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第137話 [3人の実力]
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「さて、一応危ないと思ったら止めるけどルールはどうする?」
「どちらかが参ったって言うか、戦闘不能で良いだろ。」
「拙者もそれで良いでござるよ。」
ルークはそう言うと槍を2本出して構えた。
「以前とは戦い方が変わったでござるな。」
「あぁ、でもこれだけじゃないぜ。」
「面白いでござるな。」
サスケはそう言うとニヤリと笑いながら手を広げて構えた。
「ん?サスケ、武器は持たないのか?」
「拙者は無手でござるし、爪がある故、武器は無い方が良いでござるよ。」
「なるほどな。でもツバキは使ってなかったか?」
「虎人族の女性の爪はそこまで強く無いでござるよ。それこそ緊急時に手持ちの武器や魔法が使えない時に使用するぐらいでござるよ。」
「なるほどなぁ、じゃあ始めるが2人共良いか?」
俺がそう言うと2人が同時に頷いたのを見て俺は手を振りかぶった。
「それでは・・・始め!」
俺が合図を出すとサスケは闘気を纏ってルークの懐に潜り込みボディーブローを繰り出し、ルークはそれを受けて5mぐらい飛ばされた。
「少しは耐えれる様になったでごさるな。」
サスケがそう言うとルークは殴られた腹を払いながら返答した。
「俺も驚いたぜ。どの位耐えれるか、試してみたけど、ここまでとは思わなかったぜ。じゃあこっからは俺の番だな!」
ルークはそう言うとサスケに向かい一瞬で距離を詰めて、2本の槍で猛攻を繰り出していた。
サスケはその猛攻を軽くいなして接近し、拳打を繰り出すがルークも負けじと躱していた。
「凄い父上のあの猛攻を躱しながら攻撃を繰り出すなんて。」
「ツバキ、言っておくが2人共、本気じゃないぞ。」
「確かに父上は爪を使ってないわね。」
「いや、そういう意味じゃなくてまだ、相手の力量を測る為の小手調べって感じだな。」
「え?アレで小手調べなの!?」
「あぁ、ルークの方は武器を変えてないし、サスケの方も本来なら足技も使うだろ?」
「確かに。てっきり私はその余裕も無いのかと。」
「ほら、ギアを上げてくぞ。ちゃんと見ておけよ。とりあえずは今のルークやサスケレベルには成ってもらうからな。」
「え、えぇ。分かったわ。」
俺の言葉に少し同様している様だったが、サスケの娘って事もあってか、真剣な表情て2人を見つめていた。すると2人が一旦距離を取った。
「やるでござるなぁ。以前とは比べ物にならないくらい強くなったでござるな。」
「だろ。そろそろお互い小手調べは終わりにしねぇか?」
「良いでござるよ!」
サスケはそう言い切ると先程までとは比べ物にならないくらいのスピードで飛び蹴りを繰り出た。それをルークは槍から大槌に交換して対抗し、サスケを吹き飛ばした。
サスケは遠くへ飛ばされたが空中を蹴って地面に素早く着地した。するとルークはそれを見越していたのか、今度は大槌から弓に変えてサスケ目掛けて大量の矢を放った。
サスケは放たれた矢を爪で尽く叩き落とし、前進するとルークは更に早く矢を飛ばし、お互いの姿が見えなくなるくらいの弾幕飛ばした。
「虎王収束波!」
サスケは弾幕を掌に集めた闘気を放って吹き飛ばした。ルークはサスケの行動が読めていたのか、弓から縄鏢に交換し、サスケが開けた弾幕の穴に飛ばしてサスケの両足に絡ませ、縄鏢に気を込めてサスケに振りほどかれ無いようにしてからジャイアントスイングの様に何回転も振り回して、地面に叩きつけ、その衝撃で、浮き上がったサスケをそのまま縄鏢で縛り付けた。
「参ったでござる。」
「ウォッシ!」
サスケが降参するとルークはガッツポーズで喜んでいた。
