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第138話 [今後の予定]
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「先ずはお前達には俺が世界樹の種の事で1週間、いや6日はろくに相手が出来ないと思うから各自俺の迷宮で訓練をしてもらう。」
「迷宮でござるか?」
「あぁ、この中は色々なフィールドが在って、俺以外が使える訓練施設とでもいえばいいのか、ダンジョンが在るんだ。」
「シュウト以外でござるか?」
「あぁ、迷宮を作るのに必要な魔石を用意して創れる様になる頃には多分、俺には意味が殆ど無い様な気がするんだよ。」
「どういう事でござるか?この世界がシュウトの力で出来て居るからでござるか?」
「それもあるんだけど、俺が手に入れれる魔石が元だから戦闘訓練になるか、ならないかぐらいなんだ。」
「しかし、魔物を倒せば経験値は入ってくるでござるからレベルは上がるのではござらんか?」
「あぁ、それはねぇよ。」
「ルーク、どういう事でござるか?シュウトのダンジョンだから経験値が入らないのでござるか?」
「そうじゃねぇんだ。」
ルークはそう言いながら俺の方を見てきたので、俺はサスケ達に一通り説明した。
「なるほど、それであの強さでござるか。」
「それは違ぇぞ。」
「どういう事でござるか?」
「シュウトは例え相手の全ステータスが格上だとしても俺達と同じ様にコテンパンに出来るって事だよ。」
「そんな事は有り得ないでござるよ。」
「有り得るんだよ。シュウトに限って言えばな。」
「使徒だからでござるか?」
「いや、関係ねぇ。俺が思うにシュウトの戦闘感というか、戦闘センスは異常なんだよ。例えば見えない敵とか、急に襲ってくるだとかが分かるスキルが有るだろ?」
「危険予知等の事でござるか?」
「あぁ、シュウトはそれもねぇ。」
「無いはずは無いでござるよ。無ければツバキの攻撃を尽く避ける事など出来ないでござるよ。」
「いや、それが出来るから異常なんだよ。しかもそれだけじゃねぇ、武術系のスキルも殆どねぇはずなのに殆どの武器をスキルレベルが高位の奴と同等に扱えるはずだ。」
「は?意味が分からないでござるよ?」
「だから異常だって言っただろ。それにこれは俺の想像だが、無手の技もかなり出来ると思うぞ。」
「無手もでござるか?益々意味が分からないでござるよ。もしそうなら異常でござる。」
「だから言ってるじゃねぇか、異常だって。」
「お前ら・・・さっきから俺に対して酷くないか?」
「あっ、悪ぃ。だけど出来るだろ?」
「まぁ、子供の頃から色々させられたから出来るけど、もう少し言い方てものが有るだろ。」
「それくらい俺達からしたら異常なんだよ。」
「お前なぁ・・・。」
俺とルークがそう話しているとサスケが驚きながらも質問してきた。
「本当に無手の技を使えるでござるか?」
「ん?あぁ、一通りな。・・・じゃあ、俺の肩を掴んでみな。」
俺がそう言うとサスケは俺の肩を掴んだ。俺はその瞬間、身体を動かし、サスケを触ること無く、ひっくり返して地面に転ばせた。
「な、何をしたでござるか!?」
「ん?・・・知らないのか?」
「知らないも何も拙者は肩を掴んだだけでござるよ。」
「ヤマトでは同じ様な事が出来る奴は居ないのか?」
「言ってる意味が分からないでござるよ。」
そうかぁ、やっぱり魔物相手の技しか知らないというか、無いのか。
「今のは合気術の技の1つだけど、聞いた事は?」
「無いでござるが気を使う技でござるか?」
「う~ん。正確には違うけど、それに近い事も出来るかなぁ。」
「奥深いという事は分かるような気がするでござる。」
「まぁ、言い方は悪いとは思うけどサスケの闘気術も俺から見たら闘気を纏っただけで、喧嘩と同じだな。気の無駄使いにしか見えないな。」
「そ、そうなのでござるか・・・。」
サスケはそう言いながら肩を落として落ち込んでいた。
「まぁ、ルークの場合は武器主体の方が伸びると思ってそうしたが、サスケの場合は無手での戦闘技術を教えて行くつもりだからそう落ち込むなって。」
