転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第86話 [探知機と発見]

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「キールさん、キールさんを呼んでもらったのは、ダンジョンの宝箱から出た魔道具が故障していないか、見てもらうのと何の魔道具かを教えて貰いたいからなんですよ。」

俺はそう言いながら宝箱から出た探知機みたいな物を机の上に出した。するとハロルドさんが声を掛けてきた。

「シュウト様、1度鑑定させて頂いても宜しいでしょうか?」

「良いですよ。どうぞ。」

俺はそう言うとハロルドさんに手渡した。

「うむ。どうやら転送装置という物を見つける為の魔道具の様ですな。」

「え!?そうなんですか!?直りますか!?」

「聞いた限りではBランク以上のダンジョンの宝箱から出た魔道具が壊れてたとは聞いた事がないので、問題ないはずですが、如何なされたのですか?」

ハロルドさんにそう聞かれたので転送スキルの事を話した。

「流石、シュウト様ですね。なるほど、集めれば集められる程、自由に何処へでも行ける様になるという事ですな。」

「そうなんです。ただボタンを押しても動かなくて、魔力を込めるにしても壊してしまいそうなんで。」

「なるほど、そこで私の出番という事ね。貸して頂戴。」

キールさんがそう言うとハロルドさんに返してもらった探知機をキールさんに渡した。

「見てみるから一寸、道具を出して良いかしら。」

そう言われたので俺が頷くとキールさんはポーチから色んな道具を取り出していた。

「それもマジックバックなんですね。」

「そうよ。可愛いでしょ。こんなに小さくて可愛くてもBランクのダンジョンで手に入れた物だから大容量なのよ。まぁ貴方のと一緒で私しか使えないんだけどね。」

キールさんはそう言うと探知機を用意した板の上に乗せて、色んな道具で調べ始めた。

「う~ん。壊れてはいないわ。ただ魔力が切れてるだけね。」

「じゃあ魔力を込めれば動くんですね。」

「いいえ、それをすると下手したら壊れちゃうわ。」

「じゃあどうしたら?」

「焦らないの。今から調べるから。」

キールさんはそう言うとまた違う道具を取り出して調べ始め、ボタンを捻ると探知機の裏側がパカッと開いた。

「やっぱりそうだったのね。」

「分かりましたか?」

俺がそう言うとキールさんは開いた裏側を俺の方に向けて説明し始めた。

「コレに魔力が無くなったのよ。」

キールさんはそう言うと水晶の様な物を探知機から取り出して俺に渡してきた。

「なら、コレに魔力を込めれば良いんですか?」

「それは無理ね。それは魔晶石っていって魔石の様に魔力を込められないの。」

「じゃあどうすれば?」

「作れば良いの?そのサイズならCランクの魔石をそうねぇ・・・10個もあれば出来るわよ。魔石はある?」

キールさんにそう言われたのでアイテムボックスからCランクの魔石を山の様に取り出した。

「・・・10個で良いって言ったでしょ。まぁ良いわ。とりあえず作るから一寸待ってて。」

キールさんはそう言うとまた別の道具を取り出し、何かの作業を開始すると10個の魔石が集まり、先程見た魔晶石と同じサイズの物が出来た。

「ほら、簡単でしょ。後はコレを填めるだけで・・・ね、動き出したわよ。」

キールさんが探知機に魔晶石を填め込むと探知機の画面が着いた。

「後はこのボタンを押せば方向を示すわよ。あら、近くにあるみたいね。」

「あぁそれなら明日、リーグさんが案内してくれるって言ってた物だと思います。」

「そ、なら良いわ。正常に動いてるみたいね。因みに動かしたままだと1週間ぐらいしか動かないから普段はこの魔晶石の横にあるボタンを押して止めといた方が良いわよ。常に動かしたいなら替えの魔晶石は持っておいた方が良いわよ。」

「そうなんですかぁ。」

俺はそう言いながら考えているとハロルドさんが話し掛けてきた。

「シュウト様、必要であれば商会の方へお立ち寄りして頂けば、必要に応じてお渡し致しますよ。」

「え?でもそれじゃあ迷惑になりませんか?」

「ご心配には及びません。そのサイズの魔晶石であれば、他にも使う用途があります。例えば貴族が持っている着火用の魔道具にもそのサイズの魔晶石が使われている事がございます。ですので、どの商会であっても販売しております。」

