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第136話 [ボタンちゃんの気持ち]
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戻ってきた俺に気付いたルークが声を掛けてきた。
「おっ、シュウト何か有ったのか?」
「いや、食事をしに来ただけだ。」
「もうそんな時間か。ってか、お前寝なくて良いのか?昨日からずっと寝てないだろ。」
「まぁ、3日位なら寝なくても大丈夫だからなぁ。」
「シュウト様、やはり寝てらっしゃらなかったのですね。コレから大事な作業ですので、食後、1度しっかり寝て下さい。」
ガシュウさんから凄い迫力でそう言われたので俺は素直に食事を取って寝る事にした。すると余程疲れていたのか、お風呂に入って布団に入ると一瞬で眠りについた。
目覚めて横を見ると子供達も寝ていたので、頭を撫でると2人共直ぐに目を覚まし、抱き着いてきた。
「お、おぉ、どうした?」
「やっとおきたぁ。」
「ずっと寝てたんだよ。」
「ん?どの位寝てたんだ?」
「いちにちくらいだよ。」
「え!?そんなに寝てたのか!?」
「そうだよ。心配したんだよ。」
「そうか、悪かったな。」
俺はそう言いながら再度子供達の頭を撫でて、待たせているであろうガシュウさんが気になったので、着替えて外に出た。
「おはようございます。」
「おはようございますシュウト様。」
「申し訳ありません。仮眠のつもりがかなり長い時間眠ってしまった様で。」
「いえいえ、他者を大切にする事は大変素晴らしいですが、シュウト様は使徒であり、迷える魂を救えるのはシュウト様ただお一人という事をお忘れなく。」
真剣な表情でガシュウさんにそう言われ、自分の不甲斐なさに反省をし、頭を下げた。すると子供達は俺の事を気にする素振りも見せずに何処かへ走って行った。
「はい。気を付けます。あっ、サスケの事を報告しにいかないと!」
「それでしたら問題ありません。もう話は通しておきました。」
「え?・・・色々、すいませんというか、ありがとうございます。」
「いえいえ、お気になさらずに。」
ガシュウさんが微笑みながら言われたので、感謝しながらも気になった事を聞いてみた。
「けど、本当に良かったんですかねぇ?」
「ツバキさんの事ですか?」
「はい。」
「それならば問題ありません。彼女の生立ちの事でアノス様は逆に涙を浮かべ、同情されており、これ以上罪には問えぬ。逆に押し付ける形になって申し訳ないと仰っていましたので。」
「それなら良かったです。リーグさんも問題なかったですか?」
「はい。リーグは捕らえるどころか、自分で面倒を見ると言って、アノス様に止められておりました。」
「ハハハ、良い方ですね。」
「はい。心根の良い王で王国は幸せでしょうね。」
「そうですね。じゃあ心配事も無くなりましたし、食事の後にでも種を発芽させに行きますか。」
「そうして頂けると有難いです。」
そう言うとガシュウさんは移動式家屋とは別の方向に歩き始めた。
「あれ?食事されないんですか?」
「いえ、此方に御用意してありますのでどうぞ此方に。」
「あっ、そうなんですね。ありがとうございます。」
俺はそう言うとガシュウさんの後を着いていくとルークと修行した場所で皆んなで準備をしていた。
「おはようシュウト。」
「おっ、シュウト目が覚めたか。」
「拙者共の為にそこまで疲労して下さった事、感謝致す。」
俺が着くとルークとレイはそう言い、サスケがそう言うとツバキと共に俺に頭を下げていた。
「ルーク、レイ待たせたな。おはよう。サスケ達は頭を上げて、気にする事は無い、俺がやりたくてした事だしな。後、ボタンちゃんは何処に居るんだ?」
「ボタンは今しがたシンジ殿とメグミ嬢と共に朝食前に修行をしてるでござる。」
「修行?」
「そうでござる。拙者達がシュウトの手伝いでダンジョンに潜るのに自分もと言って鍛えるらしいでござるよ。」
「はぁ?そんな事する必要は無いぞ?」
「拙者達もそう言ったでござるがボタンは聞かないでござるよ。なぁ、ツバキ。」
サスケがそう言うとツバキは首を振りながら答えた。
「父上、やはり気付いては無かったのですね。」
「ん?何をじゃ?」
