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第24話 [研究は爆発!?]
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意味不明な答えにパニックになっている俺を見てガシュウさんは説明してくれた。
「シュウト様、申し訳ありません。説明不足でしたね。ほら私変身魔法が得意な事は言いましたよね。それで、風になってある程度行ってから飛竜になって飛んで行ったので馬車なら何ヶ月も掛かる道のりでもものの数時間で移動が可能でしたので、それで行ってきたのですよ。」
その説明を聞いた全員が唖然となっていた。
わぁ~普通な事の様に言ってるけど周りの反応からしてもチート確定。
「はぁでもそれにしては早かった様な気がするんですか?」
「あぁそれはシュウト様がいらして案内した時点で飛んで行って用意してもらって、話してる間に魔道具である部屋に転送してもらっていたからです。」
あぁそんなのもあるんだぁと思いながら疑問に思った事を聞いてみた。
「ならわざわざ行かなくてもそれで転送して行ったら良かったんじゃ?」
「それは不可能です。あの魔道具は生き物が送れないんですよ。各国それぞれで研究はされてると思いますが。」
なるほどと思いながらも再度、ガシュウさんに質問してみた。
「なら文書か何かを転送すれば良かったんじゃないんですか?」
「あ!忘れてました。で、でも私が直接行かないとこんなにも早く渡す事は出来なかったですし・・・」
ガシュウさんはそう言いながら最後の方は声が小さくなっていった。
あぁこの人は天然さんなんだと思っているとハロルドさんから声が掛けられた。
「シュウト様、転送の魔道具はそれなりのコストが掛かりますし、連続で使用出来ない様になっています。」
「あぁそうなんですね」
ハロルドさんのフォローが入り、ガシュウさんはホッとしていた。
「ではシュウト様、そろそろ食事に行きませんか?」
「そうですね」と言うとガシュウさんに頂いたお礼を言い、教会を後にした。
昼食が終わり、工房に来るとガルンさん、キルデスさん、ゴッテスさんの3人が待っていた。
「アレ?キルデスさんやゴッテスさんは分かりますけどガルンさんはどうされたんですか?」
「何か此奴らとおもしれぇ事してるらしいじゃねぇか!だから俺もって思ってな!」
それを聞いたハロルドさんはガルンさんに話し掛けた。
「ガルン火筒の件はどうしたんだ?」
「アレなら俺が考えられる方法を2班に伝えてあるから問題ねぇ」
「そうか、ならもう1つシュウト様がアイデアを出してくれたから今度は其方に専念出来るな」
ハロルドさんがそう言うとガルンさんはえ!?って顔で俺の方を見てきたので、頭を下げた。
「マジか、まぁいいか。とりあえず第0に行きながらで良いから話してくれや。じゃあ行くぞ!」
それを聞いてハロルドさんが待ったをかける。
「ガルンその前にキルデス達からの計画書を見てからだ。」
「それなら見たぞ!安全性に問題はないな!行くぞ!」
それを聞いて飽きれたハロルドさんは溜息を吐きながら「キルデス、計画書をくれ」と言って書類を受け取ると先頭を歩くガルンさんの後を追った。
俺もセバスさんに促されてスタスタと先頭を歩くガルンさんに追いついて話を始めた。
「・・・っていう事が有ったんで、ポーションを頂いたんです。それでポーションって即効性があって直ぐに効くじゃないですかぁ」
「おう、そうだな。でなけりゃ冒険者なんて何人死んでもおかしくないからな。」
「ただそれだと一旦、飲む為の時間を戦闘中に取らなくてはいけなかったり、浅い傷は放置して後で大変な事になったりっていうのが有ると思うんですよ。」
「そうだな。確かにポーションは高いからってケチった所為で冒険者を辞めちまった奴もいるし、誰もホローに入れないからって飲んだり、そのまま掛けたり出来ねぇし、一回開けたら効果はそんなにもたねぇからな。」
「それで思ったんですよ。飴玉だったり、小さく固めた物だったりしたら口に含んだ状態で戦えるんじゃないかなぁって、即効性は無いかもしれませんけど常に少しずつ効くし、汚いかもしれないけど戦闘が終われば吐き出せば節約も出来るんじゃないのかなぁって。」
「ほう。それはおもしれぇな!ジワジワ効く回復薬かそりゃいいな!ヨシ!薬ならアイツだな!セバス、ソニンを呼んでくれ!」
それを聞いたセバスさんは誰かに指示を出していた。
「んで、それだけか!」
「後はポーションって高いらしいじゃないですかぁ」
「おう。一般市民だとそう簡単には使えるもんじゃねぇなぁ」
「で、もし軟膏って言ったらいいのかなぁ・・・ともかく少しずつ塗るタイプがあれば転けた時に出来るような一寸の傷だったり、肌の手入れだったりに使えるんじゃないかなぁって」
「それもいいなぁ。それが有ったら嫁が喜びそうだし、アイツも研究しがいがあるな!」
え、嫁!?奥さんがいるの!?
