20 / 53
第一章
第20話 母の審判
しおりを挟む
一通り、名だたる貴族たちの挨拶が済んだ頃――
王座の下には、マリアンヌ夫人が控えていた。
穏やかに会話を交わすのは、妃とシュヴァン、そしてマリアンヌ。
ただ話しているだけ――
なのに、その輪には、なにか近寄りがたい空気が漂っていた。
その周囲には、さらなる挨拶の機を伺う貴族たちが、ぎらぎらと視線を投げている。
(……ほ、ほんとに、あそこに行くの?)
クラリスの足が、一瞬すくむ。
(フィーリアとは出会ってまだ僅かだし、正直そんなに知らないし、そもそも期待されてないみたいだったし……)
行かない言い訳ばかりが頭に浮かぶ。
それでも。
『クラリスさん!』
脳裏に浮かぶ、あの少女の声と笑顔。
(助けたい。歩かせてあげたい)
クラリスは、ぎゅっと唇を結ぶ。
そのとき。
ぽん――と、背中に優しく触れる感触。
振り返るまでもない。
ルスカが、無言で背中を押してくれたのだ。
(……行こう)
一歩、踏み出した。
足元がわずかに揺れたが、もう止まらなかった。
そのままの勢いで、煌びやかなシャンデリアの真下へ。
王座の前に立ち、クラリスは深く頭を下げ――
そして、大きく息を吸った。
「ひ、妃殿下に……ご挨拶申し上げます!」
その声に、周囲がしん、と静まり返る。
楽団の奏でる楽曲のみが、大きく響いていた。
(し、しまった。思ったより大きな声が……でも、もう戻れない!)
クラリスは顔を上げた。
扇で口元を隠した妃殿下の瞳が、わずかに揺れる。
隣には、どこか楽しげな表情を浮かべたシュヴァン王子。
そして――王座の前に控えていたマリアンヌ夫人が、クラリスを睨みつける。
「なんですの?あなた……」
「わたしは、フィーリア姫殿下の主治医のクラリスと申します!
お耳にお入れしたいことがございます!どうか、お時間を頂けないでしょうか!」
それは、事前に決めておいた台詞だった。
(わたしは、主治医でもなければ、まだ今世では医者ですらないけれど……)
『そうでも言わないと、母上は話を聞いてくださらないからね。
嘘も方便――ふふ、よく言ったものだよね』
あのとき笑みでクラリスの背筋を凍らせたシュヴァンの顔を思い出しながら、クラリスは今、別の意味で背筋を凍らせていた。
隣からは、怒気混じりの言葉が飛んでくる。
「なんと無礼な……!こんな子供が主治医など、聞いたことがありませんわ!
そもそもあなた、どなたですの!」
けれど、クラリスは妃から目を逸らさなかった。
妃もまた、じっとクラリスを見下ろしている。
びりびりと肌に感じる圧力に、クラリスの背中が震える。
(こ、怖い……!あれ!?これ死ぬ!?)
その瞳は、驚くほど冷たい。
――でも。
(ここで……負けちゃだめだ!)
クラリスは決して視線を逸らさなかった。
そして、妃は扇をぱちんと閉じ、言った。
「……いいでしょう」
「お、お妃様っ!」
マリアンヌ夫人が思わず声を上げる。
「そなたは、わたくしの決めたことに反論するのか?」
冷たいその一言に、マリアンヌはぴたりと口をつぐんだ。
皆がクラリスに注目し、広間には、ただダンスの音楽のみが響く。
クラリスは大きく息を吸った。
「フィーリア姫殿下のお食事内容を、見直していただきたく存じます!」
「なっ…あ、あなた、なにを…」
マリアンヌは声を上げるが、クラリスは遮るように言葉を続ける。
「姫殿下は七歳、成長期でございます!今のお食事内容では、必要な栄養素が不足している可能性があります!」
「そ、そんなことありませんわ!このわたくしが監修しておりますの!そんなわけがありません!」
「いいえ!鉄、タンパク質、脂質、カルシウム、それにビタミンまで…」
言いながら、クラリスの胸を何かがちくりと刺した。
(……なんだろう、この違和感。なにかが、胸の奥に引っかかる……)
その時。
「おだまり!!」
マリアンヌの怒声がホールに響き渡り、楽団の奏でていた音楽までもが、ぴたりと止まった。
「フィーリア様のお食事は、わたくしの管轄です!!この国で、誰よりも栄養学に詳しいわたくしが、管理しているのです!あなたが、間違えているのではなくて!?」
またも浴びせられる怒気と唾に、クラリスはぎゅっと目を閉じた。
だが、すぐに瞼を開く。
(戦うべきは、この人じゃない……!)
