圏ガク!!

はなッぱち

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蜜月

共同作業

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「んじゃ、ヤルか。先輩……動くなよ」

 先輩をしっかり布団へと押し倒し、念を押すよう軽く唇を重ねる。先輩は相変わらず不安そうな顔だが、下を見れば夏休みの時と変わらぬ勃起ちんこが、オレを待っている訳で、リベンジには問題ない。

 立ち上がって、先輩のちんこの真上に仁王立ちする。あの時を思い出すと、情けなさと僅かばかりの恐怖があった。軽く息を吐き、それを自分の中から追い払い、ゆっくりしゃがみ込んでいく。

「セイシュン……」

 心配そうな声色で先輩がオレを呼ぶ。気合いなのか緊張なのか、知らず固くなっていた体に先輩が触れた。支えるよう触れる先輩の手に安堵する。

「先輩、オレで気持ちよくなってね」

 しっかりしゃがみ込むと、ケツ穴がグッと開いたのが分かった。慣らしはやっぱり重要だな。これならいける。

 先輩の腹に手をついて、狙いを定める。ケツに熱いモノが当たると、焦らされているようで変な感じだ。

「んぁっ……はぁ」

 自分の体重だけで突っ込めないかと思ったが難しい。右手で先輩のちんこを掴み、先っちょをケツ穴に押し当てる。けれど、なかなか上手く挿入出来そうになかった。位置取りがよくないな。名残惜しいが、先輩の安定感抜群の腹から手をどける。

「せんぱい、ちょい、足、借りるよ」

 体の重心を後ろに、ケツ穴に合わせて調整する。片足ずつ布団に膝をつけ、反り返った態勢でバランスを取る為に、先輩の太ももに手をやり自分を支えると、上手く挿入出来そうなポジションを確保出来た。

「これならいけそう……先輩は大丈夫?」

 見下ろしながら聞くと、真剣な顔をした先輩は小さく頷いた。それを合図にオレは体を沈めていく。

「んッ……あぁ、ちょい……キツイね」

 指のようにスルッと入ってくれるのは先の方だけみたいだ。ジリジリと体重を乗せると、押し広げられる感覚は、だんだんと苦痛を伴ってきた。

「セイシュン、無理そうなら」

「大丈夫だって。もっと奥まで……先輩だって挿れたいだろ?」

 弱気な先輩を黙らせる為に、ケツに思い切り力を入れてやった。ケツに突っ込まれたちんこも痛いであろう無茶な締め上げへの抵抗か、先輩の手がオレの腰を掴んだ。

「……たい」

 先輩が苦しげに呟く。掠れるような声は切羽詰まっていて、オレは思わずケツの力を抜いてやる。すると、腰を掴んだ手に力が込められた。

「挿れたい。セイシュンの中に……もっと」

 先輩の切実な欲求がオレの体を引き寄せ、ずるりと体の中にナニカが入ってくる。

 内臓が押し上げられる感覚、衝撃に、思わず嘔吐きそうになった。激しさはない。先輩が堪らず軽く腰を動かしただけで、呻き声が出そうになって、オレは奥歯を噛みしめる。

 けれど、耐えたはずの苦しげな声が耳に届く。にじむ視界で見下ろせば、先輩も必死に何かを我慢していた。泣き出しそうな顔、けれどそこにあったのは暴力的なまでの欲情の塊。

 あぁ、オレが辛いの分かってるから、先輩は必死に自分を抑えているんだな。

 心配で吹き飛ぶような軽い性欲だと思ったが、どうやら誤解だったようだ。これを無視せざるを得ない、先輩の中にあるオレへの心配の大きさがヤバイ。それだけ、アレだ。オレが好きって事だよな。

 先輩の剥き出しの感情は、頭の中が幸福感とでも言えばいいだろうか、脳みそを甘ったるいモノで満たす。その影響か、苦しかったり痛かったケツが、いつもして貰うセックスの気持ち良さを思い出して、受け入れる準備を完了させた。

「待たせて、ごめん……」

 しおらしくしてやると、先輩は辛そうな顔を押し殺し「無理しなくていいからな」と生意気な事を言った。無理してるのは先輩の方だろうが。そう思うと、ちょっと意地の悪い顔になってしまう。

