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第416話 [生命の揺り篭。Part19]
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「シュウト、今日はどこまで降りる予定なんだ?」
「ん?ルーク、急にどうしたんだ?」
「いや、ここまでの進行具合で考えっと最低10階層は下る事になんだろ?」
「まぁそうだな。」
「って事はそれ以上だと迷路みてぇな階層に差し掛かる事になるだろ?」
「そうだな。やっぱり危険なのか?」
「あぁ、シュウトの神の瞳があるとしても1日で、そこのゾーンは踏破しないと結局戻らないといけない状況になりかねねぇと思ってな。」
「確かにそれだと面倒か。・・・分かった。なら今日は迷路ゾーンの入り口で泊まる事にするか。」
「まぁ普通は地図があったとしてもそんな事考えねぇが、かなり入り組んでんなら移動距離も普通に下る速さじゃねぇだろうからな。」
「それなら・・・よし!ゆっくり行く訳じゃないが、混戦を想定した訓練もするぞ。」
「混戦を想定した訓練か、確かに必要だな。何も考えずに出入りしてたら出入り口が直ぐにバレるだろうしな。」
「あぁ、各自のスキルで関係のない場所から出入りしている様に見せかけるとか、戦闘中にいかに騙せるかも深手を負った際には必要だろうしな。」
「ならシュウトはスキル移動が基本って事か。」
「俺はな。それで皆んなを移動させる事も可能だが、それだけでは戦略の幅が広がらないし、各自で考える事も必要だろ?」
「あぁ。」
「って事で皆んなも分かったな。」
俺がそう言うと全員が頷いたので早速出発する事にした。
その後、予定通り魔道具に搭乗したまま討伐し、討伐の合間合間に各々試行錯誤しながら戦闘訓練を行っていき、60階層の迷路入り口で早めの就寝して朝を迎えた。
「ん?どうしたんだシュウト?」
俺が朝から首を捻って考え込んでいるとルークにそう声を掛けられた俺は皆んなにも見える様に神の瞳で確認した地図を可視化した。
「地図?何か変化があったのか?」
「あぁ、数日前まではマングローブの迷路にもかなりの数の魔物が居たんだが、今は半分以下になっててな。」
「半分?この赤い点か?」
「あぁ、普通に減ってるだけなら他の階層に移動したとかも考えられるんだが、コレを見てくれ。」
俺はそう言うと最短ルートが分かりやすい様に表示した。
「探索しつつ下ってる?」
「やっぱりルークもそう見えるか?」
「あぁ、道に迷いつつもって感じにも見えるな。」
「だが、リヴィアタンさんには誰かが居るみたいな事は聞いてないしと思ってな。」
「長く潜り続けてる海龍族の誰かって可能性もあるだろ?それにここは普通のダンジョンともかなり違うし、普通にダンジョンの外と同じ様に餌を求めて徘徊してる種類も居るかもしれないぞ。」
「確かに前者は今のところ発見出来ないが、後者の方は群れで動き回ってる魔物が居るなぁ。」
「ならソイツらじゃねぇか?」
「まぁ可能性は高そうだな・・・。」
俺がそう言いながら再び考えているとルークは俺の顔を覗き込みながら声をかけてきた。
「ん?まだ何かあんのか?」
「・・・ちょっとな・・・。」
「何だよ。・・・もしかして何かシュウトの勘に引っ掛かるもんでもあんのか?」
「何となくだが、少し急いだ方がいい気がしてな。」
「・・・どの程度だ?」
「う~ん、そうだなぁ・・・焦る程じゃない感じか?」
「そうか・・・よし!スキア達は復活したか?」
ルークがそう言うと少し離れた場所に居たスキアがスゥーと近付いてきた。
「私共であれば昨日シュウト様に休ませて頂いたおかげで万全ですよルーク。」
「ならよぅ、昨日と同じスピードとまでは言わねぇけど、それに近い速度で進めるのか?」
「ここからはシュウト様から入り組んだ道と聞いてますからどの程度のスピードを出せるかは分かりませんが、シュウト様の御命・・・御希望であれば私共に断る理由などは無いですよ。」
