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第111話 [海底神殿Part2]
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5階層のボスは此処に入るまでに居たシーサーペントの大きいサイズだったので、俺と子供達で、押さえ付けて、ルークに2本の槍で魔槍が出来る様にする練習台になってもらった。
「クソッ何で出来ねぇんだよ!」
ルークは試行錯誤しながらやってたが、上手く行かずイライラし始めていたので、声を掛けた。
「なぁ、俺の感覚なんだけどさぁ。さっきから槍を離しては掴んでとかしてるけど、魔槍をするのには、槍を掴んだ状態の方がいい気がするんだけどどうなんだ?」
「そうだよ!そうしないと発動しないんだよ!」
「じゃあ何で離してるんだ?」
「お前が固定観念を捨てろって言ったんだろ!」
「いやいや、確実に発動しない方法を急にしても出来ないだろ。」
「じゃあどうすんだよ!」
「キレるなよ。だから発想の転換なんだってイメージだよ、イメージ。片方の手でやってるイメージを片手で先ずはやってみろよ。いきなり両手でやろうとしてもやった事が無いんだから難しいだろ。先ずは1本持って片手は使わずにやってみろよ。」
俺に言われて冷静になったのか、ルークは1本を片付けて、右手の槍に集中する事、10分程経った頃、ルークの持っていた槍の穂の部分に火が着いた。
「おっ!出来た!出来たぞシュウト!」
「あぁ、見てたからな。じゃあ逆の手でやってみようか。」
「お、おう。何か冷たくないか?」
「そりゃまだ途中だからな。」
「チッ。はいはい、やりますよ。」
ルークは左手でやり始め、右手でやった時にコツを掴んでいたのか、直ぐに出来たが、いざ両手でとなると難航していた。
「片方なら出来るのになぁ。」
「何か忘れてないか?」
「・・・何だよ。」
「じゃあ、ヒントだ。スキルだスキル。」
「あっ!並列思考か!」
ルークはそう言うと2本の槍で魔槍を発動した。
「出来た!出来たぞシュウト!」
「おぉやったなぁ。・・・ところで感慨にふけるのは置いといて、早く倒してくれないか?街に戻って武器を用意する時間が無くなるんだが。」
「わ~ってるよ!うりゃ!」
ルークはそう言うとシーサーペントをバツの字に切断した。
「ふぅ~疲れた。」
「ボクもつかれたぁ~。」
「だな、殺さずに押さえとくのは気を使うからな。良くやったぞ2人共。」
俺がそう言うと子供達は嬉しそうにはしゃいでいた。それを見てルークも物干し気な顔で俺の方を見てきた。
「お前ももう一寸早かったら褒めてやれるんだけどな。」
「なっ、ほ、褒められたいなんて思ってねぇよ!」
「まぁそうだよな。大の大人が褒められたいって思うわけねぇよな。」
「そ、そりゃそうだろぅ・・・。」
「まぁルークも良くやったよ。まさか1時間で出来るとは思って無かったからな。」
俺がそう言うとルークは一瞬嬉しそうな顔をしたが、照れてるのかそっぽを向いてしまったが、向いた先が子供達だった所為で、子供達に揶揄れていた。
「お前達、もう止めとけ。時間がないから行くぞ!」
「「は~い。」」
「ルークは10階層まで、同じ様に行くけど、魔物の止めを刺す時は魔槍で攻撃な。」
俺がそう言うと眉をひくつかせてながら頷いた。
俺達は5階層までと同様に進みルークは魔力を枯渇してはマジックポーションで無理やり回復しながら同じ様に倒していき、ルークは枯渇している時以外は魔槍を最大出力で出し続け、少しずつ発動時間を延ばし、最初は安定しなかった魔槍の出力も8階層まで来る頃には安定し、澱み無く最大出力を出し続けれていた。
10階層に着く少し前辺りからルークの顔色が悪くなってきていた為、ボス部屋の前室で休憩を取る事にした。
「ルーク、大丈夫か?」
「シ、シュウト、悪いが頼みがある。」
「何だ?」
「移動式家屋を出してくれ、立て続けにポーションを飲んでた所為で、は、腹が。」
俺はそう言われて、ハッ!とし、移動式家屋を出してやった。すると出すや否やルークは移動式家屋に駆け込んで行った。暫くするとスッキリとした顔でルークが出てきた。
