転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第325話 [島の注意事項。]

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「おいおい、こんな所で新婚ホヤホヤの女の子が寝てたら駄目だろ?」

「そんなん言うてもシュウト兄、魔力がすっからかんで身体が動かんのよ。」

「ん?魔宝玉はどうしたんだ?」

「魔宝玉?なんか聞いた事あるけど、それがどうしたん?」

「ん?アキト、どういう事だ?」

 俺がそう言いながらアキトを見るとテヘッって感じの顔で俺を見ていた。

「アキトがソレをしても気持ち悪いだけだぞ。」

「酷いなぁ。」

「いや、それより魔宝玉はどうしたんだ?」

「いやぁ、自分の今の実力を知るのも大事かなって。」

「あぁ、俺となら魔力切れになっても大丈夫って事か。」

俺がそう言うとアキトは笑顔で頷いた。

「なぁ、2人で納得しとらんと魔宝玉が何なんか教えてぇな。」

 カスミちゃんがそう言うとアキトは魔宝玉の説明した。

「な!?そんなん有るんやったら使わしてくれてもええやん!」

「シュウトが言っただろ。全力で使う事で自分の限界を知ってもらおうと思ってだよ。じゃないとカスミは直ぐに使おうとするだろ?」

「そらそうやん。全力出し続けれんのなんてオモロい事、するに決まっとるやん。」

「だから教えなかったんだよ。それに今回は新婚旅行に行く前にモヤモヤせずに楽しめる様にって、皆んなとの修行が出来るかの試験だったでしょ。」

「・・・あぁ、せやったなぁ・・・楽しぃて忘れてもうてたわ。」

 カスミちゃんは寝転んだままアキトに笑顔でそう言った。

「それでシュウト、カスミは合格かな?」

「そうだな。参加しても良いが、その時はちゃんと使わせてやれよ。」

「分かってるって。って事で魔宝玉と回復丸はその時までのお楽しみって事で良いよね。」

 アキトはそう言うとカスミちゃんを抱き抱えた。

「な、何すんねん!シュウト兄が見てるやろ!!」

「シュウトなら気にしなくて大丈夫だよ。」

「シュウト兄!魔宝玉でも何でもええから回復させてぇな!」

「いや、お前達はこの後、新婚旅行の準備するだけだろうし、要らないだろ?」

「いや、準備するにも動けへんし!」

「大丈夫、僕に指示してくれたら用意するから。」

 アキトはそう言いながら俺に親指を立ててグッジョブって感じで笑顔で合図を送ってきた。

「ちょいちょい!何合図しとんねん!おかしない?ホンマは直ぐにでも回復出来んねやろ?言うてみ?今なら怒らへんさかい!な!」

「そう怒らない。愛する人を介抱するのがダメって言うのかい?」

「ОДЁИЖСЛ・・・。」

 カスミちゃんは言葉に成らない言葉を発しながら両手で顔を隠していたが、カスミちゃんの耳が真っ赤になっていた。

「じゃあシュウト、僕達は行くね。」

「おう。アキトの気が済んだらちゃんと回復出来る様にしてあげろよ。」

「分かってるよ。魔宝玉だと魂に負担が掛かるかもだからポーションをあげる事にするよ。」

「ん?そんなに俺の魔宝玉は危険なのか?」

「いや・・・まぁ、温泉が無いと魂が弱るみたいだし、安全策を、ね。」

「そういう事か。まぁそれならそうしてくれ。それでも身体の調子が悪かったらツバキか誰かに温泉に連れてってもらえよ。眷属に成ったんだし、温泉に入っても大丈夫だろ?」

「それなら大丈夫、もう何度も入ってるしね。」

「そうか、それなら問題無いな。」

「そうだねって言うか、ただ単に魔力が枯渇しただけだからポーション飲んで温泉入って休めば明日には完全回復だよ。」

「まぁ、そうか。」

「じゃあ僕達は行くね。」

 アキトはそう言うと精霊に頼んで家に戻っていった。

「さてと、バトは修行中だよなぁ・・・トルバは居るか?」

 俺がそう言うと影からトルバが現れた。

「こちらに。」

「ルーク達はどうしてる?」

 俺がそう言うとトルバは目を瞑り、何かを唱え、様子を伺っている様にしていた。

「・・・現在皆様は森にて修行中にございます。」

「そうか・・・まぁ、そうだよな。」

「御用がおありでしたら早急にお呼び致しますが如何なさいますか?」

「いや、修行の邪魔はしたくないから後にする。それでトルバの見立てだと後、どの位掛かりそうなんだ?」

「1時間程度は掛かるかと思われます。」

「そうか、それなら俺もその間修行するか。」

「それでしたら皆様の修行が一段落致しましたら念話にて御報告致します。」

「そうだな。それで頼む。」

「承知致しました。」

 俺はそう言うと神気の修行をする為に移動した。

 暫くしてトルバから連絡が来たので温泉へと移動し、そのまま中に入っていった。

「おっ、シュウトじゃねぇか、こんな時間に珍しいな。」

「俺もさっきまで修行してたからな。それよりも一寸聞きたい事が有るんだが良いか?」

「ん?何だ?」

「アキト達からリゾート地のダンジョンの事を聞いたんだが。」

「無限闘技場コロッセウムの事か?」

「そんな名前だったのか。」

「おう。それで、どうしたんだ?」

「あぁ、そのダンジョンって急に言って入れるダンジョンなのか?」

「無理だな。」

「そうか・・・。」

「ん?行きたいのか?」

「あぁ、此処にも闘技場が創りたくてな。」

「ダンジョンっていうか、迷宮としてって事か?」

「あぁ、いつも荒野や森っていうのもなんだし・・・・・」

 俺はそのままアキト達に説明した内容をルーク達にも話した。

「なるほどなぁ、だがそれだと攻略組のヤツらが使ってたら俺達は使えねぇよなぁ。」

「そのダンジョンの仕組みが分かれば幾つも階層を増やしてレベルに応じた階層や俺達専用の階層を創れば良いかなって。まぁ、やってみないと分からないし。っていうより先ずはそのコロッセウムっていうダンジョンを踏破しないと無理だがな。」

