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二章 濡れ衣の男を救え!!
第十四話 被害者の奥さんに会いに行く
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「アルベール家の悪い噂?俺、騎士じゃないから詳しくは知らんなぁ~~」
「横領、やってそうだよね~~知らんけど」
「王国騎士を私利私欲で使ってる感じがするけど真偽は分からん」
やはりというべきか、一般人に聞いてもアルベール家の影の噂らしきものは聞けなかった。アルベール側からアプローチするのは難しそうだ。
「仕方ありません。被害者のヒロさんの奥さんに協力を仰ぎましょう。噂によると、奥さんもヒロさんに負けず劣らずの善人だったらしいので、きっと協力してくれるはずです」
「そういえば、ジェイクさんは依頼達成の報告をしに屋敷に訪れたらヒロさんは死んでたって言ってましたよね」
「そもそもヒロさんは依頼をしていないのではないか?と踏んでいるのですか?」
「有り得ないですかね・・・?」
「可能性としてはありえますからね。濡れ衣を確実に着せるにはかなりやりやすそうですし」
少し頭を動かすだけで何個も可能性が生まれてくる。どれが一番可能性が高いだろうと考えていると、富裕層エリアに立っている建物の中では一際小さな屋敷の前に到着した。
「主人であるヒロ氏が亡くなってしまって維持が大変になったから引っ越したらしい」
「それでも1人で住むには大きすぎると思いますけどね」
勝手に入って良いのかと悩んでいると、中庭で花の手入れをしていたメイドさんがこちらへ無表情で向かってきた。
「ここはリゼット様の屋敷ですが、リゼット様に用事のある方でしょうか?」
「はい。私達はヒロ氏暗殺事件の真相を追っている者です。裁判を起こす為の情報収集の為にやってきました。もし、お時間よろしければお会いする事は可能でしょうか?
「ヒロ様暗殺事件・・・あの事件の犯人は捕まったと聞いていますが・・・」
「私も昨日までそう思っていましたが、どうやら事件の内容はそこまで単純ではないようです」
「・・・・・・かしこまりました。ただいまリゼット様に確認をしてきます。今しばらくお待ちください」
メイドさんはかなり話の分かる人だったようで、一礼するとそそくさと屋敷の中へと入っていった。
「マートルさんは会ったことあります?リゼットさん」
「幼い頃にパーティで会ったことはありますが、かなり昔の事ですのできっと覚えられていないでしょうね・・・あっ、メイドさん戻ってきましたよ」
マートルさんの言う通り、メイドさんが転ばないように小走りでこちらに向かってきていた。無表情だから表情からOKなのかダメなのか分からないが。
「お待たせしました。ただいま、確認をとりに行った所、会いたいとの事ですので御二方どうぞお入り下さい」
「「失礼します」」
許可をもらい、敷地内に入ると先程は柵ではっきりと見えなかった綺麗な花達が咲いた中庭が露わになる。とても美しいので見惚れていると、視界に先程のメイドさんとは違うメイドさんが入ってきた。
「もうしわけありません冒険者様。敷地内では武器の所持はリゼット様の定めた掟により禁止されております。武器を預からせてもらってもよろしいでしょうか?」
「ああ、すみません・・・」
今日は別に殺し合いをしにきたわけではない。俺は何も躊躇することなく相棒であるブロードソードをメイドさんに預けた。
「では、ご案内します」
俺が武器を手放したことを確認すると、メイドさん達は俺らを屋敷の中へと案内してくれた。
綺麗に掃除された床、細かい装飾が施されたシャンデリア、ささくれのない綺麗な階段。俺が想像していた貴族の屋敷そのものだった。驚きのあまりはしゃぎそうになったが、リゼットさんに会う為我慢する。
「少し歩きます。着いてきてください」
メイドさんの後を着いていくと、大きな扉の前に立たされる。メイドさんは細い手でその扉をノックした。
『良いですよ。中にお入りください』
「「失礼します」」
メイドさんが扉を開け、俺とマートルさんは中へと入っていく。中に入ると最初に感じたのは暖かい紅茶の匂い。嗅いでいるだけで心が安らぐ。
「いらっしゃいませ。ようこそおいで下さいました。ささ、どうぞこちらに」
部屋の真ん中に設置された椅子に座るご婦人が俺らを空いている椅子に招き入れる。俺はまるで吸い寄せられるように婦人の指定した椅子に座った。
「どうもこんにちは、マートルさん。10年振りでしたか?大きくなられましたね」
「ッ・・・!お、覚えていらしたのですか!?」
「ええ、もちろん」
「ありがとうごさいます・・・そしてお久しぶりです・・・今回は急なご訪問を許していただきありがとうございます」
「いえいえ、お気になさらず。私も暇でしたから。そして、そこの貴方は初めましてですね。お名前は?」
「コウスケ・イズミと申します。今日はお時間をいただきありがとうございます」
「あら、珍しい名前。どこからいらしたのかしら?」
「別の世界からきた、異世界人と呼ばれる者です」
「あらあらあら!異世界人!私、今年で65歳ですが、初めてお会いしましたわ。長生きはするものですね」
噂通り、貴族とは思えない程優しく、前にたっても威圧感の無い人だ。
「さて、挨拶はここまでにしましょう。単刀直入に聞きます。貴方は何故、私の夫の死の真相を追っているのですか?」
「横領、やってそうだよね~~知らんけど」
「王国騎士を私利私欲で使ってる感じがするけど真偽は分からん」
やはりというべきか、一般人に聞いてもアルベール家の影の噂らしきものは聞けなかった。アルベール側からアプローチするのは難しそうだ。
「仕方ありません。被害者のヒロさんの奥さんに協力を仰ぎましょう。噂によると、奥さんもヒロさんに負けず劣らずの善人だったらしいので、きっと協力してくれるはずです」
「そういえば、ジェイクさんは依頼達成の報告をしに屋敷に訪れたらヒロさんは死んでたって言ってましたよね」
「そもそもヒロさんは依頼をしていないのではないか?と踏んでいるのですか?」
「有り得ないですかね・・・?」
「可能性としてはありえますからね。濡れ衣を確実に着せるにはかなりやりやすそうですし」
少し頭を動かすだけで何個も可能性が生まれてくる。どれが一番可能性が高いだろうと考えていると、富裕層エリアに立っている建物の中では一際小さな屋敷の前に到着した。
「主人であるヒロ氏が亡くなってしまって維持が大変になったから引っ越したらしい」
「それでも1人で住むには大きすぎると思いますけどね」
勝手に入って良いのかと悩んでいると、中庭で花の手入れをしていたメイドさんがこちらへ無表情で向かってきた。
「ここはリゼット様の屋敷ですが、リゼット様に用事のある方でしょうか?」
「はい。私達はヒロ氏暗殺事件の真相を追っている者です。裁判を起こす為の情報収集の為にやってきました。もし、お時間よろしければお会いする事は可能でしょうか?
「ヒロ様暗殺事件・・・あの事件の犯人は捕まったと聞いていますが・・・」
「私も昨日までそう思っていましたが、どうやら事件の内容はそこまで単純ではないようです」
「・・・・・・かしこまりました。ただいまリゼット様に確認をしてきます。今しばらくお待ちください」
メイドさんはかなり話の分かる人だったようで、一礼するとそそくさと屋敷の中へと入っていった。
「マートルさんは会ったことあります?リゼットさん」
「幼い頃にパーティで会ったことはありますが、かなり昔の事ですのできっと覚えられていないでしょうね・・・あっ、メイドさん戻ってきましたよ」
マートルさんの言う通り、メイドさんが転ばないように小走りでこちらに向かってきていた。無表情だから表情からOKなのかダメなのか分からないが。
「お待たせしました。ただいま、確認をとりに行った所、会いたいとの事ですので御二方どうぞお入り下さい」
「「失礼します」」
許可をもらい、敷地内に入ると先程は柵ではっきりと見えなかった綺麗な花達が咲いた中庭が露わになる。とても美しいので見惚れていると、視界に先程のメイドさんとは違うメイドさんが入ってきた。
「もうしわけありません冒険者様。敷地内では武器の所持はリゼット様の定めた掟により禁止されております。武器を預からせてもらってもよろしいでしょうか?」
「ああ、すみません・・・」
今日は別に殺し合いをしにきたわけではない。俺は何も躊躇することなく相棒であるブロードソードをメイドさんに預けた。
「では、ご案内します」
俺が武器を手放したことを確認すると、メイドさん達は俺らを屋敷の中へと案内してくれた。
綺麗に掃除された床、細かい装飾が施されたシャンデリア、ささくれのない綺麗な階段。俺が想像していた貴族の屋敷そのものだった。驚きのあまりはしゃぎそうになったが、リゼットさんに会う為我慢する。
「少し歩きます。着いてきてください」
メイドさんの後を着いていくと、大きな扉の前に立たされる。メイドさんは細い手でその扉をノックした。
『良いですよ。中にお入りください』
「「失礼します」」
メイドさんが扉を開け、俺とマートルさんは中へと入っていく。中に入ると最初に感じたのは暖かい紅茶の匂い。嗅いでいるだけで心が安らぐ。
「いらっしゃいませ。ようこそおいで下さいました。ささ、どうぞこちらに」
部屋の真ん中に設置された椅子に座るご婦人が俺らを空いている椅子に招き入れる。俺はまるで吸い寄せられるように婦人の指定した椅子に座った。
「どうもこんにちは、マートルさん。10年振りでしたか?大きくなられましたね」
「ッ・・・!お、覚えていらしたのですか!?」
「ええ、もちろん」
「ありがとうごさいます・・・そしてお久しぶりです・・・今回は急なご訪問を許していただきありがとうございます」
「いえいえ、お気になさらず。私も暇でしたから。そして、そこの貴方は初めましてですね。お名前は?」
「コウスケ・イズミと申します。今日はお時間をいただきありがとうございます」
「あら、珍しい名前。どこからいらしたのかしら?」
「別の世界からきた、異世界人と呼ばれる者です」
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