転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第397話 [挑戦前夜。]

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翌日、リヴィアタンに紹介された場所で武甕槌命の調整を終えた俺がアイテムボックス改へと戻ろうとすると遠くからリヴィアタンの気配を感じたので、少し待つ事にした。

「良かった、此方でしたか。それにしてもなんというか、凄い事になって・・・。」

俺が武甕槌命を使って破壊した魔物の巣を見て呆れた表情でそう言っていたので俺はやり過ぎたのかと思い、リヴィアタンに謝罪した。

「いえいえ、この竜人オオムカデという魔物は繁殖力が強く、定期的に間引く必要がございますので、問題ありません。」

「えぇと間引くっていうか、殲滅しちゃったんですけど・・・。」

「それも問題ありません。ヤツらは跡形もなく消し去ったと思っていても水辺の竜人族の体内に卵を残してるのと生命の揺り篭からも数世紀毎に数は少ないですが、放出されますので。」

「え?じゃあ、その竜人族の誰かが犠牲になるんですか?」

「いえいえ、死ぬ訳ではなく幼体が排出されるだけですので、多少苦しむでしょうが、彼らもその事を承知で竜人オオムカデを摂取しますので問題ありません。」

「摂取?」

「はい。成人の儀式だそうで、一人で討伐し、その肉を食らうそうです。」

「風習か何かですか?」

「はい。それもありますが、竜人オオムカデの新鮮な血肉には、その竜人族が成人に成る為の成分が含まれているそうで、摂取しないと進化ともいえる変化は起こらないそうです。」

「じゃあ誰かに捕獲してきてもらって食べたら問題ないんじゃ・・・。」

「自身で討伐するのは儀式ですね。」

「あぁ・・・。」

「まぁ、その竜人族が滅亡の危機に、種の存続が危ぶまれた際は成体になった大人が一定年齢に達した者達の為に捕獲していたそうですが、今は危機を脱した様で、昔の様に伝統を守っております。」

「なるほど・・・でもそれだと間引きしない方が良いんじゃないですか?」

「いえ、竜人オオムカデは悪食というスキルを持っている為、放置して、増殖し過ぎると周囲の海藻も何もかも全て平らげてしまい、何も無い死の世界が広がってしまうのです。」

「なるほど。それなら竜人オオムカデを捕食する魔物は居ないんですか?」

「居るには居ますが、竜人オオムカデは毒性もありますので。」

「結構強い毒なんですか?」

「いえ、痺れや腫れを誘発する程度ですが、兎に角不味いんです。それこそ自分が吐いた物をもう一度食べた方がマシと思える程に。」

「うわぁぁぁ・・・それを竜人族の人達は食べるんですね。」

「それも試練の様で、普段は見向きも致しません。それこそ飢饉の時ですら悩んでいた様です。」

「強くなるには必要だって事ですよね。」

「はい。」

「それで話は変わるんですけど、急いで来たって事はもしかして・・・。」

「はい。生命の揺り篭が低潮期に入りましたので報告に参りました。」

「あっ、そうなんですね。それで態々、ありがとうございます。」

「何時出立致しますか?」

「とりあえず、1度帰って皆んなと相談してからですが、早速、明日の朝から入りたいと思います。」

「承知致しました。では、コチラをどうぞ。」

リヴィアタンはそう言うと木札の様な物を手渡してきた。

「コレは?」

「コレは通行証に御座います。外部から来た者は、里の者が同伴していない限り、この通行証を持たねば入る事は許されないのです。」

「それは隠れて入ろうとしても不可能なんですか?」

「門番が居るので見つからなければ侵入は可能と思って挑んだ者も過去には居りましたが、尽くダンジョンから阻まれ、侵入者は阻まれた際にかなりのダメージを受ける結果になりますので、門番とは言ってはいますが、実際には事後処理をするだけなのです。」

「事後処理ってどうするんですか?投獄する様な場所は無かった様な・・・それともお墓みたいに別の場所にあるんですか?」

「いえ、確かに牢獄はございますが、それは海龍族の牢獄ですので、侵入者は、とある海域にダメージを負ったまま身ぐるみを剥がされて放置ですね。」

「とある海域?ですか・・・。」

「厳しい様ですが、私共が守るダンジョンへの無断侵入は本来ならば即刻処刑でしたが、残酷すぎるという理由から生死は海が決めるという事になりました。」

「処刑の代わりになる様な場所という事は相当厳しい場所なんですね。」

「そうですね。常時海流が変わり、地上の者が助かるとすれば何万通り以上の枝分かれする海流で2つだけ有り、その内1つは海の奥深く、私共でも余程重要な用がない限り行かない様な場所にポツンと島がありまして、ですので、助かってもその島から出るという選択肢は、ほぼほぼ不可能です。」

