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第75話 [終戦]
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俺がリーグさんと話していると息子が戻ってきた。
『とうちゃん!つよそうなやつはたおしたし、あぶなくなってたひとはたすけてきたよ♪』
「そうか、良くやったな。」
俺はそう言いながら撫でてやると息子は嬉しそうにしていた。
『えへへ♪ところで、たおしたAランクいじょうのませきはたべていいの?』
「う~ん。戦った彼等も必要だろうしなぁ。」
俺が悩んでいるとリーグさんが話し掛けてきた。
「使徒様、白虎様はなんと仰られたのですか?」
「ん?あぁ自分が倒したAランク以上の魔石は食べて良いのか、聞いてきたのだ。しかし、他にも戦に参加した者もいるゆえ、どうしようかとな。」
「それでしたら構いません。白虎様が倒したのであれば白虎様の物。誰も文句は言いませんし、逆に全ての魔石を持っていってもらっても誰も文句などないと思われます。」
「そういう訳にはいかん。我々は勝手に参戦したのだ。まぁ言葉に甘えて、我々で倒した物のみ回収するとしよう。白虎よ。我等で倒した魔石を回収してきてくれ。それを持って帰るぞ。」
『はーい♪』
息子は俺がそう言うと息子は再び戻って行った。
「使徒様!それでは、感謝の意を兼ねました凱旋が叶いません!」
「我はそういうのはいい。ところで兵士や冒険者は大丈夫だったか?」
俺がそう言うと1人の兵士が走ってきた。
「報告します!軽傷者多数、重傷者も居るものの死者はおりません!現在、生き残りを掃討し、全兵、全冒険者が一旦帰還中で御座います!」
兵士がそう言うと周りからオォ~という声が聞こえた。
「良くやった!王都は守られた!我々の勝利だ!」
ウォオオオオーーーー!!!!!
リーグさんがそう言うとその場に居合わせた全員が雄叫びを上げた。
俺は涙しながら抱き合ったり、拳を合わせていたりと喜んでいる姿を見て、嬉しく思っていると息子が戻ってきた。
『とうちゃん、ませきとってきたよ♪』
「そうか、では行くか。」
俺がそう言うとリーグさんが反応した。
「使徒様、それでは御礼が出来ません。それに 魔物の素材がまだ・・・」
「いや、礼は誰も死ななかったそれだけで良い。魔石は貰っていくしな。あぁそうだ、もし魔物の素材の権利が我にあると言うのであれば、この戦いで傷付いた者、特に重傷になった者には多く、その素材を売却した金をあげて欲しい。精査は其方に任せる。」
「な、なんと!・・・承知致しました。使徒様の仰せのままに。」
リーグさんはそう言うと恭しく頭を下げた。
「では、我は魔道具を回収して失礼する。」
「では、せめて王都を通って行って下さい。」
まぁ近道出来るから良いか。
俺はそう思いながら頷くとリーグさんが声を上げた。
「使徒様が通られる西門までの道を空けよ!」
「ハッ!各所に通達!使徒様が通られるぞ!」
セドさんがそう言うと近衛騎士が数名、何処かへ走っていった。
「では、使徒様、ひとかたならぬご尽力をいただき、誠にありがとうございました。では、準備も出来た様なので、お通り下さい。」
リーグさんがそう言うと全員が道を空け、深々と頭を下げ、騎士、兵士は最敬礼をして俺達を通してくれた。
街中に入ると西門までの道なりに街の人々が、集まって俺達が出て行くまで、凄い歓声を上げたり、跪いていたりしていた。
俺達は魔道具を回収すると一旦、森の奥の方に入っていった。
「しかし、凄い人だったなぁ。」
『そうだね。みんなうれしそうだったね。』
「とりあえず飛んで王都に戻るか。」
『だいじょうぶかなぁ~みんなにみられない?』
「一先ず、遠くから見ておいて、兵士や冒険者が凱旋してる時に行けば、見られないだろう。」
『そっかぁ、みんながかえってきたらそっちみてるだろうしね。』