俺がそう言うとサスケは顔を明るくして俺の方を見た。
「師匠!よろしくお願い致します。」
「師匠はよせって。」
「しかし・・・。」
「まぁ、別にそう呼びたいなら好きにすれば良いけど、俺の事を使徒と知らない人の前では今まで通りな。」
俺がそう言うとサスケは嬉しそうにしていた。するとツバキも手を上げた。
「何だ?」
「私も何か教えて貰えるんですか?」
「とりあえず、忍術かな。戦闘スタイルにも合うと思うし。」
「忍術?」
「あぁ、簡単に言うと体術、隠遁術、暗器、短刀術、追跡術、斥候術を併せた様な暗殺術を得意とした武術だな。」
「あ、暗殺ですか・・・。」
「あぁ実際に暗殺するんじゃなくて、そういうスタイルってだけだから安心しろ。」
俺がそう言うとツバキはホッとしていた。
「あっ、そうだ。此処で話すのもなんだし、今後の予定は戻って昼を食べてから話すか。」
俺がそう言うと3人が頷いたので、森/川フィールドに戻った。
「あれ?レイ、子供達は?」
「子供達なら森に入って戻って来てないよ。」
「そうか。・・・アモネス。」
「はい。御用でしょうか?」
「昼飯にするから呼んできてくれ。」
「承知致しました。」
アモネスが子供達を連れて戻ると俺達は昼食を取った。
「真司、恵美、ボタンちゃんの修行を手伝ってるらしいが、どうだ?」
「だいじょうぶだよ。」
「そうだね。後は魔物と倒す感覚だけだと思うけど、多分大丈夫じゃないかなぁ。」
「そうか。ボタンちゃんは強くなりたいんだったな。」
「うん。」
「それなら魔物を殺さないと無理だけど、出来そうかい?」
「大丈夫。」
「そうか、分かった。なら真司、恵美、今日は初級に行って魔物を一体、ボタンちゃんに倒させてやりなさい。」
「「は~い。」」
「オイ、シュウト!Cランクレベルに行かせるのか!?」
「「Cランク!?」」
「流石に危険じゃないか?」
「急激過ぎるレベルアップは危ないのか?」
「いや、それは無い。ただ、力の扱いに慣れるのが難しいがな。」
「あぁ、アレかぁ。じゃあ何が危険なんだ?」
「いや、お前のダンジョンってボス部屋以外の全階層スタンピード状態じゃねぇか。しかもアレから入ってねぇから分かんねぇけど何となく無限湧き状態になってねぇか?」
「あ~可能性はあるなぁ。まぁでも真司達が一緒なんだし、危険は無いだろ。なぁお前達。」
「ボタンちゃんにはケガなんてさせないよ!」
「私も!」
「なっ、大丈夫だろ?それに今日は一体だけ倒して、レベルアップする感覚に慣れて貰うつもりだしな。」
「お前達も何か言ってやれよ。身内の事だぞ。」
「いや、拙者達は御2人が守ると言われた以上何も言えないでござるよ。それに本人もやる気のようでござるし。なぁツバキ。」
サスケがそう言うとツバキも頷き、ルークは言うのを諦めた。
「じゃあ決定な。3人とも頑張るんだぞ。」
「「「は~い。」」」
「よし、次はツバキな。ツバキにはルークと中級に行ってもらう。」
「中級というと?」
「俺が入った感じから言うとBランクの上位ってとこだな。」
「2人で、ですか?」
「2人?いや、ルークは保険だぞ。基本的には1人で攻略するつもりで行け。」
「え!?」
「ツバキ、シュウトは本気だ。俺の時なんて1人で放り込まれたぞ。」
「え!?一国の王子にそんな危険な事をさせたんですか!?」
「危険っていっても死ぬ事は無いぞ。」
「どういう事でござるか?」
「そういう設定のダンジョンだからな。」
「言ってる意味が分からないでござるよ。」
「死んだ判定をされたら入口に飛ばされるんだ。まぁペナルティが無いわけではないが、兎に角、死ねないダンジョンなんだ。」
「規格外でござるなぁ。」
「あぁ、俺もそう思うがペナルティがエグいんだよ。」
「ルーク、エグいとはどういう事でござるか?」
サスケに聞かれたルークはペナルティを説明した。
「・・・それはエグいでござるな。」
「まぁ、油断や明らかに無理な挑戦をしなければ良いだけだが、ギリギリを攻めなければ強くもなれないだろうがな。」
「師匠の言う通りでござるな。」
「って事でツバキは初めてだし、ルークがフォローしてやれ。」
「分かった。」
「ただルークも気の扱いを少しでも上達出来る様に木製の武器でフォローする様にな。」
「・・・分かった。」
「師匠、木製の武器でBランクは無茶でござらんか?」
「気を込めるから問題無いはずだぞ。」
「いや、いくら何でも長年修行を重ねていない者の闘気はそこまで長くは続かないでござるよ。」
「いや、ルークのは闘気じゃないぞ。」
「どういう事でござるか?」
「あぁ、外気・・・いや、この世界で言葉で言うと仙気か。」
「仙気というとアレでござるか!?」
「あぁ、そうだ。サスケが思ってるので間違いない。」
「まさか、師匠はルークに仙気を身に付けさせたという事でござるか!?」
「そうだ。身に付けさせるのに1日でやったからルークは痩せこけたんだ。」
「ルーク、流石にそれは無茶を通り越して阿呆でござるよ。己の肉体を入れ替えるぐらい無茶な事でござるよ、死にたいでござるか?」
「アホって何だよ。シュウトがかなり辛いが出来るって言ったんだ。って事は死ぬ事はねぇんだからやるだろ。」
ルークがそう言うと呆れた様にサスケはルークの事を見てから俺の方を見た。
「師匠、1つ良いでござるか?」
「ん?あぁ、サスケだと闘気術が使えるから出来ない事もないけど、多分、1日じゃ無理だぞ。」
「出来るでござるか!?しかし何故、拙者だと1日では無理なのでござるか?拙者はこれでも闘気とはいえ、気の扱いは得意な方でござるよ?」
「だからだよ。闘気術に慣れ過ぎてるから無理なんだ。」
「邪魔をするという事でござるか?」
「あぁ、闘気は前世で言う所の内気だからそれに慣れ過ぎてる人は外気を取り込んで溜める事が難しいんだよ。まぁ、出来る様になる為の修行は出来るがやり始めたら闘気が使いにくくなるぞ?」
「良いでござる!何時からするでござるか!今からでござるか!?」
前のめりで聞いてくるサスケを手で制止ながら話を続けた。
「いや、今直ぐは出来ない。」
「拙者の準備が出来て無いでござるか?」
「いや、そうじゃない。レイを鍛えようと思ってな。」
「え?」
サスケはそう言いながらレイを見ていた。
「迷宮でござるか?」
「あぁ、この中は色々なフィールドが在って、俺以外が使える訓練施設とでもいえばいいのか、ダンジョンが在るんだ。」
「シュウト以外でござるか?」
「あぁ、迷宮を作るのに必要な魔石を用意して創れる様になる頃には多分、俺には意味が殆ど無い様な気がするんだよ。」
「どういう事でござるか?この世界がシュウトの力で出来て居るからでござるか?」
「それもあるんだけど、俺が手に入れれる魔石が元だから戦闘訓練になるか、ならないかぐらいなんだ。」
「しかし、魔物を倒せば経験値は入ってくるでござるからレベルは上がるのではござらんか?」
「あぁ、それはねぇよ。」
「ルーク、どういう事でござるか?シュウトのダンジョンだから経験値が入らないのでござるか?」
「そうじゃねぇんだ。」
ルークはそう言いながら俺の方を見てきたので、俺はサスケ達に一通り説明した。
「なるほど、それであの強さでござるか。」
「それは違ぇぞ。」
「どういう事でござるか?」
「シュウトは例え相手の全ステータスが格上だとしても俺達と同じ様にコテンパンに出来るって事だよ。」
「そんな事は有り得ないでござるよ。」
「有り得るんだよ。シュウトに限って言えばな。」
「使徒だからでござるか?」
「いや、関係ねぇ。俺が思うにシュウトの戦闘感というか、戦闘センスは異常なんだよ。例えば見えない敵とか、急に襲ってくるだとかが分かるスキルが有るだろ?」
「危険予知等の事でござるか?」
「あぁ、シュウトはそれもねぇ。」
「無いはずは無いでござるよ。無ければツバキの攻撃を尽く避ける事など出来ないでござるよ。」
「いや、それが出来るから異常なんだよ。しかもそれだけじゃねぇ、武術系のスキルも殆どねぇはずなのに殆どの武器をスキルレベルが高位の奴と同等に扱えるはずだ。」
「は?意味が分からないでござるよ?」