目を開いたクラリスは、まっすぐに妃を見上げた。
マリアンヌの声が隣で怒涛のように続く。
周囲の貴族たちも、面白い出し物でも見ているかのように、こそこそと話始めていた。
「なんという無礼な!こんな子供が、主治医だなんてあるはずが――」
それでもクラリスは、目を逸らさない。
「妃殿下!」
声を張った瞬間、ざわついていた周囲がまた、しんと静まる。
「ご存知ですか、フィーリア様は、野菜しかとられておりません!それでは、血が作られないのです!疲労感、ふらつき、めまい…きっとフィーリア姫殿下は人知れずそれらと戦っておいでです!」
「おだまりなさい!!」
マリアンヌの怒声がまた響き渡る。
「美は、食事からなりますの!
あの御姿をご覧なさい!わたくしの功績です!この国の誇りなのです!」
「姫殿下は七歳です!その美しさを、十年後も残したいなら――まず、命を守らなくてはなりません!」
「病の原因は魔法によるものかもしれないでしょう!?あなたの診断、根拠があるのですか!?」
怒気が爆発するように、マリアンヌがクラリスの胸ぐらを掴む。
「あなたの理論こそ、根拠があるのですか!!あなたの論文、拝読しましたが、エビデンスも引用文献すらもない感想文ではありませんか!」
クラリスも負けじと、マリアンヌの手首を掴んだ。
「な、何をいうの、この小娘…!!」
はぁ、はぁ、と荒くなる呼吸。
ふたりの睨み合いの中で、ホールの空気が凍りついていた。
その時――
「そこまでです」
妃の声は、扇子を仰ぐ音と共に、静かに落ちた。
まるで氷のような静けさの中で、クラリスとマリアンヌは、互いの手をそっと解いた。
「娘。あなたの指示通りに食事を変えれば、フィーリアの病は治る。そういう理解で、間違いありませんね?」
扇の上から覗くどこまでも冷たい瞳。
クラリスはごくり、と唾を飲む。
(正直自信はない……フィーリアの"歩けない"原因。でも、それでも、きっと繋がってる。意味は、ある)
「……はい。治します」
沈黙。
妃は扇子をゆっくりと閉じ、マリアンヌへと目を向ける。
「マリアンヌ夫人。“美は食事から生まれる”……その信念、間違いありませんね?」
「も、もちろんでございます!お妃様もご存じの通り――」
「ならば」
妃は、冷たく、そして静かに言った。
「フィーリアの食事は、この娘に任せます」
「な……なにを仰いますの!?」
マリアンヌが絶句する。
ホールにも、どよめきが広がっていく。
「フィーリア姫殿下のお美しさを、放棄なさるおつもりですか!あれほどの、国の宝を!」
だが妃は、ふっと笑った。
「娘が苦しんでいるのを見過ごせる母親が、いるとお思いですか?」
マリアンヌが、口を閉ざす。
「……そなたは、なにか勘違いをしていますね。娘の美しさは、わたくしに似たからです。そなたに娘の食事を任せたのは、"食事で魔法の力を強化する"とそなたが話したから。それもいつの間にか、目的が変わっていたようですが。この話は以上です」
妃は手をひと振りする。
視線の先、楽団の指揮者が慌てて棒を振り上げた。
ざわついていたホールに、また優雅な音楽が戻る。
「二人とも、下がりなさい」
妃の声に、クラリスは深く一礼した。
背後から聞こえるマリアンヌの歯ぎしりを背に、クラリスは自然と割れた人垣の間をゆっくりと歩き出した。
まるで、"珍しい生き物をみた"と言わんばかりの視線を一身に浴びながら。
王座の下には、マリアンヌ夫人が控えていた。
穏やかに会話を交わすのは、妃とシュヴァン、そしてマリアンヌ。
ただ話しているだけ――
なのに、その輪には、なにか近寄りがたい空気が漂っていた。
その周囲には、さらなる挨拶の機を伺う貴族たちが、ぎらぎらと視線を投げている。
(……ほ、ほんとに、あそこに行くの?)
