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一章 クソみたいな女神とクソみたいな異世界転移
第四十五話 狂信者とのケリを付ける
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「生き返ったのか・・・?」
「うん♪そうだよ!!」
一瞬、ゾンビだと思ったが違う。彼女は正真正銘の生きている人間だ。
「やっぱりあんまり驚かないね。ありえないと思ってないからかな?」
「まあ、俺も生き返った身だしな」
昔ならありえないとパニックを起こしていただろうが、一度死んで生き返るを経験したおかげであまり驚きはなかった。その代わりに疑問は生まれたが。
アンリの発言を信じるならば、アンリは女神アモーラに生き返らせてもらった事になる。実際に可能性としては高いので信用はできる。ネクロマンサーの能力もおまけ付きで生き返ったのも言葉の信憑性を強めている。
「どうして生き返らせてもらったのか不思議で仕方がないみたいだね?良いよ、教えてあげる。コウスケ、私わね、君と結ばれる為に蘇ったんだよ?」
「・・・は?」
純粋な愛を抱く少女のように頬を赤らめるアンリ。彼女がこんな理由で生き返ったのか?という驚きよりもこんな理由で女神アモーラは生き返らせたのか?と驚いてしまう。
いや、あり得ない。女神アモーラは少し問題があるが、人々を見守る神だ。人を傷つける狂信者の復活を許すはずがらない。きっと、女神アモーラに扮した別の神に違いない。
「私聞いたよ?コウスケ、アモーラ教から抜けてラコルト教とかいう邪教を信じるようになったんだって?」
「な・・・!どうしてそれを・・・!!」
「聞いたんだよ、女神アモーラ様に♪」
「・・・・・・」
「しかも前にアモーラ様に会った事あるのに、あたかも女神アモーラ様は架空の存在みたいな扱いして・・・コウスケの事は愛してるけど、流石に無いと思ったな」
「それじゃあ、何だ?俺を殺しにきたのか?」
「まっさかぁ!コウスケが私に秘密を隠していた程度で私の愛が崩れるわけがないじゃん!それにまだ、私達『そういう関係』じゃないんだし。でも、もう隠し事は許さないよ。だってこれから私達は夫婦になるんだから!!」
ローブを脱いで、アンリが斬りかかってくる。
「くっ・・・!は、早い・・・!」
真正面から斬りかかってきてくれたお陰で盾で防ぐ事ができたが、買ったばかりの革製の盾が半壊してしまった。
「やっぱり盾を使ってくると思った。前回は盾のせいで負けちゃったけど、今回は盾を最初に壊していくよ!!」
目にもとまらぬ連続斬撃が幸助の盾を壊していく。1万アモの安物の盾はあっと言う間に壊れてしまった。
「おいおい、マジで勘弁してくれ・・・・よっ!!」
「きゃっ・・・!」
ただ、幸助もやられてばかりではない。アンリの剣の刃をとっさに掴んで、アンリの身体を自分へと近づけ、短剣を肩にお見舞いする。
「今回は盾だけじゃなくて手袋も買って来てある。だから、刃を掴んでも手は傷つかないぞ!」
幸助の手には剣と盾だけでなく、革製のグローブが手にはめられている。手汗による武器落としや、とっさ防御にも役に立つ代物である。
「さらにこれだぁ!!」
炎のエンチャントが施された剣を使った斬撃がアンリを襲う。盾を持っていないアンリは咄嗟に自分の剣で受け止めた。
「エンチャント?もしかしてあの女魔術師の・・・」
「そうだよ、俺にはもったいない仲間だぜ」
「・・・ずるい」
「え?」
「ずるい!ずるい!ずるい!ずるい!!」
突然、アンリが幼児退行したかのように炎の剣を受け止めながら泣きわめき始めた。戦いにのめり込んでいた幸助も思わず、凝視してしまう程である。
「何で?何で、私じゃなかったの?私の方が強いのに、私の方がカワイイのに!私の方がコウスケを愛しているのに!どうしてコウスケは私を選んでくれなかったの?ねぇ、どうして?」
「いや、それは・・・」
「言わなくても分かるもん!コウスケはちっちゃい女の子が好きなんでしょ?小動物みたいでついつい守りたくなるもんね!私は見ているだけで殺したくなるけど!!」
「それは違う!俺は確かにカワイイ女の子は好きだけど、彼女と仲間になったのは頼れるヤツだと思ったからだ!」
「私だって頼れるじゃん!!」
駄目だ。話が終わらねぇ・・・それにアンリのヤツ、ただ喚いているだけではない。俺を油断させて、できた隙を突こうとしてやがる。幼児退行で驚いて冷静になれたので気づく事ができた。
そちらが言葉で攻撃してくるなら良いだろう。こちらも本音を言ってやる・・・!!