「まあまあかな。とりあえず、2人は横で反省点を考えておけよ。」
「「エッ!」」
「何がエッ!だよ。反省点は有っただろ。じゃあ次はツバキだな。」
「え!?私ですか?」
「何言ってんだよ。最初に3人の今の実力を見るって言っただろ。」
「え・・・でもあの様な戦いは・・・。」
「大丈夫だ。あんな戦い方はツバキには戦闘スタイルが違い過ぎるから無理だ。というか目指す戦い方じゃないだろ。それともあぁ成りたいのか?」
「いや、私には一寸・・・。」
「だろ。じゃあ始めるぞ。俺が相手をするから何をしてきても良い、何時でも掛かってこい。」
「・・・分かりました。」
ツバキはそう言うと早速、影に潜り姿を消した。
だろうな。さてと・・・。
ツバキが影に潜ると俺は目を瞑り、気配を探った。
俺が目を瞑った事を確認したツバキは真下から短刀で斬りつけてきた。俺はそれを見切り髪の毛1本分で避けるとツバキはそのまま影に潜り、あらゆる方向の影から飛び出し、斬りつけてきた。
俺はツバキのその攻撃を紙一重で避け続け、ツバキがそれ以外何もして来なかったので、次にツバキが同じ攻撃をしてきた時に短刀を摘んで、ツバキを地面に叩きつけた。
「グハッ!」
「俺は何をしても良いと言ったはずだぞ。それがお前の全力か!」
俺にそう言われたツバキは倒れた状態で俺を見るとそのまま影に潜った。次の瞬間、影が伸び俺を捕まえようとしたり、影が刃になって斬りつけてきたり、避けた先に影で棘を出したり、色々してきたが、どれも致命傷にはなりにくい攻撃ばかりだった。
う~ん。コレってツバキ自身は出てこない気か?
俺はそう思うと寝る前に試していた実体化で自分の杖を創り、攻撃してくる影を払って、もう1本の杖でツバキを影から引き摺り出して、首元に突き立てた。
「終わりだ。」
俺がそう言うとツバキはそのまま大の字になって汗だくになって動かなくなった。
「ツバキ、何故何方かなんだ?」
「はぁ。はぁ。ど、どういう事てすか?」
「いや、魔法か接近戦か分けてたろ。」
「えっ?だってそういうモノじゃないですか。」
「誰が決めたんだ?」
「皆んなそうですよ。」
「お前・・・いや、今はまぁいい。とりあえず、コレがお前の全力だな?」
「は、はい。」
「分かった。」
俺がそう言うとサスケから声が掛かった。
「ツバキはAランクとしては上の方でござるがシュウトからしたら児戯の様な感じでござったな。」
「そうだな。まぁ、初めて会った時のルークより戦闘スタイルが違うとはいえ、少し弱いかな。」
「あぁ、なんていうか思い出すなぁ。俺の時もそんな感じだったんだろうなぁ。」
「それでルークはシュウトからどの位、師事を受けてるでござるか?」
「本格的には2、3週間ってとこか?」
「そんなもんじゃないか?」
「そ、それでここまで強くなったでござるか?」
「あぁ、時間が無かったからギュッと詰め込んだのもあるが、加護と才能だな。」
俺がそう言うとサスケは呆れた表情でルークを見て、もう一度俺の方を見た。
「なるほど、色々聞きたい事はござるが、シュウトのソレは何時出したでござるか?」
「あぁコレか、コレは実体化ってスキルで魔力を物質化して武器にした物だ。」
「武器でござるか?何で杖なんか出したでござるか?」
「あっ!お前一寸それは!早く謝れ!!」
サスケの言葉にルークは焦って謝罪する様に言ったが、俺はそれを無視した。
「・・・杖・・・なんか?」
「早くっ!・・・あぁ、遅かったかぁ。」
俺の言葉に更に焦ってルークは何かを言おうとしたが、俺の雰囲気に諦め、サスケは何が何だか分からない表情で俺とルークを見ていた。
「よーし、構えろ。大山風流双杖術を見せてやろう。」
俺がそう言いながらゆっくりとサスケの方に向かうとルークは急いで倒れているツバキを抱きかかえて、離れていき、只事では無いと感じたサスケは構えた。
