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第401話 [生命の揺り篭。Part4]
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「やっぱり食い足りねぇって。」
「何言ってるんだ?皆んなの3倍は食べてたぞ。」
「けどよぅ。」
「じゃあ今日も明日も戦いに参加させないって言ったらどうする?」
「お、おい、それは勘弁しろよぅ~。」
「じゃあくだらない事を言ってないで出発するぞ。」
「さぁ~出発進行~。」
「遊びじゃないんだぞ。」
「へいへい。」
ルークは余程、好物を満足いくまで食べれなかった事に少し不貞腐れながらそう言うと先頭を切ってマングローブに飛び移った。
「なぁ、そういえば次の階段までは木を飛び移りながら進む方が良いのか?」
「とりあえず、ドラウとニップルは木の上を飛んで向かってもらって、後は半々だな。」
「半々って半分は泳ぐのか?」
「いや、此処も低潮期で深い様に見えて水嵩が1mも無い場所が多いから水面を走る。」
「なら俺が走るか?」
「いや、ルークは俺とサスケ、それに子供らと木を走る。水面はアキトを最後尾にして残り全員だ。」
「ゲッ!アキトが水面かよ。」
「何か問題か?」
「いや、シュウトの考えは理解出来るぞ。どうせアレだろ?アキトに最後尾を任せる事で後方からの襲撃に備えようとしてんだろ?」
「あぁ、アキトが踏み抜いた水が爆発する様に水飛沫を上げる上にその水飛沫には気が含まれるから防御にもなるからな。」
「アレには攻撃力も有るから面倒なんだよなぁ。しかも砂埃にも適応されるから余計面倒なんだよ。その上、前世よりも威力が半端無く上がってから飛び道具なんて一切効かねぇし、魔法も一緒だしな。」
「だろうな。逃げてる訳じゃなく、後方からの敵に対する攻撃を目的とした走法だからな。」
「アレこそ初見殺しだよな。」
「あぁ、前からじゃ吹き飛ばされて殺されるからって気配を消して後ろから攻撃しようとしたら地面を踏む際に気を放つ事で相手の身体を振動させて内部破壊をする走法だから気付いて離れたって気分が悪くなって蹲るんだよなぁ。」
「そうそう。1度味わうと二度と後ろに回りたくないんだよ。しかも今のアキトの後ろはかなり危険なんだよ。」
「って事で皆んなも分かったと思うが、アキトに抜かされない様に頑張れよ。」
俺がそう言うとカスミを除く全員がアキトから少し離れた。
「今は何もしてないよ?っていうかシュウト達、態と言ってるよね?」
「態とも何も事実だろ?」
「それはそうだけど、僕だって後方だけを意識して、皆んなを抜かさない様に気を付けるよ。」
「そうしないと突進力が1番凄いアキトなら直ぐ抜けるだろ?」
「多分ね。直線だけなら負ける訳にはいかないからね。」
「って事で前方の敵は俺達で倒すから皆んな気合い入れていけよ。」
そう言って出発すると想定してた通り後方から蜘蛛系統の魔物が糸を飛ばして攻撃してきたが、アキトの技で糸を飛ばしてきた蜘蛛が自身の糸に絡まって動けなくなっているか、直接襲ってきた別の魔物は内部から破壊されて絶命していた。
その後も後方はアキトに任せ、上空のドラウ達を狙う魔物に関しては木の間から討伐し、水中から俺達を狙う魔物は水面を走っているカスミ達、上空から水面を狙っている魔物はニップルが対処してくれていた。
そうして立体的に行動する事でお互いを守りつつ、出会う魔物を次々と殲滅しながら3階層を討伐し、4階層、5階層も魔物のランクは上位種が増える事で強くなっていったが、戦法を変更しなくても十分に余裕を持って対処出来ていたので、すんなりと踏破する事が出来、そのタイミングでドラウから終了時間を告げられたので少し早いかと思ったが、予定通り終了する事にした。
「1日で5階層しか行けなかったか。」
「シュウト、あの広さを5階層なら速いと思うぞ。」