「ボタンはシンジ君の事が好きなのですよ。だから少しでも一緒に居る為に強くなろうとしてるんです。それに祝福もされて、今まで私に守って貰っていた弱い自分じゃ嫌なんですよ。」
「なっ!シンジ殿は聖獣様だぞ。」
「今は憧れに近いとは思いますけど、実際、我々獣人が生まれた伝承というか物語が好きな子だったんで、自分に重ねているのかもしれないわ。」
「物語?」
「はい。我々獣人は聖獣様と人が恋をして結ばれた事で生まれた種族という伝承とそれを元に作った物語があるのです。」
「なるほどなぁ。しかしそれは事実なのか?」
「分かりません。ただ獣人と人の間でも子供は産まれるので可能性はあるかと。」
「なるほどなぁ。」
「なるほどなぁではござらんよ!聖獣様とは身分が違い過ぎるでござるよ!」
「良いんじゃないか?それにこれからどうなるかは分からないけど、本人達がそうしたいなら俺は否定するつもりはないぞ?それとも真司じゃ駄目か?」
「そ、そんな事はないでござるよ!シンジ殿なら何処に嫁ぐよりも素晴らしいでござる!」
「なら、良いんじゃないか。今は見守ってやろう。」
「・・・分かったでござる。」
「まぁ、そうなると親としても姉としても負けてられないな。」
「そうでござるなぁ・・・って何か嫌な予感がするでござるが・・・。」
サスケは俺の笑顔を見ながらそう言うとツバキはサスケに抱き着いて震えていた。
「あぁ・・・シュウトに目を付けられたなぁ。」
「ル、ルーク、どういう事でござるか?」
「俺と一緒で内弟子になるって事だよ。」
「内弟子でござるか?これでもSランク冒険者でござるよ?」
「じゃあAランクの俺と勝負してみるか?」
「前もしたでござるが、勝負にならないでござるよ。」
「そうかな。確かに以前のままならそうだろうけど、これでもシュウトの弟子になった身だぜ。以前とは違うってのを見せてやるよ。」
「勝負するのは良いでござるが、ルークは気の攻撃に耐えられないでござろ?」
「いや、シュウトの修行で耐えれる様になったぜ。まぁそのお陰でこんなにも痩せこけちまったけどな。」
ルークがそう言うと顔を青くして2人が俺の方を見た。
「いやいや、普通は2週間以上掛けて修得させる予定だったモノを1日で修得させるには死ぬ覚悟でやらないと無理だし、それを選んだのはルークだぞ。」
俺がそう言うと今度は信じられないといった顔でルークの方を見た。
「そりゃ、後2週間で攻略組が始動するんだ。トップの俺が生半可な気持ちでやる訳にはいかねぇだろ。」
そう言われた2人は納得した様な顔をしていた。
「そういえば、ルークが言ってた闘気術の使い手ってサスケの事か?」
「そっ。サスケさんが教えるのが下手くそな人だ。」
「下手くそとは失礼でござるな!」
「いや、父上は下手です。娘の私ですら半分も理解出来ませんから。」
「なっ・・・。」
ツバキにそう言われて絶句してサスケは落ち込んでいた。
「まぁとりあえず、時間もある事だから俺が種の件が終わったら戻って来るから2人の今の実力も見たいし、勝負は待ってくれないか?」
「分かった。」
「承知したでござる。」
「ツバキの実力も見たいから準備だけはしといてくれな。」
「分かったわ。」
「さて、皆んなで朝飯を食べるか。真司!恵美!戻ってきなさい!」
俺がそう言うと森の奥からドロドロに汚れた3人が戻ってきた。
「お前達、修行は良いけど今から食事って分かってるか?・・・クリーン!」
俺が余りにも汚くなっていた3人にクリーンを掛けるとガシュウさんから声を掛けられた。
「シュウト様、分かってらっしゃるとは思いますが、外の世界ではクリーンは控えて下さいね。我々が隠してるのが馬鹿らしくなりますので。」
「あぁ、すいません。外では気を付けます。」
「分かってらっしゃるのなら問題ありません。もし、汚れが気になるのであれば、クリーンでは無く、光の精霊のフォースにお頼み下さい。」
「えっ、でもそんな事で精霊の力を使う方が目立ちませんか?それにフォースに悪い気がして。」
「姿が見えなければ問題ありませんし、精霊はどんな事でも仕事をする事が修行になりますし、シュウト様のお役に立てるなら喜んですると思いますよ。」
「そういうものですか。・・・フォース居るか?」
「な~に~?」
「悪いが一寸聞いて良いか?」
「いいよ~。」