「ハハッ、命令って言いかけたな。まぁ、シュウトは緊急でもねぇ限り命令する様なヤツじゃねぇからな。まぁでも今回は希望とかじゃねぇんだ。ただなぁ・・・。」
「ただ?何かあった様な言い方ですね。」
「あぁ、シュウトがこの先で何かあるって感じてるみてぇで、少し急いだ方がとか言ってたからよぅ。」
「ならば全力で行った方が良いのではないですか?」
ルークの言葉を聞いてスキアが真剣な顔でそう言うとルークは少し考えてから答えていた。
「・・・その必要はねぇはずだ。」
「何故そう思うのですか?」
「本当に急ぐならシュウトが自分のスキルで全員を移動させるはずだ。それをするつもりがねぇって事は、何かは感じてるがそれ程緊急的な事じゃねぇって事だ。」
「それはルークの勘ですか?」
「勘ってぇより、前世から知ってるシュウトの勘で助けられてきた経験ってやつだ。」
「経験ですか・・・その経験から私共にスピードを要求してきたという事ですね?」
「あぁ、それにどうせシュウトの事だ。スキア達が余力のある走りをしてたら後で小言を言われっぞ。」
「それは許されませんね。分かりました安定とスピードのギリギリに挑戦致しましょう。」
スキアはそう言うとアモネス達の下へと戻って行った。
「って事で良いかシュウト?」
「あぁ、それは良いんだが、さっきのは何だ?」
「さっきの?何の事だ?」
「俺が小言を言うとか、嫁姑問題みたいな事言ってたじゃないか。」
「!!?・・・あぁ・・・えぇと・・・そ、そりゃアレだ、言葉のあや?ってやつだって。」
「言葉のあやだとしてもだ。ルークは普段からそう思ってるって事だよなぁ?」
「い、いや、そんな事は・・・。」
「有るよな?まぁ良い、今後はルークだけ言葉で伝えるんじゃなくて行動で示す事にするから。」
「ちょ、ちょっと待とうか。俺だって限界まで修練するんだ。そんな事したら身体が持たねぇって!」
「だが言葉だけだと駄目なんだろ?」
「そうじゃねぇって!悪かった!俺が悪かったから勘弁してくれって!」
ルークはそう言うと手を合わせて俺に対して拝む様に謝ってきた。
「分かった。ダンジョンから帰ってから手合わせするっていうなら許そう。」
「ゲッ!マジでか?」
「ん?なら修練後に俺が居る時は毎回・・・。」
「分かった!分かったから手合わせする!手合わせするから!」
俺が言い切る前に焦った様子で必死に言ってくるルークに笑うのを我慢しながら答えた。
「・・・じゃあ話は終わりだな。皆はもう乗ってるみたいだから俺達も乗り込むぞ。」
「お、おう。」
俺がそう言うとルークは項垂れながらスキア達が使用した精霊魔法の上に搭乗するとアキト達から慰められていた。
「さぁ出発するぞ。」
俺はそう言うとスキア達を先導するように走り出した。
しばらく走っていると神の瞳で見た通り魔物の死体すらなく、戦闘の痕跡すらなかった。
俺は直線上に長い通路が続く場所に差しかかるとスキアに声を掛けてからルークの下へと移動した。
「なぁルーク、戦闘の痕跡すらないのはダンジョンだからか?」
「まぁそうだな。この場所でいつ戦闘があったかにもよるが、1日以上経過してる場合は痕跡が無くなる事は大いにあるな。」
「それはダンジョン自体に損傷があってもか?」
「・・・忘れてるみたいだから言うが普通、壁なんかは破壊出来ねぇからな。」
「いや、それは分かってるが、ダンジョンに生えてる木々なんかは違うだろ?」
「まぁな。・・・あぁ、ここが木で出来た通路だからか。そういう点でいうと太く通路の役割をした樹木は壁と同等だと思って間違いないから変化はねぇだろうな。」
「そういう事か。」
「まぁでも多少の痕跡はあったぞ。」
「そうなのか?」
「あぁ、今通ってるルートには自生した小枝みてぇのはねぇが、誰も通ってねぇと思える場所には生えてたからなぁ。」
「という事は戦闘はあったって事か?」
「まぁ、このまま進むなら検証出来ねぇが通ってねぇだろうなってシュウトが思う場所なら分かるんじゃねぇか?」
