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第340話 [意外な弱点。]
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「そんじゃ、シュウトのいうプレオープンは成功で良いのか?」
「あぁ。アキト達にも喜んでもらえたみたいだし、成功で良いんじゃないか?」
「アキト達もどうだった?」
「完璧だと思うよ。僕達だと最初の方は物足りないって思っちゃうけど、自分の実力に合ったランクだと良い訓練にもなるし、シュウトは分からないけど、ルークはアレだろ?神敵が襲いかかってきた時も想定してるんだろ?」
「あぁ、普通は魔物が統率された軍事的行動を示すなんて考えられねぇが、俺達の国に対抗するには強力な魔物か、戦闘に無駄がねぇ戦い方が出来る魔物の集団を作るかだろ?シュウトも想定してたよなぁ?」
「まぁ、神敵とかは考えて無かったけど、最悪、そういうスタンピードが有っても大丈夫な様にとは思ってたな。」
「スタンピードか、基本的にはダンジョンの魔物が凶暴化して街や村に向かってくもんだが、元々そういうダンジョンで、そのダンジョンがスタンピードを起こせば、可能性は有るって事か。」
「あぁ、想像出来る事柄は現実に起こりうるからな。」
「おっ、前世でもその言葉好きだったよな?」
「あぁ、元々はSF小説作家が言ってたけど、最悪を想定した上で行動するのは大事って、前世で何処かの国の首相も言ってたし、前世でもそれを心に留めて行動したお陰で、自分自身もそうだが、数多くの人の命も助ける事が出来たからな。今でも大事にしてるよ。」
「あぁ、前世じゃ、そのお陰で助かったから馬鹿には出来ねぇな。」
「だろ?」
「まぁ、そんなシュウトだから想定してるかもしれねぇが、闘技場をお披露目する際に頼みてぇ事があんだよ。」
「え!?・・・。」
俺がそう言いながら固まっているとルークはケラケラと笑いながら話を続けた。
「流石のシュウトでも想定してないと思ったぜ。」
「・・・。」
「今、想像してる通りだ。」
「もしかして使徒になるのか?」
「もしかしても何も使徒様じゃねぇか。」
ルークはそう言いながらニヤリと笑みを浮かべた。
「冗談言ってないで、使徒仕様って事か?」
「あぁ。」
「必要なのか?」
「あったり前だろ。士気を上げてより強くしたくないのか?」
「あぁ、あの話かぁ・・・ルークが言うだけじゃ駄目なのか?」
「俺が言っても良いが、シュウトの方が良いのは分かってるだろ?」
「まぁ確かに・・・。」
「相変わらず人前に出るのが苦手だなぁ。」
「俺は先頭に立って何かをする様な人間じゃないんだって。」
「それはお前の・・・シュウトの希望だろ?良いのか?国民の・・・いや、世界で生きる人々の生存率を上げたいんだろ?シュウトが使徒として出るのと俺が出るんじゃ成長率が変わっちまうぞ。後悔はしないのか?」
「・・・分かったよ!やるよ!やれば良いんだろ!」
「シュウトなら分かってくれると思ってたよ。」
ルークはそう言いながら俺の肩をポンポンと叩いた。
「それで、2回やれば良いのか?」
「2回?あぁ、その必要は無いぞ。」
「何でだ?片方出て片方出ないなんて、さっきまで嫌がってた俺が言うのもなんだが、可哀想だろ?」
「違う違う、アイテムボックス改経由で中継出来る魔道具をドラウに創ってもらったからそれで投影するんだよ。」
「え?そんな事が出来るのか?」
「おう。俺の知識、まぁ前世の知識だが、それをドラウの技術と組み合わせたら創れたんだ。」
「あぁ、ルークは機械工学も得意だったもんな。」
「おうよ。しかも前世では出来なかった3Dでの投影だ。」
「あれ?それなら出来てただろ?」
「アレとは違ぇよ。アレは立体に見える様にしてあっただけで、今回のは実体が在るから影も出来るんだぞ。」
「凄い・・・のか?」
