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異世界へ
0087話
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パトリックを始めとして、他にも多くの者たちが黎明の覇者に合流してくる。
合流するようにと出した使者が、無事にその役目を果たしたのだろう。
パトリックのように味方を増やして合流してきた、といった者はいなかったが。
むしろ、ソフィアからの指示……あるいは命令によって、他の勢力を潰すために攻撃をした結果、人数が減っている者たちの方が多い。
……中には、残り数人といった程度にまで人数が減っている者もいた。
そのような者たちを含め、黎明の覇者に味方をすると決めた者たちは全員がそれぞれ自分たちに割り当てられた場所に陣地を築く。
「イオさん、大丈夫でしょうか? あのままだと、多分……いえ、間違いなく騒動を起こしますよ?」
レックスのその言葉に、イオは降伏してきた者たちが集まっている場所を見る。
そこでは多くの者が集まっているが、レックスが言うように雰囲気は決してよくない。
それどころか、何か切っ掛けでもあればすぐに殺し合いになってもおかしくはないという、そんな様子だった。
元々が別の勢力で、共通点はこのまま戦場から逃げ出した場合はいつ隕石を落とされるか分からないので黎明の覇者に降伏したということしかない。
そうである以上、全く面識がない……あるいは顔見知り程度でしかないような者も多い。
それどころか、場合によっては以前何らかの理由で敵対していた勢力同士ということもありえる。
……ましてや、傭兵というのは基本的に気の荒い奴が多いのだ。
そのような状況である以上、何らかの騒動が起きてもおかしくはないのだが……
「放っておけ」
不意にそう声をかけられる。
声のした方を見ると、そこにいたのは盗賊の討伐に出発したとき――結局は盗賊ではなくベヒモスの討伐になったが――にイオやレックスの面倒を見てくれた、アイゼッハ。
まだ完全な騒動にこそなっていないものの、いつそのようなことになってもおかしくはない降伏した者たちの様子を眺めながら、イオたちに放っておけと言ってきた。
特に焦ったりする様子も見せておらず、本当に普通の様子でそんなことを言ってきた辺り、このような状況に慣れているのか、それとも最初からこうなると予想していたのか。
「いいんですか? 今の状況で騒動になれば、俺たちも危険なんじゃ……」
イオはアイゼッハに向かってそう告げる。
もしこの状況で大きな騒動になったりした場合、それは黎明の覇者にとってもありがたくはない。
最悪、騒動を起こした者同士が怪我をするならともかく、その騒動に巻き込まれて他の勢力にも被害が出るといった可能性は否定出来ない。
……そうなれば、騒動が騒動を呼ぶといったことになり、降伏した者たちだけではなく黎明の覇者にも被害が出るのではないか。
それ以外にも、せっかく戦力を集めて自分たち以外の敵をはっきりさせ、その敵に脅し……もしくは実際に攻撃をするといった真似も難しくなるだろう。
そんな風に思ったイオだったが、アイゼッハは何の問題もないと首を横に振る。
「俺たちに降伏してきた連中は、当然ながら自分たちの状況を理解している。それを知った上で、ここでそんな馬鹿な真似をするような奴はそうそういるはずもない。それでも自分たちの都合や感情だけを優先するのなら……」
「優先するのなら?」
「隕石を落とすぞと言ってやればいい」
「え? ちょ……じゃあ、それをやるのは俺ってことですか?」
「そうなるな。とはいえ、別に本気でやるつもりはないし、団長もそんな命令をしたりはしないだろう。あくまでも脅しだが……隕石の落下を見ているだけに、その効果は十分だ」
「それは……」
結局自分がやるしかないのか。
そんな風にイオは考えてしまう。
とはいえ、今の状況を思えばそうでもしないと纏まらないのは間違いない。