「俺が外でクリーンを掛けると問題になるから代わりにクリーンを掛けてくれるか?」
「クリーンは出来ないけど綺麗にするならいいよ~。」
「分かった外だと頻繁に頼む事も有るだろうけど頼むな。」
「は~い。」
俺は話を終えると俺は子供達に魔力を与え、朝食を終えると平原/湖フィールドに移動して前回の続きを行う事にした。
「じゃあガシュウさん、種を植える場所はどの辺りが良いか教えて頂いても良いですか?」
「湖の側に植えて頂ければ良いのですが、ただそれは発芽した後でお願い致します。」
「発芽した後というとそれまではどうするんですか?」
「全体が聖水と成った湖に浸けた状態で魔力を限界まで込めて下さい。それを7日間毎日行って貰いたいのです。」
「分かりました。」
俺はそう言うとガシュウさんに言われた通りに水に浸けて魔力を込めて行った。すると種は周りの水と魔力を吸収する様に少しずつ大きくなり、ビー玉サイズまで大きくなるとそこで吸収が止まった。
「止まりましたね。この後はどうするんですか?」
「1度、水から出して植える予定の場所に埋めておいて下さい。」
「え?発芽してから植えるんじゃないんですか?」
「その通りです。植える予定の土に慣れて貰う必要があるそうです。」
「なるほど、分かりました。では、何方に?」
「そうですねぇ、この辺りで良いと思われます。」
ガシュウさんはそう言うと湖から5m程離れた場所を指した。
「そんなに離れて良いんですか?」
「はい。その様に聞いてますので問題ありません。」
俺は言われた通りに種を埋め、ルーク達の元へ戻った。
「ガシュウさんはこれからどうされますか?」
「シュウト様には申し訳ありませんが発芽までは時間が掛かると思いますので1度此処を離れて外の様子を伺ってまいります。」
「分かりました。もし、7日経つ前に発芽しそうになったらどう連絡を取れば良いですか?」
「それは精霊が教えてくれますので、その際はあの部屋に来て頂ければ、私が向かいます。」
「分かりました。その時は宜しくお願いします。」
俺はそう言うと門を開いてガシュウさんを送り届けた。
「さて、待たせたな。場所を変えて模擬戦をするか。」
俺はそう言うと3人を連れて荒野/渓谷フィールドに移動した。
「おっ、シュウト何か有ったのか?」
「いや、食事をしに来ただけだ。」
「もうそんな時間か。ってか、お前寝なくて良いのか?昨日からずっと寝てないだろ。」
「まぁ、3日位なら寝なくても大丈夫だからなぁ。」
「シュウト様、やはり寝てらっしゃらなかったのですね。コレから大事な作業ですので、食後、1度しっかり寝て下さい。」
ガシュウさんから凄い迫力でそう言われたので俺は素直に食事を取って寝る事にした。すると余程疲れていたのか、お風呂に入って布団に入ると一瞬で眠りについた。
目覚めて横を見ると子供達も寝ていたので、頭を撫でると2人共直ぐに目を覚まし、抱き着いてきた。
「お、おぉ、どうした?」
「やっとおきたぁ。」
「ずっと寝てたんだよ。」
「ん?どの位寝てたんだ?」
「いちにちくらいだよ。」
「え!?そんなに寝てたのか!?」
「そうだよ。心配したんだよ。」
「そうか、悪かったな。」
俺はそう言いながら再度子供達の頭を撫でて、待たせているであろうガシュウさんが気になったので、着替えて外に出た。
「おはようございます。」
「おはようございますシュウト様。」
「申し訳ありません。仮眠のつもりがかなり長い時間眠ってしまった様で。」
「いえいえ、他者を大切にする事は大変素晴らしいですが、シュウト様は使徒であり、迷える魂を救えるのはシュウト様ただお一人という事をお忘れなく。」
真剣な表情でガシュウさんにそう言われ、自分の不甲斐なさに反省をし、頭を下げた。すると子供達は俺の事を気にする素振りも見せずに何処かへ走って行った。
「はい。気を付けます。あっ、サスケの事を報告しにいかないと!」
「それでしたら問題ありません。もう話は通しておきました。」
「え?・・・色々、すいませんというか、ありがとうございます。」
「いえいえ、お気になさらずに。」
ガシュウさんが微笑みながら言われたので、感謝しながらも気になった事を聞いてみた。
「けど、本当に良かったんですかねぇ?」
「ツバキさんの事ですか?」
「はい。」