「だから異常だって言っただろ。それにこれは俺の想像だが、無手の技もかなり出来ると思うぞ。」
「無手もでござるか?益々意味が分からないでござるよ。もしそうなら異常でござる。」
「だから言ってるじゃねぇか、異常だって。」
「お前ら・・・さっきから俺に対して酷くないか?」
「あっ、悪ぃ。だけど出来るだろ?」
「まぁ、子供の頃から色々させられたから出来るけど、もう少し言い方てものが有るだろ。」
「それくらい俺達からしたら異常なんだよ。」
「お前なぁ・・・。」
俺とルークがそう話しているとサスケが驚きながらも質問してきた。
「本当に無手の技を使えるでござるか?」
「ん?あぁ、一通りな。・・・じゃあ、俺の肩を掴んでみな。」
俺がそう言うとサスケは俺の肩を掴んだ。俺はその瞬間、身体を動かし、サスケを触ること無く、ひっくり返して地面に転ばせた。
「な、何をしたでござるか!?」
「ん?・・・知らないのか?」
「知らないも何も拙者は肩を掴んだだけでござるよ。」
「ヤマトでは同じ様な事が出来る奴は居ないのか?」
「言ってる意味が分からないでござるよ。」
そうかぁ、やっぱり魔物相手の技しか知らないというか、無いのか。
「今のは合気術の技の1つだけど、聞いた事は?」
「無いでござるが気を使う技でござるか?」
「う~ん。正確には違うけど、それに近い事も出来るかなぁ。」
「奥深いという事は分かるような気がするでござる。」
「まぁ、言い方は悪いとは思うけどサスケの闘気術も俺から見たら闘気を纏っただけで、喧嘩と同じだな。気の無駄使いにしか見えないな。」
「そ、そうなのでござるか・・・。」
サスケはそう言いながら肩を落として落ち込んでいた。
「まぁ、ルークの場合は武器主体の方が伸びると思ってそうしたが、サスケの場合は無手での戦闘技術を教えて行くつもりだからそう落ち込むなって。」
俺がそう言うとサスケは顔を明るくして俺の方を見た。
「師匠!よろしくお願い致します。」
「師匠はよせって。」
「しかし・・・。」
「まぁ、別にそう呼びたいなら好きにすれば良いけど、俺の事を使徒と知らない人の前では今まで通りな。」
俺がそう言うとサスケは嬉しそうにしていた。するとツバキも手を上げた。
「何だ?」
「私も何か教えて貰えるんですか?」
「とりあえず、忍術かな。戦闘スタイルにも合うと思うし。」
「忍術?」
「あぁ、簡単に言うと体術、隠遁術、暗器、短刀術、追跡術、斥候術を併せた様な暗殺術を得意とした武術だな。」
「あ、暗殺ですか・・・。」
「あぁ実際に暗殺するんじゃなくて、そういうスタイルってだけだから安心しろ。」
俺がそう言うとツバキはホッとしていた。
「あっ、そうだ。此処で話すのもなんだし、今後の予定は戻って昼を食べてから話すか。」
俺がそう言うと3人が頷いたので、森/川フィールドに戻った。
「あれ?レイ、子供達は?」
「子供達なら森に入って戻って来てないよ。」
「そうか。・・・アモネス。」
「はい。御用でしょうか?」
「昼飯にするから呼んできてくれ。」
「承知致しました。」
アモネスが子供達を連れて戻ると俺達は昼食を取った。
「真司、恵美、ボタンちゃんの修行を手伝ってるらしいが、どうだ?」
「だいじょうぶだよ。」
「そうだね。後は魔物と倒す感覚だけだと思うけど、多分大丈夫じゃないかなぁ。」
「そうか。ボタンちゃんは強くなりたいんだったな。」
「うん。」
「それなら魔物を殺さないと無理だけど、出来そうかい?」
「大丈夫。」
「そうか、分かった。なら真司、恵美、今日は初級に行って魔物を一体、ボタンちゃんに倒させてやりなさい。」
「「は~い。」」
「オイ、シュウト!Cランクレベルに行かせるのか!?」
「「Cランク!?」」
「流石に危険じゃないか?」
「急激過ぎるレベルアップは危ないのか?」
「いや、それは無い。ただ、力の扱いに慣れるのが難しいがな。」
「あぁ、アレかぁ。じゃあ何が危険なんだ?」
「いや、お前のダンジョンってボス部屋以外の全階層スタンピード状態じゃねぇか。しかもアレから入ってねぇから分かんねぇけど何となく無限湧き状態になってねぇか?」
