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第244話 [案内。]
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「それでシュウトはんはやっぱり使命で来はったんか?」
「そうですね。後、このエンポリアー国より東にあるダンジョンに用があって。」
「わいらの国より東ちゅう事は聖獣リヴィアタン様が率いる聖獣方が抑えとるちゅう死の海域かいな。」
「知ってるんですか?」
「当たり前や、遠い昔の話、それこそわいの爺さんが子供の時にあったっちゅう話なんやけど、欲に目が眩みおった阿呆が敵対する他の領地の船を装って死の海域へ行ったんや。」
「態々、他の領地の船でですか?」
「せや、どうせお宝が手に入れば儲かるし、聖獣様に見つかったとて御怒りを買うのは敵対する領やし、どっちに転んでもええわとでも思たんやろなぁ。」
「結果はもしかして。」
「シュウトはんの思てる通り、聖獣様には筒抜けやったんやろうな。島ごと、その阿呆も消し飛ばされて海の藻屑や。」
「領民もですか?」
「せや、ちゅうても善良な兵士や領民、奴隷なんかは船で行かされとったのもあって聖獣様の助けで敵対しちょる領に送り届けられたみたいや。もしかしたら船に乗せられとった民の中に聖獣様が居ったんかもしれんけどな。」
「なるほど、自分で自分の首を絞めたって事ですか。」
「せやな。その事件以来、死の海域へは渡航禁止になったちゅうわけや。」
「じゃあ行けないんですか?」
「わいらの船もシュウトはんの飛空艇も許可は出せんな。まぁ、本人が飛んで行く分には規制は掛けられへんけどな。」
「それなら良かった。」
「良かったちゅう事はシュウトはんの聖獣様に乗せてってもらうんか?」
「いや、飛べるんで自分で行きますよ。」
俺がそう言うとトヨタさんは目を丸くして驚いていた。
「さっすが使徒様やなぁ。魔法か?」
「まぁ、出来なくもないですけど!」
俺はそう言うと龍化で翼を出した。
「ほう!シュウトはんは龍人やったんかいな。」
「いや、違いますよ。スキルで出してるだけなんで。」
「そんなスキルもあるんやなぁ。ほんでその翼で飛べるんかいな?」
「そうですね。魔力を込めればスピードも出せますよ。」
「ほう~凄いなぁ~。まぁ、それなら高高度で飛んでもらえば島のもんでも分からんわなぁ。」
トヨタさんの言い様に何となく察した俺は頷いて返すとトヨタさんが再び話し掛けてきた。
「ほんで一応、ハロルドの護衛で来たんやったよなぁ?」
「そうですね。」
「ちゅう事は商売の話も有るちゅう事やな?」
トヨタさんは目を輝かせながらそう言ってきたので頷いて返した。
「ほんでそれは国同士の商売って事か?それともわいと直接ちゅう事なんか?」
トヨタさんがそう言うとハロルドが前に出てきた。
「シュウト様、商談であるのであれば私が。」
「なんやシュウトはんと商談出来んのかぁ。」
「お前と直接商談させるわけがなかろう。フォスエスペランサ国の外交担当である儂を通してもらいたい。」
「なんやシュウトはんとなら安ぅ済むと思たんやけどなぁ。」
「そんな事だろうと思ったわ。お前の様な商人と商売を知らぬシュウト様では問題になるのは目に見えてるであろう。」
「せやな、無理に安ぅ買うてもうたら他国に何言われるか分からんわな。けどなぁ相手がハロルドかぁ、きっつい商談になりそうや。」
「それならレイの方が良かったか?」
「いやいや、レイはんやと譲歩が無い分、更にキツいわ。ほな、商談と行こか。っとその前に若い3人は、どないする?」
トヨタさんがそう言うとアキトと話していたカスミちゃんが手を挙げた。
「はい!はい!シュウト兄の世界が見てみたいです!」
「シュウトはんの世界やと?」
「そうだ、これから商談する商品の中にはシュウト様の世界の物もあるからのぅ。」
「世界?」
「一緒に行きます?」
「ええんか!?」
「カスミちゃんも行く事ですし、商品の仕入先も知っておいた方が商談し易いでしょう?」
