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第399話 [生命の揺り篭。Part2]
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「そういやぁ、シュウト、1つ良いか?」
「どうしたんだドラウ?」
「お前何で武甕槌命を使わねぇんだ?」
「え?何でって沼地に落ちたら、ただの的になるかなぁって。」
「やってみたのか?」
「いや、砂地にすら出してないぞ。砂も駄目だろ?」
「何でだ?」
「ほら砂地って時々、粒子の細かい砂が舞うじゃないか。」
「それで?」
「故障するかなって事だよ。」
「あぁ、それなら心配ねぇぞ。どっちにしろ武甕槌命の中には何も侵食出来ねぇ設定になってるからな。」
「じゃあ油はどうするんだ?」
「油?・・・あぁ、そういう事な。元々の素材が、かなり滑りやすい素材で出来てんだよ。だからあらゆる攻撃も逸らせるし、それに保護膜の様な結界も常時発動してっしな。」
「だからルーク達の攻撃もダメージになり難かったのか。」
「まぁな。だが、許容範囲を超えれば話は別だがな。いくら神機つっても無敵って訳じゃねぇからその点は気を付けろよ。」
「分かった。なら休憩時の戦力として暫くは使うか。何かあった時に俺が動きやすいからな。」
「そうだな、心配ならそうすりゃいい。それに俺からすれば弾薬や魔力の消費量も抑えられるしな。」
「分かった。」
俺はそう言うと武甕槌命にアンテナを取り付けて、進行方向の魔物の殲滅の指令を出して送り出すとドラウの魔道具が守備、武甕槌命が攻撃と攻守の自動化が完璧に揃ったのもあって、休憩中の進行スピードは格段に上がった。
暫く休憩して体力が回復した俺達は武甕槌命を回収し、ドラウに渡すと徐々にスピードを上げて一先ずは1階層を踏破して2階層へと降りていった。
「今度は岩場か。」
「だが波に削られた様な感じじゃねぇって事なら此処も元は水の中だったのかもしれないな。」
「あぁなるほどな。だから彼処の岩は時々動いてんのか。」
「アレは岩に擬態した魔物だな。ルークはパッと見で分かったのか?」
「おう。俺が知ってる魔物のヒギョウシャって魔物のデカいのだろ?」
「あぁ、アプトクラトルヒギョウシャってなってるからルークのいう魔物の進化先なのかもな。」
「アレが居るって事は此処にはポッリシペスも居るのか?」
「どんな魔物だ?」
「前世だとカメノテってぇのが居たろ?アレのデカいやつって思ったら間違いねぇ。」
「ん?前世てルークが好物だったやつか?」
「おう。今も好きだぞ。」
「ん?って事は同じ味なのか?」
「あぁ、見た目が悪ぃからこっちでも敬遠されっけど、美味さは変わらなかったぜ。まぁでも油断してっと中から別の魔物が出てくっから気を付けねえとダメだがな。」
ルークとそう話していると後ろで何かをしていたナビコが俺達の所に歩み寄ってきた。
「ソレ、どんな食材だわさ?」
「ん?ナビコは知らないのか?」
「シュウト、知らなくても仕方ねぇって。」
「何でだ?」
「ポッリシペスは兎に角、足が速い食材なんだよ。だから港町でも売られてねぇんだ。」
「そんなにか。」
「おう。普通に討伐したらその場で茹でるか焼かねぇと腐っちまうからな。」
「って事はルークは戦ってる最中でもそんな事をしてたって事か?」
「だから普通にって言ったろ?鮮度を保つ倒し方があんだよ。」
「どうするんだ?」
「体内にある魔石を体外へ吹き飛ばして終わりだ。そうしねぇと数分で腐り始めるんだよ。」
「えっ?そんな事なら漁師の人だって出来るんじゃないのか?」
「漁師が?無理だな。」
「どうしてだ?」
「港近くに居るやつでもCランクの冒険者が、やっと倒せるレベルだからな。しかも攻撃すりゃあ魔石周辺の組織が硬化して討伐しても魔石を取り出すのに1時間は掛るだろうしな。だから倒す時は一瞬で魔石を抜くんだ。」
「なら魔石ごと破壊したら良いんじゃないのか?」
「それも無理だな。魔石が砕けりゃ、数分も掛からねぇうちから腐るからな。」
