転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
401 / 418

第400話 [生命の揺り篭。Part3]

しおりを挟む
「凄ぇな料理人って。」

ルークがそう言いながら魔石が付いてる爪を蔓脚付きの爪がある方に放ってから降りるとナビコがルークの方に近付いてきた。

「そんな事はどうでもいいだわ。わっちが岩との接合部分を外すから持ち上げてほしいだわ。」

「分かった。ってか、さっきはすまねぇ。」

「わっちも言い過ぎただわ。それより手伝うのが先だわさ。」

「おう、そうだな。」

そう言って作業をしてる2人を横目に魔道具で守られたドラウがルークが放り投げた魔石をそのままの状態で俺の所まで持ってきた。

「どうしたんだドラウ?」

「この魔物はこの状態でも生きてるんだよな?」

「そうだな。ナビコが言ってるのが合ってるならまだ死んでない事になるな。それがどうしたんだ?」

「この魔石をシュウトの火魔法で包んでくれねぇか?」

「ん?・・・あぁ、そういう事か。」

俺はそう言うと火魔法で魔石を包んでみた。すると繋がっていた紐が取れて火魔法に包まれていた魔石が水中火炎石へと変化していた。

「おぉ、こんな事も可能なのか。」

「思った通りだな。これなら体内でやったのと変わりねぇな。ってか、あの魔物、マジで面白ぇな。」

「何がだ?」

「爪の部分は超硬質化した外骨格で出来てやがるし、鱗とか言ってたのはマジで鱗だ。それも竜鱗ってやつだな。」

「じゃあアレでも竜種なのか?」

「かもしんねぇな。しかも土竜と水竜のハイブリッドって感じの鱗だ。」

「何かに使えそうか?」

「直ぐ思いつくので言えば、水中で使う武器のパイルアンカーとして使えるな。」

「パイルアンカーって建築で使うんじゃないのか?」

「それはそうだが、武器にも使えるんだよ。」

「へぇ~。」

「まぁこれで、色々と水中での戦闘を向上出来るぜ。とりあえずアイツらも次々倒してるみてぇだし、シュウトは水中火炎石を頼むな。」

「それは良いが、そのパワードスーツみたいなのは何なんだ?」

「そのまんまだ。深海でも自由に動けるように造ったんだよ。」

「えっ?魔道具の中からでも回収可能じゃなかったのか?」

「可能だぞ。だけどなぁ、素材によっちゃ、その場の環境じゃねぇと回収も加工も出来ねぇやつもあんだよ。コレみたいにな。」

ドラウはそう言うと黒い銛の様な物を渡してきた。

「コレは?」

「先端部分がさっき言ってたマンキャクとかいう部分で突き刺したらその部分だけが体内に残って強力な麻痺毒を出し続けて、胴体の部分はアレの爪の部分だな。」

「何で黒いんだ?」

「マンキャクから出る麻痺毒は水中じゃねぇと霧散するからな。状態を固定する為に加工してあんだよ。」

「へぇ~そうなんだな。それでどの程度の威力なんだ?」

「そうだなぁ。外で俺と模擬戦してた海龍ぐれぇなら1時間は痺れさせれるんじゃねぇか?」

「結構強力なんだな。」

「素材が素材だからな。まぁそんな事言ってねぇで、アイツらがどんどん討伐してんだ俺達も動くぞ。」

「分かった。ニップルはドラウに着いててくれ。もしかしたらルークの言ってた魔物も出てくるかもしれないからな。」

「分かったわ。」

「他の皆んなは周囲の警戒に当たってくれ。」

俺達はそう言うとそれぞれの行動に移った。

そうしてポッリシペスの群生地を殲滅した俺達は定着型の魔物で俺達に攻撃が届きそうな魔物だけを討伐し、残りの魔物はスルーして2階層を踏破したところでドラウから昼時なのを言われた俺達は階段近くのセーフティーゾーンで昼休憩を取る事にした。

「2階層は結構楽だったな。」

「それは低潮期っていうのも有るんじゃないか?」

「確かに。海中だったら他にも魔物が居るだろうから定着型や隠れてる奴ら以外に様々な魔物と戦う必要も出てくるだろうからな。」

「そうなると攻略にも相当時間が掛かるだろうな。」

「にしてもマジで色んな種類がいるよなぁ。」

「ランクも様々って感じだったな。」

「だよなぁ、完全にこん中で生態系が確立してっよな。」

「あぁ、流石、生命の揺り篭って言われてるだけはあるよな。」

「此処から定期的に魔物が出されるんだろ?」

「まぁどの程度期間が空くのかは分からないが、そうだな。」

「これって外に出ても直ぐに生態系が成り立つ様にこんな感じなんかなぁ?」

「分からないが2階層を見ただけで考えるとそうなんだろうな。今見えてる3階層はマングローブみたいな感じだしな。」

「あぁ、木々が生い茂ってるし、見覚えのある光景だと思ったけど・・・そうか、マングローブか。」

「多分、この世界の何処かにはコレと同じ感じの地域があるんだろうな。」

俺達がそう話してるとテーブルや食器類を出してるドラウの手伝いをしていたカスミが近付いてきた。

「アンタら何しとんねん。皆んなやっとるんやで手伝わんかい。」

「あぁ、悪い悪い。いや、マングローブみたいだと思ってな。」

「せやな。ウチの実家から島3つ離れた場所に同じ様なオールイーターメイズいう場所があんなぁ。」

「あっ、やっぱり有るんだな。」

「あんで。世界の汽水域がある様な場所には稀に見んで。ちなみにいうとウチんとこは汽水域にしか生息せんトレントが居るさかい。1回入ったら出れへんて有名や。」

「そんなのトレントを討伐していったら大丈夫じゃないのか?」

「ちゃうねん。あっこのトレントは殆ど前面に出てこんのよ。奥の方でコソコソしくさって、ウチらがテリトリーに入ったタイミングで移動するわ、ほんで船が通り過ぎたら海道に種植えんねん。で、植えた種は周りと同じ高さの木になるさかい、道塞がれて終わり。ほんで気付いた頃にはどっかに行っとるから鬱陶しいったらあらへん。」

