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第109話 [異変]
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翌朝、俺はルークを送り出すと予定通り近場から螺旋状に使命を遂行していき、序に転送の石碑に寄って回収していった。
さてと、後は海側だけか。
そう思ってマップを再確認すると魔物の群れが海辺の大きな街に向かって侵攻していた。
「あれ?コレって拙くないか?とりあえず行くか。」
そう言いながら転送ゲートを用意しようとすると真司から声が掛かった。
「とうちゃん、いくのはいいんだけど、しとしようでいかなくてもいいの?」
「おっ、そうだな。もう少しで面倒くさい事になるとこだったな。ありがとう真司。」
俺はそう言うと真司を撫でて使徒仕様に変更していった。
「ねぇねぇ父ちゃん、どうして変装してるの?」
「ん?あぁ、もし戦闘になった時に父さん達の攻撃は異常らしくて、直ぐに使徒ってバレるらしいからだ。」
「そうなんだ。ルークさんは呼ばなくて良いの?」
「どうするかなぁ・・・今回は止めとくかな。時間もなさそうだし。」
「そうなんだ。ところでコレってめぐみも青龍になった方がいい?」
「そうだな。海での戦闘ってなったら慣れてる恵美の方が良さそうだしな。」
「分かったぁ。」
恵美はそう言うと青龍に戻り、俺達も準備が完了したので、街の近くに転送した。
「拙い!魔物の魔法か、大群での侵攻の所為か、大津波が発生してるぞ!真司は手前側!恵美は奥側!俺が真ん中で、一先ず津波を吹き飛ばすぞ!」
「「うん!」」
俺達は街の人を助ける為に、逃げ惑う人々や祈りを捧げる人々を飛び越えて、大津波を何とかしようと出撃している軍艦らしき大型船に飛び乗った。
俺と真司が飛び乗った船は騒いでいたが、俺はそれを無視して大声を上げた。
「白虎!!!」
「青龍!!!」
「我の合図で放て!!!」
「「ハッ!」」
「いくぞ!!!」
俺がそう言うと真司と恵美は事前の打ち合わせ通りに返事をして、魔力を溜めていたので、俺はそれを確認してチャクラムと三日月小刀に聖仙気を込めて準備をした。
「放て!!!」
ボォッ!ゴォーーーーー!!!
ガオォーーーーー!!!
ギャァオォーーーーー!!!
俺達が放った攻撃は大津波を吹き飛ばし、魔物を3分の1まで減らした。
すると3分の1まで減った魔物の群れは此方に向かって来る事なく、去っていった。
ん?スタンピードじゃないのか?
俺がそう思っていると後ろからただならぬ雰囲気を感じて振り返ると大型船に乗っていた全員が膝を着いて頭を垂れていた。
うわぁ~ある意味壮観だなぁ。
暫く経っても変わらない人達に声を掛けた。
「魔物は去っていったが、暫くは警戒するといい。我は使命があるゆえ、失礼する。」
「「「ハッ!」」」
俺はその状況に居た堪れなくなってしまったので、逃げる様に魔物が逃げていった方向に恵美に飛び乗って向かって行った。
「父ちゃん、凄かったねぇ。父ちゃんの方を見たら父ちゃんが乗ってない船の皆んなも父ちゃんの方を向いておじぎ?けいれい?どっちか分かんないけどしてたよ。」
「ボクもボクも♪」
「この格好でお前達が居たらああなるんだよ。こんなの素顔さらして、出来るか?」
「う~ん。やだなぁ。」
「ボクもやだ。」
「だろ。まぁとりあえず残った魔物がど・・・ん?消えた?」
「あっ!何も感じない。」
「ボクはみずのなかだとわかんないけどそうなの?」
「あぁ、もしかしてこの辺にダンジョンがあるのか?」
「めぐみが、見てこようか?」
「いや、1人で行かすのはなぁ・・・そういえば、水中で呼吸が出来る魔法が使えるんだったよな。」
「使えるよ。」
「俺と真司の2人にも掛けれるのか?」
「大丈夫。やる?」
「あぁ、とりあえずそれで海の中を探索するか。」
俺がそう言うと恵美は俺達を大きな泡で包んだ。
「コレで大丈夫だよ。」
「だが、コレだと俺達は戦えないんじゃないのか?」
「大丈夫。ある程度は戦えるよ。ただこっちから攻撃しに行くのは難しいかな。」
