26 / 413
第25話 [聖魔導合金!]
しおりを挟む
キルデスさんがガルンさんを叩いたのを呆然と見ているとゴッテスさんが近づいてきて、声を掛けてきた。
「ガルンはあぁしないと戻らない。」
?何が?
俺が意味が分からないと思っているとゴッテスさんが引き続き、話をしてくれた。
「ガルンの研究室兼開発室では、ソニンさんがいないとあぁやって叫びながら爆発実験を繰り返す。だからあぁやって止めるしかない。」
何その危ない奴!
そう思いながらガルンさんを見ていると正気に戻ったのか俺を見ながら「すまねぇ」と言った。
「しかしアレじゃなぁ。1番威力が有るのはこの位じゃな。」
そう言いながらキルデスさんが手の上でクルクル回してるのを見て俺はある形を思い出し、懐から取り出した。
「なら、このカードみたいな形状がいいです。」
「ほう。何故じゃ?」
「昔こんな風に遊んでたし、この位の薄さでこの魔鉄ならこれ自体が武器として斬ることも可能かなと。」
そう言いながらカードを自在にクルクルと飛ばしたり、ブーメランの様に戻したりしていた。
「ほう。何かのスキルかのぅ」
「いえ、ただの技術です。ていうより、遊びの延長ですね。」
「ほう。遊びというとトランプとかいうやつかのぅ。」
へぇ~こっちの世界にもトランプはあるんだぁ。
「ん?どうしたのじゃ?」
「いや、懐かしいなぁと思いまして。」
「そうかトランプかぁ懐かしいのぅ。アレのお陰で国外にも出店出来る様になったしのぅ。ただアレの所為で一時は武器制作の合間にやらされたがの。ホッホッホ」
へぇ~ここが作ったんだぁ。アレかな前ハロルドさんが言ってたアイデアをくれた人かなぁ
「おや?知らんかった様じゃのぅ、一時期はトランプ商会とか揶揄される位、有名じゃたのにのぅ。まぁそんな事よりそのサイズじゃと最大限の威力は出んぞ?」
「あぁそれはまた別に頼もうかとそれよりも手数と自由度が多く尚且つ嵩張らないので専用のホルダーがあればその分取り出しもし易いですし。」
「なるほどのぅじゃが1枚1枚投げていてはお主がそのまま行った方が速いんじゃないのか?まぁ飛び道具で威力が有り過ぎる点ではそのサイズの方が使い勝手は良いかもしれんが。」
「そんな事ないですよ。重さとかが違うんで練習は必要になるとは思いますが一度に6枚~8枚は投げれますし、タイミングさえ変えれば相手に当たる時にはもう少し多く、動きながらなら相手の動きもありますがほぼ全方位から同時に攻撃可能だと思うんで。」
「最大では無いにしろあの威力を全方位からか、相手からしたら最悪じゃろうな。」
キルデスさんはそう言いながら顔を引きつらせていた。
「ヨシ!その程度の物なら10分程待っておれ、直ぐに用意してやろう。その間にゴッテス達と他の素材を試してみとれ。」
キルデスさんはそう言うと昨日は無かった小さい鍛冶場みたいな場所に走って行った。
「ゴッテスさん、昨日あんなの有りましたっけ?」
「今日、用意させてた。試作だとしても適当には出来んって言ってたからな。俺のもそこに有る。」
ゴッテスさんに指された方向を見るとこれまた色んな道具が置いてあった。
「あ、ありがとうございます。何から何まですいません。」
「問題ない。面白いから。」
そうやり取りしていると木の端材をガルンさんから渡された。
「昨日の話を聞く限り、気つうのは魔物の素材よりも木材の方が込めやすいだろ。色々あるから全部試せ。」
そう言われ、気を込めてみると言われた通り金属と違い、魔力は込めれないが気は込めやすい物が多かった。
俺はその中でも特に込めれる物をガルンさんに渡した。
「ほう。黒陽か。」
「コクヨウ?」
「そうだ。黒陽は木材としては硬すぎて、柔軟性に欠けるから使えないが耐火性、魔力耐性、耐刃、耐衝撃に優れているから門とかの一部や防具の一部に使われたりしてるし、火を使う場所にも使われてるな、なんせ炉でガンガン火力を上げないと燃えないからな!」
へぇ~そんな木が有るんだ。そんなに硬いなら使えそうなのに何でなんだろう?
