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第398話 [生命の揺り篭。Part1]
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「おっ、なんだシュウト、観てたのか?」
「あぁ、お前達に用があったからな。それにしても自分で言うのもなんだが、結構過酷な設定にしてあったのに十分動けてたな。」
「過酷って自覚はあったんだな。」
「そりゃあ自分でもキツめにしてたし、皆んなが使ってない時に中で修練はしてたからな。」
「なんだシュウトもやってたのか?」
「そんなのやれって言ってて自分がやらないのは可笑しいだろ?」
「それは戦力増強の為に武甕槌命の事をやってたからだろ?」
「それはそれ、これはこれ。皆んなが平気なのに自分だけ足を取られてたら笑えないからな。それに俺も調整はしたかったからな。」
「まぁ、分かるがシュウトが身体を壊したらダンジョンどころじゃねぇんだぞ。」
「そこまで無理はしてないさ。」
「なら良いが・・・それで、俺達に用って何だ?」
「皆んなが大丈夫っていうのが第一前提なんだか、SSSランクダンジョンである生命の揺り篭に明日から挑もうと思ってな。」
「ドラウや幻精霊達は大丈夫って言ってるのか?」
「あぁ。」
俺の返事を聞いたルークは後ろから出てきていた皆んなに確認すると全員が口々に了承する返事をしていた。
翌朝、朝食を取り終えた俺達は軽くミーティングしてからダンジョン入り口から少し離れた場所まで転送で移動した。するとその場所近くにリヴィアタンが待っていた。
「あれ?こんな所でどうされたんですか?」
「門番の係りの者にシュウト様の御力を見られるのは些か問題が有るかと思い、入り口付近まではお送りしようかと思いまして。」
「あっ、そうなんですね。お気遣いありがとうございます。」
俺達はそう言うとダンジョン入り口までリヴィアタンに乗せて行ってもらった。
「では、お気を付けて。くれぐれもコアは破壊しないで下さい。」
「は、はい。では・・・。」
俺はそう言うとそそくさとダンジョンへと入って行った。
「シュウト、何があったんだ?」
「いやぁ、武甕槌命の練習というか、お試しを外でやったんだけど、気が付いたらっていうか、ノリで色々やってたら地形が変わってて、リヴィアタンさんに呆れられたというかなんというか・・・。」
「何時ものやつか。そりゃ、あんな風に言われるわな。しかし、何でコアは破壊したら拙いんだ?」
「大半の海の魔物が居なくなるんだと。」
「あぁ、食うもんが無くなったら困るわな。漁師も生活出来なくなるしな。」
「それだけじゃなく、昔有った話らしいんだが、飢餓状態になった魔物が上陸して大変な事になったっていうのも言ってたな。」
「そりゃ大変だな。シュウト、壊すなよ。」
「ルークまで言うなってってか、お前らも気を付けろよ。」
俺がそう言うと皆んな、笑っていた。
「よし!全員リラックス出来たな。にしてもシュウト、ホントに海底ダンジョンなのか?殆ど陸地じゃねぇか。」
ルークの言う通り、そこには潮だまりはちらほら有るものの広大な干潟があった。
「本来は最初から海中なんだろうな。」
「言ってたやつか?」
「低潮期って事で干潟になってるんだと思うが、これって想定以上に足を取られるんじゃないか?」
「なんか潮が引いたばかりって感じはするな。」
「此処はセーフティーゾーンみたいだから岩場で、しっかりしてるから大丈夫だけど、1歩でも踏み入れたら動き続けてないと沈むなコレ。」
「だろうな。それで魔物は居るのか?」
「あぁ、砂地にも泥の中にも元々そういうフィールドを主戦軸にしてる様な魚とワーム、それに待ち伏せタイプのヤツに蟹も居るなぁ。それぞれとんでもなくデカいぞ。」
「デカいってどのくらいだ?」
「殆どが10~20mってとこだな。」
「流石にSSSランクのダンジョンって事か。」
「そうだな。しかも下の階層に落とされる沼地まであるな。」
「足を取られたら終わりってやつか。」