「どっからでもいいから掛かってこい!」
俺がそう言うと必死な表情になったサスケはルークと戦っていた時よりも闘気を溢れさせて、一瞬で近付き、爪を出して斬りつけて来た。
俺はその攻撃を杖でいなすと無防備になった脇腹に寸止めの一撃を放ち、サスケは驚いて俺から離れ、大量の汗が吹き出していた。
俺はそんなサスケに構うこと無く進み距離を詰めるとサスケは色々な角度から様々な攻撃を仕掛けてきたが、俺は1つ1つの攻撃に反撃で寸止めをし続け、攻撃手段を失ったのか、サスケが離れようとすると杖を使い、直ぐに追い付き、更に寸止め、サスケが杖が届かないであろう位置を維持しょうすると2本の杖を重ねて距離を伸ばし、サスケのギリギリを掠めさせた。
暫くそれを続けるとサスケは限界に来たのか、土下座をしていた。
「申し訳御座いませんでした!拙者が思い違いをしておりました!」
俺はその言葉を聞いて、動きを止めた。
「思い違い?」
「はい!立派な武器で御座います!」
「分かったならいい。で、ルークは何か言いたい事が有るのか?」
「いや、ね・・・ありません!」
「そうか。」
俺達の一連の流れを見たツバキは青ざめ、今にも泣き出しそうになっていた。
「さてと、一通り実力は見たが、2人は何が駄目だったか、分かったか?」
「模擬戦であろうと死ぬ気というか、戦場のつもりでやってなかった。」
「そうだな。ルーク、だがそれは2人に言える事だな。後は?」
「魔法も使ってなかったし、攻撃が単調になって、隙の多い戦い方になっていた。」
「あぁそうだな。次、同じ事をしたら俺が納得出来るまで、俺と模擬戦な。」
「わ、分かった。」
「よし!次はサスケだ。」
「拙者も単調になってたでござる。」
「そうだな。何故か分かるか?」
「相手が格下だと思い込んでいたでござる。」
「だな。まぁ、今日はそれが分かっただけで良しとしよう。そんなサスケにこんな言葉を贈ろう。」
俺がそう言うとサスケが真剣な表情で俺の方を見てきたので、俺は1泊置いて言葉を贈った。
「いいか、俺の前世では3日合わざれば刮目して見よ。って言葉が有るんだ。」
「どういう意味でござるか?」
「努力している者は3日会わないだけで見違える程成長するもので、次に会う時は心して相対しなければならないって意味だ。」
「なるほど、常に格上と相対する心構えで臨むでござる。」
「よし!一先ずは以上だな。今後の予定を言うぞ。」
俺がそう言うと3人は姿勢を正して俺の前に立った。
「どちらかが参ったって言うか、戦闘不能で良いだろ。」
「拙者もそれで良いでござるよ。」
ルークはそう言うと槍を2本出して構えた。
「以前とは戦い方が変わったでござるな。」
「あぁ、でもこれだけじゃないぜ。」
「面白いでござるな。」
サスケはそう言うとニヤリと笑いながら手を広げて構えた。
「ん?サスケ、武器は持たないのか?」
「拙者は無手でござるし、爪がある故、武器は無い方が良いでござるよ。」
「なるほどな。でもツバキは使ってなかったか?」
「虎人族の女性の爪はそこまで強く無いでござるよ。それこそ緊急時に手持ちの武器や魔法が使えない時に使用するぐらいでござるよ。」
「なるほどなぁ、じゃあ始めるが2人共良いか?」
俺がそう言うと2人が同時に頷いたのを見て俺は手を振りかぶった。
「それでは・・・始め!」
俺が合図を出すとサスケは闘気を纏ってルークの懐に潜り込みボディーブローを繰り出し、ルークはそれを受けて5mぐらい飛ばされた。
「少しは耐えれる様になったでごさるな。」
サスケがそう言うとルークは殴られた腹を払いながら返答した。
「俺も驚いたぜ。どの位耐えれるか、試してみたけど、ここまでとは思わなかったぜ。じゃあこっからは俺の番だな!」