「ハロルド、ええんか?」
「シュウト様もそう仰ってるし、お前なら問題無いだろう。それに教えんと執拗いじゃろうしな。」
「よう分かってるやん。流石、わいが友と認めたハロルドやな。さっ、行こか。」
トヨタさんはそう言うと扉の方へ行こうとしたのだが、扉の前まで行くと立ち止まって此方を見た。
「そんで何処へ行けばええんや?」
「分かってないのに何故先に行く。」
「ハロルドぉ~冷た過ぎへん?」
「勝手に動くからじゃろう。それではシュウト様、お願い致します。」
ハロルドにそう言われた俺は頷いてアイテムボックス改に案内した。
「ほう~居心地ええ森やなぁ~。」
「当たり前じゃ。シュウト様の御力なのじゃから聖域と同じ環境に決まっておる。」
「なるほど、確かに聖域と同じやなぁ。」
「トヨタさんは行った事があるんですか?」
「自分で言うのもなんやけど、これでも名の知れた商人やさかい。教国にも行った事があるよって。」
あぁ、ユグドラシルのところか。
「しっかし謎は解けたで。」
「急にどうしたんじゃ?」
「ハロルドが・・・ちゃうなフォスエスペランサ国が何で聖域にしか生えとらん木を出荷出来んのか気になっとったんや。」
「そう言う事か、それならば他にも色々あるぞ。」
「ほんまか、シュウトはん!他も見てみてええやろか?」
「そういう事ならトルバ居るか?」
俺がそう言うとスっとトルバが現れた。
「わっ!ビックリしたぁ、いつの間に居ったんや?」
「トヨタ!失礼だぞ!」
「失礼?」
「そうだ、その方は聖獣玄武様のお1人だぞ!」
ハロルドがそう言うとトヨタさん達は平伏した。
「ハロルド、そう言ったらこうなってしまうのは当たり前だろ。それにトルバは今は執事として此処にいるんだ、尊重してやってくれ。」
「承知致しましたシュウト様、大変失礼しましたトルバ様。」
「いえいえ、私は執事ですので敬称は不要に御座います。」
「あぁ、そうでしたね。ほれ、トヨタ達も立たんか。」
その後、ハロルド達が話をしているとトルバが声を掛けてきた。
「シュウト様、私が皆様を御案内差し上げれば宜しいのでしょうか?」
「あぁ任せる。」
ハロルド達の話が終わるとトルバは俺に頭を下げてからトヨタさん達を案内する為に去っていった。
「それでカスミちゃんは行かなくて良かったのかい?」
「ええねんウチわ。どうせ難しい話しやろうしシュウト兄達と居った方がおもろそうやし。」
「やっと砕けてきたね。」
「仕方がないよ、シュウトはカスミの憧れなんだし。」
アキトがそう言うとカスミちゃんは思いっきりアキトの腹部を殴っていたが、殴られたアキトは、にこやかに笑っていた。
こっちでも相変わらずだな。
俺がそう思いながら見ているとそれに気付いたのかカスミちゃんが恥ずかしくなったみたいで、アキトの後ろに隠れた。
その後、迷宮は攻略組の人間が使ってる可能性があったのでその他の全フィールド案内した。
「ひっろいわぁ~、シュウト兄の世界は何処まで続いとんの?」
「どうなんだろうな、俺も正確には把握してないし、俺の魔力量で変わってくるみたいだからなぁ。」
「魔力量?あぁ、元々はアイテムボックス言うてたもんね。」
「そうだな。」
「ほんで魔力量はどれ位なん?」
大分、俺に対する緊張が取れてきたカスミちゃんに聞かれたが今の魔力量がどの位を俺自身把握出来なくて答えに困っているとアキトがカスミちゃんの肩を叩いた。
「なん?」
「シュウトは今ステータスの数値が殆ど把握出来ないんだよ。」
「そんな事あんの?呪いかなんかなん?」
「いや、なんて言ったら良いか分からないけど、端的に言ったら成長途中だからかな。」
「へぇ~、そんな事もあんねやなぁ。」
「それでも途轍もない魔力量なのは間違いないと思うよ。」
「何でなん?」
「シュウトのステータス数値が分からなくなる前となった後だと広さがかなり変わったからね。」
「そうなのか?」
「シュウト兄、自分の事なのに分からへんの?」
「仕方ないよ。相変わらず修行ばっかりしてるから。」