「そうだな。まぁでも右足が沈む前に左足を出して沈まない様に交互にすれば良いだけだから心配は無いが待ち伏せタイプのヤツは50mくらいで口を広げて待ってるみたいだから一気に飲まれるだろうな。」
「交互にって俺達なら大丈夫だろうけど、他には言うなよ。」
「言わないよ。あの過酷なプレイルームで鍛えてきたから言える事だぞ。プレイルームでやった全員が最終的に水を蹴って動いてたからな。」
「おう。俺も水中で蹴ったら普通に動けるとは思わなかったからな。ってか、アレ皆んなは試したか分かんねぇけど、空中も蹴って移動可能だぞ。」
「あぁ、空気の壁ってやつか。」
「おう。音速の壁な。まぁ、コツはいるけど、水中だとそれが分かりやすかったな。」
「まぁとりあえず、幻精霊達は浮いてるか、砂や泥とそのまま一緒に移動とか、それぞれの属性に合わせた移動が可能だけど、ドラウはどうするんだ?」
「俺は魔道具で浮いた状態が可能だから問題ねぇ。」
「コクとトルバ、お前達もプレイルームには参加してなかったよな?」
「参加はしておりませんが、コクも私も常時浮く事は可能ですので問題ございませんし、元聖獣で永く生きている私共は外的要因での修行は意味を持ちませんので皆様のお世話を行う事を重要視し、皆様のいらっしゃらない間は修羅フィールドで修行を行っておりました。」
「コクもか?」
「はい。普段はチャラけてはおりますが、此処に来る事が決定してからは影で修行を怠ってはおりませんでした。」
「おい、言うなよ!ナチュラルに何もしてねぇのに強いっていうのを演出しようとしてたのによぅ。」
「馬鹿なのか?」
「ルーク!ひでぇぞソレは!その方がカッコいいだろ?」
「いやいや、普通に怠け者扱いされるだけだぞ。」
「えっ?マジで?」
「マジマジ。」
「ホントに?」
コクがそう言いながら周りを見ると全員に頷かれて、一人沈んでいた。
「しかし、だからプレイルームに参加してなかったんだな。」
「はい。」
「外的要因が無効?になるのにどれくらい掛かるものなんだ?」
「そうですねぇ・・・私共の経験からすると数世紀というところでしょうか。」
「あぁ、それは生まれ直したというか、再誕したシンジ達には適応されてないのか?」
「はい。1度死ぬと他の聖獣よりは短い期間で習得しますが、ゼロからのスタートと言って問題ないです。」
「そうか。ならお前達がプレイルームで鍛えてたのは正解だったな。」
「父ちゃんが言ったからしたけど、そうじゃなくてもボタンちゃんが居たから付き合ってたよ。」
「シンジはそうだろうな。」
「シンジは。って言わないでよ。私達もそうするよ。ねっ、メグミ。」
「そうだね。」
「それでシュウト、どっちに行きゃあ良いんだ?」
ルークがそう言ったのでマップで確認してから下へ行く階段の場所を示した。
「今回は一階層毎に殲滅しながらとかじゃねぇんだろ?」
「そうだな。ドラウやナビコが素材や食材の注文が無い限り、出来るだけ体力を残しておいた方が良いからな。とりあえず、進行方向に居るやつだけだな。勿論、向こうから向かって来るのは別だぞ。放置しておいてピンチになっても面倒だからな。」
「そういう事か。なら戦略的には発見したら全員で掛かって討伐だな。」
「そうだな。無駄に怪我を負わない。疲れる前にこまめに休憩して、なるべく早く進行するって感じだな。」
「それなら俺の魔道具で休憩の時は休みながら進むか?」
「そうだな。ずっとだとドラウの魔道具にも負担を掛けるから休憩時だけは頼む。まぁ、それでも一定時間毎の食事だったり、就寝時は止まれる場所を見付けて休むって事にするからな。」
「一定時間か。進むのは1日何時間を想定してるんだ?」
「休憩を抜いて8時間を想定してるから昼の1時間を除く感じで午前と午後に4時間ずつだな。そうしないと緊急時に対応出来ないかもしれないからな。」
「そうか。なら昼と終了時刻は魔道具で移動休憩してる時にでも伝えてやるよ。」
「助かる。」
「まぁ俺は殆ど戦いには参加しねぇからな。」
「戦いと移動に集中出来るんだ十二分に助けになってるさ。これもドラウを連れてけっていう意味の1つだったのかもな。」
