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最終章 今こそ復讐の時
第十三話 フラムに神降臨
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「ぐわぁ!!は、離せぇ!!離すんだ!!」
「誰が離すか!やっと見つけた本体、俺達の勝利の為に殺させてもらうぜ!フランさん!!」
「おう!任せとけ!!」
ジェイクの体術で動きを制限された1人の聖騎士はフランの容赦ない斧の振り下ろしで、人生に幕を閉じる。
首が跳ねられ、空を円を描いて飛ぶと同時に周りにゴキブリのように存在していた数えきれない聖騎士が泡のようにはじけて、まるで最初からいなかったようになっていた。
「やっぱり今の本物だったみたいですね」
「ああ。お前が言っていたように喋っていたしな」
ジェイクは疑問視していた。聖騎士の異常な多さに。気づいたとは聖騎士と戦っている時。途方もなく現れる聖騎士にヘキヘキしていると、聖騎士達が断末魔をあげない事に気づく。そこから聖騎士の数は何者かの魔術か不思議な力によって増やされていると推測。手当たり次第倒していると、増殖する聖騎士のオリジナルと思える個体を倒す事に成功したのだ。
戦士達が苦戦していた偽物の聖騎士達がたちまち消えていく。あっという間に百はいた数が一桁まで減ったのだ。
圧倒的不利だった状況が一変して、圧倒的有利へと180度変化。先程まで余裕を漏らしていた聖騎士達はだんまり。冒険者や騎士にリンチにされ、その人生に終わりにした。
「これで・・・暴動は終わったんだよね?もう、武装解除しても誰も文句は言われないよね?」
「何だか呆気ない終わり方だったな。だけど、コウスケ達がいなくても何とかなったな。アイツらには頼りっぱなりだったから嬉しいぜ」
勝利を最初に喜んだのはトーマだった。己の武器である斧を地面に置き、近くにいた騎士や兵士達と肩を抱き、大声で笑い出した。
勝利の笑い声は伝染していき、戦っていた戦士達は武器を捨て、感情をむき出しにして喜ぶ。喉を枯らしても構わないと言わんばかりに叫び狂う姿は爽快そのもの。釣られてアメリアもジューペも大騒ぎし始めた。
「勝った!!勝った!勝った!勝ったぁぁぁぁぁ!!」
「やったぁ!ざまあみろ!クソ狂信者共が!さっさと地獄に落ちやがれ!!」
即興で始まるクソみたいな曲に乗せたクソみたいな歌。しかし、それらは今の彼らにとってどんな歌よりも美しく感じることができた。
分け目を振らずに踊り狂い、騒ぎ出す。ついには隠れていた住民や商人まで出てきて大騒ぎをする始末。収拾がつかなくなった戦士達の大騒ぎは誰にも止められない。どんな偉い人間が声を荒らげて静止を促そうが、国王が禁止を宣言しようが、止まることはない・・・人間以外が停めたらどうなるか分からないが。
ビシャーーーン!!!いつのまにか青い空に広がっていた灰色の雲から雷が落ちる。落ちた雷は、今は使われていないアモーラ教会に落ち、炎上してしまう。
教会の付近にはわずかながら健在の建物が残っている。これ以上の炎上を防ぐために魔術の使える戦士達は急いで燃えている教会へと近づく。燃える教会に何がいるのかも知らずに。
「おい!急げ急げ!!─────って、誰かいるぞ!女だ!」
「何!?女!?違法で住んでいたのか?と、とにかく助けるぞ!人命が優先だ!!」
男達は自らの身体に水をかけ、燃える教会の中へと入っていく。真っ赤に燃える建物の中には確かに人影があった。髪の長い女の影が。
女は火が移るのを防止するための水を被っていない様子。しかし、不思議と燃えてはいない。燃えている中に佇んでいる。
「あの・・・もし、お嬢さん」
恐る恐る話しかけると、女性は立ち上がり、こちらを見つめてくる。ずっと見ていたら吸い込まれてしまいそうな美しい瞳、天の川のように美しく滑らかな金髪、炎の中にいても燃える所か焦げない純白の衣。火の中に入った誰もが思う。何て美しいのだと。
「め、女神みたいだ・・・」
1人の男が呟くと、女は呟いた男を睨みつける。
「人命・・・と言ったな」
「えっ?あ、はい・・・言いましたけど・・・」
「それは大きな間違いだ。お前達が助けようとしたのは人命ではない・・・神の命だ」
「はぁ?アンタ何言ったんだ?火の熱で頭でもやられたのか?」
「神の怒り・・・思い出すが良い!!」
瞬間、戦士達の目を失明してしまう程の光が襲う。反射的に目を瞑った戦士達に待っていたのは浮遊感と全身が焼けるような痛み。しかし、それは一瞬の出来事であり、苦しみはあまり感じる事は無かった。
目蓋の上から強い光を感じなくなった戦士達はゆっくりと目を開く。彼らの目の前に広がったのは炎上中の教会の内装ではなく、何処までも続いていそうな真っ白な道を綺麗に並んで歩く生物達の列だった。
人間は勿論のこと、豚、羊、猿、ケルベロス、ワイバーン、ゴブリン、コボルト、てんとう虫、蚊等の生物が種類別けされる事なく真っ直ぐに並んでいる。
誰も横入るする者はいない。普段はうるさい動物や虫達も何も喋る事なくただただ列に並んで道を進んでいる。
普通の感性からしたら異常な光景だ。しかし、戦士達は何もおかしいと思わない所か、懐かしさを感じていた。その懐かしの理由はすぐに気がつく。