「じゃあコレ自体は呼吸が出来る様になる結界みたいなものか。」
「確か、そうだったと思う。」
「そうか、なら顔だけとかは出来るか?」
「うん。大丈夫、今やるね。」
恵美はそう言うと顔だけに泡を保たせてくれたので、俺達は海中に入った。
その後、暫くは海中で動く練習を真司と2人で行い、ある程度自由に動ける様になってから辺り一面を捜索していった。しかし、魔物の魔の字も見つける事が出来なかったので、一旦、陸地に戻る事にした。
「しかし、何も見つからなかったなぁ。」
「ダンジョンらしき物も無かったよ。」
「ボクもわかんなかった。」
「コレは一寸、嫌な予感がするなぁ。一旦、邸に戻ってアノスさんに相談してみるか。」
俺はそう言うと転送ゲートを開いて邸に戻り、デニムさんにアノスさんに会える様に手配してもらった。すると直ぐに聞きに行ったデニムさんが迎えに来たので、アノスさんがいる部屋に案内された。
「どうしたのじゃ?」
「今日、陸地にある使命を終わらせて、海へ向かったんですけど、途中で魔物の大群がスタンピードの様に港がある大きな街に向かってるのに気付いて、拙いと思って攻撃して、魔物を3分の2位消し飛ばしたら、港街から離れていったので、追いかけたら突然、消えてしまったんです。」
「その様な事が・・・魔物がか?」
「はい。」
「そうか・・・スタンピードだと最後の1体になるまで、戦うものなんじゃがのぅ。その消えた場所の周辺にはダンジョンが在ったのかのぅ?」
「いや、それらしき物は無かったですよ。」
「そうか・・・もしかしたら奴も仲間だったのかのぅ。」
「奴?」
「あぁ、シュウト殿が来た、最初の日に捕まえた奴じゃ。」
「あぁ、あの裏切り者の事ですか?」
「そうじゃ、今日牢に見に行ったら消えてたそうじゃ。」
「それで何の仲間なんですか?」
「殲星会じゃ。」
「どうして、そう思うんですか?」
「殲星会には大群の魔物を自身の身体から出す者が居るそうなのじゃ。」
「身体の中からですか?」
「あぁ、儂も直に見たわけじゃないんじゃが、手配書にそういう者が居ったのじゃ。」
「だけど、誰も居ませんでしたよ。」
「だからじゃよ。そやつは魔物を出し入れしている時のみ、姿を現し、それ以外は姿が消えるそうじゃ。」
「え?それだと街中で現れたら危険じゃないですか!?」
「その心配はない。どうやら奴の能力的に魔物が蔓延る様な場所でないと出来ないそうじゃ。」
「何でそんなに詳しいんですか?」
「奴の部下と思われる奴に教会が自白剤と精神魔法で廃人になるまで、聞き出したそうじゃ。」
「それは100%大丈夫なんですか?」
「それは問題ない。アストライアー様を裏切り、様々な神の加護を失った者にしか、使えない魔法も使ったと聞いておるでの。」
へぇ~そんな魔法もあるのか。
「だけど、それだとまたあの街が狙われるかもしれませんね。」
「そうじゃのぅ。一応警戒レベルを引き上げる様に指示しておくかのぅ。」
「そうして貰えると有難いです。」
「いやいや、儂らの問題じゃ。礼を言うのは此方の方じゃ、シュウト殿。」
「シュウト殿、ところでその街じゃが、どんな特徴があるか教えてもらえぬか?」
「あぁ、そうですよね。地図があるんで、それで説明しますね。」
俺はそう言うとリーグさんから貰った地図を取り出して説明した。
「なるほどのぅ、やはり外交都市リマニじゃったか。リマニの住民に代わって礼を言う。」
「いえいえ、たまたま気付いたんでやっただけですよ。」
「それでもじゃ。」
「・・・分かりました。」
「ところでシュウト殿、もう日も沈んだがこれからどうするのじゃ?」
「一先ずは1度あの街の周辺に行って判断します。まだ海側の方の転生はしてないんで。」
「そうか、ならばリマニの儂の宿泊施設があるが、そこに泊まるか?」
「ありがとうございます。でも何かあった時に変装出来ないんで、近くの森で休みます。」
「変装とは息子が言っていた。使徒仕様のやつかの?」
「そうですね。」
「そうか、では今日はリマニの事は宜しくたのむの。明日の昼頃には儂の特殊部隊を送れるのでのぅ。」
「分かりました。では行ってきます。」
