いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太

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五章 魔獣人の根源

134話 200年前のパンジグ王の日記

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 200年以上前のパンジグ王が描いた日記はとても丁寧に書かれていた。

『 パンジグがコンパス大陸と合体してから早20年。パンジグ人の若者は昔パンジグが島国だったことさえ知らない者が出てきてくるくらいの年月が経ってしまった』

「やっばり、パンジグは昔島国だったんだ」

「という事は島が動いて大陸と合体したって事!?そんな事あり得るわけ?」

「かなりの年月がかかるけあり得るよ。でも、パンジグは急に大陸と合体しちゃったみたい。多分だけど、350年前にあった大地震が原因じゃないかな?」

 コンパスの歴史の書にも書かれているほどに有名な大地震が350年前に起きた。その地震はコンパスの人口を5万人も減らし、地形を大きく変えてしまった大地震だったらしい。

 パンジグが島国であった頃も、コンパス国とは近かったはず。地震の影響は大いにあったと予想できる。まあ結局のところ真実はその頃を生きていた人のみが知っているので推測に過ぎない。

『 パンジグとコンパス2つの国の穀物は育ちにくくなってしまった。
 その責任は近づいてきたパンジグ側にあるとコンパス人は決めつけ、我々を迫害し始めてから既に2万人以上が死亡。
 国民が無惨にも殺されていく様をこれ以上見ていられない』

「迫害の真実はここだったのか・・・」

「こんなの誰も悪くないじゃない・・・なのにどうして」

「人って言うのは理不尽を誰かのせいにしたくなるんだよ。俺の世界でもそういう理由で迫害は幾度となく行われてきたから分かる」

 しかし、日記を記した王は一体何をするつもりなのだろうか?何か迫害を止める手立てはあるのだろうか?

『 父が昔、とある魔法使いから没収した本。興味本位で読んでいたのだがとても興味深い儀式について書かれていただ』

「嫌な予感・・・」

「奇遇ね。私もよ」

『なんでも悪魔は代償を支払えばいろんな力を与えてくれるらしい。早速明日から儀式の準備に取り掛かろう』

 そこから1週間は儀式の準備が丁寧に書かれていた。儀式に必要な食料、魔法使いなど環境を整えおえたのは儀式をすると決めて1週間後であった。

 日記は大体その日の終わりに書くものなので、儀式中の内容はなく、儀式の結果のみが書かれていた。

『 悪魔はとても強欲だった。何世代に渡って強力なスキルを持つ人間が生まれやすくなるようにする為に今後生まれてくるパンジグ人達は皆、獣と人間を融合したような姿で生まれてくることになってしまった。
 それだけではない。かつてはヒュームと同じ姿だったことを語り継いではいけないというルールも課せられてしまった。
 告げようとしたら、悪魔の力で喉を締め殺されるらしい』

 明かされた魔獣人の真実に俺とトラコは開いた口が塞がらない。

『 これからパンジグ人達はなぜ自分達がコンパス人と戦っているのかすらも忘れて戦い続けるのだろう。
 未来のパンジグ人のことを考えると不憫で仕方がない。嗚呼、悪魔なんぞに頼った私をどうか許してほしい。
 そして、私から5代先の王から起こる悲劇をどうか誰か止めて欲しい』

 気になることが文の最後に書かれていたので次のページを開いたが、何も書いておらず5代先に起きる悲劇についての詳細を知ることができなかった。
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