何度もここに来たことがあるからだと。行列を見続けていた結果、思い出すことが出来た。
そして、次は何の生き物に生まれるのだろうと胸を躍らせた。現世の事なんかすっかり忘れて。
「誰が離すか!やっと見つけた本体、俺達の勝利の為に殺させてもらうぜ!フランさん!!」
「おう!任せとけ!!」
ジェイクの体術で動きを制限された1人の聖騎士はフランの容赦ない斧の振り下ろしで、人生に幕を閉じる。
首が跳ねられ、空を円を描いて飛ぶと同時に周りにゴキブリのように存在していた数えきれない聖騎士が泡のようにはじけて、まるで最初からいなかったようになっていた。
「やっぱり今の本物だったみたいですね」
「ああ。お前が言っていたように喋っていたしな」
ジェイクは疑問視していた。聖騎士の異常な多さに。気づいたとは聖騎士と戦っている時。途方もなく現れる聖騎士にヘキヘキしていると、聖騎士達が断末魔をあげない事に気づく。そこから聖騎士の数は何者かの魔術か不思議な力によって増やされていると推測。手当たり次第倒していると、増殖する聖騎士のオリジナルと思える個体を倒す事に成功したのだ。
戦士達が苦戦していた偽物の聖騎士達がたちまち消えていく。あっという間に百はいた数が一桁まで減ったのだ。
圧倒的不利だった状況が一変して、圧倒的有利へと180度変化。先程まで余裕を漏らしていた聖騎士達はだんまり。冒険者や騎士にリンチにされ、その人生に終わりにした。
「これで・・・暴動は終わったんだよね?もう、武装解除しても誰も文句は言われないよね?」
「何だか呆気ない終わり方だったな。だけど、コウスケ達がいなくても何とかなったな。アイツらには頼りっぱなりだったから嬉しいぜ」
勝利を最初に喜んだのはトーマだった。己の武器である斧を地面に置き、近くにいた騎士や兵士達と肩を抱き、大声で笑い出した。
勝利の笑い声は伝染していき、戦っていた戦士達は武器を捨て、感情をむき出しにして喜ぶ。喉を枯らしても構わないと言わんばかりに叫び狂う姿は爽快そのもの。釣られてアメリアもジューペも大騒ぎし始めた。
「勝った!!勝った!勝った!勝ったぁぁぁぁぁ!!」
「やったぁ!ざまあみろ!クソ狂信者共が!さっさと地獄に落ちやがれ!!」
即興で始まるクソみたいな曲に乗せたクソみたいな歌。しかし、それらは今の彼らにとってどんな歌よりも美しく感じることができた。
分け目を振らずに踊り狂い、騒ぎ出す。ついには隠れていた住民や商人まで出てきて大騒ぎをする始末。収拾がつかなくなった戦士達の大騒ぎは誰にも止められない。どんな偉い人間が声を荒らげて静止を促そうが、国王が禁止を宣言しようが、止まることはない・・・人間以外が停めたらどうなるか分からないが。
ビシャーーーン!!!いつのまにか青い空に広がっていた灰色の雲から雷が落ちる。落ちた雷は、今は使われていないアモーラ教会に落ち、炎上してしまう。
教会の付近にはわずかながら健在の建物が残っている。これ以上の炎上を防ぐために魔術の使える戦士達は急いで燃えている教会へと近づく。燃える教会に何がいるのかも知らずに。
「おい!急げ急げ!!─────って、誰かいるぞ!女だ!」
「何!?女!?違法で住んでいたのか?と、とにかく助けるぞ!人命が優先だ!!」
男達は自らの身体に水をかけ、燃える教会の中へと入っていく。真っ赤に燃える建物の中には確かに人影があった。髪の長い女の影が。
女は火が移るのを防止するための水を被っていない様子。しかし、不思議と燃えてはいない。燃えている中に佇んでいる。
「あの・・・もし、お嬢さん」
恐る恐る話しかけると、女性は立ち上がり、こちらを見つめてくる。ずっと見ていたら吸い込まれてしまいそうな美しい瞳、天の川のように美しく滑らかな金髪、炎の中にいても燃える所か焦げない純白の衣。火の中に入った誰もが思う。何て美しいのだと。
「め、女神みたいだ・・・」
1人の男が呟くと、女は呟いた男を睨みつける。
「人命・・・と言ったな」
「えっ?あ、はい・・・言いましたけど・・・」
「それは大きな間違いだ。お前達が助けようとしたのは人命ではない・・・神の命だ」
「はぁ?アンタ何言ったんだ?火の熱で頭でもやられたのか?」
「神の怒り・・・思い出すが良い!!」
瞬間、戦士達の目を失明してしまう程の光が襲う。反射的に目を瞑った戦士達に待っていたのは浮遊感と全身が焼けるような痛み。しかし、それは一瞬の出来事であり、苦しみはあまり感じる事は無かった。
目蓋の上から強い光を感じなくなった戦士達はゆっくりと目を開く。彼らの目の前に広がったのは炎上中の教会の内装ではなく、何処までも続いていそうな真っ白な道を綺麗に並んで歩く生物達の列だった。
人間は勿論のこと、豚、羊、猿、ケルベロス、ワイバーン、ゴブリン、コボルト、てんとう虫、蚊等の生物が種類別けされる事なく真っ直ぐに並んでいる。
誰も横入るする者はいない。普段はうるさい動物や虫達も何も喋る事なくただただ列に並んで道を進んでいる。
普通の感性からしたら異常な光景だ。しかし、戦士達は何もおかしいと思わない所か、懐かしさを感じていた。その懐かしの理由はすぐに気がつく。
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