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第99話 [2人の天才]
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「シュウト様、1つお聞きしたいことが有るのですが宜しいでしょうか?」
「何ですか?」
「シュウト様はこれから攻略組をお創りになられますが、経営の方は如何お考えになっていらっしゃるのでしょうか?」
「それは勿論、ルークに任せようかと。」
俺がそう言うとセドさん、リーグさんは溜息を吐いたので、俺が不思議に思っているとルークに声を掛けられた。
「シュウト、俺自慢する事じゃねぇけど、そっち方面は無理だぞ。」
「え?でも王族だろ、そういう英才教育もしてきたんじゃないのか?」
「シュウト殿、間違いなくしてるはずなんじゃがのぅ、セド。」
「そうだな。したのですが・・・。」
「・・・どういう事?」
俺は煮え切らない2人の言葉にルークを見た。
「だから無理って言ったろ。」
「え?じゃあトップにするのは無謀だったって事か?」
「いや、そうでもないのじゃ。褒めておる訳では無いがこと戦いに関しては優れておるのじゃ。」
「そうだな。ルーク様は将としても軍師としても個人の戦闘に関してもずば抜けて優秀、いや、天賦の才がお有りで、戦神の加護もお持ちです。ですが、能力が突出されている代わりに経済的な事柄に関しては壊滅的に駄目なのです。」
「おぉ・・・。」
「なので、真逆のレイを紹介しようと思ったのです。」
「ん?真逆って事は・・・」
俺はそう言いながらレイを見た。
「そうなのです。息子のレイは将や軍師をやらせれば、全て裏目に出てしまい、10倍の戦力差があったとしても負けてしまいます。以前試しにルーク様に100人、レイに10,000人で模擬戦をやらせてみたのですが、どうなったと思いますか?」
「普通なら快勝でレイが勝つとは思いますが、話の流れ的に考えるとまさかレイが負けたんですか?」
「はい。兵士一人一人の能力は互角にも関わらず、ルーク様が圧勝されました。」
「は?・・・圧勝?」
「はい。ルーク様の兵は戦闘不能とされたのが、たった5人で残りは軽傷扱いでした。」
「へっ?100倍の戦力差があるなら全軍で突撃するだけで勝てると思うのですが。」
「そうなのです。なのに息子の指示通りに軍を動かすとそうなるのです。しかし、商売や経営に掛けてはずば抜けており、最安値の穀物を1袋渡して、1ヶ月もすれば最高値の穀物100袋分にしたり、公爵領で経営破綻を起こしている村に派遣したら半年もしない内に公爵領でも一二を争う程の街にしてしまったりと商人でもないのにも関わらず、商売の神の加護を何故か頂いている程なのです。」
「そうじゃのぅ。余もその報告を聞いた時は何かよからぬ事をしたのでは、と捜査をした程じゃ、だがその後、調査内容を見た時は更に驚かされたぞ、なんと離れるまでの間、経営しながらも100人で掛からなければ一日で終わらぬ量の仕事を1人で終わらせておったのだ。しかも1つの数字の間違いもなくじゃ。」
「凄まじいですね。」
「そうじゃそこで、そんなレイをシュウト殿の攻略組にという話になったのじゃのぅ、セド。」
「よろしくお願い致します、シュウト様。」
「いやいや、そんなに優秀なら自分の所なんて勿体なくないですか?」
「いや、逆に有難いのです。」
「ど、どうして?」
「それは息子が優秀過ぎるからです。」
「え?」
「シュウト殿、優秀過ぎる部下を持つという事は要らぬ軋轢を生むのじゃ。」
「・・・嫉妬・・・ですか。」
「その通りじゃ、じゃから下手に仕事を与えれぬし、商人として在野に放てば危険極まりないのじゃ。」
「なるほど、潰される商人が凄い事に成りそうですもんね。」
「そうじゃ、そうなれば政敵よりも恐ろしい事に成りかねぬ。」
「しかし、それだと自分の所でも駄目なんじゃないんですか?」
「そこは問題ない。何せ使徒様の創りし組織、異常に優れている者が居ても使徒様の影に入って目立たぬのでな。ハッハッハッハ。」
「・・・。」
バシッ!