ルークはそう言うとサスケに向かい一瞬で距離を詰めて、2本の槍で猛攻を繰り出していた。
サスケはその猛攻を軽くいなして接近し、拳打を繰り出すがルークも負けじと躱していた。
「凄い父上のあの猛攻を躱しながら攻撃を繰り出すなんて。」
「ツバキ、言っておくが2人共、本気じゃないぞ。」
「確かに父上は爪を使ってないわね。」
「いや、そういう意味じゃなくてまだ、相手の力量を測る為の小手調べって感じだな。」
「え?アレで小手調べなの!?」
「あぁ、ルークの方は武器を変えてないし、サスケの方も本来なら足技も使うだろ?」
「確かに。てっきり私はその余裕も無いのかと。」
「ほら、ギアを上げてくぞ。ちゃんと見ておけよ。とりあえずは今のルークやサスケレベルには成ってもらうからな。」
「え、えぇ。分かったわ。」
俺の言葉に少し同様している様だったが、サスケの娘って事もあってか、真剣な表情て2人を見つめていた。すると2人が一旦距離を取った。
「やるでござるなぁ。以前とは比べ物にならないくらい強くなったでござるな。」
「だろ。そろそろお互い小手調べは終わりにしねぇか?」
「良いでござるよ!」
サスケはそう言い切ると先程までとは比べ物にならないくらいのスピードで飛び蹴りを繰り出た。それをルークは槍から大槌に交換して対抗し、サスケを吹き飛ばした。
サスケは遠くへ飛ばされたが空中を蹴って地面に素早く着地した。するとルークはそれを見越していたのか、今度は大槌から弓に変えてサスケ目掛けて大量の矢を放った。
サスケは放たれた矢を爪で尽く叩き落とし、前進するとルークは更に早く矢を飛ばし、お互いの姿が見えなくなるくらいの弾幕飛ばした。
「虎王収束波!」
サスケは弾幕を掌に集めた闘気を放って吹き飛ばした。ルークはサスケの行動が読めていたのか、弓から縄鏢に交換し、サスケが開けた弾幕の穴に飛ばしてサスケの両足に絡ませ、縄鏢に気を込めてサスケに振りほどかれ無いようにしてからジャイアントスイングの様に何回転も振り回して、地面に叩きつけ、その衝撃で、浮き上がったサスケをそのまま縄鏢で縛り付けた。
「参ったでござる。」
「ウォッシ!」
サスケが降参するとルークはガッツポーズで喜んでいた。
「まあまあかな。とりあえず、2人は横で反省点を考えておけよ。」
「「エッ!」」
「何がエッ!だよ。反省点は有っただろ。じゃあ次はツバキだな。」
「え!?私ですか?」
「何言ってんだよ。最初に3人の今の実力を見るって言っただろ。」
「え・・・でもあの様な戦いは・・・。」
「大丈夫だ。あんな戦い方はツバキには戦闘スタイルが違い過ぎるから無理だ。というか目指す戦い方じゃないだろ。それともあぁ成りたいのか?」
「いや、私には一寸・・・。」
「だろ。じゃあ始めるぞ。俺が相手をするから何をしてきても良い、何時でも掛かってこい。」
「・・・分かりました。」
ツバキはそう言うと早速、影に潜り姿を消した。
だろうな。さてと・・・。
ツバキが影に潜ると俺は目を瞑り、気配を探った。
俺が目を瞑った事を確認したツバキは真下から短刀で斬りつけてきた。俺はそれを見切り髪の毛1本分で避けるとツバキはそのまま影に潜り、あらゆる方向の影から飛び出し、斬りつけてきた。
俺はツバキのその攻撃を紙一重で避け続け、ツバキがそれ以外何もして来なかったので、次にツバキが同じ攻撃をしてきた時に短刀を摘んで、ツバキを地面に叩きつけた。
「グハッ!」
「俺は何をしても良いと言ったはずだぞ。それがお前の全力か!」
俺にそう言われたツバキは倒れた状態で俺を見るとそのまま影に潜った。次の瞬間、影が伸び俺を捕まえようとしたり、影が刃になって斬りつけてきたり、避けた先に影で棘を出したり、色々してきたが、どれも致命傷にはなりにくい攻撃ばかりだった。
う~ん。コレってツバキ自身は出てこない気か?
