転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第387話 [デストロイボム。]

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「なぁドラウ。」

「何だ?」

「さっき微量な魔力を放出って言ってたけど、欠けたら一気に周囲に浄化する光りを放出するんじゃなかったのか?」

「削らねぇぞ。」

「削らない?」

「説明は面倒だから省くが、置いとくだけで中の魔力を霧散させる魔道具なんだよ。」

「じゃあ簡単に言えばお香みたいなもんか?」

「お香って何だ?」

「香りの良い煙を出す物だよ。」

「魔物避けみたいなもんか。」

「まぁ目的は違うがそうだな。」

「そういう意味なら近いもんだな。」

「けど闇中聖光石の魔力が霧散って事は、いずれ無くなるんだろ?」

「あぁ、だが、効力が無くなるのは1年後ってとこだ。それまでには何とかするだろ?」

ドラウがそう言うとタケノミヤさんは笑顔でドラウの方を見た。

「はい。お約束致します。それで擬似転生門の事でお聞きしたい事がございしまして宜しいでしょうか?」

「シュウトから聞いてねぇのか?」

「専門的な事でしたので、製作者であるドラウ様からお聞きしたいのですが・・・。」

「そういう事か。何だ?」

「一度に転生させる事の出来る限界数と起動はどうすれば良いのか。起動させた時は制限時間がどの程度なのかという事にございます。」

「そうだな。そりゃ俺じゃねぇと答えられないわな。」

「はい。」

「先ずは限界だが、あの枠内であれば問題ねぇ。」

「枠内と言われますと擬似転生門の内側という事で宜しかったでしょうか?」

「問題ねぇ、実際起動すれば内側に変化が起こる様になるから見れば分かる。」

「承知致しました。でしたら列を成して送る場合には制限は無いと考えても宜しいのでしょうか?」

「問題ねぇ、これは起動制限時間にも関わってくるが、一度起動すれば、起動のタイミングから1日は開きっぱなしだ。」

「承知致しました。」

「それから起動方法だが、お前らの呪法だか儀式だか分かんねぇがそれに反応して起動するからこの部屋では練習すんなよ。勝手に動き出すからな。」

「肝に銘じておきます。」

「他はねぇのか?」

「手入れなどは必要なのでしょうか?」

「設置する時も言ったが、空間に固定される設計になってっから汚れる事はねぇ。埃が降ってきたとしても完全に弾かれるから何もしなくても一切問題ねぇ。まぁ、気になるなら掃除すりゃあ良い。聖獣でも壊せない代物だからな。」

「それは凄い。」

「まぁ、シュウト以外は壊せねぇって思って大丈夫だ。」

「承知致しました。ではもう1つ。」

「何だ?」

「魂を転生するテストなどはされたのでしょうか?」

「する必要はねぇ。」

「それはドラウ様の自信作であるという事でしょうか?」

「そういう訳じゃねぇよ。造ったのは俺だが、設計したのは製造神ファイス様だ。俺はその設計に一切の誤差無く造りあげたからだ。」

「ファ、ファイス様!!?製造神ファイス様が、擬似転生門を!?」

「そうだ。だから起動テストなんてする必要すらない。彼処を見ろ。」

ドラウはそう言うと鳥居の神額の部分に紋章の様な物が浮かび上がっていた。

「アレは俺が彫ったもんじゃねぇ。設置してシュウトにスキルを使ってもらった後直ぐに浮き出てきたもんだ。」

「という事は製造神ファイス様が保証されたという事でしょうか?」

「あぁ、神託でもそういう風に聞いてたからな。」

「神託が・・・それでしたら一切の問題は御座いませんね。」

ドラウの答えにタケノミヤさんはそう強く言うとまたも深々とお辞儀していた。

俺達はそんなタケノミヤさんに別れを告げてアイテムボックス改の洞窟フィールドに戻ってきた。

「それで例の物は?」

「お前も好きだなぁ。」

「ドラウの造る魔道具は面白いというか、男心をくすぐる物が多いからな。」

「まぁ造ったのが喜ばれるのは嬉しいがな。ほらよコレだ。」

ドラウがそう言いながら出した物はナパーム弾の様な形状をしており、直径8cm、全長50cm程の大きさの物だった。

「コレって他の魔道具みたいに自動で魔物に飛んで行くのか?」

「いや、それはコレからだな。」

「じゃあ今は投げるか、落とすかしか無いのか?」

「そうだな。魔道具で上空から落とす感じだな。まぁそれだと自由落下が基本になるから気付くやつには避けられるだろうな。」

「だろうな。ルーク達には効かないだろうな。」

「はぁ?何言ってんだ?」

「ん?」

「想定だと破壊力が有り過ぎるから使わねぇぞ。」

「そんなに威力があるのか?」

「火力が強過ぎて確実に軽傷じゃあすまねぇぞ。」

「そうか。」

「まぁ、それは別としてシュウトに頼みがあんだよ。」

「何だ?」

「魔物相手に何発か投げるか落とすかして欲しいんだよ。」

「別にそれぐらいならって魔道具が有るよな?」

「態と落下させるだろ?」

「まぁ、そうだろうな。もしかして、ドラウ自身が攻撃しようとしてるって判定されんのか?」

「そういう事だ。」

「じゃあ実戦でどの程度使えるか確認しようって事だな。」

「頼めるか?」

「任せろ。だが、このままだと俺達が投げる爆弾って事になるよな?」

「いや、最終的にはもっと小型化して迎撃システムに組み込むつもりだ。」

「小型化?水中火炎石はどうするんだ?不格好にならないのか?」

「心配すんな?普通は分かんねぇだろうが俺なら素材鑑定(極)とトバルカインのお陰で何処をどう動かせば破壊する事なく形状を変えれるかが分かるからな。棒状にして魔道具に組み込む事で、誘導弾と同じ動きで破壊力の有る攻撃が出来るはずだ。まぁ、構想段階だから上手く行くかは分かんねぇがな。」

