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第1話[あっ、俺死んだ?]
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「あれから3日、やっと森を抜け出せたけど、本当にこの方向に街なんてあるんだろうか?」
森を抜け出せたは良いが、何も無い草原?らしき場所に出た俺はマップを確認しつつ、そう呟いていたら《ピコン♪》と鳴ったのでマップの横にあるタグを確認してみる。
『アンタまだそんな所に居たの!?早く行ってあげてって言ったじゃん!』
と催促する内容だった。
俺は、そんな事言っても右も左もわからない場所にいるんだから仕方ないだろって思っているとまたも《ピコン♪》と鳴ったので見てみる。
『アンタの身体はその辺りの魔物では、かすり傷すら与える事すら出来ないんだから早く行きなさい!って言ったでしょ!』
という内容だったので、これまでと違い見晴らしも良い事もあって急いで目的地へと走りだしていた。
ボーっと周りを見ながらこの身体になってから疲れないけど、どうなってるのかなぁって思っていると突然何も無い所からオオカミ?らしき魔物が俺の首に牙を立て、そのまま噛み千切ろうと身体ごと振り回してくる。
“あっ俺死んだ?”と思ったが、どれだけ経とうと噛み千切ることが、出来ないオオカミ?は爪で引き裂こうとしたり、何か強風を当ててきたりと衣服をボロボロにするだけで、傷一つ付かない俺を見て遠くへ去っていった。
去っていく魔物を見ながら茫然としながら自分の身体を見ていると《ピコン♪》と鳴ったので見てみる。
『アンタ、バカなの?やっぱりバカなの?マップ機能に魔物や人の表示がされるから散々、確認はしながら動きなさいって言ったでしょ!』
あー!忘れてたぁー!
森と違って見晴らしが良いから抜けてたよ。
見えてても気付かない奴もいるって言ってたもんなぁ。
俺は顔を叩いて気を引き締め、マップを確認しながら目的地へと走っていった。
それから魔物に接近しない様に迂回しながら走る事、数時間やっと目的地が見えてきた。
「おっ!アレかな何とか日暮れまでには、着きそうじゃん♪」
気分が良くなった俺はそのままの意気揚々とスピードを上げて行くと
「あれ?街の防壁、やたら崩れてない!?」
近づけば近づく程、街の防壁は至る所が崩れており、遠目からでは分からなかった街の様子が段々と見えてきた。
「廃墟?ってか人、居なくね?」
そう思い、マップを確認するとやっぱり人の反応は1つも無く、それどころか魔物の反応しか無かった。
「俺がゆっくりし過ぎてたからか?それにしては、争いがあったとしても時間が経ち過ぎてる様な気がするんだけど…」
そのまま茫然と立ち尽くしていると《ピコン♪》と鳴ったので見てみると
『何、止まってるのよ!目的地はそこだし、魔物に襲撃されたのも15年くらい前なんだから当たり前じゃない!』
と書いてあった。
「・・・・・・」
いやいや、街って言ってもゴーストタウンじゃん!飯は!?宿は!?俺ここ数日、キノコやら草しか食ってねぇんだけど!!?
《ピコン♪》・・・目をやる。
『一心不乱に食べてたけどアレが主食じゃ無かったの?[街に行きたい]ってもしかして・・・人里に行きたかったのでしょうか・・・?』
「んっな訳あるかぁー!!!
他に何も無かったから感情を殺して食ってたに決まってるだろー!!!」
《ピコン♪》・・・
『すいませんでしたぁーーー!てっきり使命遂行する為に向かってるものだと思ってましたぁ』
マジでかぁ~ってもマップを確認しても他に街なんて近くにないしなぁ~・・・・・。はぁ~次いでだから使命とやらをやってくるかぁ
《ピコン♪》
『えっ!やってくれるんですか?』
・・・何かさっきから反応が丁寧な様な・・・。
《ピコン♪》
『そ、そ、そんな訳ないじゃ無い!?やる気が出たなら早く行きなさいよ!』
・・・やっぱり演技じゃ・・・。
・・・・・・・・・まぁいっか。行こ・・・。
・・・まともな飯はいつ食えるんだろぅ・・・流石にここじゃあなぁ・・・。
俺はそのまま今のやり取りを有耶無耶にしたままゴーストタウンに入っていった。
森を抜け出せたは良いが、何も無い草原?らしき場所に出た俺はマップを確認しつつ、そう呟いていたら《ピコン♪》と鳴ったのでマップの横にあるタグを確認してみる。
『アンタまだそんな所に居たの!?早く行ってあげてって言ったじゃん!』
と催促する内容だった。
俺は、そんな事言っても右も左もわからない場所にいるんだから仕方ないだろって思っているとまたも《ピコン♪》と鳴ったので見てみる。
『アンタの身体はその辺りの魔物では、かすり傷すら与える事すら出来ないんだから早く行きなさい!って言ったでしょ!』
という内容だったので、これまでと違い見晴らしも良い事もあって急いで目的地へと走りだしていた。
ボーっと周りを見ながらこの身体になってから疲れないけど、どうなってるのかなぁって思っていると突然何も無い所からオオカミ?らしき魔物が俺の首に牙を立て、そのまま噛み千切ろうと身体ごと振り回してくる。
“あっ俺死んだ?”と思ったが、どれだけ経とうと噛み千切ることが、出来ないオオカミ?は爪で引き裂こうとしたり、何か強風を当ててきたりと衣服をボロボロにするだけで、傷一つ付かない俺を見て遠くへ去っていった。
去っていく魔物を見ながら茫然としながら自分の身体を見ていると《ピコン♪》と鳴ったので見てみる。
『アンタ、バカなの?やっぱりバカなの?マップ機能に魔物や人の表示がされるから散々、確認はしながら動きなさいって言ったでしょ!』
あー!忘れてたぁー!
森と違って見晴らしが良いから抜けてたよ。
見えてても気付かない奴もいるって言ってたもんなぁ。
俺は顔を叩いて気を引き締め、マップを確認しながら目的地へと走っていった。
それから魔物に接近しない様に迂回しながら走る事、数時間やっと目的地が見えてきた。
「おっ!アレかな何とか日暮れまでには、着きそうじゃん♪」
気分が良くなった俺はそのままの意気揚々とスピードを上げて行くと
「あれ?街の防壁、やたら崩れてない!?」
近づけば近づく程、街の防壁は至る所が崩れており、遠目からでは分からなかった街の様子が段々と見えてきた。
「廃墟?ってか人、居なくね?」
そう思い、マップを確認するとやっぱり人の反応は1つも無く、それどころか魔物の反応しか無かった。
「俺がゆっくりし過ぎてたからか?それにしては、争いがあったとしても時間が経ち過ぎてる様な気がするんだけど…」
そのまま茫然と立ち尽くしていると《ピコン♪》と鳴ったので見てみると
『何、止まってるのよ!目的地はそこだし、魔物に襲撃されたのも15年くらい前なんだから当たり前じゃない!』
と書いてあった。
「・・・・・・」
いやいや、街って言ってもゴーストタウンじゃん!飯は!?宿は!?俺ここ数日、キノコやら草しか食ってねぇんだけど!!?
《ピコン♪》・・・目をやる。
『一心不乱に食べてたけどアレが主食じゃ無かったの?[街に行きたい]ってもしかして・・・人里に行きたかったのでしょうか・・・?』
「んっな訳あるかぁー!!!
他に何も無かったから感情を殺して食ってたに決まってるだろー!!!」
《ピコン♪》・・・
『すいませんでしたぁーーー!てっきり使命遂行する為に向かってるものだと思ってましたぁ』
マジでかぁ~ってもマップを確認しても他に街なんて近くにないしなぁ~・・・・・。はぁ~次いでだから使命とやらをやってくるかぁ
《ピコン♪》
『えっ!やってくれるんですか?』
・・・何かさっきから反応が丁寧な様な・・・。
《ピコン♪》
『そ、そ、そんな訳ないじゃ無い!?やる気が出たなら早く行きなさいよ!』
・・・やっぱり演技じゃ・・・。
・・・・・・・・・まぁいっか。行こ・・・。
・・・まともな飯はいつ食えるんだろぅ・・・流石にここじゃあなぁ・・・。
俺はそのまま今のやり取りを有耶無耶にしたままゴーストタウンに入っていった。
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