「悪い悪い。トイレ休憩は挟めばよかったな。忘れてたわ。」
「おう。ギリギリ間に合ったから大丈夫だ。」
「そうか、なら良かった。で、どうなんだ?」
「ん?あぁ、また新しいスキルを手に入れたぞ。」
「早いな。」
「まぁ戦いに関するものなら加護が働くからな。」
「で、どんなスキルだ?」
「魔纏っていうスキルだ。」
「マテン?」
「具体的には何て説明すればいいか、分からねぇけど、とりあえず魔槍みたいに身体や武器、防具に魔法を纏わせるって感じか。」
「あぁそれで魔纏か。ならどんな状態でも対処しやすくなりそうだな。」
「あぁ、レベルも130まで上がったし、双
槍術もレベル5まで上がったからな。」
「そういやぁ、武術系スキルの最大レベルって幾つなんだ?」
「分からねぇ、最大があるかどうかもな。だが、10まで上げれば達人って言われるな。」
「へぇ~。」
「そういえば、此処って何の神殿なんだろうな。」
「そうだなぁ。雰囲気と場所からすると海神の1柱って気がするけど、雰囲気が悪いんだよなぁ。」
「確かにダンジョン内だからっていうのでは説明出来ねぇ、気持ち悪さがあるよなぁ。」
「やっぱり海の底だからか?」
「いや、でも神殿がこんなに気持ちわりぃかぁ?」
「だよなぁ。どっちかっていうと悪神や邪神を祀ってたって言ってもらった方が納得出来るよな。」
俺がそう言った瞬間。
《ピコン♪》
何だと思いながらステータスを開けるとラビリス様からだった。
『ピンポーン♪正解だよ。そこは邪神が祀られてた場所だよ。バカな奴に使われない様にダンジョンにして神殿としては使えない状態にしたんだ。』
「なるほど、それなら納得出来ますね。」
《ピコン♪》
『そうだ、ボクの為に組織まで作ってくれてありがとう。感謝を込めて、魂の繋がりが有る子、要は従魔の子もアイテムボックス改に自由に出入り出来る様にしておいたからね。』
「あ、ありがとうございます。」
《ピコン♪》
『後、隣の子が長になるみたいだし、頑張ってるから加護を与えておいたからねぇ。じゃあまたね。』
「ありがとうございます。頑張ります。」
俺が話し終わって暫くするとルークから声が掛かった。
「も、もういいか?」
「ん?何がだ?」
「また神様と話してたんだろ?」
「あぁ終わったぞ。」
俺がそう言うとルークはホッとしていた。
「何か有ったのか?」
「いや、ラビリス様からこの場所の事を教えてもらったんだ。」
「何て言ってらしたんだ?」
「やっぱり予想通り、邪神が祀られてたんだって、それでまた使えない様にダンジョンにしたんだって。」
「なるほどなぁ。」
「後、組織を作ろうとしてるからありがとうって、加護のバージョンアップもしてくれて、子供達も自由に出入り出来る様になった。」
俺がそう言うと子供達は余程嬉しかったのか、姿が消えたり現したりを繰り返していた。
「こら!遊ばない!」
「「は~い。」」
「あぁそうそう、ルークお前にも長として頑張ろうとしてるからって加護を与えたって言ってたぞ。見てみろよ。」
「え!?・・・えぇぇぇぇぇ!!?」
俺がそう言うとルークは目が飛び出でるんじゃないかと思える程、ビックリして固まっていたので、俺は恵美を嗾けた。
「イテッ・・・あれ?さっきよりは痛くない?」
「イテッ!いやいや、痛いのは痛いからねメグミちゃん。」
尚も蹴り続ける恵美にルークは止める様に言った。
ふむふむ、もう少しかな。
俺はそう思いつつ、恵美を止めて再度ルークに聞いてみた。
「ルーク、それより加護の効果はどうなんだ?」
「それよりって・・・まぁいいや。」
ルークはそう言いながらステータスを見た。
「え!?えぇぇぇ!!?」
「どうしたんだよ。恵美を嗾けるぞ。」
「いやいや、それは止めような。」
俺がそう言うとルークは必死に止める様な仕草をしながら話し始めた。
「加護の効果でユニークスキル・迷宮移動っていうのが貰えた。」
「ダンジョンからダンジョンに移動出来るとかか?」
「いや、シュウトの転送みたいな事は出来ねぇけど、その時に俺が居るダンジョンなら俺が行った事がある階層なら自由に移動出来るみたいだ。俺だけじゃなくて連れてる人も一緒にな。」