「あっそうなんですね。相場は幾らぐらいなんですか?」

「大体、大銀貨1枚というところでしょうか。高いと思われるかもしれませんが、着火の魔道具ならば交換無しで1年は持ちますよ。」

俺はそう聞いて、それでも高いような気がするとは、思ったが貴族が持ってる物ならそんなものかと納得した。

「分かりました。じゃあ買わせて下さい。」

「・・・承知致しました。ではその様に。ところで、今出された魔石は魔晶石にしても?」

「え?良いんですか?それならお願いします。」

「なら、少し待ってて今作ってあげるわね。」

キールさんはそう言うと次々と魔晶石にしていった。

「じゃあ幾らになりますか?」

「いえいえ、魔石はシュウト様の物ですし、代金は結構です。」

「いや、そういう訳には。」

「でしたら、今晩だけで良いので、この離れに泊めさせて頂けませんでしょうか?」

「え?そんな事で良いんですか?」

「はい。自ら良さを味わってこそ、商売に繋がりますので。」

「分かりました。どうぞ泊まっていって下さい。」

「じゃあ私もって言いたいところだけど、師匠に怒られそうだから、その魔道具と同じ物を見つけたら貰えない?」

「良いですよ。でも転送装置見つけてもキールさんは意味がないんじゃないですか?」

「ああ違うわよ。壊れていない上に用途が貴方しか意味が無い様な物なら気兼ねなく分解して古代の技術を調べられるんだもの。」

「あぁそういう事ですか。見つかるかは分かりませんが、見つけたら渡しますね。自分が遠く離れた場所だったら商会経由で届けたら良いですか?」

「それで良いわよ。ありがとね。今から楽しみだわ。ところで他の子達も見せてくれない?」

「それはいいですけど、収束砲の方は大きいし、畳が悪くなるといけないんで外じゃあ駄目ですか?」

「う~ん。外でも良いんだけど貴方が困るでしょ。それに畳の心配なら問題ないわよ。」

キールさんはそう言うと大きな布しか取り出さなかったので、俺が不安に思っているとそれを察したのかキールさんは布の説明をし始めた。

「この布はね。一定のリズムで魔力を通さないと硬質化してしまう物なの。触ってみて。」

「あっ本当だ。コレは売ってる物なんですか?」

「いいえ。残念だけどダンジョンの宝箱でしか出てこないわ。しかももうそのダンジョンも無くなってしまったの。だからあげる事は出来ないわ。」

「いやいや別にそこまで欲しいって訳じゃないんで、ただ便利そうなんで、売ってたら買おうかなって思っただけなんですよ。」

「あら、コレの良さが分かるの?」

「荷物の固定やテント、様々な用途として使えそうですもんね。この素材のロープなんかがあればもっと良さそうですね。」

「あら、ロープなら余ってるからあげようか?」

「えっ、良いんですか。」

「良いわよ。この布を宝箱から出すのに大抵ロープが出ちゃうからロープは有り余ってるのよ。それに何故かロープだけなら他のダンジョンでも出るのよ。まぁ使い方が特殊だし、パターンはあるけど同じリズムを探す方が面倒くさいから人気もないのよ。」

キールさんから渡されたロープを見ると布と同じ素材なのを確認し、キールさんに聞いてみた。

「同じ素材でいっぱい有るなら何で解いて布にしないんですか?」

「それは私も考えたんだけど、解くとロープも布も使えなくなるのよ。ただ何故か同じリズムの布同士やロープ同士だと断面を合わせるだけで繋げられるのよ。」

「なら、ロープを布の様に編んだら良いんじゃないですか?」

「それも無理よ。お互いのリズムが邪魔するのかは分からないんだけど上手くいかないのよ。」

なるほどなぁと思いながら断面を見ながら魔力を色んなリズムで込めていると断面の1部が動いた様に見えた。

「ん?・・・えぇぇとキールさん、何か拡大して見れる物ってないですか。」

「拡大?あるわよ。」

キールさんはルーペの様な物を手渡してきた。

「魔力を込めれば使えるけど、貴方の場合、一気には込めないでね。」

俺は壊さない様に慎重に魔力を込めていくと次第に顕微鏡の様に大きく拡大して見る事が出来た。

「やっぱりそうか。」

「何か分かったの?」

「はい。このロープに見えてるのって凄く小さな生き物の集合体みたいです。」

「え?・・・何言ってんの?そんな小さな生き物がいる訳ないじゃない。」

そう言われたので俺はキールさんに断面を見せた。

「ほ、ホントだわ。小さくて可愛いのが動いてるわ。」

「恐らくですが、解くと駄目になるのは、この生き物が生きる上で必要な部分も破壊してしまうから。繋がるのは同じ生き物だからじゃないですか?」

「なるほどねぇ。って事は似てるけど別の生き物ってことかしら。だから布にはならないし、ロープには出来ないってことかしら。」

「そうだと思います。調べないと分からないですけど、もしかしたら同じリズムの布とロープは同じ生き物の可能性もありますね。」

「って事はロープはロープ、布は布になるメカニズムが分かれば、ロープから布にする事も可能ってことかしら?」

「恐らくは。」

キールさんは少し考えて、俺に質問してきた。

「ところでシュウトちゃんは今の魔道具にどれだけの魔力を込めたの?」

「えぇぇと多分1,000位だと思います。」

俺がそう言うとキールさんはブツブツ言いながら何かを作り始めた。

「よし!完成。これなら魔石を利用して同じ事が出来るわ。」

凄ェなこの人、この一瞬で顕微鏡作っちゃったよ。

「さ、コレは後で研究するとして。はい、ぞうぞ。」

キールさんはそう言うと100mは有りそうなロープを手渡してきた。

「え?こんなにも?」

「良いのよ。面白そうな事を教えてくれたお礼よ。」

「あぁそういう事なら頂きます。」

俺は貰ったロープを半分に切り、半分をリョウマに渡した。

「どうしたでござるか?」

「このロープもお前なら工具戦闘術で扱えるんじゃないか?」

「そういう事でござるか。」

リョウマはそう言うと見事なロープワークで俺が不意に投げた薪を絡めとっていた。

「何をするでござるか!」

「使えそうだな。」

「まぁそうでござるがいきなりは怖いでござるよ。」

「じゃないと実戦で使えるか分からないだろ。」

「そうでござるが・・・。」

リョウマはそう言うと何かを言うのを諦めていた。
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