転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
23 / 418

第22話 [新たなる加護]

しおりを挟む
教会の一室に通された俺はハロルドさんの答えにまぁいいかと思いつつももう1つ質問した。

「では何故分かっていると思ったんですか?」

「この部屋はあらゆる結界が施されていてどれだけ騒いだとしても外には何も聞こえない様に成っているんですよ。」

「え!?でもそれだと自分達が普通では無いのが、他の人にバレてしまうんじゃ・・・」

「それは大丈夫です。此処には加護持ちならば誰でも入れますし、こう言ってはなんですが私がいるので、シュウト様はそこまで目立たないかと。」

あぁそうかぁハロルドさんは前の公爵殿下だし、マキシマム商会の会長だもんなぁってかそんな人と一緒にいる時点でもう目立っているような・・・まっいいか。

そう思いながら神の像の近くに進み目を瞑り、祈った。

目を開けると今迄いた部屋では無い白い空間にいた。

ん?何処だここ?

そう思っていると突然目の前に扉が出現したので、扉を開けて入るとそこには大きな水晶の前で何かをしてるライヤ様がいた。

「聞きたいことが有るのは分かってるけど一寸待ってて、あと少しで終わるからそこに座ってて。」

と言いながら手を振ると今さっきまで無かった机と椅子が現れた。

暫くするとライヤ様は終わったのか振り向いて椅子に座り開口一番に聞きたかった答えを言った。

「救ってあげて。っていうか貴方の性格だからこれからもそうしたくなるんだから好きにしなさい。」

「ありがとう。気が晴れたよ。」

俺は気持ちが落ち着いて周りを見て、此処何処?って思っているとライヤ様が答えてくれた。

「ここは私の空間よ。」

空間?

「なんて言えば・・・部屋かな・・・家?」

「まぁ言いたい事はわかったけど俺の件だけならここには呼ばない様な気がするんだけど」

「そりゃそうでしょ。一寸待っててもうすぐ貴方を此処に呼んだ理由が来るから」

何が来るんだっていうか向こうはどうなってるんだろう?俺が此処にいるってことは急に消えた事になるのか?

そう考えているとライヤ様が答えた。

「大丈夫よ。此処にいる貴方は魂だけだし、向こうでは時間は経ってないから。」

なら良いかと思っていると後ろの扉が開き、2人?2柱?が入ってきた。

「押忍!ライヤ様!シュウトかよろしくな!」

「貴方はもう少しライヤ様を敬ったらどうなのですか。」

「お待たせしてしまい申し訳ありませんライヤ様。」

「気にしなくても良いのですよ。」

「ほらライヤ様も良いって言ってんじゃねぇか!」

「貴方という人は・・・はぁ~」

「それよりもあまり時間がないので早く要件を済ましなさい。」

「押忍!承知!」「承知致しましたライヤ様。」

そう言うと俺の方を見て白髪のお爺ちゃんみたいな方が声を掛けてきた。

「私は商売の神のメルリスです。」

メルリス様?俺に何の用なんだろう?

「シュウト君が色々アイデアを出してくれてるから世界の商売がまた動きそうで面白いし、これからもよろしくと言うことで感謝と加護を私から与えようと思いましてね。」

え?そんな大した事してないのにいいのかなぁ

「これからもって事なので良いのですよ。」

俺の思っている言葉が分かるメルリス様は笑顔を浮かべながら光の玉を俺に与えてくれた。

「よし!今度は俺だな!」

と言いながらムキムキのもう1方も光の玉を俺に与えてくれた。

俺はありがたいけど誰?と思っていると何故かメルリス様が答えてくれた。

「貴方という人は・・・シュウト君、彼は武神のアレス、いつもこんなのだからあまり気にしないでくださいね。」

「なんだ!こんなのって!」

「いつもそうじゃないですか貴方は!」

メルリス様とアレス様は言い争いを始めてしまい、俺は呆れてみているとライヤ様が怒った。

「やめなさい!時間がないって言ってるでしょ!それにアレス!シュウトに何故、加護を与えるのかを教えてから帰りなさい!」

「申し訳ありません。」「押忍!」

「え~とシュウトだったな!お前に加護を与えた理由はお前の武術が面白かったからだ!」

えっ!?それだけ?

「それだけだ!何せ今迄無かった術だったからな!」

それだけ言うと2柱様は消えた。

え?扉の意味は?

「出てく時はいいのよ別に。」

「で、シュウトにもう1つ・・・いや、2つ言うことがあるの。」

「何?」

「1つは貴方が吸収した虹水晶、何か気になってたでしょ」

「まあ」

「まあって何よ!人が教えて上げるって言ってんのに!」

「でも何となくだけどアレって俺と一緒に転生の時に落ちたというか飛ばされた門の1部じゃないの?」

「なんで分かったの!?」

「そりゃ何故か惹き付けられたし、耐久値は上がってるし。」

そう言うとライヤ様は不貞腐れた。

「いやいや、ありがたいです!教えて貰えなかったら何となくでモヤモヤしてたと思うから。」

俺がそう言うとライヤ様は機嫌が直った。チョロ。

「じゃあもう1つね。準備が終わったら今いる街から西の山に行きなさい。貴方を守ってくれる子がいるから」

「山って言われても・・・」

そう言いながらライヤ様を見ると少し焦りながら「ちゃんとマップに載せてるわよ!」と言いながら目を逸らした。

「忘れて「忘れてないわよ!じゃあね!」」

俺が疑問を言おうとするとライヤ様は被せながら否定し俺を現世に戻した。

突然戻された俺はふらつき倒れそうになったがセバスさんが支えてくれた。

「シュウト様、どうされました!」

どうやらこっち側では俺が急に光ったと思った瞬間、倒れた様でとても心配された。

「大丈夫です。何かすいません。」

「それでシュウト様、何があったんですか?」

「今、ライヤ様の所へ行ってきました。」

「「はい?」」理解がおいつかないのであろうハロルドさん達は呆けた顔で俺を見ていた。

「ライヤ様に呼ばれたらしく、多分こっち側では、一瞬にも満たないというかライヤ様が仰るには時間は経って無いそうで、自分も急に戻された所為で立ってられなかったんです。」

