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蜜月
家庭教師からのご褒美
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ちゃんと訂正すべき所はしなければならない。先輩が満点を取ったのは紛れもない先輩の努力の成果だ。例え、野村が作る追試を受けさせられたとしても、きっと文句の付けようのない成績を取るはずだからな。オレは山を張らずに試験対策をした。野村が手を抜いたせいでケチが付いてしまったが、それはちゃんと伝えてやらないと駄目だ。
「あとオレと一緒にやった所だけじゃあない。普段の授業だって、分からないのにずっと真面目に受けてただろ。それがようやく実ったんだよ」
穴あきだらけの知識でも、先輩はかなり真面目に頭に入れようとしていたのだ。オレが主にしたのは、その穴を埋める手伝い。それがなかったら、いくらオレが手助けした所で、今回の点数は絶対に取れなかった。
「先輩の欲しい物、食べたい物でもいいよ。なんでも言って。オレがひとっ走り闇市まで買ってくる」
闇市を捕まえて定価で買い叩いてくる! 闇市にリベンジだ! そう考えると気合いが段違いで笑える。先代とは関わりたくないので、二代目って言うのか分からんが、興津から引き継いだ奴を見つけだす。
「セイシュン」
今からでも走るかと、割と本気で立ち上がったオレを先輩は引き止めた。腕を引かれ膝の上に座らされる。
「んっ!?」
先輩のかさついた唇がオレのに重なる。闇市に突撃しようとするオレを制止する為のキスなのか、舌は入ってこない。ちょっと物足りなくて、先輩が離れようとした時、荒れた唇をぺろりと舐めてやった。
「オレの欲しい物は闇市には売ってない」
先輩の目は言葉より分かりやすく欲しい物を伝えてくる。
「それって……封印を解いてもいいって事?」
オレは願望による補正を恐れて、念のため確認してみると、先輩はわざと強めに頭をぶつけてきた。痛い。
「ん、と言うか……勝手に封印するな」
おおぉう……先輩がえらい挑発的な目を向けてくる。相当溜まってると見た。てか、二週間以上してないもんな。オレは勉強中に変な気起こさないよう、しっかり抜いてはいたけども。
「じゃあ……しよっか?」
オレの声は期待で上擦る。久し振りなせいか(エロマンガによる)妙な知識を付けたせいか、いつものノリが取り戻せず、先輩の膝の上で阿呆みたいにモジモジしてしまう。
「オレ、どうしたらいい? てか、大人しくしてた方がいいよね。いや、なんかリクエストとかあったら受け付けるけど、どうするっ」
テンパるオレの口を押さえるよう、先輩が唇を重ねてきた。今度は遠慮なく舌が唇を割って侵入してくる。舌の動きに性急さはまるでなく、オレばっかり焦ってるのが恥ずかしくて、縋るように先輩の服を掴む。
「なんか、今日のセイシュンは一段と可愛いな」
少し意地の悪さを感じる笑みを浮かべた後、先輩は耳元で囁いた。可愛いとか、ふざけんな! といつもなら怒鳴ってしまいそうだが、余裕がないせいか、エロマンガの影響か、自分でも原因の分からない羞恥で顔がどんどん熱くなる。
「きょ、きょうは、おとなしくしてる」
先輩の膝の上に座りなおす。顔を見られるのが嫌で、背中を向けて姿勢を正すと、先輩は後ろから優しく抱きしめてくれた。
「ん、そうだな……今日はいっぱいお前に触れたい。全部、俺に任せてくれるか?」
耳元で聞く先輩の声がエロくて、無駄に緊張が高まる。体が余計硬くなってしまうが、焦らず黙って待ってくれたので、緊張も恥ずかしさも徐々に薄まっていった。
「オレもいっぱい触って欲しい」
先輩の胸に背中を預け安心したのか、体が徐々に柔らかくなる。うなじに先輩の温度を感じて、噛まれるのかなと思ったら、そっと唇が触れただけで、その律儀さにちょっと笑ってしまう。
「ちょっとくらいなら噛んでもいいよ。首でもどこでも」
なんせ今日のはご褒美なのだ。脇の下や内もも限定なんてケチ臭い事は言ってられない。
「じゃあ……ちょっとだけ、な」
首筋をガブリとやられるかと思ったが、先輩が歯を当てたのは耳たぶだった。
「うわっ」
完全に予想と違う場所を甘噛みされ、オレは思わず肩を竦める。痛みはないが、くすぐったくて、思わず立ち上がろうとしてしまうが「駄目だ。今日は絶対に逃がさない」と股間を掴まれるような台詞を囁かれ、オレは観念した。
先輩の体に吸い込まれるみたいに全部を預けると、先輩はゆっくりとオレの体に触れ始めた。
自分のテンションがおかしいと、どうにも調子が狂う。いつもなら、全裸で待機していても、恥ずかしさより興奮の方が勝るのに、今はとにかく恥ずかしくて死にそうだった。エロマンガで完全に覚醒してしまったのかもしれない……恋人脳が!
しかし、読んだマンガは全て女と男の話なので、その中の女のポジションを学んだ事になるんだよな。これは、もしかしなくとも女っぽくなってしまったのでは!?