「何で木材で使えないか不思議そうだなぁ、木として生えてる時は問題ねぇんだが、切っちまうと捻ると割れちまう様になるんだ。」
「だから木材には使えないと?」
「そうだ、捻りの力が加わったら壊れる家や家具なんて怖くて使えねぇだろ。」
あぁなるほどなぁと思っているとキルデスさんが出来上がった物を持ってきた。
「そんじゃ続きをやっててくれ。俺とゴッテスはあっちで素材の試作をしてくっから。」
そう言いながら2人は作業場所へ歩いて行った。
「じゃあこっちもやるかの。とりあえずノーマルタイプから極薄、形を変えた物まで色々作ったから試してみるのじゃ。」
「おぉそうじゃ刺したり斬ったり出来るか試さんとの。一寸待っておれ。」
キルデスさんはそう言うとササッと試し斬り用の木人を作ってしまった。
「さっやるのじゃ。」
俺は頷くと先ずは投げて刺さるかをそれぞれ試し、次は近づいて斬ってみた。
「そうですねぇ投げるなら、斬るならこの形っていうのはあるんですけど、両方となるとやっぱりトランプ型のが一番扱いやすいですね。」
「そうか、まぁ作ってて儂もそう思ったからのぅ。まぁよい、とりあえず何処まで自由度が有るのか見せてみぃ。」
「ところで最大値の威力の物も形はトランプ型にするのかのぅ。」
「いいえ、それは」と言いながら地面にチャクラムを描いた。
「ほう。之は異国の武器でこの様な形があるのは聞いた事があるのぅ。これも斬ったり投げたりするのかのぅ。」
「おそらくですが、体程大きい物で有れば斬る方がメインになると思いますが自分の場合は投げる一択ですね。まぁ当たった時に斬れる事はありますが。」
「そうか、とりあえず後で作るでそれの自由度と使い勝手を教えてくれんか?」
俺は「はい。」と言うとギルドカードの時の様に動かしてみたり、2つ3つ4つと同時に投げ、木人に刺していった。
「ほう。やるのぅ。まぁ爆破に関しては別の場所の方が良いと思うでの。後で行くとしてとりあえずもう1つの武器を作ってくるでの。ガルン達が待っておるみたいじゃからとりあえず行ってこい。」
俺が武器を試すのに集中していた所為で待たしていた。ガルンさん達の所へ走っていった。
「すいません、お待たせしました。」
「気にすんな、お前の武器だ!お前が納得しないと始まらねぇからな!」
「ありがとうございます。」
「おう!じゃあ試しに何本か作ってみたから魔力と気をそれぞれ込めてみろ!両方はさっき言ってた別の場所でな!」
俺は「わかりました。」と言うと渡された全てを試してみた。
「これが一番良い感じです。」
「やっぱりそうか!まぁ後は別の場所に行ってからだな!」
その後、作ってくれた数種類のチャクラムをそれぞれ試し終えると別の場所へ移動する事になった。
「何処へ行くんですか?」
「対魔物の魔道具や武器を試す実験室だ!そこなら爆発しても身を隠せる様に様々なもんがあるからな!」
俺はガルンさんからそれを聞いて、あぁ昨日の所為かぁと思っているとキルデスさんから声を掛けられた。
「まぁ昨日アレだけやったのに使わせて貰えるだけ良かったと思えばいいんじゃ。」
まぁそうだよなぁ服もボロボロにする位酷かったもんなぁ
と思っていると「着いたぞ!」と言われたので着いていくとさっきまで居た場所と同じ様に幾つもの扉が連なっている場所に着いた。
中に入るとなるほどと思えるほど何ヶ所も塀だったり堀があり、万が一を想定して動ける設備があった。
「ヨシ!じゃあ先ずはこれからだな!」
ガルンさんにそう言われ渡されたのは先程魔力と気を込めるだけに留めた試作棒を渡され、俺は白と黒でマーブルになっていのが気になったので聞いてみた。
「ガルンさんコレって何ていう金属何ですか?」
「おう、コレはミスリルと黒陽の灰を混ぜたもんだ!そうだなぁ金属同士を掛け合わせている訳じゃねぇが名前を付けるなら聖魔導合金だな!」
俺が何で?って思っているとガルンさんが詳しく話をしてくれた。
「何だ!何で?って顔してんなぁ。まぁいいや先ずはミスリルだが、別名が魔導金属って言われていてな高濃度の魔力が溜まっている場所で銀が超圧縮されて出来たもんって言われてるんだ。そんで、黒陽樹の原産地は聖域になっている場所が殆どなんだ、だから一部では聖なる木と言われ木の生育を手助けする以外では伐採に反対する奴もいるぐらいだ。」
