先輩は、余計なお世話を口にしながら、楽しそうに手を振る。そして「ガキじゃねぇんだぞ!」と反論すると、逃げるように校舎へ戻ってしまった。
オレも部屋に戻ると、就寝準備をしていた狭間に「あれ、戻って来たの?」と意外そうな顔を向けられてしまった。
「今日は遊びに行かんのか?」
先に用意された布団に寝転び、新学期に合わせて導入したらしいタブレットを弄る由々式にまで『なんで帰って来たんだ?』と言われて少し落ち込んだ。傷心に任せるまま、一応用意してくれていたらしい自分の寝床へ両手を全力で投げ出しダイブすると、オレの右手は見事に由々式の顔面を捉え、獲物を仕留めた確かな感触と、短い悲鳴が聞こえた。
「ここはオレの部屋だ。帰って来たら悪いかよ」
そのままゴロゴロと回転して、答えになっていない返事をする。オレだって、帰りたくて帰って来た訳じゃない。まあ、言わないけどな。
「明日、補習があるから、今日は大人しく部屋にいる事になったんだよ」
大袈裟にのたうち回る由々式にではなく、皆の分の布団を敷き終わり、ちょこんと枕元に正座した狭間に向かって、オレは事情を簡単に説明した。
「それじゃあ、明日は一日暇を持て余すんじゃな?」
気の毒そうに「そっか」と相槌を打ってくれる狭間との間に、鼻の頭を赤くした由々式が割って入ってくる。
「うるせぇな! 言われなくても分かってんだよ、馬鹿野郎!」
先輩を待つとは言っても、圏ガクの補習に予定はない。馬鹿正直に他学年の教室が並ぶ階でウロウロするのは、騒動を起こして補習の邪魔になる可能性が高いので、先輩の報告を待ち、明日はひたすら自室待機だ。
何もない部屋で、何度も廊下の時計を確認する為、落ち着きなく歩き回る自分を思うと、ひたすらに憂鬱だった。
「なら補習終わるまでワシに付き合うベ」
苛々するオレに、由々式はにんまりした顔で魅力的な提案をしてきた。思わずパッと顔を上げてしまったが、先輩の補習がいつ終わるか分からない中、ふらふらと出歩く訳にはいかない。
「いつになるか分からないけど、補習が終わるの待つって言ってるから無理だ。悪い」
「まあ、そう言うでねぇべ。補習って三年のじゃろ? なら、ここで待つより、もっといい場所があるから、騙されたと思って明日は付いて来るベ」
「待つのにいい場所ってどこだよ?」
やけに強引なので具体的な場所を尋ねると、由々式は再び手もとのタブレットに視線を落としながら答えてくれた。
「三年の補習は三年の教室でやるじゃろ? なら隣で待つのがベストじゃ。ちゅー訳で、明日はワシらの作業場に案内してやるべ」
その夜は欲求不満からか、なかなか寝付けなかった。一緒にいられないと言っても、たかが一日たかが一晩なのに、心にも体にも酷く堪える。
「先輩が卒業したら……オレ、どうなるんだろうな」
寂しさだけではなく、巨大な不安の塊を見つけてしまい、天井を見ながら一人呟く。先輩がいない毎日を考えると、頭がおかしくなりそうだった。他の奴らが一緒に寝ている事など関係なく、真夜中に叫び出してしまうかもしれない。
「明日、埋め合わせさせよう」
目元を手の甲で擦り、勝手に明日の予定を決める。今日泊まれなかった分、明日泊まろう。絶対に文句を言うだろうが、今日の予定が潰れたのは先輩の責任だ。この寂しさも不安も全部押しつけてやる。
何度目かの自分勝手を胸に、頭から布団を被り、強引に眠りについた。
先輩は手で口を押さえて呻いた。自業自得とは言え、本当に無茶をする。
「先輩、食堂でお茶汲んでくるよ」
レスキューの為に立ち上がったオレだったが、瀕死とは思えない強い力で先輩に腕を掴まれた。
「だ、だいじょうぶ、だ。吐き気は治まったから、お茶は、いらない」
「強がるなって、口の中気持ち悪いだろ。お茶で洗い流せよ」
全く治まってなさそうな震える声で言われても説得力がない。先輩を振り払って食堂へ向かおうとしたが、逆に引っ張られベンチに戻ってしまった。
「先輩は責任を果たしたよ。もう十分だから、素直に口直ししろよ」
「ん、そうだな……じゃあ口直しする」
