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最終章 今こそ復讐の時
第十四話 一難去って次は大災難
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ドォン!!炎上していた教会が白い光に包まれるように爆発する。炎ではなく、白い光にだ。あたりに飛び散る教会の破片と数人の人影。
飛び散りが収まったところでフランは危険を承知で近づき、教会から飛んできた人影の正体を確認する。
案の定、飛んできた人影の正体は燃える教会に入って行った勇敢な戦士達だった。肉体の形は維持しているが、白目を剥いており、既に心臓は止まってしまっている。原因は言うまでもなく白い光の爆発のせいだろう。
これは推測に過ぎないが、中にいたという人のせいと思われる。仲間を殺されたという事実に怒りを覚えながら教会だった場所を睨みつける。
「出てこい!中にいる事は分かっているんだぞ!!」
フランの怒声に反応するように煙でシルエットしか見えていなかった人影が残された戦士達の前に姿を現す。
宝石以上の輝きを放つ瞳、天の川のように美しく滑らかな金髪、神々しさを感じる裸体を隠す純白の衣。その姿を見た者の中には美しさのあまり武器を落とす者までいた。
思わずずっと見続けてしまうような美人。それに屈しずにフランは怒声をあげ続けた。
「貴様に問う!!貴様は何者だ!私達の仲間を殺したのはお前か!!」
全員の脳に響いたのか、見惚れて間抜け面を晒していた戦士達も武器を拾い、構える。
女はフランの問いに不機嫌になりながら口を開いた。
「貴様?貴様だと?寿命という枷に囚われた下界生物如きがこの私を貴様呼びしましたね?そこの男」
「下界・・・・ま、まさか!!」
女の言葉遣いでフランの顔色は怒りの赤から恐怖の青へと逆転する。それでもなお、武器の構えを解かなかったのは、彼が素晴らしい戦士である証拠だろう。
震える唇でフランは女の名前を予想で言い放った。
「愛の女神アモーラ!?」
戦闘準備をしていた戦士達はその名に目を全開で見開いて驚き、女は不敵な笑みを浮かべる。普通の人なら気味悪がられる笑みだが、どうしてかアモーラ?がすると小悪魔じみた笑みになる。
「流石だな、ファイトールの犬。神かどうかを見分ける力には長けているようだな」
犬と呼ばれて怒りを感じたが、そこは深呼吸をして耐えてアモーラを遅れながらも睨みつけ、質問する。
「今回の騒動はお前が裏で手を引いていたのか?」
地下牢獄からの狂信者脱獄とアモーラを結びつけたのは、あまりにもタイミングが良すぎるからだ。聖騎士達を制圧した直後に聖騎士達が狂い崇めていた女神の降臨。誰だってフランのしたような質問をしてしまうだろう。
「ああ、そうだが?」
アモーラはまるで当然だろうと言わんばかりに首を横に傾げながら答えた。斧の柄を握る力が強くなる。地面を噛むように踏ん張り怒りを我慢する。
「何故だ?俺は・・・フラムの民はそれが知りたい」
「聞けるとでも?」
「アンタには答えなきゃいけない義務がある・・・こんなにも人を殺しておいてNOはないぞ?」
「ふんっ・・・まあ良いでしょう。私の目的は大きく分けて2つ。1つは私の信仰をやめたこの国への制裁、滅亡です。そして、もう1つは裏切者の泉幸助の抹殺・・・貴方達にはコウスケと言えば良いでしょうか?」
「う、ううう裏切者!?コウスケが?一体何を裏切ったんです?」
「良い質問ですね、ペッツ・パルサーモの孫よ。彼が異世界人だという事は知っていますね?彼はこの世界にくる前の世界で病で死にました。若くして死んでしまった彼を私は憐れみ魔族討伐を条件にこの世界で命を与えたのです。なのに、彼は裏切った。だから、何度も刺客を送って彼を殺そうとしました」
「刺客・・・女神アモーラ・・・な、なあ!まさかとは思うが、狂信者アンリや金銀の騎士の騒動は─────」
「私が能力を与えた者です」
あっさりと答えられた真実に開いた口が塞がらないトーマ。他の戦士達も同様に驚いて言葉が出ない様子。地底人を除いて。
「女神アモーラ!!私からも質問をさせてもらう!」