「イタッ!何をするのじゃセド。」
「もう少し言葉を選べんのか!シュウト様を見てみろ!落ち込んでいらっしゃるではないか!」
「お、おぉ・・・すまぬシュウト殿。」
「謝らないで下さい。余計に効くんで。」
「お、おぉ・・・分かった・・・まぁとりあえず、シュウト殿、レイをよろしく頼むの。」
俺が落ち込んでるのが気まずかったのか、リーグさんが強引に話を戻してきたので、俺は気を持ち直し、レイに話し掛けた。
「レイはそれで良いのか?」
「ああ、どちらにしても何もさせて貰えないし、攻略組と孤児院の経営は面白そうだしな、俺に任せといてくれ。」
「あぁこちらこそよろしく頼む。」
俺達はそう言うと握手をして、ルークを見るとルークも笑みを浮かべながら握手をした手の上に手を重ねてきた。
「レイ、シュウトは無理難題を吹っかけてくるだろうけど、お互い頑張ろうな!」
「おう。」
「え?そこはおうじゃないだろ?」
俺達はそう言うと何となく3人で笑っており、それを見てリーグさんとセドさんは微笑んでいた。
「そういえば今もシンジと遊んでるミントちゃんは何で最初恥ずかしがって隠れる時にレイじゃなくてルークだったんだ?」
「あぁミントはルークが大好きなんだ。それに許嫁だしな。」
「え?ロリコン?」
「ば、馬鹿野郎!そんなんじゃねぇよ!親が決めた事だ!」
ルークがそう言うと楽しそうに遊んでいたはずのミントちゃんが固まり目にいっぱいの涙を浮かべ、今にも泣き出しそうになっていた。
「・・・ルーク様は私の事が嫌いなの?」
「お前らの所為だからな!」
ミントちゃんにそう言われたルークは急いでミントちゃんを慰めに行った。
「昔からルークはミントに弱いんだよ。」
「やっぱりロリコンじゃん。」
「そうじゃねぇ!あぁごめんごめんミントに言った訳じゃねぇから泣かないでなっ!」
「じゃあ結婚してくれる?」
「大人になって、ミントが俺が良いって言うならな。」
「分かったぁ♪」
ミントちゃんはルークの言葉で笑顔に戻り、またシンジと遊び始めた。
「お前らなぁ。俺で遊ぶな。」
「だってなぁ。」
「面白いんですよ。」
「まぁまぁシュウト様もそのくらいで、では息子が攻略組と孤児院の経営という事で宜しいでしょうか?」
「はい。レイなら自分が何をしても大丈夫そうなんで上手くやって行けると思います。」
「シ、シュウト殿一体何をするつもりなんじゃ・・・。」
「リーグ、そのつもりはなくともという事ではないか?」
「あぁ。」
「ただの言葉の綾であって、そこで納得されると・・・。」
「まぁいいじゃねぇか、皆んなそんな認識なんだって。」
「えぇー、何でそうなるんだよ。」
俺がルークと話しているとレイが不安そうな顔で俺達に話しかけてきた。
「な、なぁ、俺何をさせられるんだ?」
「経営だろ?違うのかシュウト?」
「そのつもりだぞ。まぁ倒れられても困るから今度の使命が終わったらレベルは上げでもしてもらうかな。」
「「え゛っ!それは止めといた方が・・・。」」
2人同時に否定され、不思議に思っているとセドさんから声を掛けられた。
「それは私が説明致します。」
セドさんが真剣な表情で話し始めたので、俺も姿勢を正し、セドさんの方を向いた。
「あぁシュウト様、申し訳ありません。そこまで深刻な話ではありませんので、リラックスして聞いて頂けると幸いです。」
「あぁそうなんですか。」
「では、あれはレイが5歳の頃です。公爵家、いえ、貴族として領地を護らなくてはいけない立場なので、剣術等近接武器で様々な武芸を始めました。しかし、どの武器で練習しようとも本人が真面目にしようとすればする程、武器はあらぬ方向に飛んでいき、講師の方に飛んでいったり、近くを通ったメイドに飛んだりしてしまったので、今度は格闘術を始めました。するとどうしても型通りに動く事が出来ず、子供の喧嘩状態のモノしか出来ず、次は遠距離と思い、投擲、弓等をやらせたのですが、それもとんでもない所にしか飛ばず。では、魔法はというと攻撃魔法は何故か発動せず、発動すれば暴発する様になってしまい、今では魔力総量がシュウト様程ではございませんが、多くなり過ぎましたので生活魔法限定しか、普通に発動する事が出来ないので、攻撃魔法は許可しておりません。」