ようやく素直になった先輩は、チラッと食堂の方へ目をやった後、何を思ったのかいきなりキスしてきた。軽く唇に触れる程度のキスだったが、オレをパニックにさせるには十分だった。
「口直ししろって言ったのはセイシュンだぞ」
近すぎる先輩を押し返すと、少しだけムッとした顔をされる。
「こんなもん口直しになるか! オレの口の中だって同じ状態だ!」
ベッタリと甘さが残る舌を出して見せつけると、またも先輩にちゅーされてしまう。
「だから止めろって! こ、こんな所でそういうの止めろよ。誰かに見られるかもしんないだろ!」
「大丈夫だ。ちゃんと誰もいない事を確認したから」
そういう問題じゃねぇ! 毒の一気飲みでハイになってんのか……それとも、今夜一緒に過ごせなくなって、先輩も寂しいのかな。
「あのさ、やっぱり今日、勉強の邪魔しないから、先輩の部屋に行っていい?」
「お前が一緒にいる部屋で、一人机に向かうのは拷問だ。勘弁してくれ」
オレの提案はあっさり却下されたが、いつの間にか太ももに置かれた、先輩の手が熱くて文句を言う余裕はなくなる。
「じゃあ……便所か、どっか……あー反省室でもいいじゃん。このまま一発ヤってから、部屋に戻れば?」
先輩もヤル気はあるみたいだし、いいアイデアだと思ったのに、ビシッと額に手刀を食らわされた。
「誰かに見られたら、どうするつもりだ」
「こんな所で堂々とキスしてくる奴が、どの口で言ってんだ!」
何を言っているんだと呆れた顔をされたので、つい言い返してしまったが(一応『キス』の声量は控えた)先輩は「ちゅーとアレは全然違う」と真剣な顔で反論してきた。
「最中のセイシュンを誰かに見られたら大変だ。見た奴が気の毒だ」
「どーゆう意味だ! ケンカ売ってんのかッ!」
「ん? 見た奴の記憶が飛ぶまで、俺が殴るからな。可哀想だろ」
ここで圏ガク的な発言とか訳が分からない。何が言いたいんだ。
「セイシュンのいやらしい姿を見ていいのは俺だけだからな。人に見られるような場所では絶対にしないんだ」
……確かにケツ掘られてる現場を見られたら、確実に人生は終わるな。
「どうした? なんか顔が赤いぞ」
「うッうるせぇな! 先輩がいきなり惚気出すから驚いたんだ!」
いきなり人の顔色変えるような発言をぶっ込んでくるのは、ワザとなんだろうか。天然のように見えるのに、手のひらで転がされている感覚があるのは何故だ。
「先輩だってそうだからな、先輩のエロい姿見ていいのはオレだけだから……な」
共有スペースの真っ只中だという事を思い出し、ゴニョゴニョと小声で先輩にやり返す。
「お前はかわいいなぁ」
公衆の面前で屈辱的な事を言われているのに、オレはキレるどころか更に骨抜きにされていく。頭を優しく撫でられると、後の事など考えられず、先輩の肩にもたれ身を委ねる。
「ん、名残惜しいがここらで切り上げるか」
このまま、ずっとこうしていたい。そう思ってしまった時、触れていた先輩の手が、優しくもオレを元いた場所に押し戻した。
「一緒にいると、セイシュンの全部を俺だけのものにしたくなる……離れられなくなる」
先輩を見ると、寂しいと顔に書いてあった。待ちに待った週末だったが、事情が事情だ。オレは離れてしまった先輩の手を握り、ふて腐れた声で「ばーか」と言ってやる。
「オレの全部なんて、とっくに先輩のもんなんだよ。離れる必要なんてないからな、つーか離れる気なんてオレにはないから」
大の男が情けない顔を見せるなと、きつめの口調で注意すると、先輩はオレを抱きしめた。
「…………どうしたの?」
「セイシュンは生意気だ」
人目を気にしろと注意したかったが、たった一晩過ごせないだけで、ここまで寂しがる姿を見て、何も感じずにいる事など不可能だった。
先輩の背中を先輩がしてくれるみたいにポンポンと撫でる。「やっぱり一緒にいる?」と声をかければ、先輩は弱々しく首を左右に振った。
恥ずかしそうに笑いながら、先輩はゆっくりと体を離す。「もう行くよ」と言って、立ち去ろうとする背中を追いかけ、玄関まで付いて行く。
旧館を出るまでの僅かな距離でも、手を繋いで歩きたいと思ってしまったが、先輩の手は少し遠く、物欲しげに眺めるだけに留める。
