転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第38話 [討伐戦]

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坑道の少し手前に到着した俺達は坑道の方を物陰に隠れながら見ていた。

「入口に2人、高台に2人、計4人か。シュウトどうする?」

「他には居ない感じだし俺に任せてくれるか?」

「良いがどうするんだ?」

「コレを使う。」

俺はそう言うとカードを取り出した。

「流石に爆発したら他にも出てくるぞ?」

「それは大丈夫。爆発させようとしない限り爆発しないから。」

「ならやってくれ。」

俺はアークスの許可を貰ったので物陰から一気に4枚のカードを投げた。

ピッ!シュンシュンシュン・・・ザク!

投げたカードは4人の見張りの首に吸い込まれる様に刺さり、見張りを倒した。

「やるねぇ」

アークスはそう言うとカイン達に指示をして入口に走っていった。

「問題なし!シュウトが先頭だ突入するぞ!」

坑道自体は昔から使われているそうで繋がっている全てを合わせると全長は数kmにも及ぶそうだが、盗賊が使っているのは手前にある広場や鉱夫や犯罪奴隷の使っていた休憩所や寝所とのことで、拐われた人は奴隷がいた寝所におり、騎士団暗部の人達は俺達が盗賊との本格的な戦闘が開始され次第、寝所と数人の盗賊の確保と盗賊の逃走や挟み撃ちを防ぐ為に坑道内の今後も不要な坑道の閉鎖に動くとのことだったので、俺達は急いで最初の広場の前に到達した。

「ざっと見積もってに2、30ってとこかとりあえず此処は雑魚ばっかだな。どうする?」

「アークス達は騒がせずに一気に仕留められるのは何人くらいだ?」

「騒がせず一気にって条件なら兄貴は分かんねぇけど俺とアロンが手前の2人でミミとラウルはその隣のを1人づつだな。」

「ん゛~俺の場合はカイン達の横にいる5ってところか。一気にだけならこんだけの人数なら1人で行けるけど、そうすると俺自身が五月蝿いからなぁ」

それは分かると思い、笑いそうになったのを堪えて「俺が投げたら戦闘開始だ。」と言うと全員が頷いた。

俺は杖を使い坑道の天井に張り付くとカードを奥の数人に向かって投げ、そのままカードと共に奥の方に飛んだ。

カインは飛び出すと手前の2人を横薙ぎで倒し、アロンは一瞬にして相手の懐に飛び込んだかと思うと2人の首を掻っ切っていた。2人はそのまま前進し、驚いて他の奴等が声を上げる前に次々と倒してみせた。

ミミは弓矢でラウルは無詠唱で1人づつ倒し、声を上げそうな奴を優先的に倒してくれていた。

アークスは宣言通り、5人が纏まっている方に飛び出して、一気に纏めて斬り倒しそのままカイン達の様に突っ込んでいった。

俺は飛んでる間に皆んなの様子を伺って手薄になりそうな場所へもう一度カードを投げ、地面に着くと次々と鎧通しを賊の頭に当てていった。

数十秒後、とりあえず広間の戦闘を終えた俺達は集まった。

「うへぇ外傷がねぇって事はあの暗部の奴に使ったのを頭にやったのか、えげつねぇなぁ頭ん中で爆発でも起こったみてぇになってる奴も居るじゃねぇか。」

やっぱり前世の何倍もの威力になってる特にスキルを貰った後からが顕著か。

そう俺が冷静に判断してるとアークスに声を掛けられた。

「シュウト、お前本当に人を殺すのは初めてか?」

!!?

何で平気なんだ?・・・親父のおしえの所為か?・・・血筋な・・・のか?

そう動揺しているとアークスに肩を叩かれた。

「まぁそんな動揺すんなって。」

「もしかしたら俺の武術の所為かもしれない。」

唐突に答えた俺にアークスは不思議そうな顔をしていた。

「俺の武術の基本技は全て、撲殺・刺殺・斬殺・鏖殺・暗殺と殺人に特化した武術なんだ。その所為で・・・その血筋だから殺しても何にも思わないのかもしれない・・・」

そう言いながら自分の手を見つめているとアークスに再度、声を掛けられた。

「気にすんな・・・は、難しいか。そうだ!俺が昔、盗賊を初めて殺した時に教えられたことがあるんだ!」

その言葉に俺がアークスを見るとアークスは更に話し始めた。

「その人もある人から教えてもらったらしいんだが、武器を持つという事は良くも悪くも人や魔獣、生き物を殺す為に持つもの、だが、武器はただの道具、持つ人によって良くも悪くもなる。だから武器を持つ以上、人の為に使え、その事に迷うな!戸惑うな!一瞬の躊躇が自分や自分の周りの死に繋がると思え!」