それにアイゼッハが言ってるのは、あくまでもそういう風に脅すというだけで、実際にメテオを揉めている者たちに使えという訳ではない。
……それ以前に、もしメテオを実際に使おうものならすぐ近くにいる自分たち間違いなく被害を受けるだろう。
イオのメテオはある程度効果範囲を限定することが出来るとはいえ、それはあくまでもある程度だ。これだけ近い場所でメテオを使えば、当然ながら自分たちにも被害はある。
(あ、ならミニメテオなら……いやいや、使ってどうする。それならこっちに被害は出ないだろうけど、それでも俺が味方を魔法で殺したというのは間違いないんだし)
軍勢や巨大なモンスターを相手に使う普通のメテオとは違い、ミニメテオはイオが開発した個人用の流星魔法だ。
そういう意味では周囲に……少なくても黎明の覇者のいる場所に被害は出ないだろうが、だからといってイオがそのような真似をしたいとも思わない。
だが……と、イオはふと思いつく。
メテオを使うのは無理。
ミニメテオで騒いでいる者たちを殺すのも可能な限り避けたい。
ならば……実際にミニメテオを使って脅しの一撃を放ってみればどうか。
ミニメテオなら周囲に被害も出ない――あくまでもメテオと比べてだが――し、実際に流星魔法を使っている以上は脅しとしても効果はある。
「アイゼッハさん、ちょっといいですか?」
「うん? どうした?」
何かを考えていたイオがいきなりそう声をかけてきたことに驚きながらも、アイゼッハはそう言葉を返す。
「俺の使う魔法に、ミニメテオというのがあります。ベヒモスに使ったメテオのような魔法ではなく、あくまでも対個人用の魔法。それを問題を起こしている者たちの近くに落とすというのはどうでしょう?」
「それは……効果的ではあるだろうが、大丈夫なんだろうな?」
アイゼッハがそう念を押すのは、ベヒモスという高ランクモンスターを一撃で倒したメテオを自分の目でしっかりと確認しているからだろう。
圧倒的なまでの威力を自分の目で見ているだけに慎重になってしまうのは当然だった。
この状況でもしミニメテオを使い、その結果として巨大な隕石が落ちてきたどうするか。
流星魔法の威力を知っているだけに、その辺はしっかりと確認する必要があった。
「大丈夫かどうかと言われれば、絶対に、確実に大丈夫……とは言えません。ミニメテオはまだ一回しか使ってませんし。ただ、感覚的には大丈夫だと思っています」
そう言いながら、イオは自分の杖に視線を向ける。
ミニメテオについては、杖についての疑問もあるのだ。
以前ミニメテオを使ったときは、杖が壊れるといったようなことはなかった。
そのときに使っていた杖が高性能な杖なのかと思っていたのだが、次に普通のメテオを使ったときには、あっさりと壊れている。
そんな風に杖が壊れたのは、一体何故だったのか。
ミニメテオであれば杖は耐えられるのかどうか。
正直なところ、イオはその辺はよく分かっていなかった。
これはきちんと杖を買ったのではなく、ゴブリンの軍勢から奪ったから……それもどの杖がどういうゴブリンメイジ、あるいはその上位種が使っていたのか分からなかったからというのが大きい。
強力な魔法を使う敵が使っていたのなら、イオの魔法に耐えられるかもしれない。
だが、粗悪な杖であれば……それこそ、メテオどころかミニメテオですら杖が壊れてしまう可能性があった。
(まぁ、結局のところは実際に魔法を使ってみないと分からないんだけどな)
イオはそんな風に考えながら、改めてアイゼッハに視線を向ける。
「それで、どうします? ミニメテオ……使いますか?」
「そうだな。少し待ってくれ。多分使っても大丈夫だと思うが、問題がないかどうか上の者に聞いてくる」
アイゼッハにしてみれば、揉めそうになっている……いや、すでに何人か揉めている様子の者たちに現状を教えるために、ミニメテオを使うのは問題がないと思う。