「お前今、俺に嫁がいる事にビックリしてんだろう?」
「えっ!?いやぁ・・・どんな人だろうなぁって思ってただけですよ。」
「なんだ!そんな事か!アイツなら今呼んだからもうすぐ来ると思うぞ!ただ気ぃつけろよアイツも相当な変わりもんだからなぁ!ガッ!!!」
ドン!ズザザザサー!
さっきまで話をしていたガルンさんが急に飛んだと思ったら奥の方でヘッドスライディングをしていた。
何?と思って横を見るとスラッとした長い脚があり、恐る恐る脚の持ち主を見るとそこには見目麗しいエルフの女性が片足で立っていた。
「ガルン!妻に向かって変わりもんとはどういう了見だい!事と次第によっては殴るよ!」
いやいや、もう既に蹴りましたやん。
そう思っていると「今、蹴っただろ!」とガルンさんが立ち上がって叫んだ。
「何だい!言い訳すんのかい!」
「ちげーだろ!大体おめぇを人に紹介する時は最初にそう言っとかねぇと話が進まなくなるだろいつも!」
「じゃあ何よ!アンタも変わり者だと思ってるの!」
「んな事言ってねぇだろ!」
俺が呆然としているとパーン!と音が鳴ったので、全員が鳴った方を見ると鳴らしたであろうセバスさんが笑を浮かべ、その隣ではハロルドさんが鬼の形相で2人を睨んでいた。
「お前達はいつもいつも・・・お客様の前で、何をしておるかー!!!!!」
余りの怒号に全員が静かになり、言い争いをしていた2人はビクッとして正座をしていた。
・・・・・怖!
「大旦那様、シュウト様が固まっておりますので、お説教は後程と言うことでは如何ですか?」
「ん゛ん゛。申し訳ありません。お見苦しいところを。」
ハロルドさんはそう言うと俺に頭を下げてきたが、あまりの落差に「あ、あぁ、はい。」としか言えなかった。
俺の動揺が激しいのを見かねたセバスさんは空気を変える為かガルンさんに声を掛けた。
「ガルンさん、そろそろシュウト様に奥様のご紹介をしては、如何ですか?」
「お、おう。さっき言ってた嫁のソニンだ。薬学に関しては右に出る者はいない、この国一の薬学士で薬学研究の第一人者だ。」
「先程は失礼しました。ガルンの妻でソニンと申します。私が呼ばれると言う事は薬に関して何かお尋ねでしょうか?」
2人は先程と違い、仲良く並んで挨拶をしてくれた。するとハロルドさんが声を掛けた。
「ソニン違いますよ。シュウト様はポーションについて新しいアイデアを授けていただけるのです。」
俺は「そんな大した事では」と言ったが、今度はガルンさんの方から声が掛かった。
「謙遜すんな。アレは新たな視点で面白かった。ソニンは絶対、気にいる話だ聞いとけ!」
そう言われたソニンさんは「どの様な?」と聞いてきたのでガルンさんと同じ話をすると目を輝かせて「なるほどそれは面白い♪」と言って何処かへ走って行った。
それを見たハロルドさんは「お前達夫婦は・・・」と言いながら溜息を吐いていた。
俺はえ?と思ってガルンさんを見ると「アレは暫く研究室に籠るな!」と言いながら笑っていた。
「ふぅ~。ではシュウト様、私はこれで失礼しますが危険過ぎる事はしない様にお願いしますね。」
そう言いながら去ろうとしているハロルドさんに俺は「はい。」と言うしかなかった。
「さっうるせぇのも行ったし、第0に行くぞ!」
そう言うとガルンさんは先に歩いて行った。
「キルデスさん、1つ気になったんですけど、ソニンさんってエルフですよねぇ」
「そうじゃよ。」
「ですよねぇ自分の勝手なイメージだとエルフとドワーフって仲が悪いイメージだけど実際は違うんですね。」
「いや、合っとるよ。彼奴らが変わっとるんじゃよ。」
「後、ハロルドさんがいつもって言ってましたけど、大丈夫なんですか?」
「あぁ彼奴らと出会って20年位になるが、出会った頃からあんな感じじゃから心配するだけ無駄じゃ。」