「なるほどなぁ・・・ルーク、地図とルートを映し出すから暫くの間、スキア達に指示してくれないか?」
「シュウトはどうするんだ?通って無さそうな場所まで行ってみるのか?」
「いや、ここからスキルで確認してみるよ。一寸慣れない事をするから集中したくてな。」
「分かった。その間は任せろ。」
ルークの返事を聞いた俺はルークの前に地図を映し出してから神の瞳で魔物が存在している箇所を重点的に見て行くとルークの言った様に萌芽が幾つも生えていた。
「ルークの言った通りだな。」
「やっぱりそうか。」
「あぁ、萌芽が無いのが戦闘の痕跡なんだろうな。」
「ホウガ?」
「ルークが小枝って言ってたやつだよ。」
「あぁ。」
「それにしても結構広範囲での戦いがあったのか、残ってる魔物が居る場所以外の場所には萌芽は見当たらなかったな。」
「そうなのか?」
「あぁ、偶然かもしれないがルークも見てくれ。」
俺はそう言うと地図に魔物の位置と萌芽が無かった位置を映し出した。
「・・・偶然ってぇのは戦略的に進んでるって事か?」
「あぁ、ルークはどう思う?」
「魔物の中には集団戦を得意としてるヤツらもいる上に海の魔物の殆どを生み出しているダンジョンだからなぁ。高ランクで集団戦を得意とした魔物が居ても不思議じゃねぇからこれだけじゃ判断しにくいな。」
「集団戦が得意な魔物もいるのか。」
「前に討伐した蟻みてぇな魔物だって狼みてぇな魔物も居るんだ。海ならもっと俺が知らねぇ多種多様な魔物が居るだろうよ。」
「って事は・・・。」
「シュウトの考えてる事の可能性がねぇ訳じゃねぇが、まだ心配する程じゃねぇよ。って言いてえとこだがシュウトの考えも分からねぇ訳じゃねぇしな。どうする?」
「どうする?って何がだ?」
「魔物が居ねえ分、障害も無く進めてっから昼には迷路を突破出来るからなぁ、このまま進むか?」
「そうだなっていうか、この先も似た感じだから思ったよりも進めそうだけどな。」
「そうか。って言ってる間に抜け出せたな。」
ルークがそう言うと、階段を降った先には海底火山が遠くに聳える深海が広がっていた。
「ん?ルーク、急にどうしたんだ?」
「いや、ここまでの進行具合で考えっと最低10階層は下る事になんだろ?」
「まぁそうだな。」
「って事はそれ以上だと迷路みてぇな階層に差し掛かる事になるだろ?」
「そうだな。やっぱり危険なのか?」
「あぁ、シュウトの神の瞳があるとしても1日で、そこのゾーンは踏破しないと結局戻らないといけない状況になりかねねぇと思ってな。」
「確かにそれだと面倒か。・・・分かった。なら今日は迷路ゾーンの入り口で泊まる事にするか。」
「まぁ普通は地図があったとしてもそんな事考えねぇが、かなり入り組んでんなら移動距離も普通に下る速さじゃねぇだろうからな。」
「それなら・・・よし!ゆっくり行く訳じゃないが、混戦を想定した訓練もするぞ。」
「混戦を想定した訓練か、確かに必要だな。何も考えずに出入りしてたら出入り口が直ぐにバレるだろうしな。」
「あぁ、各自のスキルで関係のない場所から出入りしている様に見せかけるとか、戦闘中にいかに騙せるかも深手を負った際には必要だろうしな。」
「ならシュウトはスキル移動が基本って事か。」
「俺はな。それで皆んなを移動させる事も可能だが、それだけでは戦略の幅が広がらないし、各自で考える事も必要だろ?」
「あぁ。」
「って事で皆んなも分かったな。」
俺がそう言うと全員が頷いたので早速出発する事にした。
その後、予定通り魔道具に搭乗したまま討伐し、討伐の合間合間に各々試行錯誤しながら戦闘訓練を行っていき、60階層の迷路入り口で早めの就寝して朝を迎えた。
「ん?どうしたんだシュウト?」
俺が朝から首を捻って考え込んでいるとルークにそう声を掛けられた俺は皆んなにも見える様に神の瞳で確認した地図を可視化した。
「地図?何か変化があったのか?」
「あぁ、数日前まではマングローブの迷路にもかなりの数の魔物が居たんだが、今は半分以下になっててな。」
「半分?この赤い点か?」
「あぁ、普通に減ってるだけなら他の階層に移動したとかも考えられるんだが、コレを見てくれ。」
俺はそう言うと最短ルートが分かりやすい様に表示した。
「探索しつつ下ってる?」
「やっぱりルークもそう見えるか?」
「あぁ、道に迷いつつもって感じにも見えるな。」
「だが、リヴィアタンさんには誰かが居るみたいな事は聞いてないしと思ってな。」
「長く潜り続けてる海龍族の誰かって可能性もあるだろ?それにここは普通のダンジョンともかなり違うし、普通にダンジョンの外と同じ様に餌を求めて徘徊してる種類も居るかもしれないぞ。」
「確かに前者は今のところ発見出来ないが、後者の方は群れで動き回ってる魔物が居るなぁ。」
「ならソイツらじゃねぇか?」
「まぁ可能性は高そうだな・・・。」
俺がそう言いながら再び考えているとルークは俺の顔を覗き込みながら声をかけてきた。
「ん?まだ何かあんのか?」
「・・・ちょっとな・・・。」
「何だよ。・・・もしかして何かシュウトの勘に引っ掛かるもんでもあんのか?」
「何となくだが、少し急いだ方がいい気がしてな。」
「・・・どの程度だ?」
「う~ん、そうだなぁ・・・焦る程じゃない感じか?」
「そうか・・・よし!スキア達は復活したか?」
ルークがそう言うと少し離れた場所に居たスキアがスゥーと近付いてきた。
「私共であれば昨日シュウト様に休ませて頂いたおかげで万全ですよルーク。」
「ならよぅ、昨日と同じスピードとまでは言わねぇけど、それに近い速度で進めるのか?」
「ここからはシュウト様から入り組んだ道と聞いてますからどの程度のスピードを出せるかは分かりませんが、シュウト様の御命・・・御希望であれば私共に断る理由などは無いですよ。」
「ハハッ、命令って言いかけたな。まぁ、シュウトは緊急でもねぇ限り命令する様なヤツじゃねぇからな。まぁでも今回は希望とかじゃねぇんだ。ただなぁ・・・。」
「ただ?何かあった様な言い方ですね。」
「あぁ、シュウトがこの先で何かあるって感じてるみてぇで、少し急いだ方がとか言ってたからよぅ。」
「ならば全力で行った方が良いのではないですか?」
ルークの言葉を聞いてスキアが真剣な顔でそう言うとルークは少し考えてから答えていた。
「・・・その必要はねぇはずだ。」
「何故そう思うのですか?」
「本当に急ぐならシュウトが自分のスキルで全員を移動させるはずだ。それをするつもりがねぇって事は、何かは感じてるがそれ程緊急的な事じゃねぇって事だ。」
「それはルークの勘ですか?」
「勘ってぇより、前世から知ってるシュウトの勘で助けられてきた経験ってやつだ。」
「経験ですか・・・その経験から私共にスピードを要求してきたという事ですね?」
「あぁ、それにどうせシュウトの事だ。スキア達が余力のある走りをしてたら後で小言を言われっぞ。」
「それは許されませんね。分かりました安定とスピードのギリギリに挑戦致しましょう。」
スキアはそう言うとアモネス達の下へと戻って行った。
「って事で良いかシュウト?」
「あぁ、それは良いんだが、さっきのは何だ?」
「さっきの?何の事だ?」
「俺が小言を言うとか、嫁姑問題みたいな事言ってたじゃないか。」
「!!?・・・あぁ・・・えぇと・・・そ、そりゃアレだ、言葉のあや?ってやつだって。」
「言葉のあやだとしてもだ。ルークは普段からそう思ってるって事だよなぁ?」
「い、いや、そんな事は・・・。」
「有るよな?まぁ良い、今後はルークだけ言葉で伝えるんじゃなくて行動で示す事にするから。」
「ちょ、ちょっと待とうか。俺だって限界まで修練するんだ。そんな事したら身体が持たねぇって!」
「だが言葉だけだと駄目なんだろ?」
「そうじゃねぇって!悪かった!俺が悪かったから勘弁してくれって!」
ルークはそう言うと手を合わせて俺に対して拝む様に謝ってきた。
「分かった。ダンジョンから帰ってから手合わせするっていうなら許そう。」
「ゲッ!マジでか?」
「ん?なら修練後に俺が居る時は毎回・・・。」
「分かった!分かったから手合わせする!手合わせするから!」
俺が言い切る前に焦った様子で必死に言ってくるルークに笑うのを我慢しながら答えた。
「・・・じゃあ話は終わりだな。皆はもう乗ってるみたいだから俺達も乗り込むぞ。」
「お、おう。」
俺がそう言うとルークは項垂れながらスキア達が使用した精霊魔法の上に搭乗するとアキト達から慰められていた。
「さぁ出発するぞ。」
俺はそう言うとスキア達を先導するように走り出した。
しばらく走っていると神の瞳で見た通り魔物の死体すらなく、戦闘の痕跡すらなかった。
俺は直線上に長い通路が続く場所に差しかかるとスキアに声を掛けてからルークの下へと移動した。
「なぁルーク、戦闘の痕跡すらないのはダンジョンだからか?」
「まぁそうだな。この場所でいつ戦闘があったかにもよるが、1日以上経過してる場合は痕跡が無くなる事は大いにあるな。」
「それはダンジョン自体に損傷があってもか?」
「・・・忘れてるみたいだから言うが普通、壁なんかは破壊出来ねぇからな。」
「いや、それは分かってるが、ダンジョンに生えてる木々なんかは違うだろ?」
「まぁな。・・・あぁ、ここが木で出来た通路だからか。そういう点でいうと太く通路の役割をした樹木は壁と同等だと思って間違いないから変化はねぇだろうな。」
「そういう事か。」
「まぁでも多少の痕跡はあったぞ。」
「そうなのか?」
「あぁ、今通ってるルートには自生した小枝みてぇのはねぇが、誰も通ってねぇと思える場所には生えてたからなぁ。」
「という事は戦闘はあったって事か?」
「まぁ、このまま進むなら検証出来ねぇが通ってねぇだろうなってシュウトが思う場所なら分かるんじゃねぇか?」
「なるほどなぁ・・・ルーク、地図とルートを映し出すから暫くの間、スキア達に指示してくれないか?」
「シュウトはどうするんだ?通って無さそうな場所まで行ってみるのか?」
「いや、ここからスキルで確認してみるよ。一寸慣れない事をするから集中したくてな。」
「分かった。その間は任せろ。」
ルークの返事を聞いた俺はルークの前に地図を映し出してから神の瞳で魔物が存在している箇所を重点的に見て行くとルークの言った様に萌芽が幾つも生えていた。
「ルークの言った通りだな。」
「やっぱりそうか。」
「あぁ、萌芽が無いのが戦闘の痕跡なんだろうな。」
「ホウガ?」
「ルークが小枝って言ってたやつだよ。」
「あぁ。」
「それにしても結構広範囲での戦いがあったのか、残ってる魔物が居る場所以外の場所には萌芽は見当たらなかったな。」
「そうなのか?」
「あぁ、偶然かもしれないがルークも見てくれ。」
俺はそう言うと地図に魔物の位置と萌芽が無かった位置を映し出した。
「・・・偶然ってぇのは戦略的に進んでるって事か?」
「あぁ、ルークはどう思う?」
「魔物の中には集団戦を得意としてるヤツらもいる上に海の魔物の殆どを生み出しているダンジョンだからなぁ。高ランクで集団戦を得意とした魔物が居ても不思議じゃねぇからこれだけじゃ判断しにくいな。」
「集団戦が得意な魔物もいるのか。」
「前に討伐した蟻みてぇな魔物だって狼みてぇな魔物も居るんだ。海ならもっと俺が知らねぇ多種多様な魔物が居るだろうよ。」
「って事は・・・。」
「シュウトの考えてる事の可能性がねぇ訳じゃねぇが、まだ心配する程じゃねぇよ。って言いてえとこだがシュウトの考えも分からねぇ訳じゃねぇしな。どうする?」
「どうする?って何がだ?」
「魔物が居ねえ分、障害も無く進めてっから昼には迷路を突破出来るからなぁ、このまま進むか?」
「そうだなっていうか、この先も似た感じだから思ったよりも進めそうだけどな。」
「そうか。って言ってる間に抜け出せたな。」
ルークがそう言うと、階段を降った先には海底火山が遠くに聳える深海が広がっていた。
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