クラリスの足が、一瞬すくむ。
(フィーリアとは出会ってまだ僅かだし、正直そんなに知らないし、そもそも期待されてないみたいだったし……)
行かない言い訳ばかりが頭に浮かぶ。
それでも。
『クラリスさん!』
脳裏に浮かぶ、あの少女の声と笑顔。
(助けたい。歩かせてあげたい)
クラリスは、ぎゅっと唇を結ぶ。
そのとき。
ぽん――と、背中に優しく触れる感触。
振り返るまでもない。
ルスカが、無言で背中を押してくれたのだ。
(……行こう)
一歩、踏み出した。
足元がわずかに揺れたが、もう止まらなかった。
そのままの勢いで、煌びやかなシャンデリアの真下へ。
王座の前に立ち、クラリスは深く頭を下げ――
そして、大きく息を吸った。
「ひ、妃殿下に……ご挨拶申し上げます!」
その声に、周囲がしん、と静まり返る。
楽団の奏でる楽曲のみが、大きく響いていた。
(し、しまった。思ったより大きな声が……でも、もう戻れない!)
クラリスは顔を上げた。
扇で口元を隠した妃殿下の瞳が、わずかに揺れる。
隣には、どこか楽しげな表情を浮かべたシュヴァン王子。
そして――王座の前に控えていたマリアンヌ夫人が、クラリスを睨みつける。
「なんですの?あなた……」
「わたしは、フィーリア姫殿下の主治医のクラリスと申します!
お耳にお入れしたいことがございます!どうか、お時間を頂けないでしょうか!」
それは、事前に決めておいた台詞だった。
(わたしは、主治医でもなければ、まだ今世では医者ですらないけれど……)
『そうでも言わないと、母上は話を聞いてくださらないからね。
嘘も方便――ふふ、よく言ったものだよね』
あのとき笑みでクラリスの背筋を凍らせたシュヴァンの顔を思い出しながら、クラリスは今、別の意味で背筋を凍らせていた。
隣からは、怒気混じりの言葉が飛んでくる。
「なんと無礼な……!こんな子供が主治医など、聞いたことがありませんわ!
そもそもあなた、どなたですの!」
けれど、クラリスは妃から目を逸らさなかった。
妃もまた、じっとクラリスを見下ろしている。
びりびりと肌に感じる圧力に、クラリスの背中が震える。
(こ、怖い……!あれ!?これ死ぬ!?)
その瞳は、驚くほど冷たい。
――でも。
(ここで……負けちゃだめだ!)
クラリスは決して視線を逸らさなかった。
そして、妃は扇をぱちんと閉じ、言った。
「……いいでしょう」
「お、お妃様っ!」
マリアンヌ夫人が思わず声を上げる。
「そなたは、わたくしの決めたことに反論するのか?」
冷たいその一言に、マリアンヌはぴたりと口をつぐんだ。
皆がクラリスに注目し、広間には、ただダンスの音楽のみが響く。
クラリスは大きく息を吸った。
「フィーリア姫殿下のお食事内容を、見直していただきたく存じます!」
「なっ…あ、あなた、なにを…」
マリアンヌは声を上げるが、クラリスは遮るように言葉を続ける。
「姫殿下は七歳、成長期でございます!今のお食事内容では、必要な栄養素が不足している可能性があります!」
「そ、そんなことありませんわ!このわたくしが監修しておりますの!そんなわけがありません!」
「いいえ!鉄、タンパク質、脂質、カルシウム、それにビタミンまで…」
言いながら、クラリスの胸を何かがちくりと刺した。
(……なんだろう、この違和感。なにかが、胸の奥に引っかかる……)
その時。
「おだまり!!」
マリアンヌの怒声がホールに響き渡り、楽団の奏でていた音楽までもが、ぴたりと止まった。
「フィーリア様のお食事は、わたくしの管轄です!!この国で、誰よりも栄養学に詳しいわたくしが、管理しているのです!あなたが、間違えているのではなくて!?」
またも浴びせられる怒気と唾に、クラリスはぎゅっと目を閉じた。
だが、すぐに瞼を開く。
(戦うべきは、この人じゃない……!)
目を開いたクラリスは、まっすぐに妃を見上げた。
マリアンヌの声が隣で怒涛のように続く。
周囲の貴族たちも、面白い出し物でも見ているかのように、こそこそと話始めていた。
「なんという無礼な!こんな子供が、主治医だなんてあるはずが――」
それでもクラリスは、目を逸らさない。
「妃殿下!」
声を張った瞬間、ざわついていた周囲がまた、しんと静まる。
「ご存知ですか、フィーリア様は、野菜しかとられておりません!それでは、血が作られないのです!疲労感、ふらつき、めまい…きっとフィーリア姫殿下は人知れずそれらと戦っておいでです!」
「おだまりなさい!!」
マリアンヌの怒声がまた響き渡る。
「美は、食事からなりますの!