しかし、それはあくまでもアイゼッハがそう思っているだけで、上……具体的にはソフィアたちがどう判断するのか分からない。
そのため、アイゼッハが勝手に判断する訳にはいかなかった。
「分かりました。ただ……使うのなら、少しでも早い方がいいと思いますよ」
「分かってる。すぐに聞いてくるから、ちょっと待ってろ」
そう言い、アイゼッハは上に話をしにいった。
それを見送ったイオは、杖を手にいつでも流星魔法を使えるように準備をしておく。
それこそ、使う使わないはともかくとして、何かあったときに実際に流星魔法を使えるかどうかというのは、大きな意味を持つのだから。
「イオさん、もしミニメテオを使うにしても、くれぐれも当てないで下さいよ?」
その威力を間近で見ているだけに、レックスは念を押すように言う。
そんなレックスに、イオは素直に頷く。
「分かってるよ。俺だって無意味に人を殺したりとか、そういう真似はしたくないしな」
レックスはイオのその言葉に安心する。
イオの持つ流星魔法は、強力無比な魔法だ。
それこそ、使われてしまえば……そして命中すれば、生き残るのは難しいだろう、圧倒的な威力。
だが、それでも……いや、だからこそか。そんな強力な魔法を、適当な感じで使って欲しくはなかった。
レックスにとって、イオは黎明の覇者に入団することが出来るようになっ恩人なのだから。
「とはいえ、使わないといけないときは普通に使うけどな。……来たぞ、アイゼッハさんだ」
レックスと話していたイオは、脅しとしてミニメテオを使ってもいいのかどうかを上に聞きに行っていたアイゼッハが戻ってくるのを見て、その表情を引き締める。
アイゼッハの様子から、ミニメテオを使うという行動について上がどう判断したのかを納得出来たのだ。
「イオ、向こう……そう、あの辺りに撃ち込んで欲しいとのことだ」
「分かりました」
アイゼッハの指さす方向を見てイオは頷き、呪文を唱え始める。
『空に漂いし小さな石よ、我れの意思にしたがい小さなその姿を我が前に現し、我が敵を射貫け……ミニメテオ』
魔法が発動し…振ってきた隕石は、アイゼッハの示した場所に見事に突き刺さるのだった。
合流するようにと出した使者が、無事にその役目を果たしたのだろう。
パトリックのように味方を増やして合流してきた、といった者はいなかったが。
むしろ、ソフィアからの指示……あるいは命令によって、他の勢力を潰すために攻撃をした結果、人数が減っている者たちの方が多い。
……中には、残り数人といった程度にまで人数が減っている者もいた。
そのような者たちを含め、黎明の覇者に味方をすると決めた者たちは全員がそれぞれ自分たちに割り当てられた場所に陣地を築く。
「イオさん、大丈夫でしょうか? あのままだと、多分……いえ、間違いなく騒動を起こしますよ?」
レックスのその言葉に、イオは降伏してきた者たちが集まっている場所を見る。
そこでは多くの者が集まっているが、レックスが言うように雰囲気は決してよくない。
それどころか、何か切っ掛けでもあればすぐに殺し合いになってもおかしくはないという、そんな様子だった。
元々が別の勢力で、共通点はこのまま戦場から逃げ出した場合はいつ隕石を落とされるか分からないので黎明の覇者に降伏したということしかない。
そうである以上、全く面識がない……あるいは顔見知り程度でしかないような者も多い。
それどころか、場合によっては以前何らかの理由で敵対していた勢力同士ということもありえる。
……ましてや、傭兵というのは基本的に気の荒い奴が多いのだ。
そのような状況である以上、何らかの騒動が起きてもおかしくはないのだが……
「放っておけ」
不意にそう声をかけられる。
声のした方を見ると、そこにいたのは盗賊の討伐に出発したとき――結局は盗賊ではなくベヒモスの討伐になったが――にイオやレックスの面倒を見てくれた、アイゼッハ。
まだ完全な騒動にこそなっていないものの、いつそのようなことになってもおかしくはない降伏した者たちの様子を眺めながら、イオたちに放っておけと言ってきた。
