大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太

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一章 クソみたいな女神とクソみたいな異世界転移

第四十一話 ゾンビ軍団の恐怖

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生きる屍ゾンビ!?何でこんな所に!!墓地はここから3キロも離れた場所だぞ!それに、教会の人達がゾンビ化しないように定期的に祈りを捧げているはず・・・!」

「へっ、知るかよ。そんな事気にしてる暇があるならアタシはコイツらを殺す!!」

 そう言うと、炎を拳にまとったメアリーは1体のゾンビの下へ走っていき、目にもとまらぬ速さで打撃を入れていく。

「オラオラオラオラオラオラオラオラァァァァ!!死ねぇ!!」

 最後の一撃がゾンビの腹を貫く。

「どうだぁ!!これで終わり・・・って、うわぁ!!」

 死んでもおかしくない一撃を喰らったゾンビはまるで何事も無かったかのように、まだ腕を抜いていないメアリーを両腕で拘束し、黒ずんだ歯で彼女に噛みつこうとしていた。

「やっぱり、ゾンビだから腹貫いた程度じゃ死なないか!クソッ、ゾンビの事なんて全く勉強してないから何処が弱点なのかもわからねぇ!おい、コウスケ!お前は何か知ってるか?ゾンビの弱点!」

「アンタが知らない事を俺が知ってるわけないでしょ!・・・いや、待てよ」

 俺の世界にはゾンビは存在しなかったが、ゾンビを題材とした創作物は多く存在した。作品ごとにゾンビの特性や能力は違ったが、共通の弱点が1つある。この世界のゾンビに有効か分からないが、やってみる価値はある。

「頭を狙ってみてくれ!潰すなり斬るなりして!」

「了解!!────おい!ステゴロ魔術師!ちょっと失礼するぞ!!」

 斧の戦士は武器である斧を大きく振りかぶり、ゾンビの首を切り落とした。すると、頭を失ったゾンビの身体は糸の切れた操り人形のようにぐったりとして動かなくなってしまった。一方で斬られたゾンビの首はまだまだ元気に叫んでいる。

「クソがぁ!!」

 たった今、キレたメアリーによってぐちゃぐちゃに潰されたが。

「凄いなコウスケ!元の世界にもゾンビがいたのか?」

「ああ、それはもう何十種類も!それで共通の弱点が頭だった!まさかこの世界でも頭が弱点だとは思わなかったけど!!」

「頭ね!頭!!分かった!サンキューコウスケェ!」

 簡潔的に礼を述べると、メアリーは残りの3体の頭を拳で潰して倒してみせた。

「死体ごときが生者に勝てると思うなぁ!!」

「おおう、おっかな。とりあえず皆の所に行かないか?予測外の事態なんだし」

「そうだn」『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 俺の声が魔術師君の悲鳴で遮られる。何事かと思い、屋根の上を見ると魔術師君はゾンビに捕まって喰われそうになっていた。

「た、助けてくれぇぇぇ!!」

「くそ!あのヘタレ、魔術打ってこないと思ったら襲われてたのかよ・・・待ってろ!今、助けに──────」

「あんまり動くなよ!!うりゃあ!!」

 メアリーが助けに行こうとしたその時、幸助は握っていたブロードソードを逆手に持ち、槍のように投げゾンビの頭にクリティカルヒットさせた。

「あ、ああ・・・助かったよ・・・ありがとう・・・」

「分かったから、剣をこっちに投げてくれ。武器それしかないから。あと、メアリー。圧をかけてくるのやめてくれ」

 自分の得物を奪われてしまったメアリーは相当ご立腹な模様。頬を膨らませて幸助に怒っているアピールをする。

「ごめんごめん。今度h──────」『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ』「また、遮られた・・・今度は何?」

 また悲鳴かとうんざりしていたのも束の間、四方八方から似たような悲鳴と、うめき声が聴こえてきた。

「おいおい、まさかゾンビはこれだけじゃないのか・・・!?」

「そうみたいだな・・・面白れぇ・・・」

 悲鳴の数から予測するにゾンビの数は待機組20人を軽く超えると考えられる。待機組には戦闘力の高い蘭丸さんと先輩冒険者がいるが、その他はまだまだ戦闘の素人ばかりだ。言い方は悪いが、足を引っ張るのは目に見えている。

「魔術師君、やっぱり作戦変更!俺の剣持って下りてきて!!あと、2人は絶対俺から離れないでね?分かった?」

「OK。この状況で1人で歩きまわるのは得策じゃないし、賛成だ」

「ちっ・・・まあ、殴れればいいや」

「ええ!?僕下りてくるの!?別に良くない!?上から魔術打ってても良くない?」

「別に良いけど、俺らが助けにくくなるけど」

「あ、行きます。そちらに行かせてください!お願いします!!」

 アンリの遺体泥棒を捕まえようとしていたのに、いきなりゾンビ退治になってしまったが、今は待機組の安否が一番大事だ。路地裏を出て、ゾンビを倒しながら待機組と合流しよう。
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