「いや、ドラウなら出来るさ。それで何処へ行くんだ?」

「そうだな。破壊力を考えればSランクは問題ねぇはずだ。」

「問題無いって事は当たれば一撃でも倒せるって事か?」

「可能だろうな。」

「じゃあ修羅フィールドに行くか。」

「いきなりSSランクに挑むのか?」

「自身が無いのか?」

「そんな訳ねぇだろ!確かに火属性の魔物ならキツいかもしれねぇがその他なら単純な魔法攻撃でも物理攻撃でもない攻撃のはずだからな。どっちかの無効を持っててもくらうはずだ。」

「全部“はず”なんだな。」

「そりゃ、実験はしたが実際は試してねぇからな。普段ならニップルに頼むんだが、そのニップルも修行中だろ?他もそうだしな。俺だけだぞ、いつも通り趣味の物作りをしてんのは。」

「それは必要な事だし、神託で造らないといけないやつもあっただろ?」

「だがよぅ・・・飯担当のナビコすら修行してんだぞ。」

ドラウはそう言いながら申し訳なさそうにしていた。

「ナビコは調理器具だけだが、直接戦えるじゃないか。それにドラウは俺達がダンジョンで安全にリラックスした状態で過ごせる魔道具を造ってくれてるんだろ?」

「そりゃあ当然だろ。それが俺の一番の存在意義だからな。」

「存在意義っ何だよ。仲間に存在意義も何にも無いだろ。」

「うっ・・・そうだな。まぁでも安心して回復出来る設備になってるから任せとけ。」

「おう。それよりこの前ナビコが食材の倉庫と鮮度を保つ装置がどうのこうの言ってたけど、どうなったんだ?」

「完璧だと思ってたが、トバルカインの能力が向上したからなぁ、もっと凄いのを造れそうなんだよ。まぁ他の設備もだが、素材がなぁ、一寸足りねぇかもしれないんだが、ルーク達って何処まで進んでるんだ?」

「そうだなぁ、丁度明日、スキアと色々弄る予定だから明日なら良いけど、1日でも大丈夫か?」

「問題ねぇ、今から行く修羅フィールドで揃うとは思うが、量も必要だからコイツのテストを兼ねて行こうや。」

「そうだな。」

俺達はそう言うと修羅フィールドに向かった。

「一応、ソレは先端が突き刺さらないと発動しないからな。」

「刺さったらどうなるんだ?」

「抜けない様に返しが出て、更にそこから特殊な液体が出て周囲と融合しちまう設計になってんな。」

「その上で炎を噴射するんだろ?相当エグいな。」

「俺に言うなよ。元々は誰かの設計なんだからよ。」

「けど、小型化して更に自由の効く物にするつもりなんだろ?」

「今のままじゃ俺が使えないからな。それにお前らだと必要性を感じないしな。」

「まぁ確かに・・・あっ、でもルークなら使いこなせると思うぞ。」

「あぁ、前世の知識ってやつか。」

「そう。ルークは前世でかなりエグい罠だったり色々やってたからな。多分だけど、コレの存在を教えたら次々とアイデアを出して造ってくれって言ってくると思うぞ。」

「そりゃ、面白そうだな。修行の後でいいから連れて来いよ。」

「まぁいいけど、どうせ明日一緒に行くんじゃないのか?」

「行くぞ。だがその前に色々造ってった方がダンジョン攻略の為にも良いだろ?」

「まぁ、そうか。でも無茶苦茶な物は造るなよ。造るなら完全消滅する様にして後世に迷惑を掛けない様にな。」

「言いてぇ事は分かった。実際見る前から言うのも違う様な気がすっけど、その辺は設計者も考えてたみたいで、消滅する様になってから心配すんな。」

「そうか、それなら良かった。あっ、そういえばさっきからアレとかコレとか言ってるけど、名前は無いのか?」

「インターナルコンバッションフレアボムって長ったらしい名前も有るんだが、通称はデストロイボムって名前らしいぞ。」

「破壊する爆弾か。」

「まぁ実際は破壊するっていうより燃やし尽くすって感じで身体が崩壊するんだがな。」

「結果を見た時にデストロイボムか。」

「そうだな。って長話はもう良いだろ?」

「そうだな。」

「あっ、そういやぁ、もう1つだけ言うとセーフティーゾーンの内側からでも投げれるらしいぞ。」

「あぁ、ただ物を投げてるだけだからか。」

俺はドラウからデストロイボムを受け取ると落下軌道を計算して近くに居た魔物に向けて投げてみた。

投げたデストロイボムは放物線を描いて魔物に突き刺さると魔物は暫くの間、藻掻く様にして最後は身体中の穴という穴から炎が噴き出し、その場に倒れた。


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