「とりあえず、いつもの格好に戻ったらスカイボードで飛ぶぞ。」
『はーい。』
俺達はそう言うといつもの格好に戻って上空で待機していると王都の方から歓声が聞こえてきた。
『わ~すごいねぇ、こんなにもはなれてるのにここまできこえてるねぇ。』
「皆んな命が掛かってたからなぁ。とりあえず一旦戻るか。」
俺はそう言って城の上まで飛んでいき、誰も居ないのを確認すると離れの前に降り立った。
「おかえりなさいませ。シュウト様。そして、王都を救って頂いてありがとうございます。」
降り立つといつの間にかバトさんが立っていた。
「あれ?居たんですか?」
「はい。」
「あ、ただいまです。後、やりたい事をやった迄なんで。」
俺がそう言うと微笑みながらバトさんが俺の方を見てきて少し恥ずかしくなった。
「あっ!そうだ。まだ生活魔法でクリーンが出来ないんで、このフルアーマーと真司にクリーンを掛けてくれませんか?」
「お任せ下さい。」
バトさんは軽く頷くとフルアーマーと真司と俺にまでクリーンを掛けてくれたので、俺は一旦離れに入って休む事にした。
一方その頃、リーグさんがいる貴族門では、リーグさんが凱旋してきた兵士、冒険者達に労いの言葉を掛けていた。
「お前達、ご苦労だった。お前達のお陰で王都は救われた。王として此処に住む民に代わり、感謝する。」
余にそう言われた兵士や冒険者の中には肩を震わせ、涙している者もいた。
「そして、使徒様との約束通り、1人も欠けることなく戻ったこと、使徒様に代わり礼を言う。使徒様は、残念ながら行かれたが、お前達の生還を喜ばれ、重軽傷者には元の生活が営める様にと自らの討伐された魔物は魔石を除いて、置いていかれた。使徒様の意を汲み回復出来る者は出来るだけの処置をしよう。一旦、身体を休め、その後、動ける者は兵士と共に素材の回収をしてもらいたい。」
ウォオオオオーー!!!!!
使徒様バンザイ!使徒様バンザイ!
余の言葉に兵士や冒険者は歓喜の声を上げていた。
その後、余が兵士達を見送っていると上空を飛ぶ、シュウト殿が見えた。
「セド、シュウト殿はアレでバレないとでも思ってるのかのぅ?」
余は小声でセドにそう言うとセドは苦笑いをしながら答えてきた。
「多分な。」
「だが、変装して現れる時も城の最上部のあんな所から飛び立って、飛び降りたら目立つぞ?」
「人が飛び立ち此処に降り立ったぐらいしか分からんし、後は顔や雰囲気も変えてらしたからなぁ。」
「だが、ちらほらとシュウト殿を指してる者もいるぞ?」
「言うな。あの者らも気を使って騒ぐ様な事はしておらんであろう。」
「そうだな。まぁ民が騒ぐまではそっとしておこう。」
余とセドはお互いそう納得するとバトロスに指示を出して自分達も王都に戻っていった。
兵士達の凱旋の騒ぎも一旦落ち着いた頃、余の部屋にセドが入ってきた。
「陛下、失礼します。」
「入れ。」
「どうした?」
「例のギルドマスターの件ですが、先程シュウト様が取り押さえた者達との繋がりが判明しましたので、パメラとジャッジを呼ばせて貰っても宜しいでしょうか?」
「あぁ呼んできてくれ。」
余がそう言うとセドは近くにいた者に指示を出し、パメラとジャッジを呼び寄せた。
「陛下、失礼致します。」
「うむ。」
「御報告致します。先ずは先程捕らえた者達ですが、もう御存命ではありませんが、大公の部下だった者共でありました。スタンピード発生時に壁の外にいた者は侯爵家の者でスラング元侯爵で今は裏で犯罪者を束ねる長をしており、最近、王都に商人として入ってきておりました。そしてキメラを操っていた者ですが、この者は男爵位でしたが、当時、魔物を戦争に使う事に長けていた様で、当時も大公に重宝されていた様です。その後も魔物の研究を続けていた様で、冒険者ギルドの地下で、研究をしていた様です。」
「なるほどのぅ。という事は、例のギルドマスターは以前より裏で犯罪者共と繋がりがあったという事か。」
