2 / 418
第2話[女神アストライアー]
しおりを挟む
「何でこんな事になっちまったんだろう?」
そう思い、家族と共に軍の隔離施設に同じ様に感染している人々と共に入っていた。
「自分自身も感染︎︎︎︎対策もかなりちゃんとしてたし、家族にも徹底させてたのになぁ」
感染してしまうと徐々に呼吸が出来なくなり、体力も減り、最終的には1日1時間も身体が動かせなくなり、死んでいく恐ろしい病であったが、感染源に触れなければ掛かる事は無い病気であった為、自身が潔癖って事もあり、国から支給されたフルフェイスマスクを装着し、ゴム手袋をして、帰ったら消毒設備で消毒するほど徹底していたのに感染してしまったのである。
「もしかして感染経路が変わったのか?それぐらいしか思いつかないぞ?」
もしそうなら世界が滅んでしまうんじゃないか?と思いながら悲痛な顔をしている家族を見て何か他に出来たんじゃないかを考えていた。
「大山風 脩斗(おおやまじ しゅうと)さんはいらっしゃいますかぁ?」
60代位であろうか、白髪まじりの髪が多くみられる軍医の方に呼ばれ、手を挙げた。
「おお、ここに居ましたか。貴方と共に御家族の感染までの生活ログを確認したのですが、感染経路が解らなかったんで、少しお話を伺いたいのですが、よろしいですか?」
今の御時世、国の法律で全国民に対して監視しているのにやっぱり分からなかったのかぁ
「家族にも聞きましたけど何故、感染してしまったのか解らないみたいなんで、お役にたてるかどうか。」
軍医は暫く考え込むと周りにいる軍人に何かを支持し、会釈をしてさっていった。
それから何日たっただろうか、自分たちの家族以外、周りの人達も殆どの人が居なくなり、自分達も殆ど動けなくなっていたと思っていたその時、突然、サイレンが鳴り響き、施設の内外が慌ただしくバタバタしていた。
「総員退避ー!総員退避ー!」
施設が少しずつ静かになって行き、暫くすると何も聞こえなくなったので、ドアの方に近づき、力の限り叫んだ。
「おーい!誰か居ないのかぁー!俺達はまだここに居るぞー!」
何度も叫んでも誰も来ない。
俺達は先の無い感染者で、感染源になるからって見捨てられたのか?
そう思い、座り込んでいるとどこからも無く《ゴー!!!》という音が聞こえてきたので、力を振り絞り窓の方へ向かい、外を見るとそこには高さ数十mの水の壁が迫ってきていた。
「俺達が何をしたって言うんだぁーーー!!!」
そう叫び、俺達家族は押し潰されていった・・・はずだったが、気づくと辺り一面、真っ白な空間に佇んでいた。
「ん!?何処だここは?俺達は死んだんじゃないのか?」
「お前達大丈夫か?」
「ええ、私たちは何ともないわ・・・それどころか身体が調子良いくらい・・・けど、ここはどこかしら・・・。」
「確かに・・・アレだけ調子が悪かったのに今なら何時間でも動けそうだ。」
周りを見ると100人位はいるだろうか、混乱している人も居るが、錯乱しているような人はいないようだった。中には冷静に聞き込みをしている人も・・・。
「ん!?アレは軍医さんでは?」
なぜ退避したはずの何時ぞやの軍医までいるのか疑問に思い見ていると軍医の方も此方に気づいた様で、此方に歩いてきた。
「おぉ、やはり大山風さんでしたか。お加減は如何ですか?」
「どうもお久しぶりです。
体調は家族全員、改善した様で動いても何の支障も無さそうです。」
「しかし、軍医さんまで居らっしゃるとは、ここは軍の施設か何かですか?」
「あっ!申し遅れました。私、西園寺と申します。」
「あぁ、どうも宜しくお願いします。」
「そうでした、施設かという質問でしたな。結論から言うと違うと思われます。私も見た事の無い光景ですからなぁ」
「では、なぜ此処に?」
「それは私にも何故いるのか・・・軍が撤退する際に私だけ命令に背いて、患者を観ていたので。」
「あぁ申し訳ありません、少々失礼な事を考えていました。」