特に焦ったりする様子も見せておらず、本当に普通の様子でそんなことを言ってきた辺り、このような状況に慣れているのか、それとも最初からこうなると予想していたのか。
「いいんですか? 今の状況で騒動になれば、俺たちも危険なんじゃ……」
イオはアイゼッハに向かってそう告げる。
もしこの状況で大きな騒動になったりした場合、それは黎明の覇者にとってもありがたくはない。
最悪、騒動を起こした者同士が怪我をするならともかく、その騒動に巻き込まれて他の勢力にも被害が出るといった可能性は否定出来ない。
……そうなれば、騒動が騒動を呼ぶといったことになり、降伏した者たちだけではなく黎明の覇者にも被害が出るのではないか。
それ以外にも、せっかく戦力を集めて自分たち以外の敵をはっきりさせ、その敵に脅し……もしくは実際に攻撃をするといった真似も難しくなるだろう。
そんな風に思ったイオだったが、アイゼッハは何の問題もないと首を横に振る。
「俺たちに降伏してきた連中は、当然ながら自分たちの状況を理解している。それを知った上で、ここでそんな馬鹿な真似をするような奴はそうそういるはずもない。それでも自分たちの都合や感情だけを優先するのなら……」
「優先するのなら?」
「隕石を落とすぞと言ってやればいい」
「え? ちょ……じゃあ、それをやるのは俺ってことですか?」
「そうなるな。とはいえ、別に本気でやるつもりはないし、団長もそんな命令をしたりはしないだろう。あくまでも脅しだが……隕石の落下を見ているだけに、その効果は十分だ」
「それは……」
結局自分がやるしかないのか。
そんな風にイオは考えてしまう。
とはいえ、今の状況を思えばそうでもしないと纏まらないのは間違いない。
それにアイゼッハが言ってるのは、あくまでもそういう風に脅すというだけで、実際にメテオを揉めている者たちに使えという訳ではない。
……それ以前に、もしメテオを実際に使おうものならすぐ近くにいる自分たち間違いなく被害を受けるだろう。
イオのメテオはある程度効果範囲を限定することが出来るとはいえ、それはあくまでもある程度だ。これだけ近い場所でメテオを使えば、当然ながら自分たちにも被害はある。
(あ、ならミニメテオなら……いやいや、使ってどうする。それならこっちに被害は出ないだろうけど、それでも俺が味方を魔法で殺したというのは間違いないんだし)
軍勢や巨大なモンスターを相手に使う普通のメテオとは違い、ミニメテオはイオが開発した個人用の流星魔法だ。
そういう意味では周囲に……少なくても黎明の覇者のいる場所に被害は出ないだろうが、だからといってイオがそのような真似をしたいとも思わない。
だが……と、イオはふと思いつく。
メテオを使うのは無理。
ミニメテオで騒いでいる者たちを殺すのも可能な限り避けたい。
ならば……実際にミニメテオを使って脅しの一撃を放ってみればどうか。
ミニメテオなら周囲に被害も出ない――あくまでもメテオと比べてだが――し、実際に流星魔法を使っている以上は脅しとしても効果はある。
「アイゼッハさん、ちょっといいですか?」
「うん? どうした?」
何かを考えていたイオがいきなりそう声をかけてきたことに驚きながらも、アイゼッハはそう言葉を返す。
「俺の使う魔法に、ミニメテオというのがあります。ベヒモスに使ったメテオのような魔法ではなく、あくまでも対個人用の魔法。それを問題を起こしている者たちの近くに落とすというのはどうでしょう?」
「それは……効果的ではあるだろうが、大丈夫なんだろうな?」
アイゼッハがそう念を押すのは、ベヒモスという高ランクモンスターを一撃で倒したメテオを自分の目でしっかりと確認しているからだろう。
圧倒的なまでの威力を自分の目で見ているだけに慎重になってしまうのは当然だった。
この状況でもしミニメテオを使い、その結果として巨大な隕石が落ちてきたどうするか。
流星魔法の威力を知っているだけに、その辺はしっかりと確認する必要があった。
「大丈夫かどうかと言われれば、絶対に、確実に大丈夫……とは言えません。ミニメテオはまだ一回しか使ってませんし。ただ、感覚的には大丈夫だと思っています」
そう言いながら、イオは自分の杖に視線を向ける。
ミニメテオについては、杖についての疑問もあるのだ。
以前ミニメテオを使ったときは、杖が壊れるといったようなことはなかった。
そのときに使っていた杖が高性能な杖なのかと思っていたのだが、次に普通のメテオを使ったときには、あっさりと壊れている。
そんな風に杖が壊れたのは、一体何故だったのか。
ミニメテオであれば杖は耐えられるのかどうか。
正直なところ、イオはその辺はよく分かっていなかった。
これはきちんと杖を買ったのではなく、ゴブリンの軍勢から奪ったから……それもどの杖がどういうゴブリンメイジ、あるいはその上位種が使っていたのか分からなかったからというのが大きい。
強力な魔法を使う敵が使っていたのなら、イオの魔法に耐えられるかもしれない。
だが、粗悪な杖であれば……それこそ、メテオどころかミニメテオですら杖が壊れてしまう可能性があった。
(まぁ、結局のところは実際に魔法を使ってみないと分からないんだけどな)
イオはそんな風に考えながら、改めてアイゼッハに視線を向ける。
「それで、どうします? ミニメテオ……使いますか?」
「そうだな。少し待ってくれ。多分使っても大丈夫だと思うが、問題がないかどうか上の者に聞いてくる」
アイゼッハにしてみれば、揉めそうになっている……いや、すでに何人か揉めている様子の者たちに現状を教えるために、ミニメテオを使うのは問題がないと思う。
しかし、それはあくまでもアイゼッハがそう思っているだけで、上……具体的にはソフィアたちがどう判断するのか分からない。
そのため、アイゼッハが勝手に判断する訳にはいかなかった。
「分かりました。ただ……使うのなら、少しでも早い方がいいと思いますよ」
「分かってる。すぐに聞いてくるから、ちょっと待ってろ」
そう言い、アイゼッハは上に話をしにいった。
それを見送ったイオは、杖を手にいつでも流星魔法を使えるように準備をしておく。
それこそ、使う使わないはともかくとして、何かあったときに実際に流星魔法を使えるかどうかというのは、大きな意味を持つのだから。
「イオさん、もしミニメテオを使うにしても、くれぐれも当てないで下さいよ?」
その威力を間近で見ているだけに、レックスは念を押すように言う。
そんなレックスに、イオは素直に頷く。
「分かってるよ。俺だって無意味に人を殺したりとか、そういう真似はしたくないしな」
レックスはイオのその言葉に安心する。
イオの持つ流星魔法は、強力無比な魔法だ。
それこそ、使われてしまえば……そして命中すれば、生き残るのは難しいだろう、圧倒的な威力。
だが、それでも……いや、だからこそか。そんな強力な魔法を、適当な感じで使って欲しくはなかった。
レックスにとって、イオは黎明の覇者に入団することが出来るようになっ恩人なのだから。
「とはいえ、使わないといけないときは普通に使うけどな。……来たぞ、アイゼッハさんだ」
レックスと話していたイオは、脅しとしてミニメテオを使ってもいいのかどうかを上に聞きに行っていたアイゼッハが戻ってくるのを見て、その表情を引き締める。
アイゼッハの様子から、ミニメテオを使うという行動について上がどう判断したのかを納得出来たのだ。
「イオ、向こう……そう、あの辺りに撃ち込んで欲しいとのことだ」
「分かりました」
アイゼッハの指さす方向を見てイオは頷き、呪文を唱え始める。
『空に漂いし小さな石よ、我れの意思にしたがい小さなその姿を我が前に現し、我が敵を射貫け……ミニメテオ』
魔法が発動し…振ってきた隕石は、アイゼッハの示した場所に見事に突き刺さるのだった。
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