俺はそう言うと邸に戻って転送ゲートで近くの森に移動式家屋を出して、食事をする事にした。すると恵美から声が掛かった。
「ねぇ父ちゃん。」
「ん?どうした?」
「ルークさんはいいの?」
「あっ!忘れてた。」
俺はそう言うと迷宮・初級フィールドに入った。
「やっと来たか、遅せぇ・・・って、もしかして、忘れてたとか言わねぇよな?」
「いやぁ・・・そのぅ・・・すまん!色々あって忘れてた。」
ルークはマジかよって表情で俺を見て聞いてきた。
「色々って何だよ。」
「それは飯の時にでも教えるよ?とりあえず出ないか?」
「チッ!まぁ腹も減ったし、外に出るか。」
ルークがそう言ってくれたので、俺達は迷宮・初級フィールドを出て晩御飯を食べながら今日有った事を説明した。
「マジか、だからこんな所で野営してるのか。」
「あぁ、アイテムボックス改の中だと外の気配は分からないからな。」
「あっ、そうだ。とりあえずは魔法で踏破はしといたぞ。」
「また、何か変わったか?」
「そうだなぁ、とりあえずは風魔法は熟練度は上がったのと新しいのは短剣術が付いたぞ。」
「そうか、解体用のナイフも使ってたのか?」
「いや、防御出来ない攻撃が来た時だけな。」
「そうか、なら次はBランクダンジョンで、何時もの装備を装着して良いから、一日で踏破してくれ。」
「分かった。」
「あっでも、明日はアノスさんの特殊部隊が着くらしいから、明日は引き継ぎしたら、海側の使命に付き合ってくれ。」
「おう、分かった。」
俺達はそう言うと移動式家屋で就寝した。
翌日、昼前に移動式家屋まで特殊部隊の人がきてくれた。
「ルーク様、到着致しました。」
「あぁ、じゃあ俺達は行くから、後は頼んだぞ。」
ルークがそう言ったので俺は移動式家屋をしまって。海側の使命を行っていき、最後の使命場所に着くとそこは海底神殿の様なダンジョンだった。
「このまま、踏破を目指すのか?出てきた魔物からするとAランクダンジョンみたいだぞ?」
「ルークも知らないダンジョンか?」
「あぁ、こんな所に在るなんて聞いた事がねぇな。」
「そうか、なら、とりあえず近くに誰も居ない島があったから、今日はもう止めて、明日の朝からにするか。」
俺達はそう言うとダンジョンを後にして、島で早めに休む事にした。
さてと、後は海側だけか。
そう思ってマップを再確認すると魔物の群れが海辺の大きな街に向かって侵攻していた。
「あれ?コレって拙くないか?とりあえず行くか。」
そう言いながら転送ゲートを用意しようとすると真司から声が掛かった。
「とうちゃん、いくのはいいんだけど、しとしようでいかなくてもいいの?」
「おっ、そうだな。もう少しで面倒くさい事になるとこだったな。ありがとう真司。」
俺はそう言うと真司を撫でて使徒仕様に変更していった。
「ねぇねぇ父ちゃん、どうして変装してるの?」
「ん?あぁ、もし戦闘になった時に父さん達の攻撃は異常らしくて、直ぐに使徒ってバレるらしいからだ。」
「そうなんだ。ルークさんは呼ばなくて良いの?」
「どうするかなぁ・・・今回は止めとくかな。時間もなさそうだし。」
「そうなんだ。ところでコレってめぐみも青龍になった方がいい?」
「そうだな。海での戦闘ってなったら慣れてる恵美の方が良さそうだしな。」
「分かったぁ。」
恵美はそう言うと青龍に戻り、俺達も準備が完了したので、街の近くに転送した。
「拙い!魔物の魔法か、大群での侵攻の所為か、大津波が発生してるぞ!真司は手前側!恵美は奥側!俺が真ん中で、一先ず津波を吹き飛ばすぞ!」
「「うん!」」
俺達は街の人を助ける為に、逃げ惑う人々や祈りを捧げる人々を飛び越えて、大津波を何とかしようと出撃している軍艦らしき大型船に飛び乗った。
俺と真司が飛び乗った船は騒いでいたが、俺はそれを無視して大声を上げた。
「白虎!!!」
「青龍!!!」
「我の合図で放て!!!」
「「ハッ!」」
「いくぞ!!!」
俺がそう言うと真司と恵美は事前の打ち合わせ通りに返事をして、魔力を溜めていたので、俺はそれを確認してチャクラムと三日月小刀に聖仙気を込めて準備をした。
「放て!!!」
ボォッ!ゴォーーーーー!!!
ガオォーーーーー!!!
ギャァオォーーーーー!!!