「おぉ、良いの貰ったじゃないか。」
「あぁ、俺が驚くのも無理はねぇだろ。」
「そうだな。自由って事は途中や最下層にある魔法陣に乗らなくても良いって事だもんな。」
「あぁ、やばくなったら何時でも出口付近に出られるって事だもんな。」
俺は少し考え、ルークに話し掛けた。
「って事は俺の迷宮でも使えるのか?」
「分からねぇけど多分行けるんじゃないか?今鍛えてる俺や俺が鍛える奴をペナルティー無しで助けられるからより効率化が出来そうだもんな。」
「そうだな。帰って武器を揃えたら完全踏破した初級で試してみるか。」
「おう。じゃあ中に入りますか。」
「おっ、体調は戻ったみたいだな。じゃあ10階層のボスはお前1人で倒せな。俺達は見てるから。」
「お、おう・・・。ヨシ!やりますか!」
ルークが決意を固めたので、ボス部屋に入ると5階層と同様のシーサーペントが2体居た。
ルークはボス達を見てニヤリと笑みを零すとボス達に突っ込んでいき、槍1本に対してボス1体って感じて一槍、一槍繰り出して30分程で倒してしまった。
「いい練習相手だったか?」
「まぁ物足りねぇけどな。」
「そうか、じゃあ戻るか。」
「なぁシュウト、俺がスキルを使ってもいいか?」
「いいぞ。」
ルークがそう言ってきた事に成長したかは分からないが新しい能力を楽しむ姿勢に微笑ましい気持ちを持ちながら承諾した。
ルークは承諾を得ると直ぐに魔法陣を出して1階層の入口まで戻ってきた。
「ヨシ!一旦、様子を見るのにリマニの近くの海崖に行くか。」
俺は海崖に着くと直ぐにマップとイーグルアイで街の様子を伺った。
「ヨシ!問題ないな。じゃあ次はブリステンでルークの足りない武器を調達しますか。」
俺がそう言うとルークが待ったを掛けた。
「すまねぇが武器なんだが王都に行く事は出来ねぇか?」
「あぁ、王都の方が良い武器が有りそうだもんな。」
「いや、違うんだ。」
「ん?」
「俺さぁ、武器や防具を集めるのが趣味でよぅ、使えるなら使ってみたいコレクションがいっぱい有るんだよ。」
「おぉ、それなら節約にもなるし、良いぞ。」
「ありがてえ。」
そういう事で1度王都に戻る事に決まり、転送ゲートを開いて離れに到着した。
「クソッ何で出来ねぇんだよ!」
ルークは試行錯誤しながらやってたが、上手く行かずイライラし始めていたので、声を掛けた。
「なぁ、俺の感覚なんだけどさぁ。さっきから槍を離しては掴んでとかしてるけど、魔槍をするのには、槍を掴んだ状態の方がいい気がするんだけどどうなんだ?」
「そうだよ!そうしないと発動しないんだよ!」
「じゃあ何で離してるんだ?」
「お前が固定観念を捨てろって言ったんだろ!」
「いやいや、確実に発動しない方法を急にしても出来ないだろ。」
「じゃあどうすんだよ!」
「キレるなよ。だから発想の転換なんだってイメージだよ、イメージ。片方の手でやってるイメージを片手で先ずはやってみろよ。いきなり両手でやろうとしてもやった事が無いんだから難しいだろ。先ずは1本持って片手は使わずにやってみろよ。」
俺に言われて冷静になったのか、ルークは1本を片付けて、右手の槍に集中する事、10分程経った頃、ルークの持っていた槍の穂の部分に火が着いた。
「おっ!出来た!出来たぞシュウト!」
「あぁ、見てたからな。じゃあ逆の手でやってみようか。」
「お、おう。何か冷たくないか?」
「そりゃまだ途中だからな。」
「チッ。はいはい、やりますよ。」
ルークは左手でやり始め、右手でやった時にコツを掴んでいたのか、直ぐに出来たが、いざ両手でとなると難航していた。
「片方なら出来るのになぁ。」
「何か忘れてないか?」
「・・・何だよ。」
「じゃあ、ヒントだ。スキルだスキル。」
「あっ!並列思考か!」
ルークはそう言うと2本の槍で魔槍を発動した。
「出来た!出来たぞシュウト!」
「おぉやったなぁ。・・・ところで感慨にふけるのは置いといて、早く倒してくれないか?街に戻って武器を用意する時間が無くなるんだが。」
「わ~ってるよ!うりゃ!」
ルークはそう言うとシーサーペントをバツの字に切断した。