「あ~可能性はあるなぁ。まぁでも真司達が一緒なんだし、危険は無いだろ。なぁお前達。」
「ボタンちゃんにはケガなんてさせないよ!」
「私も!」
「なっ、大丈夫だろ?それに今日は一体だけ倒して、レベルアップする感覚に慣れて貰うつもりだしな。」
「お前達も何か言ってやれよ。身内の事だぞ。」
「いや、拙者達は御2人が守ると言われた以上何も言えないでござるよ。それに本人もやる気のようでござるし。なぁツバキ。」
サスケがそう言うとツバキも頷き、ルークは言うのを諦めた。
「じゃあ決定な。3人とも頑張るんだぞ。」
「「「は~い。」」」
「よし、次はツバキな。ツバキにはルークと中級に行ってもらう。」
「中級というと?」
「俺が入った感じから言うとBランクの上位ってとこだな。」
「2人で、ですか?」
「2人?いや、ルークは保険だぞ。基本的には1人で攻略するつもりで行け。」
「え!?」
「ツバキ、シュウトは本気だ。俺の時なんて1人で放り込まれたぞ。」
「え!?一国の王子にそんな危険な事をさせたんですか!?」
「危険っていっても死ぬ事は無いぞ。」
「どういう事でござるか?」
「そういう設定のダンジョンだからな。」
「言ってる意味が分からないでござるよ。」
「死んだ判定をされたら入口に飛ばされるんだ。まぁペナルティが無いわけではないが、兎に角、死ねないダンジョンなんだ。」
「規格外でござるなぁ。」
「あぁ、俺もそう思うがペナルティがエグいんだよ。」
「ルーク、エグいとはどういう事でござるか?」
サスケに聞かれたルークはペナルティを説明した。
「・・・それはエグいでござるな。」
「まぁ、油断や明らかに無理な挑戦をしなければ良いだけだが、ギリギリを攻めなければ強くもなれないだろうがな。」
「師匠の言う通りでござるな。」
「って事でツバキは初めてだし、ルークがフォローしてやれ。」
「分かった。」
「ただルークも気の扱いを少しでも上達出来る様に木製の武器でフォローする様にな。」
「・・・分かった。」
「師匠、木製の武器でBランクは無茶でござらんか?」
「気を込めるから問題無いはずだぞ。」
「いや、いくら何でも長年修行を重ねていない者の闘気はそこまで長くは続かないでござるよ。」
「いや、ルークのは闘気じゃないぞ。」
「どういう事でござるか?」
「あぁ、外気・・・いや、この世界で言葉で言うと仙気か。」
「仙気というとアレでござるか!?」
「あぁ、そうだ。サスケが思ってるので間違いない。」
「まさか、師匠はルークに仙気を身に付けさせたという事でござるか!?」
「そうだ。身に付けさせるのに1日でやったからルークは痩せこけたんだ。」
「ルーク、流石にそれは無茶を通り越して阿呆でござるよ。己の肉体を入れ替えるぐらい無茶な事でござるよ、死にたいでござるか?」
「アホって何だよ。シュウトがかなり辛いが出来るって言ったんだ。って事は死ぬ事はねぇんだからやるだろ。」
ルークがそう言うと呆れた様にサスケはルークの事を見てから俺の方を見た。
「師匠、1つ良いでござるか?」
「ん?あぁ、サスケだと闘気術が使えるから出来ない事もないけど、多分、1日じゃ無理だぞ。」
「出来るでござるか!?しかし何故、拙者だと1日では無理なのでござるか?拙者はこれでも闘気とはいえ、気の扱いは得意な方でござるよ?」
「だからだよ。闘気術に慣れ過ぎてるから無理なんだ。」
「邪魔をするという事でござるか?」
「あぁ、闘気は前世で言う所の内気だからそれに慣れ過ぎてる人は外気を取り込んで溜める事が難しいんだよ。まぁ、出来る様になる為の修行は出来るがやり始めたら闘気が使いにくくなるぞ?」
「良いでござる!何時からするでござるか!今からでござるか!?」
前のめりで聞いてくるサスケを手で制止ながら話を続けた。
「いや、今直ぐは出来ない。」
「拙者の準備が出来て無いでござるか?」
「いや、そうじゃない。レイを鍛えようと思ってな。」
「え?」
サスケはそう言いながらレイを見ていた。
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