「何言ってんだよ?近づけば触れられるんだぞ。リアルなんだよ!しかも今回はアイテムボックス改の中に漂ってるシュウトの魔力で動くからソレをリアルタイムで流せば、使徒様降臨って感じで、悪い感情を持つ者には威圧感を与え、信仰してる者にとっては後光が差してる様に見えるはずだ。」
「魔力?大丈夫なのか?」
「シュウトが直接するなら誰であってもある程度、いや、かなり高レベルじゃないと失神するだろうが、此処の魔力だから神気も極わずか有るとしても癒される程度さ。」
「そうか。まぁ、恥ずかしいが、仕方が無いな。」
「まぁ、良さは分かってもらえねぇみてぇだが、それは後で分かるだろ。」
「それで、俺はどっちに行くんだ?」
「ん?そうだなぁ・・・良さげなのはやっぱり泉の畔か・・・あっ、でもホールの方が良いのか?」
「ん?中でやるのか?」
「その方が投影しやすいんだよ。」
「ルーク、一寸良いか?」
「何だよ。」
「さっきから投影、投影言ってるけど、映像を映し出すなら表現的に合ってるのか?」
「あぁ、実際は数cmの正四面体のスクリーン型魔道具をシュウトの動きに合わせて動かし、シュウトの居る場所は空気中の粒子にその魔道具から投影して3Dに見える様にしてるんだ。」
「それって俺が角張って見えるのか?それともかなり大きいのか?」
「上半身だけの投影になるが、10mくらいにはなるな。」
「凄いな・・・。」
「実際、国民全員に見てもらおうとしたらそのくらいの大きさは必要だろ。まぁドラウは更に小さい魔道具を造って、よりリアルなシュウトを造るつもりみたいだし、魔力保有量を増やして戦闘にも利用出来ないか試すみたいだがな。」
「ん?・・・ホムンクルスでも創るつもりか?」
「あっ!俺もソレ、ドラウに聞いたやつだ。」
「そうなのか?」
「ドラウが言うにはソレ、ホムンクルスは錬金術の分野だから全然違うって言ってたぞ。」
「ん?そうなのか?」
「おう。ゴーレムに近いって言ってたな。」
「ゴーレム?俺の記憶だとゴーレムもホムンクルスも言い方が違うだけで同じ存在じゃなかったか?」
「別らしいぞ。俺も魔物としてのホムンクルスやゴーレムと戦ってた経験から何者かが造った人工生命体が魔物化したもんで、形状や属性が違うだけだと思ってたが、ドラウが言うには成り立ちからして違うらしいぞ。」
「そうなのか?やっぱりこっちの世界だと違うんだなぁ。」
「前世だとさっき言ってた感じか?」
「そうだな。呼び名が違うだけって感じだ。それで何が違うんだ?」
「錬金術士や魔法使いが永遠の生命を求めて創り出したのがホムンクルスで、人形師と鍛冶師が協力して造り上げた物や魔法使いや精霊術士が生み出したのがゴーレムらしいぞ。」
「えぇと、それって、作った成り立ちが違うだけで同じじゃないのか?」
「あぁ言葉が足りなかったな。元々、新たな生命として生み出されたのが、ホムンクルスで。使用者が動かさないと駄目なのがゴーレムだな。」
「前世で言うなら人工生命体か、ロボットか、って事か?」
「おぉ、そうそう。」
「なるほど、確かに全然違うな。と言うとドラウは極小型のロボットを造ろうとしてるのか?」
「まぁ、簡単に言うとソレの集合体だな。」
「それはこの先の戦いで使う予定なのか?」
「そうだろうな。ドラウが言うには完成すれば、凡百魔物になり、魔物の弱点に応じて天敵ともいえる魔物に擬態して戦うらしいぞ。」
「ほう・・・それはかなり有効な攻撃手段になるだろうな。」
「だな。」
「ん?完成すればって事は、ある程度出来てるのか?」
「おう。この前は80%くらいって言ってたな。」
「この前?」
「あぁ、ある程度母体は出来たから今はシュウトの魔物からデータを抽出してる段階とか言ってたな。」
「へぇ~1回見てみたいな。」
「後でな。それよりもシュウトは先ず、お披露目に向けて準備しないとな。」
「あっ・・・。」
「ホントに苦手だなぁ・・・。」
「う~ん、自分で言うのもあれだけど、こればっかりは治せそうに無いな。」
「まぁそうだな。皆んなからしたら意外な弱点だな。さっ、行くぞ。」
「何処に?」
「言っただろ?此処でやってもらうって。」
「え!?今からなのか!?」