「そうか?俺達なら10階層のボスまでは行っておきたかったんだがなぁ。しかも魔物はそれ程強くなかったろ?」
「まぁな。最後の5階層以外は結果的にはCランク~Aランクの魔物が多かったからなぁ。」
「だろ?確かにSSランクの魔物も居たが数で言えば、圧倒的に少なかったにも関わらず、5階層しか、行けなかったんだぞ。」
「そりゃあしゃあねぇだろ?俺の好物にも食材の確保にも素材の採取、あれだけやっといて、しかも恐ろしく広い階層を5階層だぞ。俺達に協力してくれていた海龍だって1日目は1階層を踏破出来ないって言ってたからな。」
「そうなのか?」
「そりゃそうだろ?下へ行く為の階段は日々変わるそうだからな。兎に角、シュウトの能力は異常なんだよ。」
「あぁ、行き方は分かるからな。」
「だろ?じゃねぇと伊達にSSSランクのダンジョンって感じで結構極悪じゃね?」
「まぁ、普通には入れないが入ったとしても広大さと同じ景色が続く事で心は折れるかもしれないな。」
「だろ?その上、一番問題なのが、食料問題な。」
「食料?そんなのその辺にいっぱい居るじゃないか。」
「それは関係ねぇ、俺達は良かったが普段なら海の中だからな。」
「それは大丈夫な様に何か用意するだろ?」
「それはそうだが、自分の世界がある様なシュウトじゃなけりゃ、これだけ広大なダンジョンなんだ。1階層だけでも相当心許なくなるぞ。」
「そうなのか?」
「そりゃそうだろ。SSランクのダンジョンでも食の問題は気付いてはいたが、此処に比べれば大した問題じゃなかったな。」
「そんなに過酷なのか・・・。」
「おう。だから此処での一番の問題は食をどうするか。なんだよ。」
「食かぁ。」
「何日も何ヶ月も同じ味って考えたら辛くねぇか?」
「同じ味は流石に嫌だなぁ。」
「だろ?でもそうなるんだよ。そうなったらもう食は訓練になるんだよ。」
「何か実体験でもありそうな言い方だな。」
「有るぜ。食事をする事が嫌になるぐらいにな。」
「でも今は違うよな?」
「あぁ、そうならなくて済んだのはナビコのお陰なんだよ。」
「ナビコ?ナビコに料理でも出されたのか?」
「あぁ、そん時、食えって言われて食った焼き魚と味噌汁は今でも忘れられねぇよ。」
「The和食って感じなんだな。普通に肉とかかと思ってたからビックリだな。」
「あぁ、今考えたら覚醒はしてなかったが、前世に引っ張られてたんだろうな。」
「なるほどなぁ、心が和食を欲してたんだろうな。」
「かもな。まぁそういう事で5階層踏破は異常なんだよ。」
「そうか・・・そうだな。じゃあ今日は此処で寝るか。」
俺がそう言うと座っていたドラウが動き始めた。
「よっしゃ、じゃあ俺の番だな。」
「もうアレを出すのか?食べ終わってからでも良いんだぞ?」
「馬鹿野郎、何の為にこの前素材を集めて貰ったと思ってんだよ!」
「えっ、アップグレードの為じゃなかったのか?」
「勿論アップグレードはしたぞ。だが、この俺がそれだけで済ませるはずがねぇだろ?」
「おっ、結構ハードルが上がったけど大丈夫か?」
「任せろ!」
ドラウはそう言うと結構な大きさのコテージと工房が併設された様な建物をアイテムボックスから取り出した。すると皆んなから雄叫びの様な歓声が響いた。
「凄いな・・・けど、あのテントみたいなのはどうしたんだ?」
「アレはもっと危険地帯で使うつもりだぞ。強力な隠蔽結界も施してあるからな。」
「じゃあコレは?」
「コレも強力な結界は張ってるが、隠蔽はされてねぇぞ。」
「此処だから出したのか?」
「いや、さっきまでのレベルなら何の問題もねぇぞ。だから此処で出そうと思ったのは広い平地だったってだけだ。」
「そういう事か。まぁ、海龍の人達が休める場所だけあって広いしな。」
「おい。2人ともそれより中身だろ?なぁ皆んな!」
ルークがそう言うと他のメンバーも目をキラキラさせながら頷いていた。