「先輩! オレ、脱ぐよっ!」
恥ずかしさの原因が見えてきたので、即行で対処する。いつもみたいに男らしくマッパになれば多少は解決するだろうと試みたのだが、先輩は情け容赦なく、服を脱ごうとしたオレを阻止してきやがった。
「今日も俺のペースで脱がす。ご褒美だし、いいよな?」
ぬぁあ! ご褒美だと言われたら断れない。どんどん増していく恥ずかしさから目を逸らし渋々頷くと、先輩は焦らすようにオレの反応を楽しむように、服の上からじっくり愛撫を始めた…………。
「あとオレと一緒にやった所だけじゃあない。普段の授業だって、分からないのにずっと真面目に受けてただろ。それがようやく実ったんだよ」
穴あきだらけの知識でも、先輩はかなり真面目に頭に入れようとしていたのだ。オレが主にしたのは、その穴を埋める手伝い。それがなかったら、いくらオレが手助けした所で、今回の点数は絶対に取れなかった。
「先輩の欲しい物、食べたい物でもいいよ。なんでも言って。オレがひとっ走り闇市まで買ってくる」
闇市を捕まえて定価で買い叩いてくる! 闇市にリベンジだ! そう考えると気合いが段違いで笑える。先代とは関わりたくないので、二代目って言うのか分からんが、興津から引き継いだ奴を見つけだす。
「セイシュン」
今からでも走るかと、割と本気で立ち上がったオレを先輩は引き止めた。腕を引かれ膝の上に座らされる。
「んっ!?」
先輩のかさついた唇がオレのに重なる。闇市に突撃しようとするオレを制止する為のキスなのか、舌は入ってこない。ちょっと物足りなくて、先輩が離れようとした時、荒れた唇をぺろりと舐めてやった。
「オレの欲しい物は闇市には売ってない」
先輩の目は言葉より分かりやすく欲しい物を伝えてくる。
「それって……封印を解いてもいいって事?」
オレは願望による補正を恐れて、念のため確認してみると、先輩はわざと強めに頭をぶつけてきた。痛い。
「ん、と言うか……勝手に封印するな」
おおぉう……先輩がえらい挑発的な目を向けてくる。相当溜まってると見た。てか、二週間以上してないもんな。オレは勉強中に変な気起こさないよう、しっかり抜いてはいたけども。
「じゃあ……しよっか?」
オレの声は期待で上擦る。久し振りなせいか(エロマンガによる)妙な知識を付けたせいか、いつものノリが取り戻せず、先輩の膝の上で阿呆みたいにモジモジしてしまう。
「オレ、どうしたらいい? てか、大人しくしてた方がいいよね。いや、なんかリクエストとかあったら受け付けるけど、どうするっ」
テンパるオレの口を押さえるよう、先輩が唇を重ねてきた。今度は遠慮なく舌が唇を割って侵入してくる。舌の動きに性急さはまるでなく、オレばっかり焦ってるのが恥ずかしくて、縋るように先輩の服を掴む。
「なんか、今日のセイシュンは一段と可愛いな」
少し意地の悪さを感じる笑みを浮かべた後、先輩は耳元で囁いた。可愛いとか、ふざけんな! といつもなら怒鳴ってしまいそうだが、余裕がないせいか、エロマンガの影響か、自分でも原因の分からない羞恥で顔がどんどん熱くなる。
「きょ、きょうは、おとなしくしてる」
先輩の膝の上に座りなおす。顔を見られるのが嫌で、背中を向けて姿勢を正すと、先輩は後ろから優しく抱きしめてくれた。
「ん、そうだな……今日はいっぱいお前に触れたい。全部、俺に任せてくれるか?」
耳元で聞く先輩の声がエロくて、無駄に緊張が高まる。体が余計硬くなってしまうが、焦らず黙って待ってくれたので、緊張も恥ずかしさも徐々に薄まっていった。
「オレもいっぱい触って欲しい」
先輩の胸に背中を預け安心したのか、体が徐々に柔らかくなる。うなじに先輩の温度を感じて、噛まれるのかなと思ったら、そっと唇が触れただけで、その律儀さにちょっと笑ってしまう。
「ちょっとくらいなら噛んでもいいよ。首でもどこでも」
なんせ今日のはご褒美なのだ。脇の下や内もも限定なんてケチ臭い事は言ってられない。
「じゃあ……ちょっとだけ、な」
首筋をガブリとやられるかと思ったが、先輩が歯を当てたのは耳たぶだった。
「うわっ」
完全に予想と違う場所を甘噛みされ、オレは思わず肩を竦める。痛みはないが、くすぐったくて、思わず立ち上がろうとしてしまうが「駄目だ。今日は絶対に逃がさない」と股間を掴まれるような台詞を囁かれ、オレは観念した。
先輩の体に吸い込まれるみたいに全部を預けると、先輩はゆっくりとオレの体に触れ始めた。
自分のテンションがおかしいと、どうにも調子が狂う。いつもなら、全裸で待機していても、恥ずかしさより興奮の方が勝るのに、今はとにかく恥ずかしくて死にそうだった。エロマンガで完全に覚醒してしまったのかもしれない……恋人脳が!
しかし、読んだマンガは全て女と男の話なので、その中の女のポジションを学んだ事になるんだよな。これは、もしかしなくとも女っぽくなってしまったのでは!?
「先輩! オレ、脱ぐよっ!」
恥ずかしさの原因が見えてきたので、即行で対処する。いつもみたいに男らしくマッパになれば多少は解決するだろうと試みたのだが、先輩は情け容赦なく、服を脱ごうとしたオレを阻止してきやがった。
「今日も俺のペースで脱がす。ご褒美だし、いいよな?」
ぬぁあ! ご褒美だと言われたら断れない。どんどん増していく恥ずかしさから目を逸らし渋々頷くと、先輩は焦らすようにオレの反応を楽しむように、服の上からじっくり愛撫を始めた…………。
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