「なるほど、何かの呪いですか?」
「私共もその可能性を考え、教会に行き、色々調べたのですが、呪いの欠片すら見つからないのです。」
「なるほど、本人が真面目にしようとすればする程ですか?」
「その通りです。」
「なるほど、それはレベル上げは難しそうですね。」
「はい。」
「それなら何故魔力が増えたんですか?」
「パーティーを組んで無理やり上げようとした事はありますが、回復魔法の適性も補助魔法の適性もないので、パーティーを組む意味も無く、諦めました。しかし、何故かレベルが上がっていきました。しかし、それでは説明出来ない魔力の上昇が有るのです。」
「なるほど・・・何かしらのスキル、もしくは体質でしょうか。」
「そうかもしれませんが、スキルの方は調べましたが分かりませんでした。」
「分かりました。後で何が出来なかったかリストにして貰えないですか?」
「分かりましたが、どうなさるんですか?」
「自分の経験上、やる気があるのに努力が出来ないという事はないので、自分なりに考えてみます。」
俺がそう言うと何故か、セドさんは泣きながら「ありがとうございます。」と何度も言ってきた。
「ち、父上・・・。」
場の空気がしんみりとしていたので、空気を変える為に別の話をした。
「ところで、セドさん、御長男は一緒に行かれないのですか?」
「ん゛ん゛・・・申し訳ありませんみっともないところを・・・。」
「いえいえ、レイは仲間になるんですから気にしないで下さい。」
「ありがとうございます。長男の事でしたな。」
「はい。」
「長男は現在、父の下で領主の勉強をしております。」
「え?セドさんが領主になるのではないのですか?」
「そうなのですが、実質戻る事が困難な状況で父も分かっていますので、父に何があっても良い様に領主代理として、動ける様に教えていくそうです。」
「中々大変そうですね。」
「そうですね。」
セドさんがそう言いながらリーグさんを見るとリーグさんは素知らぬふりして外を眺めていた。
「何ですか?」
「シュウト様はこれから攻略組をお創りになられますが、経営の方は如何お考えになっていらっしゃるのでしょうか?」
「それは勿論、ルークに任せようかと。」
俺がそう言うとセドさん、リーグさんは溜息を吐いたので、俺が不思議に思っているとルークに声を掛けられた。
「シュウト、俺自慢する事じゃねぇけど、そっち方面は無理だぞ。」
「え?でも王族だろ、そういう英才教育もしてきたんじゃないのか?」
「シュウト殿、間違いなくしてるはずなんじゃがのぅ、セド。」
「そうだな。したのですが・・・。」
「・・・どういう事?」
俺は煮え切らない2人の言葉にルークを見た。
「だから無理って言ったろ。」
「え?じゃあトップにするのは無謀だったって事か?」
「いや、そうでもないのじゃ。褒めておる訳では無いがこと戦いに関しては優れておるのじゃ。」
「そうだな。ルーク様は将としても軍師としても個人の戦闘に関してもずば抜けて優秀、いや、天賦の才がお有りで、戦神の加護もお持ちです。ですが、能力が突出されている代わりに経済的な事柄に関しては壊滅的に駄目なのです。」
「おぉ・・・。」
「なので、真逆のレイを紹介しようと思ったのです。」
「ん?真逆って事は・・・」
俺はそう言いながらレイを見た。
「そうなのです。息子のレイは将や軍師をやらせれば、全て裏目に出てしまい、10倍の戦力差があったとしても負けてしまいます。以前試しにルーク様に100人、レイに10,000人で模擬戦をやらせてみたのですが、どうなったと思いますか?」
「普通なら快勝でレイが勝つとは思いますが、話の流れ的に考えるとまさかレイが負けたんですか?」
「はい。兵士一人一人の能力は互角にも関わらず、ルーク様が圧勝されました。」
「は?・・・圧勝?」
「はい。ルーク様の兵は戦闘不能とされたのが、たった5人で残りは軽傷扱いでした。」
「へっ?100倍の戦力差があるなら全軍で突撃するだけで勝てると思うのですが。」