「まぁお互い研究者の性質かお互いにお互いの存在に固執しておるんじゃろうのぅ。何か有れば仕事中だろうと何だろうと投げ捨てて行くのを何度も見ておるからのぅ。まぁ儂ら知ってるもんからしたら微笑ましいもんじゃよ。」
俺達の話が聞こえたのか先頭を行くガルンさんは、耳を真っ赤にしながら先程よりも早いペースで進んで行った。
「ヨシ!じゃあ昨日やったっていうのの続きをやりながらで良いからこれ迄の実験結果を教えてくれや!」
第0研究室に着いてそうそう、ガルンさんはそう言って指示を出していた。
「それじゃあやるかのぅ。ゴッテス、ガルンに昨日の説明をしといてくれ。シュウトはこっちで回転率の変化で威力がどうなるかのテストじゃ。」
「おう。」
「はい。わかりました。」
そう言われたのでついて行くと昨日は無かった最後に爆破した端材くらいのサイズでベーゴマに似た形の物がいっぱい用意されていた。
「ほれ、之なら回転も掛けやすく調整が効くじゃろうし、それに1部線も入っておるから儂らから見てもどの位回転しとるか分かる様になっておるからの始めるのじゃ。」
俺はなるほどなぁと思いながら投げ始めた。
暫くすると話を聞き終わったのかガルンさん達が戻ってきた。
戻って来た後も爆発を繰り返してるとガルンさんが震え出した。
「いいぞいいぞ・・・やはり!研究は!爆発だーーーーー!!!!!」
急に叫びだしたガルンさんを見て唖然としていると隣にいたキルデスさんが思いっきり「五月蝿い!」と言いながら叩いていた。
「シュウト様、申し訳ありません。説明不足でしたね。ほら私変身魔法が得意な事は言いましたよね。それで、風になってある程度行ってから飛竜になって飛んで行ったので馬車なら何ヶ月も掛かる道のりでもものの数時間で移動が可能でしたので、それで行ってきたのですよ。」
その説明を聞いた全員が唖然となっていた。
わぁ~普通な事の様に言ってるけど周りの反応からしてもチート確定。
「はぁでもそれにしては早かった様な気がするんですか?」
「あぁそれはシュウト様がいらして案内した時点で飛んで行って用意してもらって、話してる間に魔道具である部屋に転送してもらっていたからです。」
あぁそんなのもあるんだぁと思いながら疑問に思った事を聞いてみた。
「ならわざわざ行かなくてもそれで転送して行ったら良かったんじゃ?」
「それは不可能です。あの魔道具は生き物が送れないんですよ。各国それぞれで研究はされてると思いますが。」
なるほどと思いながらも再度、ガシュウさんに質問してみた。
「なら文書か何かを転送すれば良かったんじゃないんですか?」
「あ!忘れてました。で、でも私が直接行かないとこんなにも早く渡す事は出来なかったですし・・・」
ガシュウさんはそう言いながら最後の方は声が小さくなっていった。
あぁこの人は天然さんなんだと思っているとハロルドさんから声が掛けられた。
「シュウト様、転送の魔道具はそれなりのコストが掛かりますし、連続で使用出来ない様になっています。」
「あぁそうなんですね」
ハロルドさんのフォローが入り、ガシュウさんはホッとしていた。
「ではシュウト様、そろそろ食事に行きませんか?」
「そうですね」と言うとガシュウさんに頂いたお礼を言い、教会を後にした。
昼食が終わり、工房に来るとガルンさん、キルデスさん、ゴッテスさんの3人が待っていた。
「アレ?キルデスさんやゴッテスさんは分かりますけどガルンさんはどうされたんですか?」
「何か此奴らとおもしれぇ事してるらしいじゃねぇか!だから俺もって思ってな!」
それを聞いたハロルドさんはガルンさんに話し掛けた。
「ガルン火筒の件はどうしたんだ?」
「アレなら俺が考えられる方法を2班に伝えてあるから問題ねぇ」
「そうか、ならもう1つシュウト様がアイデアを出してくれたから今度は其方に専念出来るな」