「はい。その通りです。今回、犯罪者共を王都へ手引きしたのも例のギルドマスターで、その見返りとして、貴族に取り上げてもらい、王都での奴隷商の長としての地位も確約されていた様です。」
余は少し考えジャッジに質問した。
「しかし妙よのぅ。大公の部下は父上の時に解体して、地位も資産も没収し、その様な力はなかったはずだ。父上もその辺は徹底的にされていたのでのぅ。」
「はい。私も調べている内に不思議と思い、その辺も調べておりましたところ、どうやら、殲星会が関わっていた様です。」
「また奴らか。」
「はい。」
「・・・・・・ジャッジ、お前は殲星会は調べずに他の残党が居ないかを調べて、裁きを下せ。」
「し、しかしそれでは!」
「殲星会の事は余の秘密部隊に調べさせる。」
「失礼ながら何故なのか、お教え頂く事は出来ませんか?」
正義感の強いジャッジが食い下がってくるので、余は1泊置いて話始めた。
「ジャッジ、お前は賢い、余が言うと贔屓していると周りに取られるかもしれんが、お前は法務の人間でパメラと争える程に優秀だ。」
突然、王に褒められたジャッジは動揺して言葉を無くした。
「ゆえにお前に任せれば、殲星会の尻尾どころか、本体までも探し当てるだろう。」
「でしたら!」
ジャッジが更に食い下がろうとしてきたので、余は手で制した。
「だが、お前は弱い。1人では殲星会の下っ端だとしても太刀打ち出来ないだろう。」
そう言うとジャッジは押し黙った。
「それに余は今回の事でジャッジ、お前を法務大臣にするつもりだ。その様な者が表立って殲星会を調べれば国民に無駄な犠牲が出ないとも限らんのでな。」
余がそう言うとジャッジはかなり驚いていた。
「私がですか!?パメラ様の足元にも及びません!」
「そんな事はない。お前は自己評価が悪過ぎる。少しは自信を持て、余が信じられぬか?」
「いえ、そのような事は!」
ジャッジはそう言うと頭を垂れた。
「それに殲星会を放っておく訳ではない。」
「では誰に?」
「お前のよく知る人物だ。少し待て、セドリック頼めるか?」
「ハッ!今直ぐ呼んで参ります。」
セドはそう言うと部屋を出ていき、ジャッジは思い当たる人物を只管考えていた。
暫くするとセドがジャッジもよく知る人物を連れて戻ってきた。
「陛下、失礼致します。」
「うむ。入れ。」
「お、お前は!?」
『とうちゃん!つよそうなやつはたおしたし、あぶなくなってたひとはたすけてきたよ♪』
「そうか、良くやったな。」
俺はそう言いながら撫でてやると息子は嬉しそうにしていた。
『えへへ♪ところで、たおしたAランクいじょうのませきはたべていいの?』
「う~ん。戦った彼等も必要だろうしなぁ。」
俺が悩んでいるとリーグさんが話し掛けてきた。
「使徒様、白虎様はなんと仰られたのですか?」
「ん?あぁ自分が倒したAランク以上の魔石は食べて良いのか、聞いてきたのだ。しかし、他にも戦に参加した者もいるゆえ、どうしようかとな。」
「それでしたら構いません。白虎様が倒したのであれば白虎様の物。誰も文句は言いませんし、逆に全ての魔石を持っていってもらっても誰も文句などないと思われます。」
「そういう訳にはいかん。我々は勝手に参戦したのだ。まぁ言葉に甘えて、我々で倒した物のみ回収するとしよう。白虎よ。我等で倒した魔石を回収してきてくれ。それを持って帰るぞ。」
『はーい♪』
息子は俺がそう言うと息子は再び戻って行った。
「使徒様!それでは、感謝の意を兼ねました凱旋が叶いません!」
「我はそういうのはいい。ところで兵士や冒険者は大丈夫だったか?」
俺がそう言うと1人の兵士が走ってきた。
「報告します!軽傷者多数、重傷者も居るものの死者はおりません!現在、生き残りを掃討し、全兵、全冒険者が一旦帰還中で御座います!」
兵士がそう言うと周りからオォ~という声が聞こえた。
「良くやった!王都は守られた!我々の勝利だ!」
ウォオオオオーーーー!!!!!
