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ラシア編 Side 空
6日目 4:00 晴れた朝
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4:00
丸い壁掛け時計に目を向ければ、いつも通りの時間だった。
いつも通り、日が登る前に目を覚まし、窓の外を見てみれば、雪は止んでいた。
降り積もった雪のおかげか、窓の外は随分と静かなように思えた。
朝のストレッチをする。
シャワーを浴びて、服を生み出す。
コットンのようにふんわりとした生地の薄いトランクスに、パンツを履く。
内側は、ファーのようにしておいた。
生地の分厚いフリースのシャツ(生地を分厚くしておけば、屈辱的なスポーツブラを着なくても大丈夫。ぼくの胸は薄いからだ。自分で思ってて、切なくなった)。
その上に、サイズの一つ大きい、生地の分厚い、シャツを着る。
ぼくは日記を開き、万年筆を持った。
【6日目=ぼくの世界では、12/1の12:00くらい
この時期のハバネロフスクは、厳しい雪が降っている。
ハバネロシキはピリ辛のピロシキで、ハバネロシチはピリ辛のボルシチ。
また食べたい。
でも、あのお店の名前を調べるのを忘れていた。
今日確認しよう。
まだ街を見ていない。
やってきたのは昨日の夜。
レセプションのセラノワさんは美人。
宿代は一泊5FUで、個室。
ベッドはフカフカ。
ペットルームには猫がたくさん。
ジェロームくんには、新しい友達が出来たかな。
一緒に旅が出来るのは嬉しいけど、フロンジェリーヌ(フランス)には、無事に辿り着けるのかな。
何しろ、この世界は馬鹿みたいに広い。
箒に乗れば、日本からロシアまでは、そう時間がかからない。
でも、ニホニアからラシアまでは、とっても時間がかかった。
今日は、これから朝食を食べて、ハバネロフスクの街を歩く。
今朝は晴れていたけれど、これから天気がどうなるかはわからない。ーーー】
5:00
日記を書いていたら、いつの間にか、朝食の時間になっていた。
ぼくは、日記帳を閉じた。
ふと、先日の本屋さんの男性の顔が頭に浮かんだ。
彼の目は所々で気持ち悪かったし、ジェロームくんはああ言っていたけれど、個人的には、あの人は良い人のように思えた。
昨日の、ティムさんの店でのあの気持ち悪さも、多分、あの本屋さんに住み着いている地縛霊のせいだ。
ニホニアに帰ったら、またあの本屋へ行きたい。
あの本屋は良い匂いがしたし、雰囲気も芸術的で、居心地が良かった。
そう思いながら、ぼくは、食堂へ向かった。
食堂は、教室の半分くらいの広さしかなかった。
普通の家のダイニングにしては広く、ホステルの食堂にしては少しばかり、ホテルのレストランにしてはかなり小さい気がしたが、この宿屋のサイズ感からすると、適当な気がしないでもなかった。
食堂には、ぼく以外、誰もいない。
ぼくが一番乗りだ。
ぼくは、手の平にトレイと皿を生み出し、安っぽい朝食バイキングを取った。
重厚感のあるしっとりとした食感のライ麦パン。
ピリ辛の味付けと食材の旨みが食欲をそそる、温かいハバネロシキとハバネロシチ。
スモークドチキンのスライスは、あっさりとしていて油が強くなく、朝食にはぴったりだった。
ドリップのコーヒーは香り豊かで、インスタントにありがちな、風味や味の濁りのようなものが一切なかった。
サラダとフルーツを食べて口の中をリフレッシュした後で、ヨーグルトにグラノーラを散らした物を食べ、最後に、デザートのケーキを各種類一つずつ食べ、2杯目のコーヒーを啜る。
魔力を練り上げて使用するのには、多大なカロリーを消費する。
魔法使いは人間の限界を遥かに超えた身体能力を誇るが、筋繊維の密度が人間の数倍ある。
代謝も抜群に良いために、ただ体を動かすだけでも、その消費カロリーは人間の比じゃない。
魔法族は電気水道ガスなどのインフラに頼ることはないが、その代わりに、こういった形で環境に負担をかけていた。
そういう理由もあって、おそらくこの世界や学園の魔法族エリアの食における物価はありえないほどに安いのだろう。