あぁそれで聖魔導合金って名前にしたのかぁ
「納得したならやってみろ!」
俺は「はい。」と言うと魔力と気を混ぜたモノを込め始めてみたが一切込めることが出来なかったのでガルンさんに言うと他の試作棒も渡されだが全て、込める事は出来なかった。
「ん゛~もしかしたらあの金属なら出来るかもしれんが・・・後は不謹慎だか、世界樹ぐらいか・・・。」
ガルンさんが色々気になる事を言っていたが俺にはよく分からなかったのでスルーしていると今度はキルデスさんが声を掛けてきた。
「ほれ、次はこいつの破壊力の調査じゃ」
そう言いながら渡されたのはチャクラムだった。
「相当威力があると思うでのぅ最大値で投げるのに彼処から真ん中にある的まで投げれるかのぅ?」
キルデスさんが指した方向には生前テレビで見たミサイルの爆破実験する時に隠れて見る様な場所があった。
「ぜんぜん大丈夫ですけど何ですかアレは?」
「何って魔道具等の実験するのに見ないと分からん部分もあるじゃろ、その時用のやつじゃ。」
魔道具ってそんなに凄い破壊力があるのか。と思っているとキルデスさんが更に話しかけてきた。
「そうじゃのぅ、此処で試す様な魔道具となると10人から100人のも魔法使いで使う様な物か、武器で言えばAランク冒険者の威力も此処でないと試せんじゃろうな。」
「Aランク冒険者って凄いんですね!」
俺が興奮しながらキルデスさんに言うとキルデスさんは飽きれた表情で俺を見ながら返答してきた。
「何を言っとるんじゃ。回数制限があるとはいえ、此処を使う必要があると言う事はそれに匹敵する一撃という事なんじゃよ。」
「そんなわけないじゃないですか。」
それを聞いてキルデスさんは、はぁ~と溜息を吐いて「こっちの準備は出来たから早うせい。」と言ってきたので、納得はしてないが、準備を始めた。
「ガルンはあぁしないと戻らない。」
?何が?
俺が意味が分からないと思っているとゴッテスさんが引き続き、話をしてくれた。
「ガルンの研究室兼開発室では、ソニンさんがいないとあぁやって叫びながら爆発実験を繰り返す。だからあぁやって止めるしかない。」
何その危ない奴!
そう思いながらガルンさんを見ていると正気に戻ったのか俺を見ながら「すまねぇ」と言った。
「しかしアレじゃなぁ。1番威力が有るのはこの位じゃな。」
そう言いながらキルデスさんが手の上でクルクル回してるのを見て俺はある形を思い出し、懐から取り出した。
「なら、このカードみたいな形状がいいです。」
「ほう。何故じゃ?」
「昔こんな風に遊んでたし、この位の薄さでこの魔鉄ならこれ自体が武器として斬ることも可能かなと。」
そう言いながらカードを自在にクルクルと飛ばしたり、ブーメランの様に戻したりしていた。
「ほう。何かのスキルかのぅ」
「いえ、ただの技術です。ていうより、遊びの延長ですね。」
「ほう。遊びというとトランプとかいうやつかのぅ。」
へぇ~こっちの世界にもトランプはあるんだぁ。
「ん?どうしたのじゃ?」
「いや、懐かしいなぁと思いまして。」
「そうかトランプかぁ懐かしいのぅ。アレのお陰で国外にも出店出来る様になったしのぅ。ただアレの所為で一時は武器制作の合間にやらされたがの。ホッホッホ」
へぇ~ここが作ったんだぁ。アレかな前ハロルドさんが言ってたアイデアをくれた人かなぁ
「おや?知らんかった様じゃのぅ、一時期はトランプ商会とか揶揄される位、有名じゃたのにのぅ。まぁそんな事よりそのサイズじゃと最大限の威力は出んぞ?」
「あぁそれはまた別に頼もうかとそれよりも手数と自由度が多く尚且つ嵩張らないので専用のホルダーがあればその分取り出しもし易いですし。」
「なるほどのぅじゃが1枚1枚投げていてはお主がそのまま行った方が速いんじゃないのか?まぁ飛び道具で威力が有り過ぎる点ではそのサイズの方が使い勝手は良いかもしれんが。」
「そんな事ないですよ。重さとかが違うんで練習は必要になるとは思いますが一度に6枚~8枚は投げれますし、タイミングさえ変えれば相手に当たる時にはもう少し多く、動きながらなら相手の動きもありますがほぼ全方位から同時に攻撃可能だと思うんで。」
「最大では無いにしろあの威力を全方位からか、相手からしたら最悪じゃろうな。」
キルデスさんはそう言いながら顔を引きつらせていた。