「それならば問題ありません。彼女の生立ちの事でアノス様は逆に涙を浮かべ、同情されており、これ以上罪には問えぬ。逆に押し付ける形になって申し訳ないと仰っていましたので。」
「それなら良かったです。リーグさんも問題なかったですか?」
「はい。リーグは捕らえるどころか、自分で面倒を見ると言って、アノス様に止められておりました。」
「ハハハ、良い方ですね。」
「はい。心根の良い王で王国は幸せでしょうね。」
「そうですね。じゃあ心配事も無くなりましたし、食事の後にでも種を発芽させに行きますか。」
「そうして頂けると有難いです。」
そう言うとガシュウさんは移動式家屋とは別の方向に歩き始めた。
「あれ?食事されないんですか?」
「いえ、此方に御用意してありますのでどうぞ此方に。」
「あっ、そうなんですね。ありがとうございます。」
俺はそう言うとガシュウさんの後を着いていくとルークと修行した場所で皆んなで準備をしていた。
「おはようシュウト。」
「おっ、シュウト目が覚めたか。」
「拙者共の為にそこまで疲労して下さった事、感謝致す。」
俺が着くとルークとレイはそう言い、サスケがそう言うとツバキと共に俺に頭を下げていた。
「ルーク、レイ待たせたな。おはよう。サスケ達は頭を上げて、気にする事は無い、俺がやりたくてした事だしな。後、ボタンちゃんは何処に居るんだ?」
「ボタンは今しがたシンジ殿とメグミ嬢と共に朝食前に修行をしてるでござる。」
「修行?」
「そうでござる。拙者達がシュウトの手伝いでダンジョンに潜るのに自分もと言って鍛えるらしいでござるよ。」
「はぁ?そんな事する必要は無いぞ?」
「拙者達もそう言ったでござるがボタンは聞かないでござるよ。なぁ、ツバキ。」
サスケがそう言うとツバキは首を振りながら答えた。
「父上、やはり気付いては無かったのですね。」
「ん?何をじゃ?」
「ボタンはシンジ君の事が好きなのですよ。だから少しでも一緒に居る為に強くなろうとしてるんです。それに祝福もされて、今まで私に守って貰っていた弱い自分じゃ嫌なんですよ。」
「なっ!シンジ殿は聖獣様だぞ。」
「今は憧れに近いとは思いますけど、実際、我々獣人が生まれた伝承というか物語が好きな子だったんで、自分に重ねているのかもしれないわ。」
「物語?」
「はい。我々獣人は聖獣様と人が恋をして結ばれた事で生まれた種族という伝承とそれを元に作った物語があるのです。」
「なるほどなぁ。しかしそれは事実なのか?」
「分かりません。ただ獣人と人の間でも子供は産まれるので可能性はあるかと。」
「なるほどなぁ。」
「なるほどなぁではござらんよ!聖獣様とは身分が違い過ぎるでござるよ!」
「良いんじゃないか?それにこれからどうなるかは分からないけど、本人達がそうしたいなら俺は否定するつもりはないぞ?それとも真司じゃ駄目か?」
「そ、そんな事はないでござるよ!シンジ殿なら何処に嫁ぐよりも素晴らしいでござる!」
「なら、良いんじゃないか。今は見守ってやろう。」
「・・・分かったでござる。」
「まぁ、そうなると親としても姉としても負けてられないな。」
「そうでござるなぁ・・・って何か嫌な予感がするでござるが・・・。」
サスケは俺の笑顔を見ながらそう言うとツバキはサスケに抱き着いて震えていた。
「あぁ・・・シュウトに目を付けられたなぁ。」
「ル、ルーク、どういう事でござるか?」
「俺と一緒で内弟子になるって事だよ。」
「内弟子でござるか?これでもSランク冒険者でござるよ?」
「じゃあAランクの俺と勝負してみるか?」
「前もしたでござるが、勝負にならないでござるよ。」
「そうかな。確かに以前のままならそうだろうけど、これでもシュウトの弟子になった身だぜ。以前とは違うってのを見せてやるよ。」
「勝負するのは良いでござるが、ルークは気の攻撃に耐えられないでござろ?」
「いや、シュウトの修行で耐えれる様になったぜ。まぁそのお陰でこんなにも痩せこけちまったけどな。」
ルークがそう言うと顔を青くして2人が俺の方を見た。
「いやいや、普通は2週間以上掛けて修得させる予定だったモノを1日で修得させるには死ぬ覚悟でやらないと無理だし、それを選んだのはルークだぞ。」
俺がそう言うと今度は信じられないといった顔でルークの方を見た。