「よっしゃ、案内してやるよ。先ずは外周からな。この家から半径5mの結界が張って有るのと結界が張られた瞬間にソッドちゅう草が広がるんだ。寝転んで休める様にな。」
ドラウがそう言うと子供達が気持ち良さそうに寝転がっていた。
「ドラウ、気持ち良いのはシンジ達を見れば分かるが、必要なのか?」
「必要なんだよ。草の上で寝てみろ。」
「ん?・・・おっ、これは・・・身体が楽になる気がするなぁ。」
「そりゃそうだろ。その草の下には回復光を放つ鉱石を粉砕して効果を倍増出来る増幅剤が混ぜた物を敷き詰めてあるからな。しかも結界の効果で清潔化も付与してあるから何時でも寝転んで良い。」
「へぇ~、なら定期的に植え替えるか?」
「必要ねぇ、消耗品って訳じゃねぇからな。まぁ彼処の魔道具に魔石を装填する必要は有るがな。」
「結構大きい魔石が必要なのか?」
「そうじゃねぇが、魔石のサイズで使えねぇんじゃ意味がねぇからな。どれでも装填出来る様になってんだよ。まぁ、Cランク程度なら1日しか持たねぇけどな。」
「結構燃費が悪いんだな。」
「それだけの価値はあるはずだ。常時中級の回復薬を使用してる様なもんだからな。」
「それは凄いけど、そこまでする必要があるのか?」
「シュウト、此処を何処だと思ってんだ?」
「それはまぁ、そうだが・・・。」
「ちなみに言うがこの家自体が回復効果があるからな。」
「へぇ~でも回復効果が強過ぎたら問題有るんじゃないのか?」
「あぁ、回復薬の過剰摂取で逆に身体を壊すってやつか。それなら問題ないぞ。それもセンサーで管理してっから何の問題もねぇ。ただただリラックス出来るだけだな。」
「それは良いな。じゃあ次は中か?」
「いや、次はそこのテラスだ。そこには状態固定を付与してあるから冷たいもんは冷たいまんま、熱いのは熱いまんまで、良い状態の料理が提供し続けるんだ。ちなみに言うとナビコの依頼だからな。」
「じゃあ問題なさそうだな。」
「そりゃそうだろ。コレも出来た時に試させたが、かなり喜んでたからな。朝とかは此処で食うのが一番だろうな。」
「何言ってるんだ?皆んなの3倍は食べてたぞ。」
「けどよぅ。」
「じゃあ今日も明日も戦いに参加させないって言ったらどうする?」
「お、おい、それは勘弁しろよぅ~。」
「じゃあくだらない事を言ってないで出発するぞ。」
「さぁ~出発進行~。」
「遊びじゃないんだぞ。」
「へいへい。」
ルークは余程、好物を満足いくまで食べれなかった事に少し不貞腐れながらそう言うと先頭を切ってマングローブに飛び移った。
「なぁ、そういえば次の階段までは木を飛び移りながら進む方が良いのか?」
「とりあえず、ドラウとニップルは木の上を飛んで向かってもらって、後は半々だな。」
「半々って半分は泳ぐのか?」
「いや、此処も低潮期で深い様に見えて水嵩が1mも無い場所が多いから水面を走る。」
「なら俺が走るか?」
「いや、ルークは俺とサスケ、それに子供らと木を走る。水面はアキトを最後尾にして残り全員だ。」
「ゲッ!アキトが水面かよ。」
「何か問題か?」
「いや、シュウトの考えは理解出来るぞ。どうせアレだろ?アキトに最後尾を任せる事で後方からの襲撃に備えようとしてんだろ?」
「あぁ、アキトが踏み抜いた水が爆発する様に水飛沫を上げる上にその水飛沫には気が含まれるから防御にもなるからな。」
「アレには攻撃力も有るから面倒なんだよなぁ。しかも砂埃にも適応されるから余計面倒なんだよ。その上、前世よりも威力が半端無く上がってから飛び道具なんて一切効かねぇし、魔法も一緒だしな。」
「だろうな。逃げてる訳じゃなく、後方からの敵に対する攻撃を目的とした走法だからな。」
「アレこそ初見殺しだよな。」
「あぁ、前からじゃ吹き飛ばされて殺されるからって気配を消して後ろから攻撃しようとしたら地面を踏む際に気を放つ事で相手の身体を振動させて内部破壊をする走法だから気付いて離れたって気分が悪くなって蹲るんだよなぁ。」