手を上げてアモーラに向かって叫んだのは地底人の女王であり騎士団長であるアメリア・ジースト。アモーラが絶滅することを望んでいた種族の代表である彼女は怒るわけでもなければ、悲しむわけでもなく。どんな者にも立ち向かおうとする勇者のような表情でアモーラと向き合った。
「何でしょう?簡単な質問ならお答えしましょう」
「貴女が地底人を滅ぼそうとした理由は知っています!私達地底人という別文明が交流することでアモーラ教信者が減ることを恐れたからということを」
「大方幸助から聞いたんだな?そうです、私が貴方達地底人を魔族と暫定し、滅ぼそうとしたのはそれが理由です。それが質問ですか?」
「いいえ、違います。私は、地底人を滅ぼそうと行動した事に罪悪感を抱いているかを聞きたいんです」
多くの地底人がアモーラを憎む中、幼き頃から地上に憧れを抱いて、地上に関しての書籍やアモーラの伝説を読んできたアメリアは憎みきれずにいた。だが、女王がどっちつかずのままなのはいけない。そう思い、彼女はそのような質問を首謀者本人にしたのである。
やはりと言うべきか、それともまさかと言うべきか、どっちかわからなくなる答えをアモーラは返した。
「そんなものあったら、私の力が減る一方ではないですか。私は愛の女神。愛というこの世で1番強い思いを司る神。だから、天界でも頂点に立たなければならないのです」
最もらしい答えだ。油断すると首を縦に頷いてしまいそうになる。しかし、よくよく聞けばただ権力にしがみつきたいだけの旨を語っているだけ。幼い頃から数えきれない程のジーストの権力者と接してきたアメリアはすぐにアモーラに失望し、手に持った槍を天に向けて構えた。
「ジースト騎士団。構え・・・」
静かな号令に戸惑いながらも勇敢なるジースト騎士達はヌールに乗って槍を構える。
「進めぇぇぇ!!」
「「「「「うぉおおおおおおおおお!!」」」」」
唐突に始まったジースト騎士団による進軍。女神という本来なら敵意を向ける言葉も許されない相手に武器を構えて全身するその姿を見て戦士達は悩んでいた事が全て吹っ飛んでしまったようだ。
「俺たちも行くぞぉぉぉぉ!!」
「「「「「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
飛び散りが収まったところでフランは危険を承知で近づき、教会から飛んできた人影の正体を確認する。
案の定、飛んできた人影の正体は燃える教会に入って行った勇敢な戦士達だった。肉体の形は維持しているが、白目を剥いており、既に心臓は止まってしまっている。原因は言うまでもなく白い光の爆発のせいだろう。
これは推測に過ぎないが、中にいたという人のせいと思われる。仲間を殺されたという事実に怒りを覚えながら教会だった場所を睨みつける。
「出てこい!中にいる事は分かっているんだぞ!!」
フランの怒声に反応するように煙でシルエットしか見えていなかった人影が残された戦士達の前に姿を現す。
宝石以上の輝きを放つ瞳、天の川のように美しく滑らかな金髪、神々しさを感じる裸体を隠す純白の衣。その姿を見た者の中には美しさのあまり武器を落とす者までいた。
思わずずっと見続けてしまうような美人。それに屈しずにフランは怒声をあげ続けた。
「貴様に問う!!貴様は何者だ!私達の仲間を殺したのはお前か!!」
全員の脳に響いたのか、見惚れて間抜け面を晒していた戦士達も武器を拾い、構える。
女はフランの問いに不機嫌になりながら口を開いた。
「貴様?貴様だと?寿命という枷に囚われた下界生物如きがこの私を貴様呼びしましたね?そこの男」
「下界・・・・ま、まさか!!」
女の言葉遣いでフランの顔色は怒りの赤から恐怖の青へと逆転する。それでもなお、武器の構えを解かなかったのは、彼が素晴らしい戦士である証拠だろう。
震える唇でフランは女の名前を予想で言い放った。
「愛の女神アモーラ!?」
戦闘準備をしていた戦士達はその名に目を全開で見開いて驚き、女は不敵な笑みを浮かべる。普通の人なら気味悪がられる笑みだが、どうしてかアモーラ?がすると小悪魔じみた笑みになる。