ぼくが朝食を楽しんでいる間も、食堂には誰も来なかった。
ケーキを食べながら、コーヒーを啜ること十分ほど。
その頃になって、ようやく男性が一人やってきた。
顔立ちは若々しいが、所作が、どことなく、年寄り臭かった。
100歳を超えると、魔法使いはそう言った雰囲気を纏うようになる。
ぼくは、彼と微笑みを交わし、自分の借りている部屋へ向かった。
7:00
にゃーにゃー、にゃー、にー、にゃおん、うにゃー、スースー……。
ペットルームでは、天使のような寝顔のネコちゃんたちが可愛いいびきを描いて眠っていた。
ジェロームくんは、ネコ用ベッドの中で、可愛いお友達と一緒に身を寄せ合いながら眠っていた。
彼の口には、マタタビの棒が挟まっていた。
ぼくは、ジェロームくんを撫でようとしたが、ジェロームくんは、ぼくの手が触れる直前に、ぱちっ、と目を開けて、あくびをした。
『よう、ソラ。悪いな。寝てた』
「起こしちゃってごめんね。ぼく、今から街に行こうかと思うんだ。雪も止んだし」
『そうか』ジェロームくんは、ぼくの背中に飛び移り、マフラーのように、首に巻きついて、瞼を閉じた。『行こうぜ』
ぼくは笑った。「くすぐったいっ」
『暖かいだろ? ネコ皮マフラーだぜ。しかも生きてる。うぅぅ~』ジェロームくんは、お客さんをびっくりさせる幽霊のような声を出して、寝息を立てた
ぼくは、ジェロームくんのブラックジョークに、小さく笑った。
ーーー
セラノワさんは、昨晩と同じく、受付の分厚いガラスの向こうにいた。
彼女は、うつらうつらと眠っていた。
鼻からは、ちょうちんが出ていた。
ぼくは、小さく笑った。
ぼくは、銀色のベルを、静かに鳴らした。
「ふがっ」鼻ちょうちんが破裂して、セラノワさんは目を覚ました。ふわぁ~、と、背伸びをして、目をこすり、彼女はぼくを見た。「あら、おはよう」
「おはようございます。もう一泊お願い出来ますか?」
セラノワさんは微笑んだ。「部屋は気に入った?」
「とっても。それで、明日、また追加で一泊しようかなって思ってて、まだ決めてないんですけど」
「平気よ。部屋の半分以上が埋まることなんて、祝祭日の真っ只中ですらないんだから。クリーニングしとくわね」
ぼくは、小さく首を傾げた。「良い宿屋なのに」
「ハバネロフスクなんて田舎だからね」セラノワさんは暖かく微笑んだ。「パンフレットが5FUで買えるけど、いる?」
5FUというと、500円くらいだ。
この世界では、一泊分の宿泊費、外食一回分、1日分の食費に相当する。
紙が高いとはいえ、パンフレットなんて、正直言って必要無い気がする。
人がたくさんいる場所は好きじゃないし、箒に乗って空を飛べば、街の全景を見ることも出来る。
美味い店やらなにやらは、街で誰かに聞けば良い。
「せっかくですけど、節約しないといけないので……」
セラノワさんは肩を竦めた。「ハバネロ料理がおすすめよ。それ以外はあんまり魅力ない。歩いてみればわかるけど、ハバネロフスクなんて、見る物なんにもないわよ」
ぼくは、返事の言葉が思いつかなかったので、曖昧に微笑んでおいた。「初めて訪れるので、全部が刺激的ですよ」
セラノワさんは、暖かく、優しく微笑んだ。「あなた、まだ子供でしょう」
「どうしてわかったんですか?」
「可愛いもん。声とか、喋り方とか、表情とか、目とか」
ぼくは笑った。「セラノワさんは、おいくつなんですか?」
「どうだったかしら……」セラノワさんは、首を傾げた。「百歳の誕生日にウォッカをラッパ飲みしてからは数えてないわ。子供もいないし、三百を過ぎてないこと確かね。歳を気にする理由がない」
「綺麗ですね」
セラノワさんは、そんな気もないだろうに、ぼくを誘惑するかのように、妖しげに笑った。
ぼくの顔が、真っ赤に染まった。
そんなぼくの反応を見て、セラノワさんは、意地悪に笑った。
「い、行ってきますね」
セラノワさんは、暖かく微笑んだ。「いってらっしゃい」
セラノワさんから逃げるように外へのドアを開けた途端、ぼくの前に、分厚い、柱がズン……、と、落ちた。
柱の上を見上げたぼくは、全身を凍らせた。
そこには、氷の体に雪を纏った、巨人がいた。
身長がぼくの倍くらいもある、その氷と雪の巨人は、ぼくに気がつく様子もなく、どしん、どしん、と、通りの先を進んでいった。
丸い壁掛け時計に目を向ければ、いつも通りの時間だった。
いつも通り、日が登る前に目を覚まし、窓の外を見てみれば、雪は止んでいた。
降り積もった雪のおかげか、窓の外は随分と静かなように思えた。
朝のストレッチをする。
シャワーを浴びて、服を生み出す。
コットンのようにふんわりとした生地の薄いトランクスに、パンツを履く。
内側は、ファーのようにしておいた。
生地の分厚いフリースのシャツ(生地を分厚くしておけば、屈辱的なスポーツブラを着なくても大丈夫。ぼくの胸は薄いからだ。自分で思ってて、切なくなった)。
その上に、サイズの一つ大きい、生地の分厚い、シャツを着る。
ぼくは日記を開き、万年筆を持った。
【6日目=ぼくの世界では、12/1の12:00くらい
この時期のハバネロフスクは、厳しい雪が降っている。
ハバネロシキはピリ辛のピロシキで、ハバネロシチはピリ辛のボルシチ。
また食べたい。
でも、あのお店の名前を調べるのを忘れていた。
今日確認しよう。
まだ街を見ていない。
やってきたのは昨日の夜。
レセプションのセラノワさんは美人。
宿代は一泊5FUで、個室。
ベッドはフカフカ。
ペットルームには猫がたくさん。
ジェロームくんには、新しい友達が出来たかな。
一緒に旅が出来るのは嬉しいけど、フロンジェリーヌ(フランス)には、無事に辿り着けるのかな。
何しろ、この世界は馬鹿みたいに広い。
箒に乗れば、日本からロシアまでは、そう時間がかからない。
でも、ニホニアからラシアまでは、とっても時間がかかった。
今日は、これから朝食を食べて、ハバネロフスクの街を歩く。
今朝は晴れていたけれど、これから天気がどうなるかはわからない。ーーー】
5:00
日記を書いていたら、いつの間にか、朝食の時間になっていた。
ぼくは、日記帳を閉じた。
ふと、先日の本屋さんの男性の顔が頭に浮かんだ。
彼の目は所々で気持ち悪かったし、ジェロームくんはああ言っていたけれど、個人的には、あの人は良い人のように思えた。
昨日の、ティムさんの店でのあの気持ち悪さも、多分、あの本屋さんに住み着いている地縛霊のせいだ。
ニホニアに帰ったら、またあの本屋へ行きたい。
あの本屋は良い匂いがしたし、雰囲気も芸術的で、居心地が良かった。
そう思いながら、ぼくは、食堂へ向かった。
食堂は、教室の半分くらいの広さしかなかった。
普通の家のダイニングにしては広く、ホステルの食堂にしては少しばかり、ホテルのレストランにしてはかなり小さい気がしたが、この宿屋のサイズ感からすると、適当な気がしないでもなかった。
食堂には、ぼく以外、誰もいない。
ぼくが一番乗りだ。
ぼくは、手の平にトレイと皿を生み出し、安っぽい朝食バイキングを取った。
重厚感のあるしっとりとした食感のライ麦パン。
ピリ辛の味付けと食材の旨みが食欲をそそる、温かいハバネロシキとハバネロシチ。
スモークドチキンのスライスは、あっさりとしていて油が強くなく、朝食にはぴったりだった。
ドリップのコーヒーは香り豊かで、インスタントにありがちな、風味や味の濁りのようなものが一切なかった。
サラダとフルーツを食べて口の中をリフレッシュした後で、ヨーグルトにグラノーラを散らした物を食べ、最後に、デザートのケーキを各種類一つずつ食べ、2杯目のコーヒーを啜る。
魔力を練り上げて使用するのには、多大なカロリーを消費する。
魔法使いは人間の限界を遥かに超えた身体能力を誇るが、筋繊維の密度が人間の数倍ある。
代謝も抜群に良いために、ただ体を動かすだけでも、その消費カロリーは人間の比じゃない。
魔法族は電気水道ガスなどのインフラに頼ることはないが、その代わりに、こういった形で環境に負担をかけていた。
そういう理由もあって、おそらくこの世界や学園の魔法族エリアの食における物価はありえないほどに安いのだろう。
ぼくが朝食を楽しんでいる間も、食堂には誰も来なかった。
ケーキを食べながら、コーヒーを啜ること十分ほど。
その頃になって、ようやく男性が一人やってきた。
顔立ちは若々しいが、所作が、どことなく、年寄り臭かった。