俺達が放った攻撃は大津波を吹き飛ばし、魔物を3分の1まで減らした。
すると3分の1まで減った魔物の群れは此方に向かって来る事なく、去っていった。
ん?スタンピードじゃないのか?
俺がそう思っていると後ろからただならぬ雰囲気を感じて振り返ると大型船に乗っていた全員が膝を着いて頭を垂れていた。
うわぁ~ある意味壮観だなぁ。
暫く経っても変わらない人達に声を掛けた。
「魔物は去っていったが、暫くは警戒するといい。我は使命があるゆえ、失礼する。」
「「「ハッ!」」」
俺はその状況に居た堪れなくなってしまったので、逃げる様に魔物が逃げていった方向に恵美に飛び乗って向かって行った。
「父ちゃん、凄かったねぇ。父ちゃんの方を見たら父ちゃんが乗ってない船の皆んなも父ちゃんの方を向いておじぎ?けいれい?どっちか分かんないけどしてたよ。」
「ボクもボクも♪」
「この格好でお前達が居たらああなるんだよ。こんなの素顔さらして、出来るか?」
「う~ん。やだなぁ。」
「ボクもやだ。」
「だろ。まぁとりあえず残った魔物がど・・・ん?消えた?」
「あっ!何も感じない。」
「ボクはみずのなかだとわかんないけどそうなの?」
「あぁ、もしかしてこの辺にダンジョンがあるのか?」
「めぐみが、見てこようか?」
「いや、1人で行かすのはなぁ・・・そういえば、水中で呼吸が出来る魔法が使えるんだったよな。」
「使えるよ。」
「俺と真司の2人にも掛けれるのか?」
「大丈夫。やる?」
「あぁ、とりあえずそれで海の中を探索するか。」
俺がそう言うと恵美は俺達を大きな泡で包んだ。
「コレで大丈夫だよ。」
「だが、コレだと俺達は戦えないんじゃないのか?」
「大丈夫。ある程度は戦えるよ。ただこっちから攻撃しに行くのは難しいかな。」
「じゃあコレ自体は呼吸が出来る様になる結界みたいなものか。」
「確か、そうだったと思う。」
「そうか、なら顔だけとかは出来るか?」
「うん。大丈夫、今やるね。」
恵美はそう言うと顔だけに泡を保たせてくれたので、俺達は海中に入った。
その後、暫くは海中で動く練習を真司と2人で行い、ある程度自由に動ける様になってから辺り一面を捜索していった。しかし、魔物の魔の字も見つける事が出来なかったので、一旦、陸地に戻る事にした。
「しかし、何も見つからなかったなぁ。」
「ダンジョンらしき物も無かったよ。」
「ボクもわかんなかった。」
「コレは一寸、嫌な予感がするなぁ。一旦、邸に戻ってアノスさんに相談してみるか。」
俺はそう言うと転送ゲートを開いて邸に戻り、デニムさんにアノスさんに会える様に手配してもらった。すると直ぐに聞きに行ったデニムさんが迎えに来たので、アノスさんがいる部屋に案内された。
「どうしたのじゃ?」
「今日、陸地にある使命を終わらせて、海へ向かったんですけど、途中で魔物の大群がスタンピードの様に港がある大きな街に向かってるのに気付いて、拙いと思って攻撃して、魔物を3分の2位消し飛ばしたら、港街から離れていったので、追いかけたら突然、消えてしまったんです。」
「その様な事が・・・魔物がか?」
「はい。」
「そうか・・・スタンピードだと最後の1体になるまで、戦うものなんじゃがのぅ。その消えた場所の周辺にはダンジョンが在ったのかのぅ?」
「いや、それらしき物は無かったですよ。」
「そうか・・・もしかしたら奴も仲間だったのかのぅ。」
「奴?」
「あぁ、シュウト殿が来た、最初の日に捕まえた奴じゃ。」
「あぁ、あの裏切り者の事ですか?」
「そうじゃ、今日牢に見に行ったら消えてたそうじゃ。」
「それで何の仲間なんですか?」
「殲星会じゃ。」
「どうして、そう思うんですか?」
「殲星会には大群の魔物を自身の身体から出す者が居るそうなのじゃ。」
「身体の中からですか?」
「あぁ、儂も直に見たわけじゃないんじゃが、手配書にそういう者が居ったのじゃ。」
「だけど、誰も居ませんでしたよ。」
「だからじゃよ。そやつは魔物を出し入れしている時のみ、姿を現し、それ以外は姿が消えるそうじゃ。」
「え?それだと街中で現れたら危険じゃないですか!?」
「その心配はない。どうやら奴の能力的に魔物が蔓延る様な場所でないと出来ないそうじゃ。」