あの御姿をご覧なさい!わたくしの功績です!この国の誇りなのです!」
「姫殿下は七歳です!その美しさを、十年後も残したいなら――まず、命を守らなくてはなりません!」
「病の原因は魔法によるものかもしれないでしょう!?あなたの診断、根拠があるのですか!?」
怒気が爆発するように、マリアンヌがクラリスの胸ぐらを掴む。
「あなたの理論こそ、根拠があるのですか!!あなたの論文、拝読しましたが、エビデンスも引用文献すらもない感想文ではありませんか!」
クラリスも負けじと、マリアンヌの手首を掴んだ。
「な、何をいうの、この小娘…!!」
はぁ、はぁ、と荒くなる呼吸。
ふたりの睨み合いの中で、ホールの空気が凍りついていた。
その時――
「そこまでです」
妃の声は、扇子を仰ぐ音と共に、静かに落ちた。
まるで氷のような静けさの中で、クラリスとマリアンヌは、互いの手をそっと解いた。
「娘。あなたの指示通りに食事を変えれば、フィーリアの病は治る。そういう理解で、間違いありませんね?」
扇の上から覗くどこまでも冷たい瞳。
クラリスはごくり、と唾を飲む。
(正直自信はない……フィーリアの"歩けない"原因。でも、それでも、きっと繋がってる。意味は、ある)
「……はい。治します」
沈黙。
妃は扇子をゆっくりと閉じ、マリアンヌへと目を向ける。
「マリアンヌ夫人。“美は食事から生まれる”……その信念、間違いありませんね?」
「も、もちろんでございます!お妃様もご存じの通り――」
「ならば」
妃は、冷たく、そして静かに言った。
「フィーリアの食事は、この娘に任せます」
「な……なにを仰いますの!?」
マリアンヌが絶句する。
ホールにも、どよめきが広がっていく。
「フィーリア姫殿下のお美しさを、放棄なさるおつもりですか!あれほどの、国の宝を!」
だが妃は、ふっと笑った。
「娘が苦しんでいるのを見過ごせる母親が、いるとお思いですか?」
マリアンヌが、口を閉ざす。
「……そなたは、なにか勘違いをしていますね。娘の美しさは、わたくしに似たからです。そなたに娘の食事を任せたのは、"食事で魔法の力を強化する"とそなたが話したから。それもいつの間にか、目的が変わっていたようですが。この話は以上です」
妃は手をひと振りする。
視線の先、楽団の指揮者が慌てて棒を振り上げた。
ざわついていたホールに、また優雅な音楽が戻る。
「二人とも、下がりなさい」
妃の声に、クラリスは深く一礼した。
背後から聞こえるマリアンヌの歯ぎしりを背に、クラリスは自然と割れた人垣の間をゆっくりと歩き出した。
まるで、"珍しい生き物をみた"と言わんばかりの視線を一身に浴びながら。
239
あなたにおすすめの小説
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
分厚いメガネを外した令嬢は美人?
しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。
学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。
そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。
しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。
会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった?
この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。
一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。
役立たずと捨てられた薬草聖女、隣国の冷酷王太子に拾われて離してもらえません!〜元婚約者が「戻ってこい」と泣きついてきても、もう遅いです〜
きみつね
恋愛
「リリアーナ・ベルモンド。地味で陰気な貴様との婚約を破棄する!」
薬草研究以外に取り柄がないと罵られ、妹に婚約者を奪われた公爵令嬢リリアーナ。 彼女は冬の雪山に捨てられ、凍死寸前のところを隣国の氷の王太子アレクシスに拾われる。
「見つけたぞ。俺の聖女」
彼に連れ帰られたリリアーナが、その手でポーションを作ると――なんとそれは、枯れた聖樹を一瞬で蘇らせる伝説級の代物だった!?
「君の才能は素晴らしい。……どうか、俺の国で存分に力を発揮してほしい」
冷酷無比と恐れられていたはずのアレクシスは、実はリリアーナに対して過保護で甘々な溺愛モード全開!
エルフの執事、魔導師団長、獣人将軍……次々と彼女の才能に惚れ込む変わり者たちに囲まれ、地味だったはずのリリアーナは、いつの間にか隣国で一番の至宝として崇められていく。
一方、リリアーナを追放した祖国では、奇病が蔓延し、ポーション不足で国家存亡の危機に陥っていた。
元婚約者たちは必死にリリアーナを探すが――。
これは役立たずと蔑まれた薬草オタクの聖女が、最高の理解者(と変人たち)に囲まれて幸せになるストーリー。
書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、146話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(9/22更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる