87 / 212
三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
プロローグ アモーラと再び会合
しおりを挟む
「・・・またここかよ」
目が覚めるとは先程までは無かった光景が目の前に広がっていた。何処までも続いていそうな美しい花畑、透き通るような青色の空。俺はそんな桃源郷のような場所で目覚めた。
「泉幸助」
俺を呼ぶ声が聞こえてくる。聞くだけで脳の血管が切れてしまいそうなくらいうざい声。舌を打ちながら振り向いた。
「アモーラ、またアンタか」
「あら、もう女神とは言ってくれないのですね。幸助」
声をかけてきたのは忌まわしい愛の女神アモーラ。鼻につくような笑みを浮かべながら俺の前にぬけぬけと現れた女神は俺と顔を合わせるや否や俺の頬に強烈なビンタをかましてきた。
「ふふっ、これだけで済むとは思わないことね」
「どうした?信仰者が減ってストレスでも溜まったのか?前にあった時よりも小皺が増えたぞ。特に目元にな」
かなり気にしていたようで、今度は腹と顔面に一撃ずつ拳を喰らう。暴力も愛ということなのだろうか?異様に打撃が強い。胃のものが逆流してくる。まあ、死んでいるので吐く物なんてないのだが。
「3ヶ月でこんなにも口が達者になるとは思いませんでした♪よくもこの私に逆らいましたね」
「当たり前だろ!バカ女神!!俺から自由を奪っただけじゃなく、俺を殺した奴の命令に従うわけがないだろうが!!」
「おや、そこまで知っていたとは・・・というよりあの者に聞いたんですね?」
「ああ、聞いたさ。魔族が目障りだからという理由で俺ら異世界人を使って潰そうとしている事も」
「ふふ、知りすぎですね」
ニコニコと笑顔を浮かべながら俺の首を絞め始める。既に死んでいるので窒息死の恐れはない。しかし、死んでいるのに苦しいと思うのは何故だろうか。
「あの黄金の騎士と翼の生えた銀の騎士もアンタの差金なんだろ!もう死んだんだから教えてくれてもいいんじゃないのか?」
首を絞められながら掠れた声でアモーラに質問する。すると、アモーラはその美しい顔を歪めて答えた。
「ええ、ええ!そうですとも!!彼らは私が力を与えた私に忠実な騎士!名付けるなら、そう!『アモーラの騎士』!!」
「呼称なんてどうでも良い!!聞きたいのはどうして俺だけじゃなく、仲間まで殺したんだ!!」
アモーラの目的はあくまで俺のみ。仲間を傷つける必要なんて無かったのだ。
「あら?殺してなんかいませんし、私は殺せなんて命令はしていませんよ?」
返ってきたのは意外な返答。じゃあ、あの騎士2人の判断で行われたのか?
「私が命令したのは貴方の殺害と、その仲間達を半殺しにする事です♪なので、死んでいません」
「き、き、貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」
下がりかけていた殺意が水が沸騰するかのように上がってきて、俺の身体を動かし、女神アモーラの顔面を殴りにかかる。しかし、拳は当たる事は無かった。だって俺にはもう肉の身体はないのだから。
「フフフ・・・その顔。ずっと見たかったんです♪私に向ける怒りの表情。見ているだけで加虐心が燃えてきます♡」
「サドの女神に改名した方が良いんじゃないか?アバズレ」
「死んでるけど、死ね」
「ガハッ・・・!!」
重いトゥーキックが腹に入る。胃ではない何かが刺激され、痛みを感じる。恐らくは魂だろう。魂を嬲って遊んでいるんだ。
「キャハハハハ!まるでカエルみたい♪そうだ、次はカエルに転生させてあげる♪記憶ありの状態でね♪それで、下水道で惨めに暮らすのです!」
「アンタ・・・愛の女神だろ・・・次転生する先なんて決められるのか?」
「転生先を決めるのは私ではありませんが、転生させる方のコネは持っていますよ。その人に言えば簡単です♪」
どうやらこの女神だけでなく、天界そのものが腐っているようだ。クソ!クソ!クソ!クソ!
「クッソォォォォォォォ!!・・・・・・・」
魂の悲鳴を放ったと同時に俺の意識は眠る時のように遠退いていった。視界が段々暗くなる中で、最後に見たのは女神アモーラの少し焦った顔だった。
目が覚めるとは先程までは無かった光景が目の前に広がっていた。何処までも続いていそうな美しい花畑、透き通るような青色の空。俺はそんな桃源郷のような場所で目覚めた。
「泉幸助」
俺を呼ぶ声が聞こえてくる。聞くだけで脳の血管が切れてしまいそうなくらいうざい声。舌を打ちながら振り向いた。
「アモーラ、またアンタか」
「あら、もう女神とは言ってくれないのですね。幸助」
声をかけてきたのは忌まわしい愛の女神アモーラ。鼻につくような笑みを浮かべながら俺の前にぬけぬけと現れた女神は俺と顔を合わせるや否や俺の頬に強烈なビンタをかましてきた。
「ふふっ、これだけで済むとは思わないことね」
「どうした?信仰者が減ってストレスでも溜まったのか?前にあった時よりも小皺が増えたぞ。特に目元にな」
かなり気にしていたようで、今度は腹と顔面に一撃ずつ拳を喰らう。暴力も愛ということなのだろうか?異様に打撃が強い。胃のものが逆流してくる。まあ、死んでいるので吐く物なんてないのだが。
「3ヶ月でこんなにも口が達者になるとは思いませんでした♪よくもこの私に逆らいましたね」
「当たり前だろ!バカ女神!!俺から自由を奪っただけじゃなく、俺を殺した奴の命令に従うわけがないだろうが!!」
「おや、そこまで知っていたとは・・・というよりあの者に聞いたんですね?」
「ああ、聞いたさ。魔族が目障りだからという理由で俺ら異世界人を使って潰そうとしている事も」
「ふふ、知りすぎですね」
ニコニコと笑顔を浮かべながら俺の首を絞め始める。既に死んでいるので窒息死の恐れはない。しかし、死んでいるのに苦しいと思うのは何故だろうか。
「あの黄金の騎士と翼の生えた銀の騎士もアンタの差金なんだろ!もう死んだんだから教えてくれてもいいんじゃないのか?」
首を絞められながら掠れた声でアモーラに質問する。すると、アモーラはその美しい顔を歪めて答えた。
「ええ、ええ!そうですとも!!彼らは私が力を与えた私に忠実な騎士!名付けるなら、そう!『アモーラの騎士』!!」
「呼称なんてどうでも良い!!聞きたいのはどうして俺だけじゃなく、仲間まで殺したんだ!!」
アモーラの目的はあくまで俺のみ。仲間を傷つける必要なんて無かったのだ。
「あら?殺してなんかいませんし、私は殺せなんて命令はしていませんよ?」
返ってきたのは意外な返答。じゃあ、あの騎士2人の判断で行われたのか?
「私が命令したのは貴方の殺害と、その仲間達を半殺しにする事です♪なので、死んでいません」
「き、き、貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」
下がりかけていた殺意が水が沸騰するかのように上がってきて、俺の身体を動かし、女神アモーラの顔面を殴りにかかる。しかし、拳は当たる事は無かった。だって俺にはもう肉の身体はないのだから。
「フフフ・・・その顔。ずっと見たかったんです♪私に向ける怒りの表情。見ているだけで加虐心が燃えてきます♡」
「サドの女神に改名した方が良いんじゃないか?アバズレ」
「死んでるけど、死ね」
「ガハッ・・・!!」
重いトゥーキックが腹に入る。胃ではない何かが刺激され、痛みを感じる。恐らくは魂だろう。魂を嬲って遊んでいるんだ。
「キャハハハハ!まるでカエルみたい♪そうだ、次はカエルに転生させてあげる♪記憶ありの状態でね♪それで、下水道で惨めに暮らすのです!」
「アンタ・・・愛の女神だろ・・・次転生する先なんて決められるのか?」
「転生先を決めるのは私ではありませんが、転生させる方のコネは持っていますよ。その人に言えば簡単です♪」
どうやらこの女神だけでなく、天界そのものが腐っているようだ。クソ!クソ!クソ!クソ!
「クッソォォォォォォォ!!・・・・・・・」
魂の悲鳴を放ったと同時に俺の意識は眠る時のように遠退いていった。視界が段々暗くなる中で、最後に見たのは女神アモーラの少し焦った顔だった。
26
あなたにおすすめの小説
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる