転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第327話 [出発。]

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模擬戦を終えた俺達はドラウに武器を全て渡して温泉に入っていた。

「しかし初手からアニメで見た剣と銃がくっ付いてる武器を捨ててマグナムみたいなのを放ってくるとは思わなかったぞ。」

「意表を突かねぇとシュウトには防がれると思ってな。」

「しかも杖で弾いた瞬間、爆発して前が見えないし、その後のあのハンマーは何だよ?」

「ドラウに頼んで接触した瞬間、後方が爆発して二段式の打撃にするのと当たった場所が爆発する感じでって伝えてあったからなぁ、上手くいったぜ。」

「あぁ、そういう事かぁ。爆発しながら回転して避けても進んでくるから鬱陶しかったぞ。」

「普通は防御してもらう設定だったんだぞ。」

「それは何となく嫌な予感がしたからなぁ、ルークの説明だと武器破壊か、防御破壊を狙った武器って事か。」

「おうよ。その方が面白ぇだろ?」

「まぁな。後はロマン武器か、アレも対処し難い武器だなぁ。」

「俺も扱い切れてねぇからな。」

「そうだな。ルークが引き金を引いた瞬間に武器の方が吹っ飛んでたからなぁ、あの時のルークの顔ったらなかったぜ。」

俺がそう言いながら笑うとルークは頭を搔きながら不貞腐れていた。

「俺も手から離しちまうとは思わなかったからなぁ、扱いずれぇが完璧に扱える様になったら面白ぇ攻撃になるぞ。」

「そうだろうな。しかも戦闘中に爆弾は仕掛けるわ動きは更にトリッキーになるわ。ちゃんと扱える様になったら皆んなとの連携も強化してかないとなぁ。」

「あぁ、そうだな。・・・まっ、とりあえずはアキト達が新婚旅行から帰ってきてからだな。」

「そうだな。」

「あれ?2人で入ってるなんて珍しいねぇ。」

俺達が話をしているとアキトが入ってきて声を掛けられた。

「さっきまで新装備のお試しに付き合ってもらってたからなぁ。」

「あぁ、ドラウに頼んでたロマン武器かい?」

「そうだ。って言ってもまだまだ完成には程遠いがな。」

「完成したら皆んなにもお披露目かい?」

「その予定だ。皆んなにも慣れて貰わねぇと連携も出来ねぇしな。」

「まぁ、そうだね。ルークの前世の戦い方は“1人”でゲリラ戦だもんね。」

「ん?まぁそうだが、えらく“1人”ってぇのを強調するじゃねぇか。」

「僕も散々言われてきたしね。」

「何だよ、俺に言い返そうってか?」

「そうじゃないよ。僕1人じゃなくなったなぁって。」

「今は1人じゃねぇだろ?」

「そうだね。」

「それにカスミも居るじゃねぇか。」

「僕にはそうだね。けど前世の戦い方を考えるとルークは僕以上に大変だろ?」

「いや、そうでもないかも・・・前世の俺だったら無理だったろうがな。」

「ん?今なら大丈夫って事なのかい?」

「多分な。」

ルークのその言葉に俺は神の瞳でルークの事を見てみた。

「・・・並列思考か。」

「見たのか?」

「あぁすまない、気になってな。」

「見るのは別に構わねぇぞ。」

「しかし、トラップマスターは分かるが、いつの間に並列思考なんてゲットしたんだ?」

「同時だな。もしかしたら前世を思い出した事で2人分の思考が出来る様になったのかもな。」

「あぁ、そんな事も有るのか。」

「分からねぇがな。」

ルークがそう言うとアキトは少し考える素振りをしてから話し始めた。

「可能性は有るかもね。僕もシュウトと出会って前世の事をより思い出したお陰で能力的に上がったし、教国でもそういう話を聞いた事も有るしね。」

「へぇ~そうなのか。」

「しかもルークの前世は相当頭を使って戦ってたでしょ?」

「まぁ、考え無しにトラップは仕掛けられないからなぁ。」

「だからその時の頭脳が有るって事で、この世界では並列思考って形で現れたんじゃないかなぁ。」

「そうかもな。」

「しかし、トラップマスターは分かるが、銃火器やロマン武器を使ってるのにそっちはスキルとして出ないんだなぁ?」

「それなら武芸太師の方に統合された感じだなぁ。なんつーかスキルに厚みが増した感じがするからな。」

「そういうモノなのか。」

「多分な。」

「それで並列思考と未来視(戦闘)が有るから大丈夫だと思ったのか?」

「それだけじゃねぇぞ。その2つのスキルに伏龍を合わせる事で敵味方の位置の把握、次にどう動くか、何をすれば設置した罠へと誘えるかが、分かると思ったからだな。」

「ほう。やっぱり伏龍は名の通り戦闘域全体を意のままに出来るスキルか。」

「意のままにってぇのは言い過ぎだが、上手く行くはずだ。まぁ、やってみねぇ事には分からないがな。」

「まぁそうだろうな。明日にでもやってみるか?」

「明日か、明日は無理だろ?」

「何で・・・あぁ、アキト達とドラグーンⅡで行くからか。」

「おう。」

「え?新婚旅行に着いてくるのかい?それとも使命が有るのかい?」

「違う違う、元々俺達も行く予定だったんだ。つっても宿泊先や行く予定のコースはアキト達とは別だがな。」

「そうなんだ。もしかして例のダンジョンに行く為って事かい?」

「あぁ、それも貸し切りにする条件だったからなぁ。」

「だから一緒に行くのか。」

「おうよ。折角の旅行なのに戦えっつうのもおかしいだろ?」

「僕達は別に良いのに。」

「いやいや、そういう訳にも行かねぇだろ?それに丁度、シュウトも必要だったみてぇだからな。」

「あぁそうだね。良かったよね。」

「そうだな。ルーク達が手配してくれてたお陰だな。」

「手配っつうか、最初っから条件に入ってただけだがな。」

ルークはそう言うとニヤリと笑っていた。

俺達はその後も暫くは雑談しつつ、アキトがルークとの模擬戦の事を聞いてきたので、前世との違いやブランクなんて感じさせない程の残忍極まりないトラップの数々を話すと「変わらないね。」と言いながら笑っていた。

温泉を出た俺達は夕食を済ませて明日の事もあるので早目に就寝する事にした。

翌朝、俺達は朝食を済ませるとアイテムボックス改から出て、島の人達を驚かせない様に港まで移動し、そこからドラグーンⅡに乗って出発した。

「それでどのくらい掛るんだ?」

俺がそう言うと操縦席から戻ってきたバトが俺の方へと近付いてきた。

「この度の航行予定は1時間程度を見越しており、娯楽島遊戯三昧に到着し次第、アキト様、︎カスミ様から魔力登録等の手続きを行って頂き、その後私共は再び浮上し、島の反対側の港にて同じ手続きを行い、入島致します。」

「別々なんだな。」

「はい。新婚旅行という世界初の行事という事も御座いまして彼処側も相当、力が入っている様です。」

「今後を期待してって事か?」

「はい。使徒様の眷属の方というのもある様ですが、これが上手く行けば皇族、王族の方々の来訪頻度が上がるのではないかとも考えている御様子です。」

「それはそうだろうが、ダンジョンの件はどうするんだ?」

「それは此度の踏破次第で皇族、王族の方々へのプランの1つとして攻略組に依頼する可能性がある事を打診されております。」

「俺達の国への依頼って事か?」

「左様に御座います。」

「それって国家間の規約みたいなのに抵触しないのか?」

「ソコに関しましては使徒様の選定を受けた民という事で問題は無い様です。」

「まぁ確かに悪い奴は入れない様にはしたが、そんな事、他の国の人達には関係ないんじゃないのか?それなのにバトの話し方だと確定してる様に聞こえるんだが?」

「その辺は彼処側が直ぐ様、各国へと通達し、了承を得ているとの事でした。」

「あっ、そうなのか・・・まぁ、今回の踏破次第だが、攻略組の人達への訓練にもなるからまぁ良しとするか。」

「認めて頂き、ありがとう御座います。ただ、現在ハロルド様が進めていらっしゃるのですが、攻略組の初めの方がいらっしゃる際には眷属様の何方か御一人が一緒に来て下さる事を希望している様でした。」

「まぁ、それだけ厳重に管理された島だもんな。当然そうなるのも分かるが、俺達が忙しかったら無理だぞ。」

「そこに関しましては先方も重々理解はされている様子で、何度もお暇であればと繰り返していたそうです。」

「それならまぁ良いか。どうせルークが引率するだろうしな。」

俺がそう言うと遠くで話していたルークが近付いてきた。

「呼んだか?」

「呼んでないよ。ただ攻略組の引率するとしたらルークだろうなって話してただけだ。」

「俺も忙しいんだぞ。」

「そうなのか?1番適任だと思ったんだがなぁ。」

「・・・やらねぇとは言ってねぇだろ?まぁアレだ、暇な時にな。向こうもそう言ってるだろ?」

「よく知ってるなぁ。」

「レイから打診されてたからな。」

「何だよ、決まってたのか?じゃあ何で最初に忙しいとか言ったんだよ?」

「い、一応な、レイとの話し合いでシュウトが反対したら他の誰かって事になってたからな。なっ?」

俺が睨みながらそう言うとルークは慌てた様子で返答してきたので、俺が睨むのを止めるとルークはホッとした表情に変わった。

「それなら良いが、着いたら直ぐにダンジョンか?」

「いや、まぁ、見には行くが、踏破は次の日からだな。」
 
「そんなに余裕そうにして大丈夫なのか?」

「問題ねぇだろ。踏破が困難なのはSランク、SSランクの魔物を瞬殺出来ねぇってぇのが主な理由だしな。」

「あぁ、Sランクより上の魔物は出た事が無かったんだったな。」

「それにアキト達以外全員で入ろうかとも思ってるしな。」

「全員かぁ・・・。」

俺がそう言いながら考えているとルークは不思議そうに声を掛けてきた。

「何か問題でも有るのか?」

「いや、今までも物量で攻めてダメだったなら、もしかしたら1人なら踏破可能なのかと思ってな。」

「単独踏破以外は認めないダンジョンかぁ・・・。」

「もう1つ言うと元々闘技場でその頃は1対2とか複数相手で勝ち残るのが花形だったらしいからなぁ、その闘技場っていうのも理由だな。」

「あぁ、それなら確かに!あっ、でも今日は無理だぞ。」

「何でだよ。」

「なら聞くが最近、子供達と遊んでやったのは何時だ?」

「あっ・・・。」

「だろ?今日限定で子供達と楽しめる施設が有るからよ。そこに行ってこい。そしたら明日は踏破でもなんでも好きにしたら良いからよ。」

「分かった。ありがとうなルーク。」

「気にするな。」

俺達はそう言うと船旅を楽しむ事にした。
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