「そんな訳ねぇだろ?リハーサルみたいなもんだよ。明日突然、はいここで今からやるから使徒仕様に変装して、皆んなの前で話してくれって言った方が良かったか?」
「い、いや、それは・・・。」
「って事で、行こうか。」
「いやぁ・・・心の準備がさぁ・・・。」
「先延ばしには出来ねぇぞ。シュウトも何時忙しくなるか、分かんねぇし、奴等が何時襲ってくるか、分かんねぇだろ?」
「あ、あぁ・・・。」
「まぁ、今なら奴等が襲ってきても俺達が直ぐに動けるだろうがな。」
「分かったよ。それで何処に行けば良いんだ?」
「洞窟フィールドでドラウがレイと準備してくれてるぞ。」
「ん?闘技場の何処かじゃないのか?」
「明日はそこで撮るが、一旦、魔道具が正常に機能するかのテストだ。」
「テスト?俺、必要なのか?」
「必要だって言ってたぞ。」
「・・・ドラウか?」
「おう。」
「ふぅ~なら行くか。」
俺達はそう言うと洞窟フィールドへと移動した。
「おぉ・・・。」
到着するとそこには前世にあった様なカメラやスタジオが準備されていた。
「シュウト、来たか。取り敢えず中に入ってくれ。」
「良いけどドラウ、何で俺が必要なんだ?」
「使徒仕様に機材が耐えれるかどうか、後はシュウトの魔力に当てられても正常に魔道具が起動するかを確かめたいんだ。」
「え?」
「気付いてないのか?使徒仕様時のシュウトは神気も魔力も気も結構漏れてるぞ。」
「そうなのか?」
「おう、だから新しく造ったやつはシュウトの傍で、こっそり起動テストしてきたんだぞ。」
「あっ、そうなのか?だからこの前も後ろで何かしてたのかぁ。」
「まぁ、そういう事だ。って事で、さっさと使徒仕様になってくれ。」
「あぁ。」
俺はそう言うと使徒仕様に変身し、ドラウの言われた通りに動いた。
「よし!問題ねぇな・・・俺はこの後も調整するからもう行って良いぞ。」
ドラウはそう言うと機材を全て仕舞って工房に入って行った。
「じゃあ後は僕と明日の打ち合わせだね。」
ドラウが工房に入るとレイがそう言ってきたので、俺達は場所を移して明日の打ち合わせをしていった。
「あぁ。アキト達にも喜んでもらえたみたいだし、成功で良いんじゃないか?」
「アキト達もどうだった?」
「完璧だと思うよ。僕達だと最初の方は物足りないって思っちゃうけど、自分の実力に合ったランクだと良い訓練にもなるし、シュウトは分からないけど、ルークはアレだろ?神敵が襲いかかってきた時も想定してるんだろ?」
「あぁ、普通は魔物が統率された軍事的行動を示すなんて考えられねぇが、俺達の国に対抗するには強力な魔物か、戦闘に無駄がねぇ戦い方が出来る魔物の集団を作るかだろ?シュウトも想定してたよなぁ?」
「まぁ、神敵とかは考えて無かったけど、最悪、そういうスタンピードが有っても大丈夫な様にとは思ってたな。」
「スタンピードか、基本的にはダンジョンの魔物が凶暴化して街や村に向かってくもんだが、元々そういうダンジョンで、そのダンジョンがスタンピードを起こせば、可能性は有るって事か。」
「あぁ、想像出来る事柄は現実に起こりうるからな。」
「おっ、前世でもその言葉好きだったよな?」
「あぁ、元々はSF小説作家が言ってたけど、最悪を想定した上で行動するのは大事って、前世で何処かの国の首相も言ってたし、前世でもそれを心に留めて行動したお陰で、自分自身もそうだが、数多くの人の命も助ける事が出来たからな。今でも大事にしてるよ。」
「あぁ、前世じゃ、そのお陰で助かったから馬鹿には出来ねぇな。」
「だろ?」
「まぁ、そんなシュウトだから想定してるかもしれねぇが、闘技場をお披露目する際に頼みてぇ事があんだよ。」
「え!?・・・。」
俺がそう言いながら固まっているとルークはケラケラと笑いながら話を続けた。
「流石のシュウトでも想定してないと思ったぜ。」
「・・・。」
「今、想像してる通りだ。」
「もしかして使徒になるのか?」
「もしかしても何も使徒様じゃねぇか。」
ルークはそう言いながらニヤリと笑みを浮かべた。