「って言ってたんだ。お前の武術も一緒じゃねぇか?お前が人の為に使うならそれは正しいことなんだよきっと。」

俺はアークスの言葉に感銘を受け、目が醒めた思いになった。

「アークスありがとう。救われた気持ちだ。」

俺の返答に恥ずかしそうに顔を赤くしていた。

「き、気にすんな。受け売りだしよ!」

「それでもだ。ありがとう。」

「わ、分かった、分かった。さっさと行こうぜ!」

「ふふ、そうだな。待たせて悪かったな、行こうか。」

次はカイン達に出入口に繋がるこの場所を見張ってもらい、暗部の人達と先ずは拐われた人が奴隷の寝所に全員居るかを確認する為に行動する事にした。

俺達は静かにそれでいて素早く向かい、寝所の直ぐ側まで到着した。

「なぁアークス、何でこんなに静かなんだ?」

「多分、奴隷契約だ。」

「契約はお互いの合意が無ければ出来ないんじゃないのか?」

「此処がどこか分かってるか?犯罪奴隷が居た場所だぞ。強制的に契約する為に必要な魔道具とかがあったんじゃねぇか?」

「そういうことか。なら全員が此処に居るかは分からないのか。」

俺がそう言うと暗部の人が近寄ってきた。

「そこは問題ありません。捉える予定の見張りに全員が居るのかどうかを聞きますので。」

絶対何かするんだろうなぁ任せるか。

「ではお任せします。」

「はい。」と言うと暗部の人達は一瞬にして、鎮圧した。

流石、騎士団。すげぇなぁ

そう思っていると暗部の人が戻ってきた。

「此処にいるので、全員だそうです。」

それを聞いて嫌な事を思い出したが、それも聞いてみた。

「・・・ふぅ。・・・主要メンバーはその・・・」

「それも聞いております。今現在は、もうお亡くなりになった子が犠牲になっているそうで、なんと言えばいいか・・・」

「それ以上は大丈夫です。アークス、行こうか!」

「おう!」

俺達は急いで広場に戻ってきた。

「カイン!生存者は全員暗部の人が護ってくれてる!もうここからは遠慮は要らない。」

その言葉を聞いた全員が殺気すら隠すのを止めた。

すると奥の方から賊達が一斉に出てきた。

「おい!オマエら!此処が誰の縄張りか分かってんのか!!」

「犬畜生にも劣る奴等だ!!!だから俺達が退治しに来てやったぞ!!!」

「あ゛ぁ゛何言ってるか分からんがとりあえず俺達を馬鹿にしてる事だけは分かるわ!!!野郎ども!!!!!殺れ!!!!!」

俺の言葉に怒りを覚えたのか盗賊の親玉が部下を焚き付けて一斉に襲ってきた。

俺とアークスはそれぞれ別れ、俺は親玉の方に突っ込んでいき、アークスは敵が1番固まっている場所に、カイン達は出入口の方で敵と応戦していた。

俺は次々と一撃で敵を倒して行くとアークスの居た方から焦げる様な熱さを感じたので見ると敵の1人がアークスに向かって巨大な火の玉をはなっていた。

「坑道で火を使うな!」アークスはそう言うと大剣が歪んで見える程の魔力を大剣に纏わせて、火の玉を斬ると火の玉は掻き消してしまった。

ほう。魔力を込めた斬撃ってあぁ成るのか。

そう思っていると俺の方に向かって前の敵を切断しながら何かが迫ってきた。

ん?アレって風魔法か?ってかやっぱりクズだな。

俺はそれを避けるが敵は自分の部下の事は一切気にしてないみたいで次々と風魔法を放ってきた。

俺はさっきのアークスを思い出し、移動しながらなら敵の自滅も俺の練習にもなると思い、杖に魔力を込めて移動しながら風の刃を掻き消していった。

暫くすると敵も流石に俺の意図が分かったのか、ある程度時間を掛けて詠唱し風の刃を幾つも重ねて螺旋状の風の刃をドリルの様に飛ばしてきたのて、流石に同じ様に掻き消すのは難しいと判断した俺は同じ回転方向になる様に杖を重ねる様にして、此方も魔法を放ってきた敵に向かって回転しながら飛んだ。

そうして魔法を完全に掻き消した俺はそのまま突っ込みその魔法使いを親玉に向かって弾き飛ばし、其奴を追走する様に走った。

クズの親玉はクズらしく、吹き飛ばされた味方を助けようともせずに両手で持った斧で当たる前に斬り潰し、近づいてきた俺の顔面に粉の様な物を当ててきた。

「ガッハッハッこれでお前は死んだぞ!5・4・3・2・1はい死亡。」

と言ってきたが口に入った粉は多少ピリッとしただけで、俺は何がしたいんだ?という感じの顔を向けた。

「チッ耐性持ちか」

そう言うともう一度粉を投げて来た後はひたすら斧を振り回してきた。

だが、そんな攻撃が俺に効くはずもなく難なく避けながら足で顎を砕き、弱ったところで全身の骨を少しづつ砕いて絶命させた。

それを見ていた賊から1人また1人と逃げ出そうしていたが、アークスやカイン達に狩られていった。

その後は大した敵も居らず、皆んなでただ作業の様に屠っていった。

「これで全員か?」

「多分な。」

「後は情報にあった場所に残ってないか見回って終了だな。」

俺達はそう言うと各部屋を隈無く探し、被害者の遺体や骨などはあったが、誰も居なかったので暗部の人に遺体も頼んで坑道から出ていった。

『ありがとうございました。』

そういう声が聞こえたので、俺は立ち止まって振り向くと盗賊に殺されたであろう人々が天に昇っていった。

「今度は幸せにな。」

と言いながら手を合わせ、祈っているとアークスから声を掛けられた。

「どうしたんだ?」

「いや、犠牲者の人達に御礼を言われた様な気がしたから祈ってたんだ。」

アークス達は「そうか。」と言いながら俺と同様、手を合わせて祈っていた。

「じゃあ報告に行くか。」

そう言ってロペスさんが待っているだろう軍幕に向かって歩き初めた。

はぁ~肉体的にはそこまでだけど流石に精神的に疲れたな。

そう思いながら軍幕の近くまで来るとロペスさん達とミーシャさんが軍幕の外で待っているのが見え、俺達は報告の為に走っていった。











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