「そうなのです。なのに息子の指示通りに軍を動かすとそうなるのです。しかし、商売や経営に掛けてはずば抜けており、最安値の穀物を1袋渡して、1ヶ月もすれば最高値の穀物100袋分にしたり、公爵領で経営破綻を起こしている村に派遣したら半年もしない内に公爵領でも一二を争う程の街にしてしまったりと商人でもないのにも関わらず、商売の神の加護を何故か頂いている程なのです。」
「そうじゃのぅ。余もその報告を聞いた時は何かよからぬ事をしたのでは、と捜査をした程じゃ、だがその後、調査内容を見た時は更に驚かされたぞ、なんと離れるまでの間、経営しながらも100人で掛からなければ一日で終わらぬ量の仕事を1人で終わらせておったのだ。しかも1つの数字の間違いもなくじゃ。」
「凄まじいですね。」
「そうじゃそこで、そんなレイをシュウト殿の攻略組にという話になったのじゃのぅ、セド。」
「よろしくお願い致します、シュウト様。」
「いやいや、そんなに優秀なら自分の所なんて勿体なくないですか?」
「いや、逆に有難いのです。」
「ど、どうして?」
「それは息子が優秀過ぎるからです。」
「え?」
「シュウト殿、優秀過ぎる部下を持つという事は要らぬ軋轢を生むのじゃ。」
「・・・嫉妬・・・ですか。」
「その通りじゃ、じゃから下手に仕事を与えれぬし、商人として在野に放てば危険極まりないのじゃ。」
「なるほど、潰される商人が凄い事に成りそうですもんね。」
「そうじゃ、そうなれば政敵よりも恐ろしい事に成りかねぬ。」
「しかし、それだと自分の所でも駄目なんじゃないんですか?」
「そこは問題ない。何せ使徒様の創りし組織、異常に優れている者が居ても使徒様の影に入って目立たぬのでな。ハッハッハッハ。」
「・・・。」
バシッ!
「イタッ!何をするのじゃセド。」
「もう少し言葉を選べんのか!シュウト様を見てみろ!落ち込んでいらっしゃるではないか!」
「お、おぉ・・・すまぬシュウト殿。」
「謝らないで下さい。余計に効くんで。」
「お、おぉ・・・分かった・・・まぁとりあえず、シュウト殿、レイをよろしく頼むの。」
俺が落ち込んでるのが気まずかったのか、リーグさんが強引に話を戻してきたので、俺は気を持ち直し、レイに話し掛けた。
「レイはそれで良いのか?」
「ああ、どちらにしても何もさせて貰えないし、攻略組と孤児院の経営は面白そうだしな、俺に任せといてくれ。」
「あぁこちらこそよろしく頼む。」
俺達はそう言うと握手をして、ルークを見るとルークも笑みを浮かべながら握手をした手の上に手を重ねてきた。
「レイ、シュウトは無理難題を吹っかけてくるだろうけど、お互い頑張ろうな!」
「おう。」
「え?そこはおうじゃないだろ?」
俺達はそう言うと何となく3人で笑っており、それを見てリーグさんとセドさんは微笑んでいた。
「そういえば今もシンジと遊んでるミントちゃんは何で最初恥ずかしがって隠れる時にレイじゃなくてルークだったんだ?」
「あぁミントはルークが大好きなんだ。それに許嫁だしな。」
「え?ロリコン?」
「ば、馬鹿野郎!そんなんじゃねぇよ!親が決めた事だ!」
ルークがそう言うと楽しそうに遊んでいたはずのミントちゃんが固まり目にいっぱいの涙を浮かべ、今にも泣き出しそうになっていた。
「・・・ルーク様は私の事が嫌いなの?」
「お前らの所為だからな!」
ミントちゃんにそう言われたルークは急いでミントちゃんを慰めに行った。
「昔からルークはミントに弱いんだよ。」
「やっぱりロリコンじゃん。」
「そうじゃねぇ!あぁごめんごめんミントに言った訳じゃねぇから泣かないでなっ!」
「じゃあ結婚してくれる?」
「大人になって、ミントが俺が良いって言うならな。」
「分かったぁ♪」
ミントちゃんはルークの言葉で笑顔に戻り、またシンジと遊び始めた。
「お前らなぁ。俺で遊ぶな。」
「だってなぁ。」
「面白いんですよ。」
「まぁまぁシュウト様もそのくらいで、では息子が攻略組と孤児院の経営という事で宜しいでしょうか?」
「はい。レイなら自分が何をしても大丈夫そうなんで上手くやって行けると思います。」
「シ、シュウト殿一体何をするつもりなんじゃ・・・。」
「リーグ、そのつもりはなくともという事ではないか?」
「あぁ。」
「ただの言葉の綾であって、そこで納得されると・・・。」
「まぁいいじゃねぇか、皆んなそんな認識なんだって。」
「えぇー、何でそうなるんだよ。」
俺がルークと話しているとレイが不安そうな顔で俺達に話しかけてきた。
「な、なぁ、俺何をさせられるんだ?」
「経営だろ?違うのかシュウト?」
「そのつもりだぞ。まぁ倒れられても困るから今度の使命が終わったらレベルは上げでもしてもらうかな。」
「「え゛っ!それは止めといた方が・・・。」」
2人同時に否定され、不思議に思っているとセドさんから声を掛けられた。
「それは私が説明致します。」
セドさんが真剣な表情で話し始めたので、俺も姿勢を正し、セドさんの方を向いた。
「あぁシュウト様、申し訳ありません。そこまで深刻な話ではありませんので、リラックスして聞いて頂けると幸いです。」
「あぁそうなんですか。」
「では、あれはレイが5歳の頃です。公爵家、いえ、貴族として領地を護らなくてはいけない立場なので、剣術等近接武器で様々な武芸を始めました。しかし、どの武器で練習しようとも本人が真面目にしようとすればする程、武器はあらぬ方向に飛んでいき、講師の方に飛んでいったり、近くを通ったメイドに飛んだりしてしまったので、今度は格闘術を始めました。するとどうしても型通りに動く事が出来ず、子供の喧嘩状態のモノしか出来ず、次は遠距離と思い、投擲、弓等をやらせたのですが、それもとんでもない所にしか飛ばず。では、魔法はというと攻撃魔法は何故か発動せず、発動すれば暴発する様になってしまい、今では魔力総量がシュウト様程ではございませんが、多くなり過ぎましたので生活魔法限定しか、普通に発動する事が出来ないので、攻撃魔法は許可しておりません。」
「なるほど、何かの呪いですか?」
「私共もその可能性を考え、教会に行き、色々調べたのですが、呪いの欠片すら見つからないのです。」
「なるほど、本人が真面目にしようとすればする程ですか?」
「その通りです。」
「なるほど、それはレベル上げは難しそうですね。」
「はい。」
「それなら何故魔力が増えたんですか?」
「パーティーを組んで無理やり上げようとした事はありますが、回復魔法の適性も補助魔法の適性もないので、パーティーを組む意味も無く、諦めました。しかし、何故かレベルが上がっていきました。しかし、それでは説明出来ない魔力の上昇が有るのです。」
「なるほど・・・何かしらのスキル、もしくは体質でしょうか。」
「そうかもしれませんが、スキルの方は調べましたが分かりませんでした。」
「分かりました。後で何が出来なかったかリストにして貰えないですか?」
「分かりましたが、どうなさるんですか?」
「自分の経験上、やる気があるのに努力が出来ないという事はないので、自分なりに考えてみます。」
俺がそう言うと何故か、セドさんは泣きながら「ありがとうございます。」と何度も言ってきた。
「ち、父上・・・。」
場の空気がしんみりとしていたので、空気を変える為に別の話をした。
「ところで、セドさん、御長男は一緒に行かれないのですか?」
「ん゛ん゛・・・申し訳ありませんみっともないところを・・・。」
「いえいえ、レイは仲間になるんですから気にしないで下さい。」
「ありがとうございます。長男の事でしたな。」
「はい。」
「長男は現在、父の下で領主の勉強をしております。」
「え?セドさんが領主になるのではないのですか?」
「そうなのですが、実質戻る事が困難な状況で父も分かっていますので、父に何があっても良い様に領主代理として、動ける様に教えていくそうです。」
「中々大変そうですね。」
「そうですね。」
セドさんがそう言いながらリーグさんを見るとリーグさんは素知らぬふりして外を眺めていた。
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