「ああ、確かにお前は頼れる娘だよ。腕だって立つし、なによりカワイイ。自負する理由も分かるよ。けどな、俺は嫌いなモノがたくさんある!その中に1つだけアンリにも該当するものがある!何だと思う?」
「ええッ!?ええと・・・」
「時間切れだ、バカアマ!正解はなぁ・・・女神アモーラだよ!!」
「・・・・・え?」
「俺は転移されてからずっと、女神アモーラの事が大嫌いだったんだよぉぉぉぉぉ!!」
俺だって最初はアンリをパーティに誘おうと考えていた。しかし、彼女の狂信者ぶりを見てから友達以上の関係になろうとは思わなくなった。アモーラ教信者のほとんどが善人だという事は分かっている。しかし、人は人、神は神だ。信者が善人だろうが、関係なしに人でなしの女神アモーラが大嫌いだ。そして、そのアモーラを狂う程に信仰してる狂信者も嫌いだ。アモーラに魔の森にほっぽり出された事は今でも覚えている。そして今でも憎んでいる。
「あ・・・ああ・・・あ」
女神アモーラを心の拠り所にしていたアンリは俺から見ても分かるくらいに精神に大きなダメージを喰らっていた。幼児退行を超えて、声も出なくなってしまっている。
「今だ・・・!」
好機とみた幸助は、エンチャントの炎でアンリの剣を溶かし斬った。どうやら金属は鉄ではなく、青銅等の柔らかい金属だったようだ。
「あ・・・」
剣を失ったアンリは地面にへたり込む。美しい青い目は光を失い、虚ろになっている。戦意を失ったようだ。
後は縛って連れていくだk─────────
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
風前の灯火のようになっていたアンリがいきなり空を見上げ、耳が痛くなるほどの高い声で発狂を始めた。何の前触れもなく、火をつけたらすぐに爆発する爆弾のように感情を爆発させたのだ。
この時、幸助の背中に悪寒が走る。耳には土を掘り返す音と、呻き声が聞こえてくる。恐る恐る振り向いた俺は、心底自分の発言に後悔した。
「発言ミスったぁぁぁーーーーー!!」
数えきれない数のゾンビが墓の下から這い出てきていた。
「コウスケ!コウスケ!コウスケ!コウスケ!コウスケェェェェ!!」
当然ながら、ゾンビは敵の俺の方へと向かってくる。ゆっくりとじわじわと迫ってくる様はまさにホラー。ゾンビ映画の主人公になった気分である。
「さぁ~て・・・やりますかぁ!!」
何かが吹っ切れた幸助は、燃える剣を右手にゾンビへと突っ込んでいった。
「うん♪そうだよ!!」
一瞬、ゾンビだと思ったが違う。彼女は正真正銘の生きている人間だ。
「やっぱりあんまり驚かないね。ありえないと思ってないからかな?」
「まあ、俺も生き返った身だしな」
昔ならありえないとパニックを起こしていただろうが、一度死んで生き返るを経験したおかげであまり驚きはなかった。その代わりに疑問は生まれたが。
アンリの発言を信じるならば、アンリは女神アモーラに生き返らせてもらった事になる。実際に可能性としては高いので信用はできる。ネクロマンサーの能力もおまけ付きで生き返ったのも言葉の信憑性を強めている。
「どうして生き返らせてもらったのか不思議で仕方がないみたいだね?良いよ、教えてあげる。コウスケ、私わね、君と結ばれる為に蘇ったんだよ?」
「・・・は?」
純粋な愛を抱く少女のように頬を赤らめるアンリ。彼女がこんな理由で生き返ったのか?という驚きよりもこんな理由で女神アモーラは生き返らせたのか?と驚いてしまう。
いや、あり得ない。女神アモーラは少し問題があるが、人々を見守る神だ。人を傷つける狂信者の復活を許すはずがらない。きっと、女神アモーラに扮した別の神に違いない。
「私聞いたよ?コウスケ、アモーラ教から抜けてラコルト教とかいう邪教を信じるようになったんだって?」
「な・・・!どうしてそれを・・・!!」
「聞いたんだよ、女神アモーラ様に♪」
「・・・・・・」
「しかも前にアモーラ様に会った事あるのに、あたかも女神アモーラ様は架空の存在みたいな扱いして・・・コウスケの事は愛してるけど、流石に無いと思ったな」
「それじゃあ、何だ?俺を殺しにきたのか?」
「まっさかぁ!コウスケが私に秘密を隠していた程度で私の愛が崩れるわけがないじゃん!それにまだ、私達『そういう関係』じゃないんだし。でも、もう隠し事は許さないよ。だってこれから私達は夫婦になるんだから!!」
ローブを脱いで、アンリが斬りかかってくる。
「くっ・・・!は、早い・・・!」
真正面から斬りかかってきてくれたお陰で盾で防ぐ事ができたが、買ったばかりの革製の盾が半壊してしまった。
「やっぱり盾を使ってくると思った。前回は盾のせいで負けちゃったけど、今回は盾を最初に壊していくよ!!」
目にもとまらぬ連続斬撃が幸助の盾を壊していく。1万アモの安物の盾はあっと言う間に壊れてしまった。
「おいおい、マジで勘弁してくれ・・・・よっ!!」
「きゃっ・・・!」
ただ、幸助もやられてばかりではない。アンリの剣の刃をとっさに掴んで、アンリの身体を自分へと近づけ、短剣を肩にお見舞いする。
「今回は盾だけじゃなくて手袋も買って来てある。だから、刃を掴んでも手は傷つかないぞ!」
幸助の手には剣と盾だけでなく、革製のグローブが手にはめられている。手汗による武器落としや、とっさ防御にも役に立つ代物である。
「さらにこれだぁ!!」
炎のエンチャントが施された剣を使った斬撃がアンリを襲う。盾を持っていないアンリは咄嗟に自分の剣で受け止めた。
「エンチャント?もしかしてあの女魔術師の・・・」
「そうだよ、俺にはもったいない仲間だぜ」
「・・・ずるい」
「え?」
「ずるい!ずるい!ずるい!ずるい!!」
突然、アンリが幼児退行したかのように炎の剣を受け止めながら泣きわめき始めた。戦いにのめり込んでいた幸助も思わず、凝視してしまう程である。
「何で?何で、私じゃなかったの?私の方が強いのに、私の方がカワイイのに!私の方がコウスケを愛しているのに!どうしてコウスケは私を選んでくれなかったの?ねぇ、どうして?」
「いや、それは・・・」
「言わなくても分かるもん!コウスケはちっちゃい女の子が好きなんでしょ?小動物みたいでついつい守りたくなるもんね!私は見ているだけで殺したくなるけど!!」
「それは違う!俺は確かにカワイイ女の子は好きだけど、彼女と仲間になったのは頼れるヤツだと思ったからだ!」
「私だって頼れるじゃん!!」
駄目だ。話が終わらねぇ・・・それにアンリのヤツ、ただ喚いているだけではない。俺を油断させて、できた隙を突こうとしてやがる。幼児退行で驚いて冷静になれたので気づく事ができた。
そちらが言葉で攻撃してくるなら良いだろう。こちらも本音を言ってやる・・・!!
「ああ、確かにお前は頼れる娘だよ。腕だって立つし、なによりカワイイ。自負する理由も分かるよ。けどな、俺は嫌いなモノがたくさんある!その中に1つだけアンリにも該当するものがある!何だと思う?」
「ええッ!?ええと・・・」
「時間切れだ、バカアマ!正解はなぁ・・・女神アモーラだよ!!」
「・・・・・え?」
「俺は転移されてからずっと、女神アモーラの事が大嫌いだったんだよぉぉぉぉぉ!!」
俺だって最初はアンリをパーティに誘おうと考えていた。しかし、彼女の狂信者ぶりを見てから友達以上の関係になろうとは思わなくなった。アモーラ教信者のほとんどが善人だという事は分かっている。しかし、人は人、神は神だ。信者が善人だろうが、関係なしに人でなしの女神アモーラが大嫌いだ。そして、そのアモーラを狂う程に信仰してる狂信者も嫌いだ。アモーラに魔の森にほっぽり出された事は今でも覚えている。そして今でも憎んでいる。
「あ・・・ああ・・・あ」
女神アモーラを心の拠り所にしていたアンリは俺から見ても分かるくらいに精神に大きなダメージを喰らっていた。幼児退行を超えて、声も出なくなってしまっている。
「今だ・・・!」
好機とみた幸助は、エンチャントの炎でアンリの剣を溶かし斬った。どうやら金属は鉄ではなく、青銅等の柔らかい金属だったようだ。
「あ・・・」
剣を失ったアンリは地面にへたり込む。美しい青い目は光を失い、虚ろになっている。戦意を失ったようだ。
後は縛って連れていくだk─────────
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
風前の灯火のようになっていたアンリがいきなり空を見上げ、耳が痛くなるほどの高い声で発狂を始めた。何の前触れもなく、火をつけたらすぐに爆発する爆弾のように感情を爆発させたのだ。
この時、幸助の背中に悪寒が走る。耳には土を掘り返す音と、呻き声が聞こえてくる。恐る恐る振り向いた俺は、心底自分の発言に後悔した。
「発言ミスったぁぁぁーーーーー!!」
数えきれない数のゾンビが墓の下から這い出てきていた。
「コウスケ!コウスケ!コウスケ!コウスケ!コウスケェェェェ!!」
当然ながら、ゾンビは敵の俺の方へと向かってくる。ゆっくりとじわじわと迫ってくる様はまさにホラー。ゾンビ映画の主人公になった気分である。
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