「神託か?」
「おう。それより出発するか。」
「そうだな。」
俺がそう言うと全員が戦闘準備を開始したので、準備が整った俺達は進行していった。
最初は慣れない足場だったがプレイルームの効果か、直ぐに適応する事が出来、砂地の中から突然出て来たワームに対しても全員で速攻を掛けて相手に何もさせずに粉々にしてしまった。
その後も数多くの魔物を討伐しながらダッシュを続けてペースが少し落ちてきたところで1回目の休憩をドラウの魔道具の上で取る事にした。
「やっぱ強ぇなぁ。コレで1階層ならこの後の階層は何処かでペースが落ちちまうかもな。」
「だな。数が半端なかったからな。」
「ならペースを上げるかい?」
「う~ん。現段階で無理にペースを上げるのは危険を伴うかもしれないしなぁ。ルーク、どう思う?」
「俺も賛成は出来ねぇな。俺達みたいに戦闘経験だったり、ダンジョン攻略の経験があるやつは良いが、シン坊達やナビコとレイは経験も少ないだろうしな。」
「そうだな。今回は限界に挑戦する訳じゃないからな。少し様子を見てからだな。にしてもドラウの魔道具は、こんな状態でも無敵だな。」
「そうだな。俺達が戦ってる時は戦って無かったが、俺達が休憩してる今もSSランクの魔物が一撃じゃねぇか。」
「そりゃシュウトが作ってくれた水中火炎石のお陰も有るんだぞ。」
「そうなのか?もしかして、あのミサイルに搭載されてるのか?その割りには威力が強過ぎないか?」
「あぁ、それか。3つの水中火炎石を織り交ぜる事で単体で3つの水中火炎石を使うよりも威力は上がる上に放出する形を操作する事で10倍以上に跳ね上げてんだよ。」
「だから魔物が爆発してたのか。」
「そういうこった。それによぅ、此処はSSSランクのダンジョンだ。例えSSSランクの魔物の攻撃でも耐えうる装甲にプラスして多重結界も常時発動する様にしてっからな。」
「凄い魔力を消費しそうだな。」
「その辺は武甕槌命の構造を活かして造り直してあるからな。前に造ったやつよりも魔力消費量は10分の1以下で起動する事が出来たんだ。」
「なるほどなぁ。」
「あぁ、お前達に用があったからな。それにしても自分で言うのもなんだが、結構過酷な設定にしてあったのに十分動けてたな。」
「過酷って自覚はあったんだな。」
「そりゃあ自分でもキツめにしてたし、皆んなが使ってない時に中で修練はしてたからな。」
「なんだシュウトもやってたのか?」
「そんなのやれって言ってて自分がやらないのは可笑しいだろ?」
「それは戦力増強の為に武甕槌命の事をやってたからだろ?」
「それはそれ、これはこれ。皆んなが平気なのに自分だけ足を取られてたら笑えないからな。それに俺も調整はしたかったからな。」
「まぁ、分かるがシュウトが身体を壊したらダンジョンどころじゃねぇんだぞ。」
「そこまで無理はしてないさ。」
「なら良いが・・・それで、俺達に用って何だ?」
「皆んなが大丈夫っていうのが第一前提なんだか、SSSランクダンジョンである生命の揺り篭に明日から挑もうと思ってな。」
「ドラウや幻精霊達は大丈夫って言ってるのか?」
「あぁ。」
俺の返事を聞いたルークは後ろから出てきていた皆んなに確認すると全員が口々に了承する返事をしていた。
翌朝、朝食を取り終えた俺達は軽くミーティングしてからダンジョン入り口から少し離れた場所まで転送で移動した。するとその場所近くにリヴィアタンが待っていた。
「あれ?こんな所でどうされたんですか?」
「門番の係りの者にシュウト様の御力を見られるのは些か問題が有るかと思い、入り口付近まではお送りしようかと思いまして。」
「あっ、そうなんですね。お気遣いありがとうございます。」
俺達はそう言うとダンジョン入り口までリヴィアタンに乗せて行ってもらった。
「では、お気を付けて。くれぐれもコアは破壊しないで下さい。」
「は、はい。では・・・。」
俺はそう言うとそそくさとダンジョンへと入って行った。
「シュウト、何があったんだ?」
「いやぁ、武甕槌命の練習というか、お試しを外でやったんだけど、気が付いたらっていうか、ノリで色々やってたら地形が変わってて、リヴィアタンさんに呆れられたというかなんというか・・・。」
「何時ものやつか。そりゃ、あんな風に言われるわな。しかし、何でコアは破壊したら拙いんだ?」
「大半の海の魔物が居なくなるんだと。」
「あぁ、食うもんが無くなったら困るわな。漁師も生活出来なくなるしな。」
「それだけじゃなく、昔有った話らしいんだが、飢餓状態になった魔物が上陸して大変な事になったっていうのも言ってたな。」
「そりゃ大変だな。シュウト、壊すなよ。」
「ルークまで言うなってってか、お前らも気を付けろよ。」
俺がそう言うと皆んな、笑っていた。
「よし!全員リラックス出来たな。にしてもシュウト、ホントに海底ダンジョンなのか?殆ど陸地じゃねぇか。」
ルークの言う通り、そこには潮だまりはちらほら有るものの広大な干潟があった。
「本来は最初から海中なんだろうな。」
「言ってたやつか?」
「低潮期って事で干潟になってるんだと思うが、これって想定以上に足を取られるんじゃないか?」
「なんか潮が引いたばかりって感じはするな。」
「此処はセーフティーゾーンみたいだから岩場で、しっかりしてるから大丈夫だけど、1歩でも踏み入れたら動き続けてないと沈むなコレ。」
「だろうな。それで魔物は居るのか?」
「あぁ、砂地にも泥の中にも元々そういうフィールドを主戦軸にしてる様な魚とワーム、それに待ち伏せタイプのヤツに蟹も居るなぁ。それぞれとんでもなくデカいぞ。」
「デカいってどのくらいだ?」
「殆どが10~20mってとこだな。」
「流石にSSSランクのダンジョンって事か。」
「そうだな。しかも下の階層に落とされる沼地まであるな。」
「足を取られたら終わりってやつか。」
「そうだな。まぁでも右足が沈む前に左足を出して沈まない様に交互にすれば良いだけだから心配は無いが待ち伏せタイプのヤツは50mくらいで口を広げて待ってるみたいだから一気に飲まれるだろうな。」
「交互にって俺達なら大丈夫だろうけど、他には言うなよ。」
「言わないよ。あの過酷なプレイルームで鍛えてきたから言える事だぞ。プレイルームでやった全員が最終的に水を蹴って動いてたからな。」
「おう。俺も水中で蹴ったら普通に動けるとは思わなかったからな。ってか、アレ皆んなは試したか分かんねぇけど、空中も蹴って移動可能だぞ。」
「あぁ、空気の壁ってやつか。」
「おう。音速の壁な。まぁ、コツはいるけど、水中だとそれが分かりやすかったな。」
「まぁとりあえず、幻精霊達は浮いてるか、砂や泥とそのまま一緒に移動とか、それぞれの属性に合わせた移動が可能だけど、ドラウはどうするんだ?」
「俺は魔道具で浮いた状態が可能だから問題ねぇ。」
「コクとトルバ、お前達もプレイルームには参加してなかったよな?」
「参加はしておりませんが、コクも私も常時浮く事は可能ですので問題ございませんし、元聖獣で永く生きている私共は外的要因での修行は意味を持ちませんので皆様のお世話を行う事を重要視し、皆様のいらっしゃらない間は修羅フィールドで修行を行っておりました。」
「コクもか?」
「はい。普段はチャラけてはおりますが、此処に来る事が決定してからは影で修行を怠ってはおりませんでした。」
「おい、言うなよ!ナチュラルに何もしてねぇのに強いっていうのを演出しようとしてたのによぅ。」
「馬鹿なのか?」
「ルーク!ひでぇぞソレは!その方がカッコいいだろ?」
「いやいや、普通に怠け者扱いされるだけだぞ。」
「えっ?マジで?」
「マジマジ。」
「ホントに?」
コクがそう言いながら周りを見ると全員に頷かれて、一人沈んでいた。
「しかし、だからプレイルームに参加してなかったんだな。」
「はい。」
「外的要因が無効?になるのにどれくらい掛かるものなんだ?」
「そうですねぇ・・・私共の経験からすると数世紀というところでしょうか。」
「あぁ、それは生まれ直したというか、再誕したシンジ達には適応されてないのか?」