「いえいえ謝らないで下さい。私が知らされていないだけで、施設と言う可能性もないわけではないので。」
「いえいえそれでもそういう訳には・・・」
俺と西園寺さんは、お互い謝罪した後、雑談していると突然、前方から目が眩む様な強い光と共に人の身では抗えないと思わせる程の存在感があり、一瞬で全ての人が平伏していた。
「あら?貴方たちにはまだ少し強過ぎたかしら・・・今抑えるわ、ごめんなさいね。」
そう言うと辺りから威圧感とは少し違うがその抑え難い思いが落ち着き、何者かは分からなかった姿を見ることが出来たのだが、そこには、可愛らしい女性が立っていた。
「これで全員、顔を此方に向けたわねって事はこの位で良いかしら・・・。」
「って事で貴方たちは全員死にましたので、コレから私の世界へ行って貰います。」
「!?はぁ?!」
突然の事で敬う気持ちも吹っ飛び、混乱していると他にも先程までの気持ちを忘れてしまったかの様にある人は泣け叫んで崩れ落ち、ある人は呆然と立ちすくし、中には「巫山戯るなぁ!!!」「今すぐ元に戻せー!!!」と叫んでいる人もいた。
この状況下を意味が分からなそうにその女性は首を傾げていたので、俺は徐ろに手を挙げた。
「はい!シュウトさん何ですか?」
!?
その女性は自分の名前をなぜ知っている?自分の世界とか言ってたからやはり“神”なのか?まぁそれは良いか質問を取り敢えずしよう。
「恐らくですが、貴方はいや、貴方様は女神様ということでよろしいですか?」
「はい、私の名前はアストライアー、私の世界であるフォルトゥナで最高神でありますわ。ライヤと呼んでいただいてよろしいわよ」
「では、ライヤ様、我々は今どこにいるのか?どうやって死んだのか?元の世界に戻る事は出来るのか?先ずは教えて頂けないでしょうか?」
出来るだけ冷静になろうと努めながら質問を投げかけた。
そう思い、家族と共に軍の隔離施設に同じ様に感染している人々と共に入っていた。
「自分自身も感染︎︎︎︎対策もかなりちゃんとしてたし、家族にも徹底させてたのになぁ」
感染してしまうと徐々に呼吸が出来なくなり、体力も減り、最終的には1日1時間も身体が動かせなくなり、死んでいく恐ろしい病であったが、感染源に触れなければ掛かる事は無い病気であった為、自身が潔癖って事もあり、国から支給されたフルフェイスマスクを装着し、ゴム手袋をして、帰ったら消毒設備で消毒するほど徹底していたのに感染してしまったのである。
「もしかして感染経路が変わったのか?それぐらいしか思いつかないぞ?」
もしそうなら世界が滅んでしまうんじゃないか?と思いながら悲痛な顔をしている家族を見て何か他に出来たんじゃないかを考えていた。
「大山風 脩斗(おおやまじ しゅうと)さんはいらっしゃいますかぁ?」
60代位であろうか、白髪まじりの髪が多くみられる軍医の方に呼ばれ、手を挙げた。
「おお、ここに居ましたか。貴方と共に御家族の感染までの生活ログを確認したのですが、感染経路が解らなかったんで、少しお話を伺いたいのですが、よろしいですか?」
今の御時世、国の法律で全国民に対して監視しているのにやっぱり分からなかったのかぁ
「家族にも聞きましたけど何故、感染してしまったのか解らないみたいなんで、お役にたてるかどうか。」
軍医は暫く考え込むと周りにいる軍人に何かを支持し、会釈をしてさっていった。
それから何日たっただろうか、自分たちの家族以外、周りの人達も殆どの人が居なくなり、自分達も殆ど動けなくなっていたと思っていたその時、突然、サイレンが鳴り響き、施設の内外が慌ただしくバタバタしていた。
「総員退避ー!総員退避ー!」
施設が少しずつ静かになって行き、暫くすると何も聞こえなくなったので、ドアの方に近づき、力の限り叫んだ。
「おーい!誰か居ないのかぁー!俺達はまだここに居るぞー!」
何度も叫んでも誰も来ない。
俺達は先の無い感染者で、感染源になるからって見捨てられたのか?