「難しさと好物に対するルークの執念は分かった。」
「いや、そんな事より居るのか?」
「そうだわ。わっちも気になるだわ。」
ルークとナビコの圧に困った俺は2階層全体を神の瞳で確認した。
「あぁ、ルークの言ってたやつだと思うが、体長10mとか、20mのやつか?」
「いや、デカくても1mぐれぇだぞ。」
「じゃあ進化先か、単に別の上位種かもな。」
「そんなんが居るのか?」
「此処から500m先に群生地が有るには有るが行ってみるか?」
「おう!」
「当然だわ。」
「お前達の意見は分かったけど、皆んなも良いか?」
俺がそう言うと全員が頷いていた。
「分かった。だが、その群生地を守ろうとしてるのか、かなり巨大なタコが居るけどソイツは先に倒すか?」
「守ってる?・・・ソイツは捕食しに来てんだ!急ぐぞ!」
ルークとナビコが俺が指さした方向へと猛ダッシュしていったので、俺達も急いでルーク達の後を追い、目的地に到着した頃にはナビコの神速の包丁さばきでタコはバラバラに調理されていた。
「おっ、シュウト。追い付いたか。」
「追い付いたじゃない。勝手に行くなよ。ってか、2人で倒したのか?」
「違ぇよ。ナビコ1人で倒したんだよ。」
「1人?何で1人なんだ?」
「俺が戦おうとしたら食材ぃぃぃ!!!って鬼気迫る感じで突っ込んでったと思ったら生きたままバラし始めたんだよ。」
「バラすって食材を部位ごとに解体してったって感じか?」
「そうだな。俺達と模擬戦してたレベルを逸脱した動きで、俺も偶に見失うぐらいだったな。」
「ルークがか?」
「おう。相手を食材認定した瞬間に動きが変わったからなぁ。」
「ユニークスキルの究極料理人っていうのが関係してるのかもな。」
「そうだな。俺達と戦うにしても料理する訳じゃねぇからな。」
「対人戦には不向きって事か。」
俺達がそう話しているとバラし終え、自身のアイテムボックスに仕舞ったナビコが俺達の方へと歩いてきた。
「いやぁ久しぶりの大物だったわさ。」
「「ご苦労さん。」」
「ルーク、アレをどうやって倒してたんだわ?さっき近付いたら触手みたいなので絶えず攻撃されただわ。」
「ありゃ触手じゃなくて蔓脚(まんきゃく)ってやつだな。港町で取った時は蔓脚に触れて痺れたが大丈夫だったか?」
「何言ってるだわ。わっちらに状態異常は効かないだわ。」
「そういやぁそうか。」
「で、どうやるだわ?そのマンキャクとかいう触手に武器も何もかも奪われそうになるだわ。」
「それなら核となる魔石は、あの硬そうな鱗に守られたとこだな。ちなみに言っとくと食べる部分は鱗に守られてる部分でそれより上の部分は蔓脚や内臓が殆どだから食べねぇぞ。」
「1度見たいだわ。」
「おう。」
ルークはそう言うとポッリシペスに急接近すると鱗の部分を半分以上削り取って討伐した。
「まっ、こんな感じだ。」
ルークがそう言ってナビコを見るとナビコはルークを無視してポッリシペスの死体を入念に調べ始め、戻ってくるとルークの脛を思いっきり蹴り上げた。
「イッ!!!・・・ってぇな!何すんだよ!」
「調べただわ。」
「腐り始めてねぇんだから、ちゃんと食べれるだろ?」
「半分も無駄にして何言ってるだわ!」
「しゃあねぇだろ?魔石を少しでも残したり壊したりしたら途端に腐り始めるんだからよぅ!」
「それを踏まえた上でルークならよく調べれば無駄を最小限に出来たのにしなかったって言ってるだわ。」
「あんだけ出かけりゃ問題ねぇだろ?残った部分でも相当食えんぞ。」
「そんな事みたら分かるだわ。それでも出来る事を疎かにして食材を無駄にするのは許せないだわ。」
「だわだわ、うっせぇなぁ。分かったよ次は魔石部分だけを狙って最小限で倒してやるよ。」
ルークがそう言いながら前に出るとナビコが手で制止した。
「何だよ。」
「ルークの倒し方は分かっただわ。次はわっちがやってみるだわ。」
「どうせ調べながら倒そうとしてんだろ?そんなら蔓脚は傷付けんなよ。味が悪くなるからな。」
「そんな事は調べたから分かるだわ。それよりもマンキャクの対処は頼んだわ。」