「はい。1度死ぬと他の聖獣よりは短い期間で習得しますが、ゼロからのスタートと言って問題ないです。」
「そうか。ならお前達がプレイルームで鍛えてたのは正解だったな。」
「父ちゃんが言ったからしたけど、そうじゃなくてもボタンちゃんが居たから付き合ってたよ。」
「シンジはそうだろうな。」
「シンジは。って言わないでよ。私達もそうするよ。ねっ、メグミ。」
「そうだね。」
「それでシュウト、どっちに行きゃあ良いんだ?」
ルークがそう言ったのでマップで確認してから下へ行く階段の場所を示した。
「今回は一階層毎に殲滅しながらとかじゃねぇんだろ?」
「そうだな。ドラウやナビコが素材や食材の注文が無い限り、出来るだけ体力を残しておいた方が良いからな。とりあえず、進行方向に居るやつだけだな。勿論、向こうから向かって来るのは別だぞ。放置しておいてピンチになっても面倒だからな。」
「そういう事か。なら戦略的には発見したら全員で掛かって討伐だな。」
「そうだな。無駄に怪我を負わない。疲れる前にこまめに休憩して、なるべく早く進行するって感じだな。」
「それなら俺の魔道具で休憩の時は休みながら進むか?」
「そうだな。ずっとだとドラウの魔道具にも負担を掛けるから休憩時だけは頼む。まぁ、それでも一定時間毎の食事だったり、就寝時は止まれる場所を見付けて休むって事にするからな。」
「一定時間か。進むのは1日何時間を想定してるんだ?」
「休憩を抜いて8時間を想定してるから昼の1時間を除く感じで午前と午後に4時間ずつだな。そうしないと緊急時に対応出来ないかもしれないからな。」
「そうか。なら昼と終了時刻は魔道具で移動休憩してる時にでも伝えてやるよ。」
「助かる。」
「まぁ俺は殆ど戦いには参加しねぇからな。」
「戦いと移動に集中出来るんだ十二分に助けになってるさ。これもドラウを連れてけっていう意味の1つだったのかもな。」
「神託か?」
「おう。それより出発するか。」
「そうだな。」
俺がそう言うと全員が戦闘準備を開始したので、準備が整った俺達は進行していった。
最初は慣れない足場だったがプレイルームの効果か、直ぐに適応する事が出来、砂地の中から突然出て来たワームに対しても全員で速攻を掛けて相手に何もさせずに粉々にしてしまった。
その後も数多くの魔物を討伐しながらダッシュを続けてペースが少し落ちてきたところで1回目の休憩をドラウの魔道具の上で取る事にした。
「やっぱ強ぇなぁ。コレで1階層ならこの後の階層は何処かでペースが落ちちまうかもな。」
「だな。数が半端なかったからな。」
「ならペースを上げるかい?」
「う~ん。現段階で無理にペースを上げるのは危険を伴うかもしれないしなぁ。ルーク、どう思う?」
「俺も賛成は出来ねぇな。俺達みたいに戦闘経験だったり、ダンジョン攻略の経験があるやつは良いが、シン坊達やナビコとレイは経験も少ないだろうしな。」
「そうだな。今回は限界に挑戦する訳じゃないからな。少し様子を見てからだな。にしてもドラウの魔道具は、こんな状態でも無敵だな。」
「そうだな。俺達が戦ってる時は戦って無かったが、俺達が休憩してる今もSSランクの魔物が一撃じゃねぇか。」
「そりゃシュウトが作ってくれた水中火炎石のお陰も有るんだぞ。」
「そうなのか?もしかして、あのミサイルに搭載されてるのか?その割りには威力が強過ぎないか?」
「あぁ、それか。3つの水中火炎石を織り交ぜる事で単体で3つの水中火炎石を使うよりも威力は上がる上に放出する形を操作する事で10倍以上に跳ね上げてんだよ。」
「だから魔物が爆発してたのか。」
「そういうこった。それによぅ、此処はSSSランクのダンジョンだ。例えSSSランクの魔物の攻撃でも耐えうる装甲にプラスして多重結界も常時発動する様にしてっからな。」
「凄い魔力を消費しそうだな。」
「その辺は武甕槌命の構造を活かして造り直してあるからな。前に造ったやつよりも魔力消費量は10分の1以下で起動する事が出来たんだ。」
「なるほどなぁ。」
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