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「マジか、まぁいいか。とりあえず第0に行きながらで良いから話してくれや。じゃあ行くぞ!」
それを聞いてハロルドさんが待ったをかける。
「ガルンその前にキルデス達からの計画書を見てからだ。」
「それなら見たぞ!安全性に問題はないな!行くぞ!」
それを聞いて飽きれたハロルドさんは溜息を吐きながら「キルデス、計画書をくれ」と言って書類を受け取ると先頭を歩くガルンさんの後を追った。
俺もセバスさんに促されてスタスタと先頭を歩くガルンさんに追いついて話を始めた。
「・・・っていう事が有ったんで、ポーションを頂いたんです。それでポーションって即効性があって直ぐに効くじゃないですかぁ」
「おう、そうだな。でなけりゃ冒険者なんて何人死んでもおかしくないからな。」
「ただそれだと一旦、飲む為の時間を戦闘中に取らなくてはいけなかったり、浅い傷は放置して後で大変な事になったりっていうのが有ると思うんですよ。」
「そうだな。確かにポーションは高いからってケチった所為で冒険者を辞めちまった奴もいるし、誰もホローに入れないからって飲んだり、そのまま掛けたり出来ねぇし、一回開けたら効果はそんなにもたねぇからな。」
「それで思ったんですよ。飴玉だったり、小さく固めた物だったりしたら口に含んだ状態で戦えるんじゃないかなぁって、即効性は無いかもしれませんけど常に少しずつ効くし、汚いかもしれないけど戦闘が終われば吐き出せば節約も出来るんじゃないのかなぁって。」
「ほう。それはおもしれぇな!ジワジワ効く回復薬かそりゃいいな!ヨシ!薬ならアイツだな!セバス、ソニンを呼んでくれ!」
それを聞いたセバスさんは誰かに指示を出していた。
「んで、それだけか!」
「後はポーションって高いらしいじゃないですかぁ」
「おう。一般市民だとそう簡単には使えるもんじゃねぇなぁ」
「で、もし軟膏って言ったらいいのかなぁ・・・ともかく少しずつ塗るタイプがあれば転けた時に出来るような一寸の傷だったり、肌の手入れだったりに使えるんじゃないかなぁって」
「それもいいなぁ。それが有ったら嫁が喜びそうだし、アイツも研究しがいがあるな!」
え、嫁!?奥さんがいるの!?
「お前今、俺に嫁がいる事にビックリしてんだろう?」
「えっ!?いやぁ・・・どんな人だろうなぁって思ってただけですよ。」
「なんだ!そんな事か!アイツなら今呼んだからもうすぐ来ると思うぞ!ただ気ぃつけろよアイツも相当な変わりもんだからなぁ!ガッ!!!」
ドン!ズザザザサー!
さっきまで話をしていたガルンさんが急に飛んだと思ったら奥の方でヘッドスライディングをしていた。
何?と思って横を見るとスラッとした長い脚があり、恐る恐る脚の持ち主を見るとそこには見目麗しいエルフの女性が片足で立っていた。
「ガルン!妻に向かって変わりもんとはどういう了見だい!事と次第によっては殴るよ!」
いやいや、もう既に蹴りましたやん。
そう思っていると「今、蹴っただろ!」とガルンさんが立ち上がって叫んだ。
「何だい!言い訳すんのかい!」
「ちげーだろ!大体おめぇを人に紹介する時は最初にそう言っとかねぇと話が進まなくなるだろいつも!」
「じゃあ何よ!アンタも変わり者だと思ってるの!」
「んな事言ってねぇだろ!」
俺が呆然としているとパーン!と音が鳴ったので、全員が鳴った方を見ると鳴らしたであろうセバスさんが笑を浮かべ、その隣ではハロルドさんが鬼の形相で2人を睨んでいた。
「お前達はいつもいつも・・・お客様の前で、何をしておるかー!!!!!」
余りの怒号に全員が静かになり、言い争いをしていた2人はビクッとして正座をしていた。
・・・・・怖!