「それなら丁度良かったな。」

「丁度良かった?さっきは無理って言ってなかったか?」

「そりゃ予約してねぇと入れねぇって意味だ。」

「って事は入れるのか?」

「おう。」

「だから丁度良かったって事か。」

「それだけじゃねぇぞ。」

「そうなのか?」

「おう。例の島、娯楽島遊戯三昧の貸切る条件の1つに無限闘技場コロッセウムの完全踏破が可能なのかを調べるのも条件に入ってるからな。まぁ但し、ダンジョン自体を出来るだけ潰さないってぇのも含まれてるがな。」

「あぁ、国同士の約定がどうのってアキト達が言ってたなぁ。」

「おう。だが、踏破した時点での消滅は致し方ないって事になってるがな。」

「まぁそれはどうしようもないからな。」

「だろ?って事で行けるぞ。まぁ、アキト達と同行して島までは行く事になってっし、アキト達とは別行動になるが、俺達も滞在しても良い事になってるし、着いたら直ぐに俺達はダンジョンに行くがな。」

「まぁ、メインはそうなるな。」

「って事で俺達からもシュウトに聞きたいんだが、踏破した後は俺達も少し満喫しねぇか?」

「そうだな。いつも戦いばっかだとアレだし、アキト達には悪いが社員旅行みたいに少しはリラックスしに行くか。」

「おう、ありがとな。」

「気にするな。心の洗濯したら、より一層修行も戦闘も頑張れるだろうしな。」

「おうよ。皆んなも同じ事を言ってたから大丈夫だ。」

「それならそれでまた明日な。」

「シュウト。」

 俺がそう言いながら温泉から出ようとするとルークが声を掛けてきた。

「ん?何だ?」

「一応言っとくが、彼処は特殊な結界が張ってあるから勝手に行くんじゃねぇぞ。」

「特殊?」

「あぁ、何つっても皇族、王族が泊まりに来る場所だからなぁ、不審者が入り込めねぇ様に入港の時に魔力を登録するんだが、ソレをしねぇと島の何処に居ても警報が鳴り続けるんだ。」

「警報が鳴る結界?」

「そうだ。」

「ソレって意味が有るのか?」

「有るに決まってるだろ?対象者に向けて警告音が鳴り続け、対象者付近に警報音が鳴り続けるんだ。不審者を捕まえるにはピッタリだろ?」

「まぁそうだが、それだけか?」

「内外への強固な結界は在るが俺達にはあんま関係ねぇからなぁ・・・。」

「いやいや、警報だけの結界なのかって事だよ。」

 俺の質問に勘違いしているルークにもう一度、質問するとルークはポカンとしていた。

「ん?聞いてるか?」

「・・・ハッハッハ、なるほどな。確かにシュウトの言いてぇ事は分かるが、警報だけだな。だが、普通の結界じゃねぇんだぞ。」

「そうなのか?」

「当たりめェだろ。島の何処に居ても警報が鳴るんだ今の技術じゃ、まだ無理だろからな。」

「そうなのか?ドラウなら造れそうだがな。」

 俺がそう言うと一緒に入っていたドラウが小さい声で「警報か・・・」と言いながら考え込んでいた。

「まぁシュウトの言うのも分かるがアレは世界で唯一のアーティファクトだからなぁ。」

「へぇ~とんでもなくピンポイントだなぁ。」

「だからこそだ。暗殺者なんかの被害は此処だとかなり減るからなぁ。」

「まぁ確かに奇襲は出来ないだろうな。」

「だろ?皇族や王族が連れてくる連中は信頼の厚く、此処の事を他に漏らさないヤツらだしな。」

「それなら島の人間はどうなんだ?」

「それなら心配要らねぇ、シュウトも知ってる契約が在るだろ?一人一人の賃金がダンジョンの側っていうのも有るが相当高いからな。」

「それに見合うだけの報酬が有るって事か。まぁそれなら契約もするか。」

「それに彼処で働いた経験が有るってだけで箔が付くらしいぞ。」

「なるほどなぁ、確かにそこまでなら態々、その島で悪事を働かなくても別の場所でってなるか。」

「そうだろ?って事で明日の朝、皆んなで一緒にドラグーンⅡに乗って現地に行くぞ。」

「分かった。あっでもアキト達はその事、知ってるのか?」

「一緒に行くのは知ってるぞ。旅行兼俺達の国にも必要な勉強って事で観光地の視察っていう事は伝えてあるぞ。」

「そうか。折角の新婚旅行なのに悪いなぁ。」

「いや、アキト達には何か気を使わせたみたいで、終始恐縮しっぱなしだったからなぁ、最初は2,3人でダンジョンだけに行くつもりだったが、そういう事にしたんだ。」

「なるほどな、確かに凄い金額でどうのって言ってたなぁ。」

「まぁな。1ヶ月の貸し切りに掛かる費用は小国の国家予算1ヶ月分くらいはするからなぁ。」

「凄いな。それなら俺達もっていう方が気兼ねなく楽しめるな。」

「だろ?」

「じゃあまた後でな。」

「おうよ。あっそうだ。後で俺の修行に付き合ってくれねぇか?」

「分かった。」

俺はそう言うと温泉を出ていった。
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