リーグさんがそう言うとその場に居合わせた全員が雄叫びを上げた。
俺は涙しながら抱き合ったり、拳を合わせていたりと喜んでいる姿を見て、嬉しく思っていると息子が戻ってきた。
『とうちゃん、ませきとってきたよ♪』
「そうか、では行くか。」
俺がそう言うとリーグさんが反応した。
「使徒様、それでは御礼が出来ません。それに 魔物の素材がまだ・・・」
「いや、礼は誰も死ななかったそれだけで良い。魔石は貰っていくしな。あぁそうだ、もし魔物の素材の権利が我にあると言うのであれば、この戦いで傷付いた者、特に重傷になった者には多く、その素材を売却した金をあげて欲しい。精査は其方に任せる。」
「な、なんと!・・・承知致しました。使徒様の仰せのままに。」
リーグさんはそう言うと恭しく頭を下げた。
「では、我は魔道具を回収して失礼する。」
「では、せめて王都を通って行って下さい。」
まぁ近道出来るから良いか。
俺はそう思いながら頷くとリーグさんが声を上げた。
「使徒様が通られる西門までの道を空けよ!」
「ハッ!各所に通達!使徒様が通られるぞ!」
セドさんがそう言うと近衛騎士が数名、何処かへ走っていった。
「では、使徒様、ひとかたならぬご尽力をいただき、誠にありがとうございました。では、準備も出来た様なので、お通り下さい。」
リーグさんがそう言うと全員が道を空け、深々と頭を下げ、騎士、兵士は最敬礼をして俺達を通してくれた。
街中に入ると西門までの道なりに街の人々が、集まって俺達が出て行くまで、凄い歓声を上げたり、跪いていたりしていた。
俺達は魔道具を回収すると一旦、森の奥の方に入っていった。
「しかし、凄い人だったなぁ。」
『そうだね。みんなうれしそうだったね。』
「とりあえず飛んで王都に戻るか。」
『だいじょうぶかなぁ~みんなにみられない?』
「一先ず、遠くから見ておいて、兵士や冒険者が凱旋してる時に行けば、見られないだろう。」
『そっかぁ、みんながかえってきたらそっちみてるだろうしね。』
「とりあえず、いつもの格好に戻ったらスカイボードで飛ぶぞ。」
『はーい。』
俺達はそう言うといつもの格好に戻って上空で待機していると王都の方から歓声が聞こえてきた。
『わ~すごいねぇ、こんなにもはなれてるのにここまできこえてるねぇ。』
「皆んな命が掛かってたからなぁ。とりあえず一旦戻るか。」
俺はそう言って城の上まで飛んでいき、誰も居ないのを確認すると離れの前に降り立った。
「おかえりなさいませ。シュウト様。そして、王都を救って頂いてありがとうございます。」
降り立つといつの間にかバトさんが立っていた。
「あれ?居たんですか?」
「はい。」
「あ、ただいまです。後、やりたい事をやった迄なんで。」
俺がそう言うと微笑みながらバトさんが俺の方を見てきて少し恥ずかしくなった。
「あっ!そうだ。まだ生活魔法でクリーンが出来ないんで、このフルアーマーと真司にクリーンを掛けてくれませんか?」
「お任せ下さい。」
バトさんは軽く頷くとフルアーマーと真司と俺にまでクリーンを掛けてくれたので、俺は一旦離れに入って休む事にした。
一方その頃、リーグさんがいる貴族門では、リーグさんが凱旋してきた兵士、冒険者達に労いの言葉を掛けていた。
「お前達、ご苦労だった。お前達のお陰で王都は救われた。王として此処に住む民に代わり、感謝する。」
余にそう言われた兵士や冒険者の中には肩を震わせ、涙している者もいた。
「そして、使徒様との約束通り、1人も欠けることなく戻ったこと、使徒様に代わり礼を言う。使徒様は、残念ながら行かれたが、お前達の生還を喜ばれ、重軽傷者には元の生活が営める様にと自らの討伐された魔物は魔石を除いて、置いていかれた。使徒様の意を汲み回復出来る者は出来るだけの処置をしよう。一旦、身体を休め、その後、動ける者は兵士と共に素材の回収をしてもらいたい。」
ウォオオオオーー!!!!!
使徒様バンザイ!使徒様バンザイ!