「冗談言ってないで、使徒仕様って事か?」
「あぁ。」
「必要なのか?」
「あったり前だろ。士気を上げてより強くしたくないのか?」
「あぁ、あの話かぁ・・・ルークが言うだけじゃ駄目なのか?」
「俺が言っても良いが、シュウトの方が良いのは分かってるだろ?」
「まぁ確かに・・・。」
「相変わらず人前に出るのが苦手だなぁ。」
「俺は先頭に立って何かをする様な人間じゃないんだって。」
「それはお前の・・・シュウトの希望だろ?良いのか?国民の・・・いや、世界で生きる人々の生存率を上げたいんだろ?シュウトが使徒として出るのと俺が出るんじゃ成長率が変わっちまうぞ。後悔はしないのか?」
「・・・分かったよ!やるよ!やれば良いんだろ!」
「シュウトなら分かってくれると思ってたよ。」
ルークはそう言いながら俺の肩をポンポンと叩いた。
「それで、2回やれば良いのか?」
「2回?あぁ、その必要は無いぞ。」
「何でだ?片方出て片方出ないなんて、さっきまで嫌がってた俺が言うのもなんだが、可哀想だろ?」
「違う違う、アイテムボックス改経由で中継出来る魔道具をドラウに創ってもらったからそれで投影するんだよ。」
「え?そんな事が出来るのか?」
「おう。俺の知識、まぁ前世の知識だが、それをドラウの技術と組み合わせたら創れたんだ。」
「あぁ、ルークは機械工学も得意だったもんな。」
「おうよ。しかも前世では出来なかった3Dでの投影だ。」
「あれ?それなら出来てただろ?」
「アレとは違ぇよ。アレは立体に見える様にしてあっただけで、今回のは実体が在るから影も出来るんだぞ。」
「凄い・・・のか?」
「何言ってんだよ?近づけば触れられるんだぞ。リアルなんだよ!しかも今回はアイテムボックス改の中に漂ってるシュウトの魔力で動くからソレをリアルタイムで流せば、使徒様降臨って感じで、悪い感情を持つ者には威圧感を与え、信仰してる者にとっては後光が差してる様に見えるはずだ。」
「魔力?大丈夫なのか?」
「シュウトが直接するなら誰であってもある程度、いや、かなり高レベルじゃないと失神するだろうが、此処の魔力だから神気も極わずか有るとしても癒される程度さ。」
「そうか。まぁ、恥ずかしいが、仕方が無いな。」
「まぁ、良さは分かってもらえねぇみてぇだが、それは後で分かるだろ。」
「それで、俺はどっちに行くんだ?」
「ん?そうだなぁ・・・良さげなのはやっぱり泉の畔か・・・あっ、でもホールの方が良いのか?」
「ん?中でやるのか?」
「その方が投影しやすいんだよ。」
「ルーク、一寸良いか?」
「何だよ。」
「さっきから投影、投影言ってるけど、映像を映し出すなら表現的に合ってるのか?」
「あぁ、実際は数cmの正四面体のスクリーン型魔道具をシュウトの動きに合わせて動かし、シュウトの居る場所は空気中の粒子にその魔道具から投影して3Dに見える様にしてるんだ。」
「それって俺が角張って見えるのか?それともかなり大きいのか?」
「上半身だけの投影になるが、10mくらいにはなるな。」
「凄いな・・・。」
「実際、国民全員に見てもらおうとしたらそのくらいの大きさは必要だろ。まぁドラウは更に小さい魔道具を造って、よりリアルなシュウトを造るつもりみたいだし、魔力保有量を増やして戦闘にも利用出来ないか試すみたいだがな。」
「ん?・・・ホムンクルスでも創るつもりか?」
「あっ!俺もソレ、ドラウに聞いたやつだ。」
「そうなのか?」
「ドラウが言うにはソレ、ホムンクルスは錬金術の分野だから全然違うって言ってたぞ。」
「ん?そうなのか?」
「おう。ゴーレムに近いって言ってたな。」
「ゴーレム?俺の記憶だとゴーレムもホムンクルスも言い方が違うだけで同じ存在じゃなかったか?」
「別らしいぞ。俺も魔物としてのホムンクルスやゴーレムと戦ってた経験から何者かが造った人工生命体が魔物化したもんで、形状や属性が違うだけだと思ってたが、ドラウが言うには成り立ちからして違うらしいぞ。」
「そうなのか?やっぱりこっちの世界だと違うんだなぁ。」