「そうそう。1度味わうと二度と後ろに回りたくないんだよ。しかも今のアキトの後ろはかなり危険なんだよ。」
「って事で皆んなも分かったと思うが、アキトに抜かされない様に頑張れよ。」
俺がそう言うとカスミを除く全員がアキトから少し離れた。
「今は何もしてないよ?っていうかシュウト達、態と言ってるよね?」
「態とも何も事実だろ?」
「それはそうだけど、僕だって後方だけを意識して、皆んなを抜かさない様に気を付けるよ。」
「そうしないと突進力が1番凄いアキトなら直ぐ抜けるだろ?」
「多分ね。直線だけなら負ける訳にはいかないからね。」
「って事で前方の敵は俺達で倒すから皆んな気合い入れていけよ。」
そう言って出発すると想定してた通り後方から蜘蛛系統の魔物が糸を飛ばして攻撃してきたが、アキトの技で糸を飛ばしてきた蜘蛛が自身の糸に絡まって動けなくなっているか、直接襲ってきた別の魔物は内部から破壊されて絶命していた。
その後も後方はアキトに任せ、上空のドラウ達を狙う魔物に関しては木の間から討伐し、水中から俺達を狙う魔物は水面を走っているカスミ達、上空から水面を狙っている魔物はニップルが対処してくれていた。
そうして立体的に行動する事でお互いを守りつつ、出会う魔物を次々と殲滅しながら3階層を討伐し、4階層、5階層も魔物のランクは上位種が増える事で強くなっていったが、戦法を変更しなくても十分に余裕を持って対処出来ていたので、すんなりと踏破する事が出来、そのタイミングでドラウから終了時間を告げられたので少し早いかと思ったが、予定通り終了する事にした。
「1日で5階層しか行けなかったか。」
「シュウト、あの広さを5階層なら速いと思うぞ。」
「そうか?俺達なら10階層のボスまでは行っておきたかったんだがなぁ。しかも魔物はそれ程強くなかったろ?」
「まぁな。最後の5階層以外は結果的にはCランク~Aランクの魔物が多かったからなぁ。」
「だろ?確かにSSランクの魔物も居たが数で言えば、圧倒的に少なかったにも関わらず、5階層しか、行けなかったんだぞ。」
「そりゃあしゃあねぇだろ?俺の好物にも食材の確保にも素材の採取、あれだけやっといて、しかも恐ろしく広い階層を5階層だぞ。俺達に協力してくれていた海龍だって1日目は1階層を踏破出来ないって言ってたからな。」
「そうなのか?」
「そりゃそうだろ?下へ行く為の階段は日々変わるそうだからな。兎に角、シュウトの能力は異常なんだよ。」
「あぁ、行き方は分かるからな。」
「だろ?じゃねぇと伊達にSSSランクのダンジョンって感じで結構極悪じゃね?」
「まぁ、普通には入れないが入ったとしても広大さと同じ景色が続く事で心は折れるかもしれないな。」
「だろ?その上、一番問題なのが、食料問題な。」
「食料?そんなのその辺にいっぱい居るじゃないか。」
「それは関係ねぇ、俺達は良かったが普段なら海の中だからな。」
「それは大丈夫な様に何か用意するだろ?」
「それはそうだが、自分の世界がある様なシュウトじゃなけりゃ、これだけ広大なダンジョンなんだ。1階層だけでも相当心許なくなるぞ。」
「そうなのか?」
「そりゃそうだろ。SSランクのダンジョンでも食の問題は気付いてはいたが、此処に比べれば大した問題じゃなかったな。」
「そんなに過酷なのか・・・。」
「おう。だから此処での一番の問題は食をどうするか。なんだよ。」
「食かぁ。」
「何日も何ヶ月も同じ味って考えたら辛くねぇか?」
「同じ味は流石に嫌だなぁ。」
「だろ?でもそうなるんだよ。そうなったらもう食は訓練になるんだよ。」
「何か実体験でもありそうな言い方だな。」
「有るぜ。食事をする事が嫌になるぐらいにな。」
「でも今は違うよな?」
「あぁ、そうならなくて済んだのはナビコのお陰なんだよ。」
「ナビコ?ナビコに料理でも出されたのか?」