「ヨシ!その程度の物なら10分程待っておれ、直ぐに用意してやろう。その間にゴッテス達と他の素材を試してみとれ。」
キルデスさんはそう言うと昨日は無かった小さい鍛冶場みたいな場所に走って行った。
「ゴッテスさん、昨日あんなの有りましたっけ?」
「今日、用意させてた。試作だとしても適当には出来んって言ってたからな。俺のもそこに有る。」
ゴッテスさんに指された方向を見るとこれまた色んな道具が置いてあった。
「あ、ありがとうございます。何から何まですいません。」
「問題ない。面白いから。」
そうやり取りしていると木の端材をガルンさんから渡された。
「昨日の話を聞く限り、気つうのは魔物の素材よりも木材の方が込めやすいだろ。色々あるから全部試せ。」
そう言われ、気を込めてみると言われた通り金属と違い、魔力は込めれないが気は込めやすい物が多かった。
俺はその中でも特に込めれる物をガルンさんに渡した。
「ほう。黒陽か。」
「コクヨウ?」
「そうだ。黒陽は木材としては硬すぎて、柔軟性に欠けるから使えないが耐火性、魔力耐性、耐刃、耐衝撃に優れているから門とかの一部や防具の一部に使われたりしてるし、火を使う場所にも使われてるな、なんせ炉でガンガン火力を上げないと燃えないからな!」
へぇ~そんな木が有るんだ。そんなに硬いなら使えそうなのに何でなんだろう?
「何で木材で使えないか不思議そうだなぁ、木として生えてる時は問題ねぇんだが、切っちまうと捻ると割れちまう様になるんだ。」
「だから木材には使えないと?」
「そうだ、捻りの力が加わったら壊れる家や家具なんて怖くて使えねぇだろ。」
あぁなるほどなぁと思っているとキルデスさんが出来上がった物を持ってきた。
「そんじゃ続きをやっててくれ。俺とゴッテスはあっちで素材の試作をしてくっから。」
そう言いながら2人は作業場所へ歩いて行った。
「じゃあこっちもやるかの。とりあえずノーマルタイプから極薄、形を変えた物まで色々作ったから試してみるのじゃ。」
「おぉそうじゃ刺したり斬ったり出来るか試さんとの。一寸待っておれ。」
キルデスさんはそう言うとササッと試し斬り用の木人を作ってしまった。
「さっやるのじゃ。」
俺は頷くと先ずは投げて刺さるかをそれぞれ試し、次は近づいて斬ってみた。
「そうですねぇ投げるなら、斬るならこの形っていうのはあるんですけど、両方となるとやっぱりトランプ型のが一番扱いやすいですね。」
「そうか、まぁ作ってて儂もそう思ったからのぅ。まぁよい、とりあえず何処まで自由度が有るのか見せてみぃ。」
「ところで最大値の威力の物も形はトランプ型にするのかのぅ。」
「いいえ、それは」と言いながら地面にチャクラムを描いた。
「ほう。之は異国の武器でこの様な形があるのは聞いた事があるのぅ。これも斬ったり投げたりするのかのぅ。」
「おそらくですが、体程大きい物で有れば斬る方がメインになると思いますが自分の場合は投げる一択ですね。まぁ当たった時に斬れる事はありますが。」
「そうか、とりあえず後で作るでそれの自由度と使い勝手を教えてくれんか?」
俺は「はい。」と言うとギルドカードの時の様に動かしてみたり、2つ3つ4つと同時に投げ、木人に刺していった。
「ほう。やるのぅ。まぁ爆破に関しては別の場所の方が良いと思うでの。後で行くとしてとりあえずもう1つの武器を作ってくるでの。ガルン達が待っておるみたいじゃからとりあえず行ってこい。」
俺が武器を試すのに集中していた所為で待たしていた。ガルンさん達の所へ走っていった。
「すいません、お待たせしました。」
「気にすんな、お前の武器だ!お前が納得しないと始まらねぇからな!」
「ありがとうございます。」
「おう!じゃあ試しに何本か作ってみたから魔力と気をそれぞれ込めてみろ!両方はさっき言ってた別の場所でな!」
俺は「わかりました。」と言うと渡された全てを試してみた。
「これが一番良い感じです。」
「やっぱりそうか!まぁ後は別の場所に行ってからだな!」
その後、作ってくれた数種類のチャクラムをそれぞれ試し終えると別の場所へ移動する事になった。
「何処へ行くんですか?」
「対魔物の魔道具や武器を試す実験室だ!そこなら爆発しても身を隠せる様に様々なもんがあるからな!」