「そりゃ、後2週間で攻略組が始動するんだ。トップの俺が生半可な気持ちでやる訳にはいかねぇだろ。」
そう言われた2人は納得した様な顔をしていた。
「そういえば、ルークが言ってた闘気術の使い手ってサスケの事か?」
「そっ。サスケさんが教えるのが下手くそな人だ。」
「下手くそとは失礼でござるな!」
「いや、父上は下手です。娘の私ですら半分も理解出来ませんから。」
「なっ・・・。」
ツバキにそう言われて絶句してサスケは落ち込んでいた。
「まぁとりあえず、時間もある事だから俺が種の件が終わったら戻って来るから2人の今の実力も見たいし、勝負は待ってくれないか?」
「分かった。」
「承知したでござる。」
「ツバキの実力も見たいから準備だけはしといてくれな。」
「分かったわ。」
「さて、皆んなで朝飯を食べるか。真司!恵美!戻ってきなさい!」
俺がそう言うと森の奥からドロドロに汚れた3人が戻ってきた。
「お前達、修行は良いけど今から食事って分かってるか?・・・クリーン!」
俺が余りにも汚くなっていた3人にクリーンを掛けるとガシュウさんから声を掛けられた。
「シュウト様、分かってらっしゃるとは思いますが、外の世界ではクリーンは控えて下さいね。我々が隠してるのが馬鹿らしくなりますので。」
「あぁ、すいません。外では気を付けます。」
「分かってらっしゃるのなら問題ありません。もし、汚れが気になるのであれば、クリーンでは無く、光の精霊のフォースにお頼み下さい。」
「えっ、でもそんな事で精霊の力を使う方が目立ちませんか?それにフォースに悪い気がして。」
「姿が見えなければ問題ありませんし、精霊はどんな事でも仕事をする事が修行になりますし、シュウト様のお役に立てるなら喜んですると思いますよ。」
「そういうものですか。・・・フォース居るか?」
「な~に~?」
「悪いが一寸聞いて良いか?」
「いいよ~。」
「俺が外でクリーンを掛けると問題になるから代わりにクリーンを掛けてくれるか?」
「クリーンは出来ないけど綺麗にするならいいよ~。」
「分かった外だと頻繁に頼む事も有るだろうけど頼むな。」
「は~い。」
俺は話を終えると俺は子供達に魔力を与え、朝食を終えると平原/湖フィールドに移動して前回の続きを行う事にした。
「じゃあガシュウさん、種を植える場所はどの辺りが良いか教えて頂いても良いですか?」
「湖の側に植えて頂ければ良いのですが、ただそれは発芽した後でお願い致します。」
「発芽した後というとそれまではどうするんですか?」
「全体が聖水と成った湖に浸けた状態で魔力を限界まで込めて下さい。それを7日間毎日行って貰いたいのです。」
「分かりました。」
俺はそう言うとガシュウさんに言われた通りに水に浸けて魔力を込めて行った。すると種は周りの水と魔力を吸収する様に少しずつ大きくなり、ビー玉サイズまで大きくなるとそこで吸収が止まった。
「止まりましたね。この後はどうするんですか?」
「1度、水から出して植える予定の場所に埋めておいて下さい。」
「え?発芽してから植えるんじゃないんですか?」
「その通りです。植える予定の土に慣れて貰う必要があるそうです。」
「なるほど、分かりました。では、何方に?」
「そうですねぇ、この辺りで良いと思われます。」
ガシュウさんはそう言うと湖から5m程離れた場所を指した。
「そんなに離れて良いんですか?」
「はい。その様に聞いてますので問題ありません。」
俺は言われた通りに種を埋め、ルーク達の元へ戻った。
「ガシュウさんはこれからどうされますか?」
「シュウト様には申し訳ありませんが発芽までは時間が掛かると思いますので1度此処を離れて外の様子を伺ってまいります。」
「分かりました。もし、7日経つ前に発芽しそうになったらどう連絡を取れば良いですか?」
「それは精霊が教えてくれますので、その際はあの部屋に来て頂ければ、私が向かいます。」
「分かりました。その時は宜しくお願いします。」
俺はそう言うと門を開いてガシュウさんを送り届けた。
「さて、待たせたな。場所を変えて模擬戦をするか。」
俺はそう言うと3人を連れて荒野/渓谷フィールドに移動した。
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