「変わらんねんな。」
カスミちゃんの質問にアキトが答えると直ぐに納得されてしまい、少々納得出来なかったが少し気になったのでアキトに聞いてみる事にした。
「そんな事より、何で広がったと思うんだ?」
「最初に気付いたのは迷宮だね。深さも広さも全然違ったからね。だからもしかしたらと思ってスキア達に聞いたんだよ。そしたらかなり広がったから精霊達を更に呼んだって言ってたよ。」
「そんなにか。ん?更に呼んだって外の世界は大丈夫なのか?」
「その辺は問題無いみたい。此処での修行を無事に終わらせた子達が結構いるみたいで余裕で賄えるみたいだよ。」
「それなら良かった。」
「なぁ、アキト。」
「何だい?」
「2つほど気になってんねんけど、1っこは迷宮って何なん?」
「今回は行かなかったけど、此処はアイテムボックス改っていうシュウトのダンジョンだから修行用のダンジョンがあるんだ。」
「え!?ウチも行きたい!」
「今日は予定が分からないから今度ね。」
「予定?・・・予約制なん?」
「まぁ、一寸違うけどそんな感じかな。」
「そうなんや、じゃあ今度連れてってぇな。」
「そうだね、一緒に行こうか。」
「やったぁー!」
カスミちゃんはそう言うと飛び跳ねて喜んでいた。
「それでもう1つって精霊の事かい?」
「せや、何で居んの?」
「それはシュウトの世界が外より圧倒的に安全だから世界樹様から精霊の弱い子達の修行場としてってお願いされたそうだよ。」
「え!!?世界樹ってあの!?」
「そうらしいよ。ね、シュウト。」
「そうだな。最近は外が物騒らしくてな、ある程度強くなれるまでって事らしいぞ。」
「へぇ~。」
「まぁそのお陰で環境が外よりかなり良いみたいだけどな。」
「あっ!それでかぁ!」
「ん?何がそれで何だい?」
「外じゃ滅多にお目に掛かれへん、めっちゃ美味い魚とか、果物とかそこらじゅうに有ったし、しかも全部思てる倍はデカいしって思ててん。」
「そうなのか?」
「せやって!シュウト兄も食べ比べしたない?」
その後もたわいのない話を続けているとトルバに案内されたトヨタさんが戻ってきた。すると開口一番にトヨタさんがカスミちゃんとほぼ同じ事を言ってきたので、俺とアキトは爆笑してしまった。
「そうですね。後、このエンポリアー国より東にあるダンジョンに用があって。」
「わいらの国より東ちゅう事は聖獣リヴィアタン様が率いる聖獣方が抑えとるちゅう死の海域かいな。」
「知ってるんですか?」
「当たり前や、遠い昔の話、それこそわいの爺さんが子供の時にあったっちゅう話なんやけど、欲に目が眩みおった阿呆が敵対する他の領地の船を装って死の海域へ行ったんや。」
「態々、他の領地の船でですか?」
「せや、どうせお宝が手に入れば儲かるし、聖獣様に見つかったとて御怒りを買うのは敵対する領やし、どっちに転んでもええわとでも思たんやろなぁ。」
「結果はもしかして。」
「シュウトはんの思てる通り、聖獣様には筒抜けやったんやろうな。島ごと、その阿呆も消し飛ばされて海の藻屑や。」
「領民もですか?」
「せや、ちゅうても善良な兵士や領民、奴隷なんかは船で行かされとったのもあって聖獣様の助けで敵対しちょる領に送り届けられたみたいや。もしかしたら船に乗せられとった民の中に聖獣様が居ったんかもしれんけどな。」
「なるほど、自分で自分の首を絞めたって事ですか。」
「せやな。その事件以来、死の海域へは渡航禁止になったちゅうわけや。」
「じゃあ行けないんですか?」
「わいらの船もシュウトはんの飛空艇も許可は出せんな。まぁ、本人が飛んで行く分には規制は掛けられへんけどな。」
「それなら良かった。」
「良かったちゅう事はシュウトはんの聖獣様に乗せてってもらうんか?」
「いや、飛べるんで自分で行きますよ。」
俺がそう言うとトヨタさんは目を丸くして驚いていた。
「さっすが使徒様やなぁ。魔法か?」
「まぁ、出来なくもないですけど!」
俺はそう言うと龍化で翼を出した。
「ほう!シュウトはんは龍人やったんかいな。」