「流石だな、ファイトールの犬。神かどうかを見分ける力には長けているようだな」
犬と呼ばれて怒りを感じたが、そこは深呼吸をして耐えてアモーラを遅れながらも睨みつけ、質問する。
「今回の騒動はお前が裏で手を引いていたのか?」
地下牢獄からの狂信者脱獄とアモーラを結びつけたのは、あまりにもタイミングが良すぎるからだ。聖騎士達を制圧した直後に聖騎士達が狂い崇めていた女神の降臨。誰だってフランのしたような質問をしてしまうだろう。
「ああ、そうだが?」
アモーラはまるで当然だろうと言わんばかりに首を横に傾げながら答えた。斧の柄を握る力が強くなる。地面を噛むように踏ん張り怒りを我慢する。
「何故だ?俺は・・・フラムの民はそれが知りたい」
「聞けるとでも?」
「アンタには答えなきゃいけない義務がある・・・こんなにも人を殺しておいてNOはないぞ?」
「ふんっ・・・まあ良いでしょう。私の目的は大きく分けて2つ。1つは私の信仰をやめたこの国への制裁、滅亡です。そして、もう1つは裏切者の泉幸助の抹殺・・・貴方達にはコウスケと言えば良いでしょうか?」
「う、ううう裏切者!?コウスケが?一体何を裏切ったんです?」
「良い質問ですね、ペッツ・パルサーモの孫よ。彼が異世界人だという事は知っていますね?彼はこの世界にくる前の世界で病で死にました。若くして死んでしまった彼を私は憐れみ魔族討伐を条件にこの世界で命を与えたのです。なのに、彼は裏切った。だから、何度も刺客を送って彼を殺そうとしました」
「刺客・・・女神アモーラ・・・な、なあ!まさかとは思うが、狂信者アンリや金銀の騎士の騒動は─────」
「私が能力を与えた者です」
あっさりと答えられた真実に開いた口が塞がらないトーマ。他の戦士達も同様に驚いて言葉が出ない様子。地底人を除いて。
「女神アモーラ!!私からも質問をさせてもらう!」
手を上げてアモーラに向かって叫んだのは地底人の女王であり騎士団長であるアメリア・ジースト。アモーラが絶滅することを望んでいた種族の代表である彼女は怒るわけでもなければ、悲しむわけでもなく。どんな者にも立ち向かおうとする勇者のような表情でアモーラと向き合った。
「何でしょう?簡単な質問ならお答えしましょう」
「貴女が地底人を滅ぼそうとした理由は知っています!私達地底人という別文明が交流することでアモーラ教信者が減ることを恐れたからということを」
「大方幸助から聞いたんだな?そうです、私が貴方達地底人を魔族と暫定し、滅ぼそうとしたのはそれが理由です。それが質問ですか?」
「いいえ、違います。私は、地底人を滅ぼそうと行動した事に罪悪感を抱いているかを聞きたいんです」
多くの地底人がアモーラを憎む中、幼き頃から地上に憧れを抱いて、地上に関しての書籍やアモーラの伝説を読んできたアメリアは憎みきれずにいた。だが、女王がどっちつかずのままなのはいけない。そう思い、彼女はそのような質問を首謀者本人にしたのである。
やはりと言うべきか、それともまさかと言うべきか、どっちかわからなくなる答えをアモーラは返した。
「そんなものあったら、私の力が減る一方ではないですか。私は愛の女神。愛というこの世で1番強い思いを司る神。だから、天界でも頂点に立たなければならないのです」
最もらしい答えだ。油断すると首を縦に頷いてしまいそうになる。しかし、よくよく聞けばただ権力にしがみつきたいだけの旨を語っているだけ。幼い頃から数えきれない程のジーストの権力者と接してきたアメリアはすぐにアモーラに失望し、手に持った槍を天に向けて構えた。
「ジースト騎士団。構え・・・」
静かな号令に戸惑いながらも勇敢なるジースト騎士達はヌールに乗って槍を構える。
「進めぇぇぇ!!」
「「「「「うぉおおおおおおおおお!!」」」」」
唐突に始まったジースト騎士団による進軍。女神という本来なら敵意を向ける言葉も許されない相手に武器を構えて全身するその姿を見て戦士達は悩んでいた事が全て吹っ飛んでしまったようだ。
「俺たちも行くぞぉぉぉぉ!!」
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