「あぁ、そん時、食えって言われて食った焼き魚と味噌汁は今でも忘れられねぇよ。」
「The和食って感じなんだな。普通に肉とかかと思ってたからビックリだな。」
「あぁ、今考えたら覚醒はしてなかったが、前世に引っ張られてたんだろうな。」
「なるほどなぁ、心が和食を欲してたんだろうな。」
「かもな。まぁそういう事で5階層踏破は異常なんだよ。」
「そうか・・・そうだな。じゃあ今日は此処で寝るか。」
俺がそう言うと座っていたドラウが動き始めた。
「よっしゃ、じゃあ俺の番だな。」
「もうアレを出すのか?食べ終わってからでも良いんだぞ?」
「馬鹿野郎、何の為にこの前素材を集めて貰ったと思ってんだよ!」
「えっ、アップグレードの為じゃなかったのか?」
「勿論アップグレードはしたぞ。だが、この俺がそれだけで済ませるはずがねぇだろ?」
「おっ、結構ハードルが上がったけど大丈夫か?」
「任せろ!」
ドラウはそう言うと結構な大きさのコテージと工房が併設された様な建物をアイテムボックスから取り出した。すると皆んなから雄叫びの様な歓声が響いた。
「凄いな・・・けど、あのテントみたいなのはどうしたんだ?」
「アレはもっと危険地帯で使うつもりだぞ。強力な隠蔽結界も施してあるからな。」
「じゃあコレは?」
「コレも強力な結界は張ってるが、隠蔽はされてねぇぞ。」
「此処だから出したのか?」
「いや、さっきまでのレベルなら何の問題もねぇぞ。だから此処で出そうと思ったのは広い平地だったってだけだ。」
「そういう事か。まぁ、海龍の人達が休める場所だけあって広いしな。」
「おい。2人ともそれより中身だろ?なぁ皆んな!」
ルークがそう言うと他のメンバーも目をキラキラさせながら頷いていた。
「よっしゃ、案内してやるよ。先ずは外周からな。この家から半径5mの結界が張って有るのと結界が張られた瞬間にソッドちゅう草が広がるんだ。寝転んで休める様にな。」
ドラウがそう言うと子供達が気持ち良さそうに寝転がっていた。
「ドラウ、気持ち良いのはシンジ達を見れば分かるが、必要なのか?」
「必要なんだよ。草の上で寝てみろ。」
「ん?・・・おっ、これは・・・身体が楽になる気がするなぁ。」
「そりゃそうだろ。その草の下には回復光を放つ鉱石を粉砕して効果を倍増出来る増幅剤が混ぜた物を敷き詰めてあるからな。しかも結界の効果で清潔化も付与してあるから何時でも寝転んで良い。」
「へぇ~、なら定期的に植え替えるか?」
「必要ねぇ、消耗品って訳じゃねぇからな。まぁ彼処の魔道具に魔石を装填する必要は有るがな。」
「結構大きい魔石が必要なのか?」
「そうじゃねぇが、魔石のサイズで使えねぇんじゃ意味がねぇからな。どれでも装填出来る様になってんだよ。まぁ、Cランク程度なら1日しか持たねぇけどな。」
「結構燃費が悪いんだな。」
「それだけの価値はあるはずだ。常時中級の回復薬を使用してる様なもんだからな。」
「それは凄いけど、そこまでする必要があるのか?」
「シュウト、此処を何処だと思ってんだ?」
「それはまぁ、そうだが・・・。」
「ちなみに言うがこの家自体が回復効果があるからな。」
「へぇ~でも回復効果が強過ぎたら問題有るんじゃないのか?」
「あぁ、回復薬の過剰摂取で逆に身体を壊すってやつか。それなら問題ないぞ。それもセンサーで管理してっから何の問題もねぇ。ただただリラックス出来るだけだな。」
「それは良いな。じゃあ次は中か?」
「いや、次はそこのテラスだ。そこには状態固定を付与してあるから冷たいもんは冷たいまんま、熱いのは熱いまんまで、良い状態の料理が提供し続けるんだ。ちなみに言うとナビコの依頼だからな。」
「じゃあ問題なさそうだな。」
「そりゃそうだろ。コレも出来た時に試させたが、かなり喜んでたからな。朝とかは此処で食うのが一番だろうな。」
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