「そんな時はどうしてたんだ?」

「普段は行く事あらへんけど、阿呆な王侯貴族が時折、しょうもない商人崩れに騙されて金だけ盗られて自分とこの兵士らと共に彼処に連れてかれるんよ。」

「盗った奴はそこに入る前に逃げて消えるって事か。」

「せや、気付いた頃には出れんくなってそれどころやないようになっとるさかい。」

「それで探しにって事か。で?」

「あぁせやな。海道の狭さもあるさかい、たっかい物見櫓を取り付けた船で探すんや。」

「鳥系の魔物とかは使わないのか?」

「テイマーかいな。せんなぁ、確かに居るんやけど、彼処は蜘蛛系統のやっかいな魔物が居るさかい。飛ばしとったらただのエサや。その点、物見櫓なら魔道具付けとった何とかなるさかい。」

「なるほどな。まぁでも・・・あぁなるほどな。」

「シュウト兄、何か気になる事でもあったんか?」

「いや、カスミの話を聞いてまさかとは思って確認したら海の魔物だけじゃなくて蜘蛛系統の魔物も居たからな。」

「そら居るやろ。オールイーターメイズの魔物も普段は水中に居るやつやし、木の上に居る時は自分の顔を水ですっぽり覆っとるんやで。」

「なるほど、見た目とは違って水棲の魔物か。」

「せやねん。せやから木ぃばっか見とったら水ん中から糸で絡め取られて引き摺り込まれんねん。」

「なるほどなぁ。トレントのフィールドかと思ったら全然違うって事か。」

「分かっとったら対処は出来んねんけど、連れてかれる阿呆な王侯貴族連中は大抵しらんよって、大半の兵士は、その阿呆な王侯貴族の所為で死んでまうねん。ほんでいっちゃんムカつくんは、その阿呆らが助けんのも文句言いおるし、亡くなった兵士が悪い言いおるんや、自分を守る為に命張ったもんを使い捨てのゴミとか、今思い出しても腹立つ!」

「当時は相当ムカついたんだろ?」

「そらせや!あまりにもムカついたから1人だけ小舟で放置したったわ。」

「そいつは何も出来ねぇんだろ?」

「当たり前やルー兄。せやけど、ちゃんと安全は確保しとったで。助けるんも金になるよって。まぁ、後でオトンにしこたま怒られたけどな。」

「そりゃそうだろ。」

「せやけどルー兄もシュウト兄もウチと同じ状況やったらどないする?」

「バレねぇ様に殺す。」

「ルー兄も一緒やん。」

「一緒にすんな。ちゃんと俺が殺したとバレねぇようにチョチョっとな。」

「ルー兄、何度もやってんな。」

「そんなにやってねぇぞ。」

「そんなに言うんは最低でも1、2回はやっとるな。」

「まぁ、悪ぃ領主は成敗しねぇと民が苦しむだけだからな。」

「せやな。この前みたいな、しょうもないもんを生かしとっても世の中の為にならんもんな。ほんで、シュウト兄ならどうすんの?」

「俺か?俺はそうだなぁ・・・。」

「カスミ、シュウトに聞いてどうすんだよ。そんなん聞かなくても処分するに決まってるだろ?」

「せやった。前世でもしとったもんなぁ。」

「そうだろ?前世じゃ産まれてきた事を後悔させてから始末してたからな。」

「おい。お前ら皆んなが引いてるだろ?」

ルーク達の話で全員が若干引いてるのを感じた俺が話を止めると2人は苦笑いをしながら準備を終わらせた皆んなの下に走っていった。

俺は2人に呆れながらも手伝わなかった事を謝罪し、ナビコが作る料理を待っているとナビコが調理をしている方向から香ばしくて懐かしい良い匂いがした。

「おっ、こりゃ醤油か。やっぱり海鮮には醤油だよなぁ。」

「あっ、やっぱり醤油なんだな。」

「何言ってんだよ。醤油ならナビコの料理で何度も出て来てただろ?」

「あっ、そういえば。まぁ、こんなにThe醤油料理っていうのは、初めてだったからな。」

「そういう事か。おっ、来たな。」

そんな話をしているとナビコが様々な海鮮料理を出してきた。

「美味そうだな。全部、魚介類は同じなのか?」

「そうだわ。今日取ったヤツだわさ。」

「おっ、ちゅう事はコレ全部、ポッリシペスか?」

「そうだわさ。ルークが美味いって騒いでたわさ。それにもっと美味いのを食わせてやるって約束しただわさ。」

「こりゃ楽しみだ。」

ルークはそう言うと食べ始め、相当美味しかったのか、その後は夢中で食べて続けていた。

「確かに美味いけど、ルークは余程美味いんだろうな。ナビコがさっきから感想を聞いてるのに耳に入ってないなこれ。」

「そうだね。懐かしくて美味しいけど、あれだと食べ過ぎて昼から大変なんじゃない?」

「そうかも。」

俺はそう言うとルークの食べる邪魔をするとルークが少しキレそうだったのでナビコに食べるのを抑えないと二度と出さないと言わせるとルークは泣きそうな顔をしながら少しずつ味わうように食べていた。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

処理中です...