100歳を超えると、魔法使いはそう言った雰囲気を纏うようになる。
ぼくは、彼と微笑みを交わし、自分の借りている部屋へ向かった。
7:00
にゃーにゃー、にゃー、にー、にゃおん、うにゃー、スースー……。
ペットルームでは、天使のような寝顔のネコちゃんたちが可愛いいびきを描いて眠っていた。
ジェロームくんは、ネコ用ベッドの中で、可愛いお友達と一緒に身を寄せ合いながら眠っていた。
彼の口には、マタタビの棒が挟まっていた。
ぼくは、ジェロームくんを撫でようとしたが、ジェロームくんは、ぼくの手が触れる直前に、ぱちっ、と目を開けて、あくびをした。
『よう、ソラ。悪いな。寝てた』
「起こしちゃってごめんね。ぼく、今から街に行こうかと思うんだ。雪も止んだし」
『そうか』ジェロームくんは、ぼくの背中に飛び移り、マフラーのように、首に巻きついて、瞼を閉じた。『行こうぜ』
ぼくは笑った。「くすぐったいっ」
『暖かいだろ? ネコ皮マフラーだぜ。しかも生きてる。うぅぅ~』ジェロームくんは、お客さんをびっくりさせる幽霊のような声を出して、寝息を立てた
ぼくは、ジェロームくんのブラックジョークに、小さく笑った。
ーーー
セラノワさんは、昨晩と同じく、受付の分厚いガラスの向こうにいた。
彼女は、うつらうつらと眠っていた。
鼻からは、ちょうちんが出ていた。
ぼくは、小さく笑った。
ぼくは、銀色のベルを、静かに鳴らした。
「ふがっ」鼻ちょうちんが破裂して、セラノワさんは目を覚ました。ふわぁ~、と、背伸びをして、目をこすり、彼女はぼくを見た。「あら、おはよう」
「おはようございます。もう一泊お願い出来ますか?」
セラノワさんは微笑んだ。「部屋は気に入った?」
「とっても。それで、明日、また追加で一泊しようかなって思ってて、まだ決めてないんですけど」
「平気よ。部屋の半分以上が埋まることなんて、祝祭日の真っ只中ですらないんだから。クリーニングしとくわね」
ぼくは、小さく首を傾げた。「良い宿屋なのに」
「ハバネロフスクなんて田舎だからね」セラノワさんは暖かく微笑んだ。「パンフレットが5FUで買えるけど、いる?」
5FUというと、500円くらいだ。
この世界では、一泊分の宿泊費、外食一回分、1日分の食費に相当する。
紙が高いとはいえ、パンフレットなんて、正直言って必要無い気がする。
人がたくさんいる場所は好きじゃないし、箒に乗って空を飛べば、街の全景を見ることも出来る。
美味い店やらなにやらは、街で誰かに聞けば良い。
「せっかくですけど、節約しないといけないので……」
セラノワさんは肩を竦めた。「ハバネロ料理がおすすめよ。それ以外はあんまり魅力ない。歩いてみればわかるけど、ハバネロフスクなんて、見る物なんにもないわよ」
ぼくは、返事の言葉が思いつかなかったので、曖昧に微笑んでおいた。「初めて訪れるので、全部が刺激的ですよ」
セラノワさんは、暖かく、優しく微笑んだ。「あなた、まだ子供でしょう」
「どうしてわかったんですか?」
「可愛いもん。声とか、喋り方とか、表情とか、目とか」
ぼくは笑った。「セラノワさんは、おいくつなんですか?」
「どうだったかしら……」セラノワさんは、首を傾げた。「百歳の誕生日にウォッカをラッパ飲みしてからは数えてないわ。子供もいないし、三百を過ぎてないこと確かね。歳を気にする理由がない」
「綺麗ですね」
セラノワさんは、そんな気もないだろうに、ぼくを誘惑するかのように、妖しげに笑った。
ぼくの顔が、真っ赤に染まった。
そんなぼくの反応を見て、セラノワさんは、意地悪に笑った。
「い、行ってきますね」
セラノワさんは、暖かく微笑んだ。「いってらっしゃい」
セラノワさんから逃げるように外へのドアを開けた途端、ぼくの前に、分厚い、柱がズン……、と、落ちた。
柱の上を見上げたぼくは、全身を凍らせた。
そこには、氷の体に雪を纏った、巨人がいた。
身長がぼくの倍くらいもある、その氷と雪の巨人は、ぼくに気がつく様子もなく、どしん、どしん、と、通りの先を進んでいった。
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