「えっ?俺?」
「ルークが倒したよりも味を良くしたいなら手伝うわさ。」
「おっ、上手くなるのか?」
「そう言ってるだわ。」
「そりゃ楽しみだ。蔓脚は任せとけ。」
ナビコがそう言いながら次のターゲットへとダッシュしていくとルークはウキウキしながら後を追って行った。
ナビコはポッリシペスに近付くと鱗をコンコンしながら調べ始めた。そんなナビコを捕食しようとしているのか、ポッリシペスが蔓脚をナビコに向かって伸ばすといつの間にか棍棒に持ち替えたルークが傷付けない様に弾き返していた。
暫くして調べ終わったのか、ナビコは鱗部分を登り始めて鱗と上の爪の様な部分に達っするとそこから鱗と爪の間に包丁を差し入れていった。
ナビコがどんどん包丁を動かしていくと爪の部分がどんどん取り外されていき、最終的に1m程の小さな爪が1つだけ取り残され、蔓脚か出てた部分は全て無くなっていた。
ナビコはそんな状態のポッリシペス上でやる事が無くなって見守っていたルークを呼び寄せていた。
「何だ?そっからは蔓脚は出てねぇ感じがすんだけど、何の用なんだ?」
「ココは人で言ったらケツだわ。」
「そうなのか?」
「そんな事より、わっちが良いって行ったらこのケツを持って真っ直ぐ上に引っ張って欲しいだわ。」
「真っ直ぐ?」
「そうだわ。その代わりわっちが良いって言うまで真上に行き続けて欲しいだわ。」
「お、おぅ。」
「じゃあそっちは任せるだわ。」
ナビコはそう言うと今度は慎重に包丁を入れていき、一瞬最後の爪が揺れたと思った瞬間にルークに指示を出していた。
ルークが真上にジャンプする様に引っ張っると爪に紐の様な物が繋がっており、最終的に魔石が引き抜かれた。
「もう魔石を砕いても良いだわ。」
「コレ、まだ生きてるのか?」
「活き造りってやつだわ。放っておけば死んだ事にも気付かず、死んでしまうだわ。」
「何だそれ?もしかしてこんな状態になってるのに気付いてないのか?」
「そうだわさ。だからその辺に落ちてるマンキャクを出してる爪も動き続けてるだわ。」
ルークはそんな状態を呆然としながら下を見ていた。
「どうしたんだドラウ?」
「お前何で武甕槌命を使わねぇんだ?」
「え?何でって沼地に落ちたら、ただの的になるかなぁって。」
「やってみたのか?」
「いや、砂地にすら出してないぞ。砂も駄目だろ?」
「何でだ?」
「ほら砂地って時々、粒子の細かい砂が舞うじゃないか。」
「それで?」
「故障するかなって事だよ。」
「あぁ、それなら心配ねぇぞ。どっちにしろ武甕槌命の中には何も侵食出来ねぇ設定になってるからな。」
「じゃあ油はどうするんだ?」
「油?・・・あぁ、そういう事な。元々の素材が、かなり滑りやすい素材で出来てんだよ。だからあらゆる攻撃も逸らせるし、それに保護膜の様な結界も常時発動してっしな。」
「だからルーク達の攻撃もダメージになり難かったのか。」
「まぁな。だが、許容範囲を超えれば話は別だがな。いくら神機つっても無敵って訳じゃねぇからその点は気を付けろよ。」
「分かった。なら休憩時の戦力として暫くは使うか。何かあった時に俺が動きやすいからな。」
「そうだな、心配ならそうすりゃいい。それに俺からすれば弾薬や魔力の消費量も抑えられるしな。」
「分かった。」
俺はそう言うと武甕槌命にアンテナを取り付けて、進行方向の魔物の殲滅の指令を出して送り出すとドラウの魔道具が守備、武甕槌命が攻撃と攻守の自動化が完璧に揃ったのもあって、休憩中の進行スピードは格段に上がった。
暫く休憩して体力が回復した俺達は武甕槌命を回収し、ドラウに渡すと徐々にスピードを上げて一先ずは1階層を踏破して2階層へと降りていった。
「今度は岩場か。」
「だが波に削られた様な感じじゃねぇって事なら此処も元は水の中だったのかもしれないな。」
「あぁなるほどな。だから彼処の岩は時々動いてんのか。」
「アレは岩に擬態した魔物だな。ルークはパッと見で分かったのか?」
「おう。俺が知ってる魔物のヒギョウシャって魔物のデカいのだろ?」