「先輩!」
先輩は玄関先に脱ぎ捨てた靴に足を突っ込むと、何も言わずに歩き出したので、慌てて声をかけた。
「あの、さ……明日、オレ待ってるから。先輩の補習が終わるの。だから、その、が、頑張れよ」
たかが補習だが、その原因を作ってしまった身としては、黙って見送る事は出来なかった。補習を応援って、色々な意味で情けないな、言ってるオレも言われてる先輩も。
そんなオレのやらかしを背中に受け、先輩も情けなさを実感したに違いない。足を止め、振り返るか一瞬迷った後「おう」と勇ましく返事をくれた。
「セイシュン、腹出して寝るなよ」
振り返った先輩は、余計なお世話を口にしながら、楽しそうに手を振る。そして「ガキじゃねぇんだぞ!」と反論すると、逃げるように校舎へ戻ってしまった。
オレも部屋に戻ると、就寝準備をしていた狭間に「あれ、戻って来たの?」と意外そうな顔を向けられてしまった。
「今日は遊びに行かんのか?」
先に用意された布団に寝転び、新学期に合わせて導入したらしいタブレットを弄る由々式にまで『なんで帰って来たんだ?』と言われて少し落ち込んだ。傷心に任せるまま、一応用意してくれていたらしい自分の寝床へ両手を全力で投げ出しダイブすると、オレの右手は見事に由々式の顔面を捉え、獲物を仕留めた確かな感触と、短い悲鳴が聞こえた。
「ここはオレの部屋だ。帰って来たら悪いかよ」
そのままゴロゴロと回転して、答えになっていない返事をする。オレだって、帰りたくて帰って来た訳じゃない。まあ、言わないけどな。
「明日、補習があるから、今日は大人しく部屋にいる事になったんだよ」
大袈裟にのたうち回る由々式にではなく、皆の分の布団を敷き終わり、ちょこんと枕元に正座した狭間に向かって、オレは事情を簡単に説明した。
「それじゃあ、明日は一日暇を持て余すんじゃな?」
気の毒そうに「そっか」と相槌を打ってくれる狭間との間に、鼻の頭を赤くした由々式が割って入ってくる。
「うるせぇな! 言われなくても分かってんだよ、馬鹿野郎!」
先輩を待つとは言っても、圏ガクの補習に予定はない。馬鹿正直に他学年の教室が並ぶ階でウロウロするのは、騒動を起こして補習の邪魔になる可能性が高いので、先輩の報告を待ち、明日はひたすら自室待機だ。
何もない部屋で、何度も廊下の時計を確認する為、落ち着きなく歩き回る自分を思うと、ひたすらに憂鬱だった。
「なら補習終わるまでワシに付き合うベ」
苛々するオレに、由々式はにんまりした顔で魅力的な提案をしてきた。思わずパッと顔を上げてしまったが、先輩の補習がいつ終わるか分からない中、ふらふらと出歩く訳にはいかない。
「いつになるか分からないけど、補習が終わるの待つって言ってるから無理だ。悪い」
「まあ、そう言うでねぇべ。補習って三年のじゃろ? なら、ここで待つより、もっといい場所があるから、騙されたと思って明日は付いて来るベ」
「待つのにいい場所ってどこだよ?」
やけに強引なので具体的な場所を尋ねると、由々式は再び手もとのタブレットに視線を落としながら答えてくれた。
「三年の補習は三年の教室でやるじゃろ? なら隣で待つのがベストじゃ。ちゅー訳で、明日はワシらの作業場に案内してやるべ」
その夜は欲求不満からか、なかなか寝付けなかった。一緒にいられないと言っても、たかが一日たかが一晩なのに、心にも体にも酷く堪える。
「先輩が卒業したら……オレ、どうなるんだろうな」
寂しさだけではなく、巨大な不安の塊を見つけてしまい、天井を見ながら一人呟く。先輩がいない毎日を考えると、頭がおかしくなりそうだった。他の奴らが一緒に寝ている事など関係なく、真夜中に叫び出してしまうかもしれない。
「明日、埋め合わせさせよう」
目元を手の甲で擦り、勝手に明日の予定を決める。今日泊まれなかった分、明日泊まろう。絶対に文句を言うだろうが、今日の予定が潰れたのは先輩の責任だ。この寂しさも不安も全部押しつけてやる。
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