余の言葉に兵士や冒険者は歓喜の声を上げていた。
その後、余が兵士達を見送っていると上空を飛ぶ、シュウト殿が見えた。
「セド、シュウト殿はアレでバレないとでも思ってるのかのぅ?」
余は小声でセドにそう言うとセドは苦笑いをしながら答えてきた。
「多分な。」
「だが、変装して現れる時も城の最上部のあんな所から飛び立って、飛び降りたら目立つぞ?」
「人が飛び立ち此処に降り立ったぐらいしか分からんし、後は顔や雰囲気も変えてらしたからなぁ。」
「だが、ちらほらとシュウト殿を指してる者もいるぞ?」
「言うな。あの者らも気を使って騒ぐ様な事はしておらんであろう。」
「そうだな。まぁ民が騒ぐまではそっとしておこう。」
余とセドはお互いそう納得するとバトロスに指示を出して自分達も王都に戻っていった。
兵士達の凱旋の騒ぎも一旦落ち着いた頃、余の部屋にセドが入ってきた。
「陛下、失礼します。」
「入れ。」
「どうした?」
「例のギルドマスターの件ですが、先程シュウト様が取り押さえた者達との繋がりが判明しましたので、パメラとジャッジを呼ばせて貰っても宜しいでしょうか?」
「あぁ呼んできてくれ。」
余がそう言うとセドは近くにいた者に指示を出し、パメラとジャッジを呼び寄せた。
「陛下、失礼致します。」
「うむ。」
「御報告致します。先ずは先程捕らえた者達ですが、もう御存命ではありませんが、大公の部下だった者共でありました。スタンピード発生時に壁の外にいた者は侯爵家の者でスラング元侯爵で今は裏で犯罪者を束ねる長をしており、最近、王都に商人として入ってきておりました。そしてキメラを操っていた者ですが、この者は男爵位でしたが、当時、魔物を戦争に使う事に長けていた様で、当時も大公に重宝されていた様です。その後も魔物の研究を続けていた様で、冒険者ギルドの地下で、研究をしていた様です。」
「なるほどのぅ。という事は、例のギルドマスターは以前より裏で犯罪者共と繋がりがあったという事か。」
「はい。その通りです。今回、犯罪者共を王都へ手引きしたのも例のギルドマスターで、その見返りとして、貴族に取り上げてもらい、王都での奴隷商の長としての地位も確約されていた様です。」
余は少し考えジャッジに質問した。
「しかし妙よのぅ。大公の部下は父上の時に解体して、地位も資産も没収し、その様な力はなかったはずだ。父上もその辺は徹底的にされていたのでのぅ。」
「はい。私も調べている内に不思議と思い、その辺も調べておりましたところ、どうやら、殲星会が関わっていた様です。」
「また奴らか。」
「はい。」
「・・・・・・ジャッジ、お前は殲星会は調べずに他の残党が居ないかを調べて、裁きを下せ。」
「し、しかしそれでは!」
「殲星会の事は余の秘密部隊に調べさせる。」
「失礼ながら何故なのか、お教え頂く事は出来ませんか?」
正義感の強いジャッジが食い下がってくるので、余は1泊置いて話始めた。
「ジャッジ、お前は賢い、余が言うと贔屓していると周りに取られるかもしれんが、お前は法務の人間でパメラと争える程に優秀だ。」
突然、王に褒められたジャッジは動揺して言葉を無くした。
「ゆえにお前に任せれば、殲星会の尻尾どころか、本体までも探し当てるだろう。」
「でしたら!」
ジャッジが更に食い下がろうとしてきたので、余は手で制した。
「だが、お前は弱い。1人では殲星会の下っ端だとしても太刀打ち出来ないだろう。」
そう言うとジャッジは押し黙った。
「それに余は今回の事でジャッジ、お前を法務大臣にするつもりだ。その様な者が表立って殲星会を調べれば国民に無駄な犠牲が出ないとも限らんのでな。」
余がそう言うとジャッジはかなり驚いていた。
「私がですか!?パメラ様の足元にも及びません!」
「そんな事はない。お前は自己評価が悪過ぎる。少しは自信を持て、余が信じられぬか?」
「いえ、そのような事は!」
ジャッジはそう言うと頭を垂れた。
「それに殲星会を放っておく訳ではない。」
「では誰に?」
「お前のよく知る人物だ。少し待て、セドリック頼めるか?」
「ハッ!今直ぐ呼んで参ります。」
セドはそう言うと部屋を出ていき、ジャッジは思い当たる人物を只管考えていた。
暫くするとセドがジャッジもよく知る人物を連れて戻ってきた。
「陛下、失礼致します。」
「うむ。入れ。」
「お、お前は!?」
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