「何でそんなに詳しいんですか?」
「奴の部下と思われる奴に教会が自白剤と精神魔法で廃人になるまで、聞き出したそうじゃ。」
「それは100%大丈夫なんですか?」
「それは問題ない。アストライアー様を裏切り、様々な神の加護を失った者にしか、使えない魔法も使ったと聞いておるでの。」
へぇ~そんな魔法もあるのか。
「だけど、それだとまたあの街が狙われるかもしれませんね。」
「そうじゃのぅ。一応警戒レベルを引き上げる様に指示しておくかのぅ。」
「そうして貰えると有難いです。」
「いやいや、儂らの問題じゃ。礼を言うのは此方の方じゃ、シュウト殿。」
「シュウト殿、ところでその街じゃが、どんな特徴があるか教えてもらえぬか?」
「あぁ、そうですよね。地図があるんで、それで説明しますね。」
俺はそう言うとリーグさんから貰った地図を取り出して説明した。
「なるほどのぅ、やはり外交都市リマニじゃったか。リマニの住民に代わって礼を言う。」
「いえいえ、たまたま気付いたんでやっただけですよ。」
「それでもじゃ。」
「・・・分かりました。」
「ところでシュウト殿、もう日も沈んだがこれからどうするのじゃ?」
「一先ずは1度あの街の周辺に行って判断します。まだ海側の方の転生はしてないんで。」
「そうか、ならばリマニの儂の宿泊施設があるが、そこに泊まるか?」
「ありがとうございます。でも何かあった時に変装出来ないんで、近くの森で休みます。」
「変装とは息子が言っていた。使徒仕様のやつかの?」
「そうですね。」
「そうか、では今日はリマニの事は宜しくたのむの。明日の昼頃には儂の特殊部隊を送れるのでのぅ。」
「分かりました。では行ってきます。」
俺はそう言うと邸に戻って転送ゲートで近くの森に移動式家屋を出して、食事をする事にした。すると恵美から声が掛かった。
「ねぇ父ちゃん。」
「ん?どうした?」
「ルークさんはいいの?」
「あっ!忘れてた。」
俺はそう言うと迷宮・初級フィールドに入った。
「やっと来たか、遅せぇ・・・って、もしかして、忘れてたとか言わねぇよな?」
「いやぁ・・・そのぅ・・・すまん!色々あって忘れてた。」
ルークはマジかよって表情で俺を見て聞いてきた。
「色々って何だよ。」
「それは飯の時にでも教えるよ?とりあえず出ないか?」
「チッ!まぁ腹も減ったし、外に出るか。」
ルークがそう言ってくれたので、俺達は迷宮・初級フィールドを出て晩御飯を食べながら今日有った事を説明した。
「マジか、だからこんな所で野営してるのか。」
「あぁ、アイテムボックス改の中だと外の気配は分からないからな。」
「あっ、そうだ。とりあえずは魔法で踏破はしといたぞ。」
「また、何か変わったか?」
「そうだなぁ、とりあえずは風魔法は熟練度は上がったのと新しいのは短剣術が付いたぞ。」
「そうか、解体用のナイフも使ってたのか?」
「いや、防御出来ない攻撃が来た時だけな。」
「そうか、なら次はBランクダンジョンで、何時もの装備を装着して良いから、一日で踏破してくれ。」
「分かった。」
「あっでも、明日はアノスさんの特殊部隊が着くらしいから、明日は引き継ぎしたら、海側の使命に付き合ってくれ。」
「おう、分かった。」
俺達はそう言うと移動式家屋で就寝した。
翌日、昼前に移動式家屋まで特殊部隊の人がきてくれた。
「ルーク様、到着致しました。」
「あぁ、じゃあ俺達は行くから、後は頼んだぞ。」
ルークがそう言ったので俺は移動式家屋をしまって。海側の使命を行っていき、最後の使命場所に着くとそこは海底神殿の様なダンジョンだった。
「このまま、踏破を目指すのか?出てきた魔物からするとAランクダンジョンみたいだぞ?」
「ルークも知らないダンジョンか?」
「あぁ、こんな所に在るなんて聞いた事がねぇな。」
「そうか、なら、とりあえず近くに誰も居ない島があったから、今日はもう止めて、明日の朝からにするか。」
俺達はそう言うとダンジョンを後にして、島で早めに休む事にした。
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