「大旦那様、シュウト様が固まっておりますので、お説教は後程と言うことでは如何ですか?」
「ん゛ん゛。申し訳ありません。お見苦しいところを。」
ハロルドさんはそう言うと俺に頭を下げてきたが、あまりの落差に「あ、あぁ、はい。」としか言えなかった。
俺の動揺が激しいのを見かねたセバスさんは空気を変える為かガルンさんに声を掛けた。
「ガルンさん、そろそろシュウト様に奥様のご紹介をしては、如何ですか?」
「お、おう。さっき言ってた嫁のソニンだ。薬学に関しては右に出る者はいない、この国一の薬学士で薬学研究の第一人者だ。」
「先程は失礼しました。ガルンの妻でソニンと申します。私が呼ばれると言う事は薬に関して何かお尋ねでしょうか?」
2人は先程と違い、仲良く並んで挨拶をしてくれた。するとハロルドさんが声を掛けた。
「ソニン違いますよ。シュウト様はポーションについて新しいアイデアを授けていただけるのです。」
俺は「そんな大した事では」と言ったが、今度はガルンさんの方から声が掛かった。
「謙遜すんな。アレは新たな視点で面白かった。ソニンは絶対、気にいる話だ聞いとけ!」
そう言われたソニンさんは「どの様な?」と聞いてきたのでガルンさんと同じ話をすると目を輝かせて「なるほどそれは面白い♪」と言って何処かへ走って行った。
それを見たハロルドさんは「お前達夫婦は・・・」と言いながら溜息を吐いていた。
俺はえ?と思ってガルンさんを見ると「アレは暫く研究室に籠るな!」と言いながら笑っていた。
「ふぅ~。ではシュウト様、私はこれで失礼しますが危険過ぎる事はしない様にお願いしますね。」
そう言いながら去ろうとしているハロルドさんに俺は「はい。」と言うしかなかった。
「さっうるせぇのも行ったし、第0に行くぞ!」
そう言うとガルンさんは先に歩いて行った。
「キルデスさん、1つ気になったんですけど、ソニンさんってエルフですよねぇ」
「そうじゃよ。」
「ですよねぇ自分の勝手なイメージだとエルフとドワーフって仲が悪いイメージだけど実際は違うんですね。」
「いや、合っとるよ。彼奴らが変わっとるんじゃよ。」
「後、ハロルドさんがいつもって言ってましたけど、大丈夫なんですか?」
「あぁ彼奴らと出会って20年位になるが、出会った頃からあんな感じじゃから心配するだけ無駄じゃ。」
「まぁお互い研究者の性質かお互いにお互いの存在に固執しておるんじゃろうのぅ。何か有れば仕事中だろうと何だろうと投げ捨てて行くのを何度も見ておるからのぅ。まぁ儂ら知ってるもんからしたら微笑ましいもんじゃよ。」
俺達の話が聞こえたのか先頭を行くガルンさんは、耳を真っ赤にしながら先程よりも早いペースで進んで行った。
「ヨシ!じゃあ昨日やったっていうのの続きをやりながらで良いからこれ迄の実験結果を教えてくれや!」
第0研究室に着いてそうそう、ガルンさんはそう言って指示を出していた。
「それじゃあやるかのぅ。ゴッテス、ガルンに昨日の説明をしといてくれ。シュウトはこっちで回転率の変化で威力がどうなるかのテストじゃ。」
「おう。」
「はい。わかりました。」
そう言われたのでついて行くと昨日は無かった最後に爆破した端材くらいのサイズでベーゴマに似た形の物がいっぱい用意されていた。
「ほれ、之なら回転も掛けやすく調整が効くじゃろうし、それに1部線も入っておるから儂らから見てもどの位回転しとるか分かる様になっておるからの始めるのじゃ。」
俺はなるほどなぁと思いながら投げ始めた。
暫くすると話を聞き終わったのかガルンさん達が戻ってきた。
戻って来た後も爆発を繰り返してるとガルンさんが震え出した。
「いいぞいいぞ・・・やはり!研究は!爆発だーーーーー!!!!!」
急に叫びだしたガルンさんを見て唖然としていると隣にいたキルデスさんが思いっきり「五月蝿い!」と言いながら叩いていた。
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