「あぁ、アプトクラトルヒギョウシャってなってるからルークのいう魔物の進化先なのかもな。」
「アレが居るって事は此処にはポッリシペスも居るのか?」
「どんな魔物だ?」
「前世だとカメノテってぇのが居たろ?アレのデカいやつって思ったら間違いねぇ。」
「ん?前世てルークが好物だったやつか?」
「おう。今も好きだぞ。」
「ん?って事は同じ味なのか?」
「あぁ、見た目が悪ぃからこっちでも敬遠されっけど、美味さは変わらなかったぜ。まぁでも油断してっと中から別の魔物が出てくっから気を付けねえとダメだがな。」
ルークとそう話していると後ろで何かをしていたナビコが俺達の所に歩み寄ってきた。
「ソレ、どんな食材だわさ?」
「ん?ナビコは知らないのか?」
「シュウト、知らなくても仕方ねぇって。」
「何でだ?」
「ポッリシペスは兎に角、足が速い食材なんだよ。だから港町でも売られてねぇんだ。」
「そんなにか。」
「おう。普通に討伐したらその場で茹でるか焼かねぇと腐っちまうからな。」
「って事はルークは戦ってる最中でもそんな事をしてたって事か?」
「だから普通にって言ったろ?鮮度を保つ倒し方があんだよ。」
「どうするんだ?」
「体内にある魔石を体外へ吹き飛ばして終わりだ。そうしねぇと数分で腐り始めるんだよ。」
「えっ?そんな事なら漁師の人だって出来るんじゃないのか?」
「漁師が?無理だな。」
「どうしてだ?」
「港近くに居るやつでもCランクの冒険者が、やっと倒せるレベルだからな。しかも攻撃すりゃあ魔石周辺の組織が硬化して討伐しても魔石を取り出すのに1時間は掛るだろうしな。だから倒す時は一瞬で魔石を抜くんだ。」
「なら魔石ごと破壊したら良いんじゃないのか?」
「それも無理だな。魔石が砕けりゃ、数分も掛からねぇうちから腐るからな。」
「難しさと好物に対するルークの執念は分かった。」
「いや、そんな事より居るのか?」
「そうだわ。わっちも気になるだわ。」
ルークとナビコの圧に困った俺は2階層全体を神の瞳で確認した。
「あぁ、ルークの言ってたやつだと思うが、体長10mとか、20mのやつか?」
「いや、デカくても1mぐれぇだぞ。」
「じゃあ進化先か、単に別の上位種かもな。」
「そんなんが居るのか?」
「此処から500m先に群生地が有るには有るが行ってみるか?」
「おう!」
「当然だわ。」
「お前達の意見は分かったけど、皆んなも良いか?」
俺がそう言うと全員が頷いていた。
「分かった。だが、その群生地を守ろうとしてるのか、かなり巨大なタコが居るけどソイツは先に倒すか?」
「守ってる?・・・ソイツは捕食しに来てんだ!急ぐぞ!」
ルークとナビコが俺が指さした方向へと猛ダッシュしていったので、俺達も急いでルーク達の後を追い、目的地に到着した頃にはナビコの神速の包丁さばきでタコはバラバラに調理されていた。
「おっ、シュウト。追い付いたか。」
「追い付いたじゃない。勝手に行くなよ。ってか、2人で倒したのか?」
「違ぇよ。ナビコ1人で倒したんだよ。」
「1人?何で1人なんだ?」
「俺が戦おうとしたら食材ぃぃぃ!!!って鬼気迫る感じで突っ込んでったと思ったら生きたままバラし始めたんだよ。」
「バラすって食材を部位ごとに解体してったって感じか?」
「そうだな。俺達と模擬戦してたレベルを逸脱した動きで、俺も偶に見失うぐらいだったな。」
「ルークがか?」
「おう。相手を食材認定した瞬間に動きが変わったからなぁ。」
「ユニークスキルの究極料理人っていうのが関係してるのかもな。」
「そうだな。俺達と戦うにしても料理する訳じゃねぇからな。」
「対人戦には不向きって事か。」
俺達がそう話しているとバラし終え、自身のアイテムボックスに仕舞ったナビコが俺達の方へと歩いてきた。
「いやぁ久しぶりの大物だったわさ。」
「「ご苦労さん。」」
「ルーク、アレをどうやって倒してたんだわ?さっき近付いたら触手みたいなので絶えず攻撃されただわ。」
「ありゃ触手じゃなくて蔓脚(まんきゃく)ってやつだな。港町で取った時は蔓脚に触れて痺れたが大丈夫だったか?」