「海の中に島が有るんですか?」

「はい。ダンジョン跡地なのですが、ダンジョン崩壊後も地上の者が生きていける島だけは残りました。」

「なるほど。もう1つは?」

「もう1つは地上に繋がっております。後は海底火山に流されたり、かなり危険な魔物の生息地であったりして海の藻屑となりますね。」

「恐ろしい海域ですね。」

「私共、海龍の様に海流操作や海流の違いが立体的に分かっていなければ、海上であろうと危険な海域には間違いないですね。」

「分かっているとそれ程、違うのですか?」

「シュウト様達も通りましたよ。」

「通った?それって移動時に使っていた幾つもの海流ですか?」

「幾つものと仰られるという事はシュウト様にも海流の違いが分かるのですか?」

「折角ならと思って神の瞳で見ていました。ただ、どの海流が何処へという所までは、あの時は認識出来なかったですけどね。」

「あの時は?今は認識出来ると?」

「はい。自身が体験した事でマップにも海流が記載される様になりましたから。まぁでもマップを見ても行った場所以外は行ったところで自分は関係するのかは分かりませんが。」

「いえいえ、分かるだけでも信じられない気持ちですよ。という事は生命の揺り篭への道程はシュウト様御自身で行く事が出来そうですね。」

「多分行けるとは思いますけど、生命の揺り篭の周囲に海流が無くなっているのは、もしかして・・・。」

「はい。低潮期は周囲の海が静まり返って、海流が消失してしまいますので、私共の様に海流を自ら生み出す種族か、シュウト様の様に直接移動出来る方でないと真っ直ぐ泳ぐ事すら難しい状態ですね。」

「ダンジョンが外にまで影響するのはSSSランクだからって事ですかね?」

「そうですね。ダンジョン自体が世界に影響を与えるのはSSSランクダンジョンならではではないでしょうか。」

「じゃあ他のSSSランクのダンジョンもそうなのですか?」

「はい。同じ様に影響を与えているそうです。それにこれは極一部の者しか知らない情報なのですが、SSSランクのダンジョンが1つでも崩壊すると世界で地殻変動が起き、世界の半数は死に絶えると言われております。」

「幾つかあるのに1つでもなんですか?」

「此処ですと海が死にます。」

「あぁ、海の魔物は此処からって言ってましたもんね。」

「はい。他のダンジョンならば気温を上げていたダンジョンが無くなれば海も凍り始める程寒く、真逆のダンジョンであれば、殆どの場所が砂漠と化すでしょう。」

「確かにそれなら半数は死ぬかもしれませんね。」

「はい。ですので、シュウト様にお願いしたいのはコアまでは破壊されない様にお願い致します。」

「今のを聞いてコアを破壊出来るのは、この世に怨みの有る者だけでしょう。」

「一応です。シュウト様のこれまでの行いを見ていると自身の御力をかなり過小評価していらっしゃる気がしましたので。」

俺は色んな人から何度も聞いた、その言葉に目を泳がせながら木札の事に感謝の言葉を伝えて先ずはドラウの下へと移動した。

「よぅ、今日は早いな。何処か調子が悪いのか?」

「いや、明日から潜るかもしれないけど、ドラウの準備は出来てるか?」

「遂に行くのか?」

「あぁ、さっきリヴィアタンさんから話があったからな。それでどうなんだ?」

「聞くまでもねぇよ。今、準備出来てねぇヤツがいる訳ねぇだろ?」

「じゃあ問題ないんだな。」

「あぁ、安心しろ。快適に過ごさせてやるよ。」

「分かった。他の皆んなにも伝えてくるな。」

「おい。一寸待て。」

「ん?どうしたんだ?」

「どうしたんだ?じゃねぇ、武甕槌命は置いてけ。」

「あぁ、そうだな。」

俺はそう言うと武甕槌命を置いて、プレイルームに居るであろう皆んなの下へといどうした。

「やってるな。スキア、聞こえるか?」

「はい。どうされましたか?」

「中に声は届くのか?」

「いえ、最大値に設定されていますので、念話すら難しいかと思われます。」

「えっ?念話も難しいのか?」

「はい。設定レベルが異常ですので、念話の様に魔力を使用したモノでもジャミングが掛かってしまいます。」

「そ、そうか。それで後、どのくらいで出てくる予定なんだ?」

「後30分は出て来れません。」

「来れないってどういう事だ?俺はそんな設定はしてないはずなんだけど?」

「ゲートが内部からの圧力の所為で終了時刻、もしくは、強制終了するまでは出れません。」

「えぇ・・・それって大丈夫なのか?」

「その点は問題ありません。」

「そうか。あっ、幻精霊の皆んなはどうしてる?」

「各場所で仕事をしております。」

「皆んなを呼べるか?」

「承知しました。」

スキアはそう言うと幻精霊の皆んなを呼び寄せてくれたので、明日向かう事を伝えた。

「「「「「「御意。」」」」」」

「ところで皆んなはこの中に入らなくても良いのか?」

俺がそう言うと幻精霊の皆んなが頭を下げている中でスキアが顔を上げた。

「私共は元々精霊ですので、弱点である属性以外には外的要因を殆ど受けませんし、幻精霊と成ってからは弱点属性の中でも活動可能となりました。」

「って事はフローガも問題なさそうか?」

「その辺の水など蒸発させてやるぜ。」

「そうか。後は皆んなに報告するだけだな。」

俺は幻精霊に解散を言い渡すと皆んなの様子を眺めていた。


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