「もういいよ」

 にやっと笑って、自分の体重で先輩を丸呑みにしてやる。ずぶずぶとケツに先輩のちんこが飲み込まれる。気持ちよさとか、そういう繊細な感覚はぶっ飛び「こんな所まで入るのか!」という驚きで、場違いな笑いが込み上げてきた。 

 先輩は先輩で、いきなりで衝撃があったのか、仰け反ってしまっている。

 いつもは先輩がペースを考えて動いてくれている。最大限オレが気持ちよくなれるよう、手探りで進めてくれていたのがよく分かった。

 いきなり来る大雑把な快感は、セックスというよりスポーツの感覚に近く、喘ぎ声ではなく荒々しい呼吸ばかりが口から漏れる。

「せんっ、先輩、だいじょーぶか?」

 ちんこがずぶずぶとオレの中を何往復かした後、先輩の上に座り込む形で声をかけてやると、苦しそうな喘ぎ声がようやく耳に届いた。

「お前……いきなり、すぎるだろ」

 恨めしそうな目で文句を言う先輩。赤面して、オレとは違う、色気の漂う荒い呼吸に、ついにやけてしまう。

「……ごめん。いや、だった?」

 にやついた口元を隠すべく、思い切り芝居がかった声で気遣うと、うらめしそうな顔は引っ込み「嫌な訳じゃ、ないけどな」と満更でもない照れの混じった顔を見せてくれる。

 体勢的に難しいが、口に吸い付いてやりたくなる。先輩を満足させてから、褒美として好きなだけ頂こう。

「先輩も動いていいよ」

 しっかりと体を固定すべく、手の位置を確認しながら、先輩を見下ろし言ってやる。見上げる目は『そんなことして大丈夫か?』と訴えていた。

「……ちょっとさ……オレばっか動いて、疲れたから、先輩がやってみて」

 押して駄目なら引いてみろ、だ。挑発するのではなく、しおらしく頼んでみる。すると、先輩の喉がゴクリと大きく動いた後、ゆっくりとオレのケツが跳ね始めた。

 呼吸が弾む。先輩の上に着地する度に息が強制的に漏れる。先輩の絶妙な腰遣いで、これがスポーツではなくセックスだった事を体が思い出す。

 甘い快感に、つい身を任せてしまいそうになるが、それではいつもと同じだ。蕩けそうになる意識を繋ぎ止め、腕に力を込める。

「せんぱい……ちょっとぬるいんじゃね? そんなんじゃあ、ぜんっ……っぜん、きもち、よくならねーから、オレ」

 全力の強がりを口にする。先輩の顔を見ると、オレと同じ色が見えた。必死で何かを耐えている顔。

 あぁ、どうしようもなく好きだ。
 
「一緒に気持ちよく、なろう?」

 先輩の腰の動きに合わせて、オレも体を動かす。小さく繊細な動きを打ち消すように、思い切り強くケツをぶつけてやる。

「ッ……きよ、はる」

 不意に名前を呼ばれ、ドキッとする。うん、嫌じゃあない。自然とオレも同じように先輩の名前を呼んだ。

 それが先輩の自制心を解き放つスイッチになった。熱い手のひらが、オレの腰を掴む。引き寄せられる力は強く、先輩は欲望のままオレの体を貫いた。

 情けない自分の声がうるさい。先輩の切羽詰まった息遣いを掻き消してしまう。先輩がどれくらいオレを欲しいって思ってるのか、嫌ってくらい分からせてくれる貴重な音なのに、もったいない。

 頭では分かっていても、理性はとうに吹っ飛んでいる訳で、衝撃と共に来る快感でオレは息するくらい自然に喘いでしまっていた。

 体に上手く力が入らず、先輩の上に跨がったまま視界が傾いていく。そのまま床に倒れ込むかと思ったが、先輩の手がオレを支えてくれる。

「清春、好きだ」

 引き寄せられ、床ではなく先輩に倒れ込む。それと同時に先輩の『好きだ』に応えるよう、意識と気持ちよさが弾けた。

 ちゃんと言葉にして『好き』を返したかったのに、振り切った快感で頭が真っ白になり、先輩の腹に精液をぶちまけて、オレはそのまま意識を失った。
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