「何言ってるだわ。わっちらに状態異常は効かないだわ。」
「そういやぁそうか。」
「で、どうやるだわ?そのマンキャクとかいう触手に武器も何もかも奪われそうになるだわ。」
「それなら核となる魔石は、あの硬そうな鱗に守られたとこだな。ちなみに言っとくと食べる部分は鱗に守られてる部分でそれより上の部分は蔓脚や内臓が殆どだから食べねぇぞ。」
「1度見たいだわ。」
「おう。」
ルークはそう言うとポッリシペスに急接近すると鱗の部分を半分以上削り取って討伐した。
「まっ、こんな感じだ。」
ルークがそう言ってナビコを見るとナビコはルークを無視してポッリシペスの死体を入念に調べ始め、戻ってくるとルークの脛を思いっきり蹴り上げた。
「イッ!!!・・・ってぇな!何すんだよ!」
「調べただわ。」
「腐り始めてねぇんだから、ちゃんと食べれるだろ?」
「半分も無駄にして何言ってるだわ!」
「しゃあねぇだろ?魔石を少しでも残したり壊したりしたら途端に腐り始めるんだからよぅ!」
「それを踏まえた上でルークならよく調べれば無駄を最小限に出来たのにしなかったって言ってるだわ。」
「あんだけ出かけりゃ問題ねぇだろ?残った部分でも相当食えんぞ。」
「そんな事みたら分かるだわ。それでも出来る事を疎かにして食材を無駄にするのは許せないだわ。」
「だわだわ、うっせぇなぁ。分かったよ次は魔石部分だけを狙って最小限で倒してやるよ。」
ルークがそう言いながら前に出るとナビコが手で制止した。
「何だよ。」
「ルークの倒し方は分かっただわ。次はわっちがやってみるだわ。」
「どうせ調べながら倒そうとしてんだろ?そんなら蔓脚は傷付けんなよ。味が悪くなるからな。」
「そんな事は調べたから分かるだわ。それよりもマンキャクの対処は頼んだわ。」
「えっ?俺?」
「ルークが倒したよりも味を良くしたいなら手伝うわさ。」
「おっ、上手くなるのか?」
「そう言ってるだわ。」
「そりゃ楽しみだ。蔓脚は任せとけ。」
ナビコがそう言いながら次のターゲットへとダッシュしていくとルークはウキウキしながら後を追って行った。
ナビコはポッリシペスに近付くと鱗をコンコンしながら調べ始めた。そんなナビコを捕食しようとしているのか、ポッリシペスが蔓脚をナビコに向かって伸ばすといつの間にか棍棒に持ち替えたルークが傷付けない様に弾き返していた。
暫くして調べ終わったのか、ナビコは鱗部分を登り始めて鱗と上の爪の様な部分に達っするとそこから鱗と爪の間に包丁を差し入れていった。
ナビコがどんどん包丁を動かしていくと爪の部分がどんどん取り外されていき、最終的に1m程の小さな爪が1つだけ取り残され、蔓脚か出てた部分は全て無くなっていた。
ナビコはそんな状態のポッリシペス上でやる事が無くなって見守っていたルークを呼び寄せていた。
「何だ?そっからは蔓脚は出てねぇ感じがすんだけど、何の用なんだ?」
「ココは人で言ったらケツだわ。」
「そうなのか?」
「そんな事より、わっちが良いって行ったらこのケツを持って真っ直ぐ上に引っ張って欲しいだわ。」
「真っ直ぐ?」
「そうだわ。その代わりわっちが良いって言うまで真上に行き続けて欲しいだわ。」
「お、おぅ。」
「じゃあそっちは任せるだわ。」
ナビコはそう言うと今度は慎重に包丁を入れていき、一瞬最後の爪が揺れたと思った瞬間にルークに指示を出していた。
ルークが真上にジャンプする様に引っ張っると爪に紐の様な物が繋がっており、最終的に魔石が引き抜かれた。
「もう魔石を砕いても良いだわ。」
「コレ、まだ生きてるのか?」
「活き造りってやつだわ。放っておけば死んだ事にも気付かず、死んでしまうだわ。」
「何だそれ?もしかしてこんな状態になってるのに気付いてないのか?」
「そうだわさ。だからその辺に落ちてるマンキャクを出してる爪も動き続けてるだわ。」
ルークはそんな状態を呆然としながら下を見ていた。
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