俺はそう思うと寝る前に試していた実体化で自分の杖を創り、攻撃してくる影を払って、もう1本の杖でツバキを影から引き摺り出して、首元に突き立てた。
「終わりだ。」
俺がそう言うとツバキはそのまま大の字になって汗だくになって動かなくなった。
「ツバキ、何故何方かなんだ?」
「はぁ。はぁ。ど、どういう事てすか?」
「いや、魔法か接近戦か分けてたろ。」
「えっ?だってそういうモノじゃないですか。」
「誰が決めたんだ?」
「皆んなそうですよ。」
「お前・・・いや、今はまぁいい。とりあえず、コレがお前の全力だな?」
「は、はい。」
「分かった。」
俺がそう言うとサスケから声が掛かった。
「ツバキはAランクとしては上の方でござるがシュウトからしたら児戯の様な感じでござったな。」
「そうだな。まぁ、初めて会った時のルークより戦闘スタイルが違うとはいえ、少し弱いかな。」
「あぁ、なんていうか思い出すなぁ。俺の時もそんな感じだったんだろうなぁ。」
「それでルークはシュウトからどの位、師事を受けてるでござるか?」
「本格的には2、3週間ってとこか?」
「そんなもんじゃないか?」
「そ、それでここまで強くなったでござるか?」
「あぁ、時間が無かったからギュッと詰め込んだのもあるが、加護と才能だな。」
俺がそう言うとサスケは呆れた表情でルークを見て、もう一度俺の方を見た。
「なるほど、色々聞きたい事はござるが、シュウトのソレは何時出したでござるか?」
「あぁコレか、コレは実体化ってスキルで魔力を物質化して武器にした物だ。」
「武器でござるか?何で杖なんか出したでござるか?」
「あっ!お前一寸それは!早く謝れ!!」
サスケの言葉にルークは焦って謝罪する様に言ったが、俺はそれを無視した。
「・・・杖・・・なんか?」
「早くっ!・・・あぁ、遅かったかぁ。」
俺の言葉に更に焦ってルークは何かを言おうとしたが、俺の雰囲気に諦め、サスケは何が何だか分からない表情で俺とルークを見ていた。
「よーし、構えろ。大山風流双杖術を見せてやろう。」
俺がそう言いながらゆっくりとサスケの方に向かうとルークは急いで倒れているツバキを抱きかかえて、離れていき、只事では無いと感じたサスケは構えた。
「どっからでもいいから掛かってこい!」
俺がそう言うと必死な表情になったサスケはルークと戦っていた時よりも闘気を溢れさせて、一瞬で近付き、爪を出して斬りつけて来た。
俺はその攻撃を杖でいなすと無防備になった脇腹に寸止めの一撃を放ち、サスケは驚いて俺から離れ、大量の汗が吹き出していた。
俺はそんなサスケに構うこと無く進み距離を詰めるとサスケは色々な角度から様々な攻撃を仕掛けてきたが、俺は1つ1つの攻撃に反撃で寸止めをし続け、攻撃手段を失ったのか、サスケが離れようとすると杖を使い、直ぐに追い付き、更に寸止め、サスケが杖が届かないであろう位置を維持しょうすると2本の杖を重ねて距離を伸ばし、サスケのギリギリを掠めさせた。
暫くそれを続けるとサスケは限界に来たのか、土下座をしていた。
「申し訳御座いませんでした!拙者が思い違いをしておりました!」
俺はその言葉を聞いて、動きを止めた。
「思い違い?」
「はい!立派な武器で御座います!」
「分かったならいい。で、ルークは何か言いたい事が有るのか?」
「いや、ね・・・ありません!」
「そうか。」
俺達の一連の流れを見たツバキは青ざめ、今にも泣き出しそうになっていた。
「さてと、一通り実力は見たが、2人は何が駄目だったか、分かったか?」
「模擬戦であろうと死ぬ気というか、戦場のつもりでやってなかった。」
「そうだな。ルーク、だがそれは2人に言える事だな。後は?」
「魔法も使ってなかったし、攻撃が単調になって、隙の多い戦い方になっていた。」
「あぁそうだな。次、同じ事をしたら俺が納得出来るまで、俺と模擬戦な。」
「わ、分かった。」
「よし!次はサスケだ。」
「拙者も単調になってたでござる。」
「そうだな。何故か分かるか?」
「相手が格下だと思い込んでいたでござる。」
「だな。まぁ、今日はそれが分かっただけで良しとしよう。そんなサスケにこんな言葉を贈ろう。」
俺がそう言うとサスケが真剣な表情で俺の方を見てきたので、俺は1泊置いて言葉を贈った。
「いいか、俺の前世では3日合わざれば刮目して見よ。って言葉が有るんだ。」
「どういう意味でござるか?」
「努力している者は3日会わないだけで見違える程成長するもので、次に会う時は心して相対しなければならないって意味だ。」
「なるほど、常に格上と相対する心構えで臨むでござる。」
「よし!一先ずは以上だな。今後の予定を言うぞ。」
俺がそう言うと3人は姿勢を正して俺の前に立った。
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