「はぁ」と未だに呆けた状態からハロルドさんは復活していなかったので、俺は結果を伝えてみた。

「ハロルドさんのお願い事の許可は得ましたよ。」

そう言うと崩れ落ちながらも「ありがとうございます。」とライヤ様の像に祈りながら感謝の言葉を言っていた。

その後、落ち着いた2人にもう2柱ともお会いして加護も授けて頂いた事を話した。

「ほう。やはりシュウト様は凄いですなぁ普通、1度や2度アイデアを商品にした所では、加護など授かるはずも無いでしょうにメルリス様の加護を授けて頂けるとはメルリス様にも期待されているのですね。」

ハロルドさんは恍惚の表情を浮かべながらそう言った。

「しかし自分で言うのもなんですが、俺の話をよく信じますねぇ」

「嘘なのですか?」

「いや、事実なんですけど・・・」

「シュウト様、第一もし嘘だとしたら教会で神の名前を騙れば、神罰を受けてしまいますし、そうで無くともシュウト様ですから」

そう言いながらハロルドさんは微笑んでいた。

俺はコレ褒められてるのかなぁ?と思いながら頭を搔いていたらハロルドさんが質問してきた。

「失礼を承知で伺いたいのですが、メルリス様の加護の内容が分かるとおしゃるのであればお教え出来ないでしょうか?」

「別に良いですけど」

何で聞くんだろうと思いながらステータスを確認する。

「え・・・とですねぇ、良い商人と出会い、悪い商人からは、黒いモヤ?が見えるみたいです。」

「やはり其方でしたか。」

「加護の中身を知っていたんですか?」

俺がそう聞くとハロルドさんは佇まいを正して俺に応えた。

「私がまだ公爵をやりながらも素性を隠して商売をやり始めていた時に数十のアイデアで生活している方に出会ったのです。その際にまだ駆け出しの私に何の疑いも無くアイデアを教えてくれたので、何で?と思いながらどうして信用してくれるのか聞いたところシュウト様と同じ事を仰っていたのです。」

あぁなるほどと思っているとハロルドさんは更に話し始めた。

「それにもし私と同じ内容の加護でしたらその時は全力で支援しなければと思いましたので。」

相変わらず良い人だなぁと思ったので、もう一つの加護の中身も教えた。

「次いでに言うとアレス様の加護は自分の武術が面白かったらしく、スキルにしてくれました。」

俺がそう言うと今度はセバスさんが反応した。

「やはりそうでしたか、武神アレス様は面白く優れた武芸を他者に教える時の助けになる様にと授けられると聞いたことがあります。」

ほう、なるほどそれならそうと言ってくれたら良かったのに~と思いながらアレス像を見るとテヘっという顔をした様な気がした。

「しかしこれで安心して子供らにミレーヌの事を話せます。」

そう言ったハロルドさんは本当に嬉しそうな顔をしていた。

「ではシュウト様、工房の方へ行きましょうか。」

そう言って扉を出ると先程案内してくれた司祭様がいらした。

「お帰りになるのですか?使徒様。」

!!?

何で!?・・・何で知ってるの!?と思っているとハロルドさんが司祭様に声を掛けた。

「やはり御存知なのですね。ガシュウ教皇猊下。」

ゲイカ?猊下?え?教皇猊下って事は一番偉い人じゃないの?なんで此処にいるの?

俺が混乱しているとハロルドさんは教皇様を見ながら俺に声を掛けてきた。

「シュウト様、もう一度部屋に戻りましょうか」

俺は何が何だか分からないまま、もう一度部屋に戻ると教皇様も一緒についてきた。

「ガシュウ様、シュウト様がお困りになるので、誰が聞いているか分からない場所で使徒である事はバラさない様にお願いします。」

「これは失礼しました。」そう言うと教皇様は跪いた。

「お初にお目にかかります。私、光星教にて教皇をさせて頂いております。ガシュウ・ハレルヤと申します。使徒様におかれましては・・・」

急な事で驚いたが跪かれたりするのは好きじゃないので、話の途中だったが無理やり止めた。

「教皇様、そういうのは好きじゃないので止めて下さい。それよりも何故自分が使徒と分かったのですか?」

「ガシュウとお呼びください。使徒様。」

「ならシュウトと呼んで貰えますか?」

「いえいえ、使徒様を呼び捨てなど・・・」

また呼び方で一悶着あったが最後はハロルドさんと同じになった。

まぁハロルドさんも様付けしてくるし、いいのか?

「ところでガシュウさんは何故此処に?普通教皇って国とか総本山的な所にいるもんでは?」

「あぁ私そう言うのは嫌いなんで。」

えっ?それでいいの?

と思っているとハロルドさんがガシュウさんに声を掛けた。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...