そう思い、座り込んでいるとどこからも無く《ゴー!!!》という音が聞こえてきたので、力を振り絞り窓の方へ向かい、外を見るとそこには高さ数十mの水の壁が迫ってきていた。
「俺達が何をしたって言うんだぁーーー!!!」
そう叫び、俺達家族は押し潰されていった・・・はずだったが、気づくと辺り一面、真っ白な空間に佇んでいた。
「ん!?何処だここは?俺達は死んだんじゃないのか?」
「お前達大丈夫か?」
「ええ、私たちは何ともないわ・・・それどころか身体が調子良いくらい・・・けど、ここはどこかしら・・・。」
「確かに・・・アレだけ調子が悪かったのに今なら何時間でも動けそうだ。」
周りを見ると100人位はいるだろうか、混乱している人も居るが、錯乱しているような人はいないようだった。中には冷静に聞き込みをしている人も・・・。
「ん!?アレは軍医さんでは?」
なぜ退避したはずの何時ぞやの軍医までいるのか疑問に思い見ていると軍医の方も此方に気づいた様で、此方に歩いてきた。
「おぉ、やはり大山風さんでしたか。お加減は如何ですか?」
「どうもお久しぶりです。
体調は家族全員、改善した様で動いても何の支障も無さそうです。」
「しかし、軍医さんまで居らっしゃるとは、ここは軍の施設か何かですか?」
「あっ!申し遅れました。私、西園寺と申します。」
「あぁ、どうも宜しくお願いします。」
「そうでした、施設かという質問でしたな。結論から言うと違うと思われます。私も見た事の無い光景ですからなぁ」
「では、なぜ此処に?」
「それは私にも何故いるのか・・・軍が撤退する際に私だけ命令に背いて、患者を観ていたので。」
「あぁ申し訳ありません、少々失礼な事を考えていました。」
「いえいえ謝らないで下さい。私が知らされていないだけで、施設と言う可能性もないわけではないので。」
「いえいえそれでもそういう訳には・・・」
俺と西園寺さんは、お互い謝罪した後、雑談していると突然、前方から目が眩む様な強い光と共に人の身では抗えないと思わせる程の存在感があり、一瞬で全ての人が平伏していた。
「あら?貴方たちにはまだ少し強過ぎたかしら・・・今抑えるわ、ごめんなさいね。」
そう言うと辺りから威圧感とは少し違うがその抑え難い思いが落ち着き、何者かは分からなかった姿を見ることが出来たのだが、そこには、可愛らしい女性が立っていた。
「これで全員、顔を此方に向けたわねって事はこの位で良いかしら・・・。」
「って事で貴方たちは全員死にましたので、コレから私の世界へ行って貰います。」
「!?はぁ?!」
突然の事で敬う気持ちも吹っ飛び、混乱していると他にも先程までの気持ちを忘れてしまったかの様にある人は泣け叫んで崩れ落ち、ある人は呆然と立ちすくし、中には「巫山戯るなぁ!!!」「今すぐ元に戻せー!!!」と叫んでいる人もいた。
この状況下を意味が分からなそうにその女性は首を傾げていたので、俺は徐ろに手を挙げた。
「はい!シュウトさん何ですか?」
!?
その女性は自分の名前をなぜ知っている?自分の世界とか言ってたからやはり“神”なのか?まぁそれは良いか質問を取り敢えずしよう。
「恐らくですが、貴方はいや、貴方様は女神様ということでよろしいですか?」
「はい、私の名前はアストライアー、私の世界であるフォルトゥナで最高神でありますわ。ライヤと呼んでいただいてよろしいわよ」
「では、ライヤ様、我々は今どこにいるのか?どうやって死んだのか?元の世界に戻る事は出来るのか?先ずは教えて頂けないでしょうか?」
出来るだけ冷静になろうと努めながら質問を投げかけた。
243
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる