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第303話 [モードチェンジ。]
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「一応どんなダンジョンでも問題ねぇ様に考えたんだが、機王文殊のアラクネモードだとどんなダンジョンが困ると思うんだルーク?」
「そりゃ、この図体なら狭いダンジョンだろ。普通のダンジョンの通路ならギリギリ・・・曲がり角なんかだと動けなくなるんじゃねぇか?」
「そうなんだよ。機能を付け過ぎた所為で予定よりもデカくなり過ぎたんだ・・・で、そんな場所でも大丈夫な様に考えたのがこのモードだ!」
ドラウがそう言うと機王文殊がガシャンガシャガシャ・・・と球体になってしまった。
「玉?転がるって事か?」
俺がそう言った瞬間、球体がギューンと伸びると蛇の様になり、バサッという音と共に翼が生えた。
「ニーズヘッグか?」
「ニーズヘッグ?」
「あぁ、危険な魔物だ。ソレを模してるんじゃねぇか?」
「そうだ。最初は防御面、攻撃面、双方に優れてる球体にしようかと思ったんだが、中の制御をするのがかなり難しくてな。そこで地に着いていれば何処にでも行ける蛇系統の魔物、その上で挙動制御をしやすい翼の有る魔物にしたんだ。」
「へぇ~強力な魔物だからじゃねぇんだな。」
「見た目が強かろうと弱かろうとあんま意味はねぇからな。」
「まぁそうだな。そんで飛べんのか?」
「さっきも言ったが制御の為の翼だから飛べねぇぞ。まぁ攻撃は出来るがな。」
「どんな攻撃だ?」
「1つは羽根の形をした刃を飛ばす事は出来るわな。」
「1つって事は他にも有るのか?」
「それは今後のお楽しみってやつだ。」
「おぉ、そうだな。その方が面白ぇわな。」
「それでドラウ、その・・・ニーズヘッグっだっけ?ソレなら何処にでも這って行けるのか?」
「おう。天井は流石に無理だが、木に登ったり、垂直の壁を上がって行く事も可能だぞ。勿論降る事もな。しかも光学迷彩付きだ。」
「それは凄いな。森林では特に有効そうたな。」
「そうなのかシュウト?」
「あぁ、ドラウの設計なら木々の間も木の上の移動も音も気配も感じさせずに襲撃可能そうだからな。」
「あぁ、そうかもしれないな。俺もそこまでは考えて無かったぜ。」
俺がドラウとそう話しているとルークは少し考えて身震いをしていた。
「どうしたんだルーク?」
「シュウト、お前ドラウにそのモードで俺らがやってる模擬戦の最中に襲撃させるつもりだろ?」
「良い修行になりそうだろ?」
「ま、まぁ、そうだが、俺とアキト以外にも最初は説明してやってくれよ。」
「・・・そうだな。事故になってもアレだしな。説明して緊張感がある方が良いかもしれないしな。」
俺がルークにそう話しているとドラウが声を掛けてきた。
「じゃあ次に行って良いか?」
「あぁそうだな。ルークももう良いよな?」
「俺は良いぞ。」
「なら、次はコレだ!」
ドラウがそう言うと機王文殊は再び球体になると今度は脈打つ様に振動し、次の瞬間、膨れ上がり、巨大な魔物に変化した。
おぉ、トリケラトプスにみたいだなぁ。
俺がそう思っているとルークが険しい表情になった。
「どうしたんだルーク?」
「いや、めんどくせえ魔物になりやがったなぁ、と思ってな。」
「面倒?ルークは元になった魔物を知ってるのか?」
「あぁ、コイツは地龍トリケラトプスっつうSSランクの魔物なんだよ。」
「えっ!?トリケラトプス!?」
「何だ、知ってるのか?・・・あぁ、確か、最初に発見したのは大昔の使徒様って話だったはずだから、それで知ってるのか。」
「・・・多分その人は同郷の人だな。というか、そこまで似てるのか?」
「多少の違ぇはあるが大体一緒だな。これまでのやつもそうだが、ドラウの再現度が凄ぇんだよ。」
「なら、その人は見たまんま名前を付ける人だったんだろうな。」
「見たまんまって事は前世にも居たのか?」
「いや、なんて言ったら良いかは分からないが俺達が生きていた時代には絶滅はしてるんだが、遠い昔に繁栄していた生き物だな。」
「古代の魔物・・・いや、シュウトの前世には魔物は居なかったんだったな。」
「まぁ、そうだな。それでトリケラトプスはどんな攻撃をするんだ?」
「突進、体躯を活かしたスタンピング、相手を動けなくする咆哮、角から放つ雷撃や破壊砲だな。」
「ドラウ!似た様な攻撃手段なのか?」
「まぁ、出来るな。だが、俺の機王文殊トリケラトプスモードの突進はシュウトの力も使ってダンジョンの壁だって突き抜けるぞ。」
「マジか・・・なんつう威力のもんを・・・。」
「しかも氷の上でも滑らねぇ設計になってるからな。まぁ、氷が薄かったら落ちちまうだろうがな。」
「えっ?浮く様にはしてないのか?」
「重量で攻撃する為に常時重力魔法が掛かる様に設計にしてるからなぁ、ジャンプする程度の事は出来るが、浮くのは流石に無理だな。」
「なるほどな。それでどのくらいのスピードが出せるんだ?」
「なら軽く走らせっか。」
ドラウがそう言うとトリケラトプスモードの機王文殊がゆっくりと動き始めた。
「やっぱり最初はゆっくりなんだなぁ。」
「いや、本物は最初からトップスピードなはずだぞ。」
「流石にそこは真似出来なかったのか?」
俺達がその後もドラウが走っているのを眺めながら話をしているとドラウが遠くから話し掛けてきた。
「突進系の攻撃をする時は最初からトップスピードだぞ。」
「聞こえてたのか?」
「当たり前だろ。音を遮断する事は出来るが今は敵も居ねぇのに意味無いだろ。」
「いや、そんなに激しく動いてるのに聞こえるんだなって思ってな。」
「そういう事か。ダンジョン移動時に話が聞こえないんじゃ拙いと思って聞こえる様にする機能も付けたからな。」
「だからこんなに離れてても聞こえるし、話せるのか。」
「目の前に小っさい魔道具が飛んでるだろ。それが音を転送してるんだ。」
俺はそう言われて目を細めて音の方を見るとビー玉に翅が生えた物が飛んでいた。
「ちっさ!?こんな魔道具も有るのか。」
「シュウト、勘違いするなよ。」
「何がだ、ルーク?」
「こんな物は聞いた事ねぇって言うか、音を届ける魔道具なんてあん時に初めて出来たんだ。このサイズが普通にある訳ねぇんだ。」
「あぁそうか。」
「それに考えてみろよ。こんなもんが、有ったら各国を揺るがす事になりかねねぇしな。」
「まぁ確かにドラウの言う転送範囲が何処まで届くのかを考えると今でもかなり遠いのに恐ろしいな。」
「だろ。っていうかドラウのやつ何処まで速くなるんだ?」
「まだまだ速く行けるぞ。」
話している間にドラウは特急電車並のスピードで走りながらどんどんスピードを上げて行った。
「これが通常時に出せる最高速度だ。」
ドラウはそう言うと新幹線並のスピードを維持したまま疾走していた。
「通常時って事はそれ以上のスピードも出せるのか?」
「戦闘時の突進はここに魔力を重ねた上で魔法で高出力の推進力を生み出して倍以上のスピードを出す事が可能だ。」
「倍かぁ・・・そんなスピードで障害物に当たったら大変な事にならないか?」
「大丈夫だ。障害物なら突進でそのまま破壊すればいいし、駄目そうな障害物なら回避、それも無理なら逆噴射で急停止すればいいだけだ。」
「急停止ってそんな簡単に止まれるのか?」
「制動距離0mで一気に持っていけるぞ。それに危険ならそのまま逆噴射で逃げる事も可能だ。」
「凄いな。でもそれだと内部に相当ダメージを受けないか?」
「今はまだ0って訳にはいかねぇが、戦闘継続に問題ねぇレベルではあるぞ。」
「それなら心配ないか。」
ドラウはそんな話をしながら俺達の方へ戻ってきた。
「じゃあ最後だな。行くぞ!」
ドラウがそう言うと機王文殊は再び球体になり、今度は上空へ飛び上がり大きな翼を広げると大きな鷹になった。
「今度はロックバードかよ。」
「アレも強い魔物なのか?」
「あぁ、ロックバードもあれだけの巨躯ならSSランクって言われてるな。」
「そうなのか?」
「サイズによって変わるな、2~3mならA~Sだな。歳を重ねる事で巨大になっていき、あのくらいが最大だと言われてるな。」
「言われてるか。」
「見て生き残ったのがアレのサイズだ。それに魔物研究者が調べ上げた結果もそうらしい。」