「前世だとさっき言ってた感じか?」
「そうだな。呼び名が違うだけって感じだ。それで何が違うんだ?」
「錬金術士や魔法使いが永遠の生命を求めて創り出したのがホムンクルスで、人形師と鍛冶師が協力して造り上げた物や魔法使いや精霊術士が生み出したのがゴーレムらしいぞ。」
「えぇと、それって、作った成り立ちが違うだけで同じじゃないのか?」
「あぁ言葉が足りなかったな。元々、新たな生命として生み出されたのが、ホムンクルスで。使用者が動かさないと駄目なのがゴーレムだな。」
「前世で言うなら人工生命体か、ロボットか、って事か?」
「おぉ、そうそう。」
「なるほど、確かに全然違うな。と言うとドラウは極小型のロボットを造ろうとしてるのか?」
「まぁ、簡単に言うとソレの集合体だな。」
「それはこの先の戦いで使う予定なのか?」
「そうだろうな。ドラウが言うには完成すれば、凡百魔物になり、魔物の弱点に応じて天敵ともいえる魔物に擬態して戦うらしいぞ。」
「ほう・・・それはかなり有効な攻撃手段になるだろうな。」
「だな。」
「ん?完成すればって事は、ある程度出来てるのか?」
「おう。この前は80%くらいって言ってたな。」
「この前?」
「あぁ、ある程度母体は出来たから今はシュウトの魔物からデータを抽出してる段階とか言ってたな。」
「へぇ~1回見てみたいな。」
「後でな。それよりもシュウトは先ず、お披露目に向けて準備しないとな。」
「あっ・・・。」
「ホントに苦手だなぁ・・・。」
「う~ん、自分で言うのもあれだけど、こればっかりは治せそうに無いな。」
「まぁそうだな。皆んなからしたら意外な弱点だな。さっ、行くぞ。」
「何処に?」
「言っただろ?此処でやってもらうって。」
「え!?今からなのか!?」
「そんな訳ねぇだろ?リハーサルみたいなもんだよ。明日突然、はいここで今からやるから使徒仕様に変装して、皆んなの前で話してくれって言った方が良かったか?」
「い、いや、それは・・・。」
「って事で、行こうか。」
「いやぁ・・・心の準備がさぁ・・・。」
「先延ばしには出来ねぇぞ。シュウトも何時忙しくなるか、分かんねぇし、奴等が何時襲ってくるか、分かんねぇだろ?」
「あ、あぁ・・・。」
「まぁ、今なら奴等が襲ってきても俺達が直ぐに動けるだろうがな。」
「分かったよ。それで何処に行けば良いんだ?」
「洞窟フィールドでドラウがレイと準備してくれてるぞ。」
「ん?闘技場の何処かじゃないのか?」
「明日はそこで撮るが、一旦、魔道具が正常に機能するかのテストだ。」
「テスト?俺、必要なのか?」
「必要だって言ってたぞ。」
「・・・ドラウか?」
「おう。」
「ふぅ~なら行くか。」
俺達はそう言うと洞窟フィールドへと移動した。
「おぉ・・・。」
到着するとそこには前世にあった様なカメラやスタジオが準備されていた。
「シュウト、来たか。取り敢えず中に入ってくれ。」
「良いけどドラウ、何で俺が必要なんだ?」
「使徒仕様に機材が耐えれるかどうか、後はシュウトの魔力に当てられても正常に魔道具が起動するかを確かめたいんだ。」
「え?」
「気付いてないのか?使徒仕様時のシュウトは神気も魔力も気も結構漏れてるぞ。」
「そうなのか?」
「おう、だから新しく造ったやつはシュウトの傍で、こっそり起動テストしてきたんだぞ。」
「あっ、そうなのか?だからこの前も後ろで何かしてたのかぁ。」
「まぁ、そういう事だ。って事で、さっさと使徒仕様になってくれ。」
「あぁ。」
俺はそう言うと使徒仕様に変身し、ドラウの言われた通りに動いた。
「よし!問題ねぇな・・・俺はこの後も調整するからもう行って良いぞ。」
ドラウはそう言うと機材を全て仕舞って工房に入って行った。
「じゃあ後は僕と明日の打ち合わせだね。」
ドラウが工房に入るとレイがそう言ってきたので、俺達は場所を移して明日の打ち合わせをしていった。
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