「ふぅ~疲れた。」
「ボクもつかれたぁ~。」
「だな、殺さずに押さえとくのは気を使うからな。良くやったぞ2人共。」
俺がそう言うと子供達は嬉しそうにはしゃいでいた。それを見てルークも物干し気な顔で俺の方を見てきた。
「お前ももう一寸早かったら褒めてやれるんだけどな。」
「なっ、ほ、褒められたいなんて思ってねぇよ!」
「まぁそうだよな。大の大人が褒められたいって思うわけねぇよな。」
「そ、そりゃそうだろぅ・・・。」
「まぁルークも良くやったよ。まさか1時間で出来るとは思って無かったからな。」
俺がそう言うとルークは一瞬嬉しそうな顔をしたが、照れてるのかそっぽを向いてしまったが、向いた先が子供達だった所為で、子供達に揶揄れていた。
「お前達、もう止めとけ。時間がないから行くぞ!」
「「は~い。」」
「ルークは10階層まで、同じ様に行くけど、魔物の止めを刺す時は魔槍で攻撃な。」
俺がそう言うと眉をひくつかせてながら頷いた。
俺達は5階層までと同様に進みルークは魔力を枯渇してはマジックポーションで無理やり回復しながら同じ様に倒していき、ルークは枯渇している時以外は魔槍を最大出力で出し続け、少しずつ発動時間を延ばし、最初は安定しなかった魔槍の出力も8階層まで来る頃には安定し、澱み無く最大出力を出し続けれていた。
10階層に着く少し前辺りからルークの顔色が悪くなってきていた為、ボス部屋の前室で休憩を取る事にした。
「ルーク、大丈夫か?」
「シ、シュウト、悪いが頼みがある。」
「何だ?」
「移動式家屋を出してくれ、立て続けにポーションを飲んでた所為で、は、腹が。」
俺はそう言われて、ハッ!とし、移動式家屋を出してやった。すると出すや否やルークは移動式家屋に駆け込んで行った。暫くするとスッキリとした顔でルークが出てきた。
「悪い悪い。トイレ休憩は挟めばよかったな。忘れてたわ。」
「おう。ギリギリ間に合ったから大丈夫だ。」
「そうか、なら良かった。で、どうなんだ?」
「ん?あぁ、また新しいスキルを手に入れたぞ。」
「早いな。」
「まぁ戦いに関するものなら加護が働くからな。」
「で、どんなスキルだ?」
「魔纏っていうスキルだ。」
「マテン?」
「具体的には何て説明すればいいか、分からねぇけど、とりあえず魔槍みたいに身体や武器、防具に魔法を纏わせるって感じか。」
「あぁそれで魔纏か。ならどんな状態でも対処しやすくなりそうだな。」
「あぁ、レベルも130まで上がったし、双
槍術もレベル5まで上がったからな。」
「そういやぁ、武術系スキルの最大レベルって幾つなんだ?」
「分からねぇ、最大があるかどうかもな。だが、10まで上げれば達人って言われるな。」
「へぇ~。」
「そういえば、此処って何の神殿なんだろうな。」
「そうだなぁ。雰囲気と場所からすると海神の1柱って気がするけど、雰囲気が悪いんだよなぁ。」
「確かにダンジョン内だからっていうのでは説明出来ねぇ、気持ち悪さがあるよなぁ。」
「やっぱり海の底だからか?」
「いや、でも神殿がこんなに気持ちわりぃかぁ?」
「だよなぁ。どっちかっていうと悪神や邪神を祀ってたって言ってもらった方が納得出来るよな。」
俺がそう言った瞬間。
《ピコン♪》
何だと思いながらステータスを開けるとラビリス様からだった。
『ピンポーン♪正解だよ。そこは邪神が祀られてた場所だよ。バカな奴に使われない様にダンジョンにして神殿としては使えない状態にしたんだ。』
「なるほど、それなら納得出来ますね。」
《ピコン♪》
『そうだ、ボクの為に組織まで作ってくれてありがとう。感謝を込めて、魂の繋がりが有る子、要は従魔の子もアイテムボックス改に自由に出入り出来る様にしておいたからね。』
「あ、ありがとうございます。」
《ピコン♪》
『後、隣の子が長になるみたいだし、頑張ってるから加護を与えておいたからねぇ。じゃあまたね。』
「ありがとうございます。頑張ります。」
俺が話し終わって暫くするとルークから声が掛かった。
「も、もういいか?」
「ん?何がだ?」
「また神様と話してたんだろ?」
「あぁ終わったぞ。」
俺がそう言うとルークはホッとしていた。
「何か有ったのか?」
「いや、ラビリス様からこの場所の事を教えてもらったんだ。」
「何て言ってらしたんだ?」
「やっぱり予想通り、邪神が祀られてたんだって、それでまた使えない様にダンジョンにしたんだって。」
「なるほどなぁ。」
「後、組織を作ろうとしてるからありがとうって、加護のバージョンアップもしてくれて、子供達も自由に出入り出来る様になった。」
俺がそう言うと子供達は余程嬉しかったのか、姿が消えたり現したりを繰り返していた。
「こら!遊ばない!」
「「は~い。」」
「あぁそうそう、ルークお前にも長として頑張ろうとしてるからって加護を与えたって言ってたぞ。見てみろよ。」
「え!?・・・えぇぇぇぇぇ!!?」
俺がそう言うとルークは目が飛び出でるんじゃないかと思える程、ビックリして固まっていたので、俺は恵美を嗾けた。
「イテッ・・・あれ?さっきよりは痛くない?」
「イテッ!いやいや、痛いのは痛いからねメグミちゃん。」
尚も蹴り続ける恵美にルークは止める様に言った。
ふむふむ、もう少しかな。
俺はそう思いつつ、恵美を止めて再度ルークに聞いてみた。
「ルーク、それより加護の効果はどうなんだ?」
「それよりって・・・まぁいいや。」
ルークはそう言いながらステータスを見た。
「え!?えぇぇぇ!!?」
「どうしたんだよ。恵美を嗾けるぞ。」
「いやいや、それは止めような。」
俺がそう言うとルークは必死に止める様な仕草をしながら話し始めた。
「加護の効果でユニークスキル・迷宮移動っていうのが貰えた。」
「ダンジョンからダンジョンに移動出来るとかか?」
「いや、シュウトの転送みたいな事は出来ねぇけど、その時に俺が居るダンジョンなら俺が行った事がある階層なら自由に移動出来るみたいだ。俺だけじゃなくて連れてる人も一緒にな。」
「おぉ、良いの貰ったじゃないか。」
「あぁ、俺が驚くのも無理はねぇだろ。」
「そうだな。自由って事は途中や最下層にある魔法陣に乗らなくても良いって事だもんな。」
「あぁ、やばくなったら何時でも出口付近に出られるって事だもんな。」
俺は少し考え、ルークに話し掛けた。
「って事は俺の迷宮でも使えるのか?」
「分からねぇけど多分行けるんじゃないか?今鍛えてる俺や俺が鍛える奴をペナルティー無しで助けられるからより効率化が出来そうだもんな。」
「そうだな。帰って武器を揃えたら完全踏破した初級で試してみるか。」
「おう。じゃあ中に入りますか。」
「おっ、体調は戻ったみたいだな。じゃあ10階層のボスはお前1人で倒せな。俺達は見てるから。」
「お、おう・・・。ヨシ!やりますか!」
ルークが決意を固めたので、ボス部屋に入ると5階層と同様のシーサーペントが2体居た。
ルークはボス達を見てニヤリと笑みを零すとボス達に突っ込んでいき、槍1本に対してボス1体って感じて一槍、一槍繰り出して30分程で倒してしまった。
「いい練習相手だったか?」
「まぁ物足りねぇけどな。」
「そうか、じゃあ戻るか。」
「なぁシュウト、俺がスキルを使ってもいいか?」
「いいぞ。」
ルークがそう言ってきた事に成長したかは分からないが新しい能力を楽しむ姿勢に微笑ましい気持ちを持ちながら承諾した。
ルークは承諾を得ると直ぐに魔法陣を出して1階層の入口まで戻ってきた。
「ヨシ!一旦、様子を見るのにリマニの近くの海崖に行くか。」
俺は海崖に着くと直ぐにマップとイーグルアイで街の様子を伺った。
「ヨシ!問題ないな。じゃあ次はブリステンでルークの足りない武器を調達しますか。」
俺がそう言うとルークが待ったを掛けた。
「すまねぇが武器なんだが王都に行く事は出来ねぇか?」
「あぁ、王都の方が良い武器が有りそうだもんな。」
「いや、違うんだ。」
「ん?」
「俺さぁ、武器や防具を集めるのが趣味でよぅ、使えるなら使ってみたいコレクションがいっぱい有るんだよ。」
「おぉ、それなら節約にもなるし、良いぞ。」
「ありがてえ。」
そういう事で1度王都に戻る事に決まり、転送ゲートを開いて離れに到着した。
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