「いや、違いますよ。スキルで出してるだけなんで。」
「そんなスキルもあるんやなぁ。ほんでその翼で飛べるんかいな?」
「そうですね。魔力を込めればスピードも出せますよ。」
「ほう~凄いなぁ~。まぁ、それなら高高度で飛んでもらえば島のもんでも分からんわなぁ。」
トヨタさんの言い様に何となく察した俺は頷いて返すとトヨタさんが再び話し掛けてきた。
「ほんで一応、ハロルドの護衛で来たんやったよなぁ?」
「そうですね。」
「ちゅう事は商売の話も有るちゅう事やな?」
トヨタさんは目を輝かせながらそう言ってきたので頷いて返した。
「ほんでそれは国同士の商売って事か?それともわいと直接ちゅう事なんか?」
トヨタさんがそう言うとハロルドが前に出てきた。
「シュウト様、商談であるのであれば私が。」
「なんやシュウトはんと商談出来んのかぁ。」
「お前と直接商談させるわけがなかろう。フォスエスペランサ国の外交担当である儂を通してもらいたい。」
「なんやシュウトはんとなら安ぅ済むと思たんやけどなぁ。」
「そんな事だろうと思ったわ。お前の様な商人と商売を知らぬシュウト様では問題になるのは目に見えてるであろう。」
「せやな、無理に安ぅ買うてもうたら他国に何言われるか分からんわな。けどなぁ相手がハロルドかぁ、きっつい商談になりそうや。」
「それならレイの方が良かったか?」
「いやいや、レイはんやと譲歩が無い分、更にキツいわ。ほな、商談と行こか。っとその前に若い3人は、どないする?」
トヨタさんがそう言うとアキトと話していたカスミちゃんが手を挙げた。
「はい!はい!シュウト兄の世界が見てみたいです!」
「シュウトはんの世界やと?」
「そうだ、これから商談する商品の中にはシュウト様の世界の物もあるからのぅ。」
「世界?」
「一緒に行きます?」
「ええんか!?」
「カスミちゃんも行く事ですし、商品の仕入先も知っておいた方が商談し易いでしょう?」
「ハロルド、ええんか?」
「シュウト様もそう仰ってるし、お前なら問題無いだろう。それに教えんと執拗いじゃろうしな。」
「よう分かってるやん。流石、わいが友と認めたハロルドやな。さっ、行こか。」
トヨタさんはそう言うと扉の方へ行こうとしたのだが、扉の前まで行くと立ち止まって此方を見た。
「そんで何処へ行けばええんや?」
「分かってないのに何故先に行く。」
「ハロルドぉ~冷た過ぎへん?」
「勝手に動くからじゃろう。それではシュウト様、お願い致します。」
ハロルドにそう言われた俺は頷いてアイテムボックス改に案内した。
「ほう~居心地ええ森やなぁ~。」
「当たり前じゃ。シュウト様の御力なのじゃから聖域と同じ環境に決まっておる。」
「なるほど、確かに聖域と同じやなぁ。」
「トヨタさんは行った事があるんですか?」
「自分で言うのもなんやけど、これでも名の知れた商人やさかい。教国にも行った事があるよって。」
あぁ、ユグドラシルのところか。
「しっかし謎は解けたで。」
「急にどうしたんじゃ?」
「ハロルドが・・・ちゃうなフォスエスペランサ国が何で聖域にしか生えとらん木を出荷出来んのか気になっとったんや。」
「そう言う事か、それならば他にも色々あるぞ。」
「ほんまか、シュウトはん!他も見てみてええやろか?」
「そういう事ならトルバ居るか?」
俺がそう言うとスっとトルバが現れた。
「わっ!ビックリしたぁ、いつの間に居ったんや?」
「トヨタ!失礼だぞ!」
「失礼?」
「そうだ、その方は聖獣玄武様のお1人だぞ!」
ハロルドがそう言うとトヨタさん達は平伏した。
「ハロルド、そう言ったらこうなってしまうのは当たり前だろ。それにトルバは今は執事として此処にいるんだ、尊重してやってくれ。」
「承知致しましたシュウト様、大変失礼しましたトルバ様。」
「いえいえ、私は執事ですので敬称は不要に御座います。」
「あぁ、そうでしたね。ほれ、トヨタ達も立たんか。」
その後、ハロルド達が話をしているとトルバが声を掛けてきた。
「シュウト様、私が皆様を御案内差し上げれば宜しいのでしょうか?」
「あぁ任せる。」
ハロルド達の話が終わるとトルバは俺に頭を下げてからトヨタさん達を案内する為に去っていった。
「それでカスミちゃんは行かなくて良かったのかい?」
「ええねんウチわ。どうせ難しい話しやろうしシュウト兄達と居った方がおもろそうやし。」
「やっと砕けてきたね。」
「仕方がないよ、シュウトはカスミの憧れなんだし。」
アキトがそう言うとカスミちゃんは思いっきりアキトの腹部を殴っていたが、殴られたアキトは、にこやかに笑っていた。
こっちでも相変わらずだな。
俺がそう思いながら見ているとそれに気付いたのかカスミちゃんが恥ずかしくなったみたいで、アキトの後ろに隠れた。
その後、迷宮は攻略組の人間が使ってる可能性があったのでその他の全フィールド案内した。
「ひっろいわぁ~、シュウト兄の世界は何処まで続いとんの?」
「どうなんだろうな、俺も正確には把握してないし、俺の魔力量で変わってくるみたいだからなぁ。」
「魔力量?あぁ、元々はアイテムボックス言うてたもんね。」
「そうだな。」
「ほんで魔力量はどれ位なん?」
大分、俺に対する緊張が取れてきたカスミちゃんに聞かれたが今の魔力量がどの位を俺自身把握出来なくて答えに困っているとアキトがカスミちゃんの肩を叩いた。
「なん?」
「シュウトは今ステータスの数値が殆ど把握出来ないんだよ。」
「そんな事あんの?呪いかなんかなん?」
「いや、なんて言ったら良いか分からないけど、端的に言ったら成長途中だからかな。」
「へぇ~、そんな事もあんねやなぁ。」
「それでも途轍もない魔力量なのは間違いないと思うよ。」
「何でなん?」
「シュウトのステータス数値が分からなくなる前となった後だと広さがかなり変わったからね。」
「そうなのか?」
「シュウト兄、自分の事なのに分からへんの?」
「仕方ないよ。相変わらず修行ばっかりしてるから。」
「変わらんねんな。」
カスミちゃんの質問にアキトが答えると直ぐに納得されてしまい、少々納得出来なかったが少し気になったのでアキトに聞いてみる事にした。
「そんな事より、何で広がったと思うんだ?」
「最初に気付いたのは迷宮だね。深さも広さも全然違ったからね。だからもしかしたらと思ってスキア達に聞いたんだよ。そしたらかなり広がったから精霊達を更に呼んだって言ってたよ。」
「そんなにか。ん?更に呼んだって外の世界は大丈夫なのか?」
「その辺は問題無いみたい。此処での修行を無事に終わらせた子達が結構いるみたいで余裕で賄えるみたいだよ。」
「それなら良かった。」
「なぁ、アキト。」
「何だい?」
「2つほど気になってんねんけど、1っこは迷宮って何なん?」
「今回は行かなかったけど、此処はアイテムボックス改っていうシュウトのダンジョンだから修行用のダンジョンがあるんだ。」
「え!?ウチも行きたい!」
「今日は予定が分からないから今度ね。」
「予定?・・・予約制なん?」
「まぁ、一寸違うけどそんな感じかな。」
「そうなんや、じゃあ今度連れてってぇな。」
「そうだね、一緒に行こうか。」
「やったぁー!」
カスミちゃんはそう言うと飛び跳ねて喜んでいた。
「それでもう1つって精霊の事かい?」
「せや、何で居んの?」
「それはシュウトの世界が外より圧倒的に安全だから世界樹様から精霊の弱い子達の修行場としてってお願いされたそうだよ。」
「え!!?世界樹ってあの!?」
「そうらしいよ。ね、シュウト。」
「そうだな。最近は外が物騒らしくてな、ある程度強くなれるまでって事らしいぞ。」
「へぇ~。」
「まぁそのお陰で環境が外よりかなり良いみたいだけどな。」
「あっ!それでかぁ!」
「ん?何がそれで何だい?」
「外じゃ滅多にお目に掛かれへん、めっちゃ美味い魚とか、果物とかそこらじゅうに有ったし、しかも全部思てる倍はデカいしって思ててん。」
「そうなのか?」
「せやって!シュウト兄も食べ比べしたない?」
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