「そうらしい・・・か。まぁいいや、それでロックバードだっけ、アレはどんな攻撃をするんだ?」
「相手が致命傷を受けて弱ってしまうまでは延々と翼や土魔法、それと風魔法で遠距離からの攻撃だな。」
「ドラウ、それも可能なのか?」
「おうよ。土魔法で岩石を生み出して自由落下に風魔法で高速化させたり、ただ単にそれぞれの魔法を放ったりな。」
「岩石を高速発射か、凄い威力になりそうだな。」
「そうだな。だが、一番の攻撃はコレだ!」
ドラウがそう言うとロックバードモードの機王文殊は翼から大量の羽根を飛ばし地面の方へ放った。
「羽根を飛ばすだけか?」
「いや、自由に操れる。」
ドラウがそう言うと羽根はクルクルと自由な軌道を描いていた。
「確かに。だけどソレが岩石を飛ばすよりも威力が有るのか?」
「そうだ!細過ぎて分かり難いだろうが、その羽根は刃で出来ている上に風魔法を振動させて刺突力、いや、貫通性を限界まで上げてるからな。大抵の防具は意味を持たないというか、城壁であろうと軽々貫通する設計になってる上に停止すれば爆発する様にもなってるんだ。」
「貫通に爆破か。確かに恐ろしいとしか表現出来ない攻撃だな。」
「しかも今はホバリングして空中に停止した状態だが、高速飛行も可能だ。」
ドラウはそう言うと飛空艇ドラグーンⅡ以上のスピードで飛行していた。
「あの状態で攻撃されるのか、受ける相手は戦い難いだろうな。」
「だな。俺もどうやって仕留めるか悩みどころだ。恐らくロックバード討伐の方法は使えねぇだろうしな。」
「ロックバード討伐の方法ってどんなのだ?」
「翼に2つの岩をロープで繋いで、それを飛ばし、翼を使えなくするのが一番だろうが、あの貫通力があったら無理だろうな。」
「まぁそうだろうな。魔法や武器での遠距離攻撃は回避、もしくは迎撃されるだろうしなぁ。」
「そりゃコレを創る上で翼は弱点になっちまうからな。対策はしてあるぞ。それに全てのモードはアラクネの時みたいに迎撃ミサイルを放てるしな。」
「それは凄いな。」
その後も色々話しているとドラウはその間に地上に戻ってきた。
「それで、もう1つの大きい機体はどんな感じなんだ?」
「おう。見せてやるよ。」
ドラウはそう言うとコックピットから出てきてアイテムボックスの中を探り始めた。
「そりゃ、この図体なら狭いダンジョンだろ。普通のダンジョンの通路ならギリギリ・・・曲がり角なんかだと動けなくなるんじゃねぇか?」
「そうなんだよ。機能を付け過ぎた所為で予定よりもデカくなり過ぎたんだ・・・で、そんな場所でも大丈夫な様に考えたのがこのモードだ!」
ドラウがそう言うと機王文殊がガシャンガシャガシャ・・・と球体になってしまった。
「玉?転がるって事か?」
俺がそう言った瞬間、球体がギューンと伸びると蛇の様になり、バサッという音と共に翼が生えた。
「ニーズヘッグか?」
「ニーズヘッグ?」
「あぁ、危険な魔物だ。ソレを模してるんじゃねぇか?」
「そうだ。最初は防御面、攻撃面、双方に優れてる球体にしようかと思ったんだが、中の制御をするのがかなり難しくてな。そこで地に着いていれば何処にでも行ける蛇系統の魔物、その上で挙動制御をしやすい翼の有る魔物にしたんだ。」
「へぇ~強力な魔物だからじゃねぇんだな。」
「見た目が強かろうと弱かろうとあんま意味はねぇからな。」
「まぁそうだな。そんで飛べんのか?」
「さっきも言ったが制御の為の翼だから飛べねぇぞ。まぁ攻撃は出来るがな。」
「どんな攻撃だ?」
「1つは羽根の形をした刃を飛ばす事は出来るわな。」
「1つって事は他にも有るのか?」
「それは今後のお楽しみってやつだ。」
「おぉ、そうだな。その方が面白ぇわな。」
「それでドラウ、その・・・ニーズヘッグっだっけ?ソレなら何処にでも這って行けるのか?」
「おう。天井は流石に無理だが、木に登ったり、垂直の壁を上がって行く事も可能だぞ。勿論降る事もな。しかも光学迷彩付きだ。」
「それは凄いな。森林では特に有効そうたな。」
「そうなのかシュウト?」
「あぁ、ドラウの設計なら木々の間も木の上の移動も音も気配も感じさせずに襲撃可能そうだからな。」
「あぁ、そうかもしれないな。俺もそこまでは考えて無かったぜ。」
俺がドラウとそう話しているとルークは少し考えて身震いをしていた。
「どうしたんだルーク?」
「シュウト、お前ドラウにそのモードで俺らがやってる模擬戦の最中に襲撃させるつもりだろ?」
「良い修行になりそうだろ?」
「ま、まぁ、そうだが、俺とアキト以外にも最初は説明してやってくれよ。」
「・・・そうだな。事故になってもアレだしな。説明して緊張感がある方が良いかもしれないしな。」
俺がルークにそう話しているとドラウが声を掛けてきた。
「じゃあ次に行って良いか?」
「あぁそうだな。ルークももう良いよな?」
「俺は良いぞ。」
「なら、次はコレだ!」
ドラウがそう言うと機王文殊は再び球体になると今度は脈打つ様に振動し、次の瞬間、膨れ上がり、巨大な魔物に変化した。
おぉ、トリケラトプスにみたいだなぁ。
俺がそう思っているとルークが険しい表情になった。
「どうしたんだルーク?」
「いや、めんどくせえ魔物になりやがったなぁ、と思ってな。」
「面倒?ルークは元になった魔物を知ってるのか?」
「あぁ、コイツは地龍トリケラトプスっつうSSランクの魔物なんだよ。」
「えっ!?トリケラトプス!?」
「何だ、知ってるのか?・・・あぁ、確か、最初に発見したのは大昔の使徒様って話だったはずだから、それで知ってるのか。」
「・・・多分その人は同郷の人だな。というか、そこまで似てるのか?」
「多少の違ぇはあるが大体一緒だな。これまでのやつもそうだが、ドラウの再現度が凄ぇんだよ。」
「なら、その人は見たまんま名前を付ける人だったんだろうな。」
「見たまんまって事は前世にも居たのか?」
「いや、なんて言ったら良いかは分からないが俺達が生きていた時代には絶滅はしてるんだが、遠い昔に繁栄していた生き物だな。」
「古代の魔物・・・いや、シュウトの前世には魔物は居なかったんだったな。」
「まぁ、そうだな。それでトリケラトプスはどんな攻撃をするんだ?」
「突進、体躯を活かしたスタンピング、相手を動けなくする咆哮、角から放つ雷撃や破壊砲だな。」
「ドラウ!似た様な攻撃手段なのか?」
「まぁ、出来るな。だが、俺の機王文殊トリケラトプスモードの突進はシュウトの力も使ってダンジョンの壁だって突き抜けるぞ。」
「マジか・・・なんつう威力のもんを・・・。」
「しかも氷の上でも滑らねぇ設計になってるからな。まぁ、氷が薄かったら落ちちまうだろうがな。」
「えっ?浮く様にはしてないのか?」
「重量で攻撃する為に常時重力魔法が掛かる様に設計にしてるからなぁ、ジャンプする程度の事は出来るが、浮くのは流石に無理だな。」
「なるほどな。それでどのくらいのスピードが出せるんだ?」
「なら軽く走らせっか。」
ドラウがそう言うとトリケラトプスモードの機王文殊がゆっくりと動き始めた。
「やっぱり最初はゆっくりなんだなぁ。」
「いや、本物は最初からトップスピードなはずだぞ。」
「流石にそこは真似出来なかったのか?」
俺達がその後もドラウが走っているのを眺めながら話をしているとドラウが遠くから話し掛けてきた。
「突進系の攻撃をする時は最初からトップスピードだぞ。」
「聞こえてたのか?」
「当たり前だろ。音を遮断する事は出来るが今は敵も居ねぇのに意味無いだろ。」
「いや、そんなに激しく動いてるのに聞こえるんだなって思ってな。」
「そういう事か。ダンジョン移動時に話が聞こえないんじゃ拙いと思って聞こえる様にする機能も付けたからな。」
「だからこんなに離れてても聞こえるし、話せるのか。」
「目の前に小っさい魔道具が飛んでるだろ。それが音を転送してるんだ。」
俺はそう言われて目を細めて音の方を見るとビー玉に翅が生えた物が飛んでいた。
「ちっさ!?こんな魔道具も有るのか。」
「シュウト、勘違いするなよ。」
「何がだ、ルーク?」
「こんな物は聞いた事ねぇって言うか、音を届ける魔道具なんてあん時に初めて出来たんだ。このサイズが普通にある訳ねぇんだ。」
「あぁそうか。」
「それに考えてみろよ。こんなもんが、有ったら各国を揺るがす事になりかねねぇしな。」
「まぁ確かにドラウの言う転送範囲が何処まで届くのかを考えると今でもかなり遠いのに恐ろしいな。」
「だろ。っていうかドラウのやつ何処まで速くなるんだ?」
「まだまだ速く行けるぞ。」
話している間にドラウは特急電車並のスピードで走りながらどんどんスピードを上げて行った。
「これが通常時に出せる最高速度だ。」
ドラウはそう言うと新幹線並のスピードを維持したまま疾走していた。
「通常時って事はそれ以上のスピードも出せるのか?」
「戦闘時の突進はここに魔力を重ねた上で魔法で高出力の推進力を生み出して倍以上のスピードを出す事が可能だ。」
「倍かぁ・・・そんなスピードで障害物に当たったら大変な事にならないか?」
「大丈夫だ。障害物なら突進でそのまま破壊すればいいし、駄目そうな障害物なら回避、それも無理なら逆噴射で急停止すればいいだけだ。」
「急停止ってそんな簡単に止まれるのか?」
「制動距離0mで一気に持っていけるぞ。それに危険ならそのまま逆噴射で逃げる事も可能だ。」
「凄いな。でもそれだと内部に相当ダメージを受けないか?」
「今はまだ0って訳にはいかねぇが、戦闘継続に問題ねぇレベルではあるぞ。」
「それなら心配ないか。」
ドラウはそんな話をしながら俺達の方へ戻ってきた。
「じゃあ最後だな。行くぞ!」
ドラウがそう言うと機王文殊は再び球体になり、今度は上空へ飛び上がり大きな翼を広げると大きな鷹になった。
「今度はロックバードかよ。」
「アレも強い魔物なのか?」
「あぁ、ロックバードもあれだけの巨躯ならSSランクって言われてるな。」
「そうなのか?」
「サイズによって変わるな、2~3mならA~Sだな。歳を重ねる事で巨大になっていき、あのくらいが最大だと言われてるな。」
「言われてるか。」
「見て生き残ったのがアレのサイズだ。それに魔物研究者が調べ上げた結果もそうらしい。」
「そうらしい・・・か。まぁいいや、それでロックバードだっけ、アレはどんな攻撃をするんだ?」
「相手が致命傷を受けて弱ってしまうまでは延々と翼や土魔法、それと風魔法で遠距離からの攻撃だな。」
「ドラウ、それも可能なのか?」
「おうよ。土魔法で岩石を生み出して自由落下に風魔法で高速化させたり、ただ単にそれぞれの魔法を放ったりな。」
「岩石を高速発射か、凄い威力になりそうだな。」
「そうだな。だが、一番の攻撃はコレだ!」
ドラウがそう言うとロックバードモードの機王文殊は翼から大量の羽根を飛ばし地面の方へ放った。
「羽根を飛ばすだけか?」
「いや、自由に操れる。」
ドラウがそう言うと羽根はクルクルと自由な軌道を描いていた。
「確かに。だけどソレが岩石を飛ばすよりも威力が有るのか?」
「そうだ!細過ぎて分かり難いだろうが、その羽根は刃で出来ている上に風魔法を振動させて刺突力、いや、貫通性を限界まで上げてるからな。大抵の防具は意味を持たないというか、城壁であろうと軽々貫通する設計になってる上に停止すれば爆発する様にもなってるんだ。」
「貫通に爆破か。確かに恐ろしいとしか表現出来ない攻撃だな。」
「しかも今はホバリングして空中に停止した状態だが、高速飛行も可能だ。」
ドラウはそう言うと飛空艇ドラグーンⅡ以上のスピードで飛行していた。
「あの状態で攻撃されるのか、受ける相手は戦い難いだろうな。」
「だな。俺もどうやって仕留めるか悩みどころだ。恐らくロックバード討伐の方法は使えねぇだろうしな。」
「ロックバード討伐の方法ってどんなのだ?」
「翼に2つの岩をロープで繋いで、それを飛ばし、翼を使えなくするのが一番だろうが、あの貫通力があったら無理だろうな。」
「まぁそうだろうな。魔法や武器での遠距離攻撃は回避、もしくは迎撃されるだろうしなぁ。」
「そりゃコレを創る上で翼は弱点になっちまうからな。対策はしてあるぞ。それに全てのモードはアラクネの時みたいに迎撃ミサイルを放てるしな。」
「それは凄いな。」
その後も色々話しているとドラウはその間に地上に戻ってきた。
「それで、もう1つの大きい機体はどんな感じなんだ?」
「おう。見せてやるよ。」
ドラウはそう言うとコックピットから出てきてアイテムボックスの中を探り始めた。
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