俺はガルンさんからそれを聞いて、あぁ昨日の所為かぁと思っているとキルデスさんから声を掛けられた。
「まぁ昨日アレだけやったのに使わせて貰えるだけ良かったと思えばいいんじゃ。」
まぁそうだよなぁ服もボロボロにする位酷かったもんなぁ
と思っていると「着いたぞ!」と言われたので着いていくとさっきまで居た場所と同じ様に幾つもの扉が連なっている場所に着いた。
中に入るとなるほどと思えるほど何ヶ所も塀だったり堀があり、万が一を想定して動ける設備があった。
「ヨシ!じゃあ先ずはこれからだな!」
ガルンさんにそう言われ渡されたのは先程魔力と気を込めるだけに留めた試作棒を渡され、俺は白と黒でマーブルになっていのが気になったので聞いてみた。
「ガルンさんコレって何ていう金属何ですか?」
「おう、コレはミスリルと黒陽の灰を混ぜたもんだ!そうだなぁ金属同士を掛け合わせている訳じゃねぇが名前を付けるなら聖魔導合金だな!」
俺が何で?って思っているとガルンさんが詳しく話をしてくれた。
「何だ!何で?って顔してんなぁ。まぁいいや先ずはミスリルだが、別名が魔導金属って言われていてな高濃度の魔力が溜まっている場所で銀が超圧縮されて出来たもんって言われてるんだ。そんで、黒陽樹の原産地は聖域になっている場所が殆どなんだ、だから一部では聖なる木と言われ木の生育を手助けする以外では伐採に反対する奴もいるぐらいだ。」
あぁそれで聖魔導合金って名前にしたのかぁ
「納得したならやってみろ!」
俺は「はい。」と言うと魔力と気を混ぜたモノを込め始めてみたが一切込めることが出来なかったのでガルンさんに言うと他の試作棒も渡されだが全て、込める事は出来なかった。
「ん゛~もしかしたらあの金属なら出来るかもしれんが・・・後は不謹慎だか、世界樹ぐらいか・・・。」
ガルンさんが色々気になる事を言っていたが俺にはよく分からなかったのでスルーしていると今度はキルデスさんが声を掛けてきた。
「ほれ、次はこいつの破壊力の調査じゃ」
そう言いながら渡されたのはチャクラムだった。
「相当威力があると思うでのぅ最大値で投げるのに彼処から真ん中にある的まで投げれるかのぅ?」
キルデスさんが指した方向には生前テレビで見たミサイルの爆破実験する時に隠れて見る様な場所があった。
「ぜんぜん大丈夫ですけど何ですかアレは?」
「何って魔道具等の実験するのに見ないと分からん部分もあるじゃろ、その時用のやつじゃ。」
魔道具ってそんなに凄い破壊力があるのか。と思っているとキルデスさんが更に話しかけてきた。
「そうじゃのぅ、此処で試す様な魔道具となると10人から100人のも魔法使いで使う様な物か、武器で言えばAランク冒険者の威力も此処でないと試せんじゃろうな。」
「Aランク冒険者って凄いんですね!」
俺が興奮しながらキルデスさんに言うとキルデスさんは飽きれた表情で俺を見ながら返答してきた。
「何を言っとるんじゃ。回数制限があるとはいえ、此処を使う必要があると言う事はそれに匹敵する一撃という事なんじゃよ。」
「そんなわけないじゃないですか。」
それを聞いてキルデスさんは、はぁ~と溜息を吐いて「こっちの準備は出来たから早うせい。」と言ってきたので、納得はしてないが、準備を始めた。
155
あなたにおすすめの小説
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
神様の人選ミスで死んじゃった!? 異世界で授けられた万能ボックスでいざスローライフ冒険!
さかき原枝都は
ファンタジー
光と影が交錯する世界で、希望と調和を求めて進む冒険者たちの物語
会社員として平凡な日々を送っていた七樹陽介は、神様のミスによって突然の死を迎える。そして異世界で新たな人生を送ることを提案された彼は、万能アイテムボックスという特別な力を手に冒険を始める。 平穏な村で新たな絆を築きながら、自分の居場所を見つける陽介。しかし、彼の前には隠された力や使命、そして未知なる冒険が待ち受ける! 「万能ボックス」の謎と仲間たちとの絆が交差するこの物語は、笑いあり、感動ありの異世界スローライフファンタジー。陽介が紡ぐ第二の人生、その行く先には何が待っているのか——?
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる