転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第351話 [心配事。]

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リヴィアタンの背に乗って移動している中、俺はリヴィアタンとの話で気になった事が有ったのでサスケを手招きして呼び寄せた。

「何でござるか?」

「サスケもさっき俺が出したマップを見ただろ?」

「転生不能範囲の事でござるよなぁ。拙者は一部は見えたでござる故、全部は見えなかったでござるよ。」

「そうなのか?」

俺がそう言うとサスケは頷いて返してきた。

「じゃあその範囲にヤマトの一部が含まれてたっていうのは?」

「真でござるか!?」

「あぁ。」

俺はそう言うとマップを再び開いて、リヴィアタンに教えて貰った範囲を示した。

「こ、此処は・・・。」

「その反応だとサスケが住んでた場所の近くか?」

「・・・。」

「サスケ?」

「・・・!?すまないでござる。何でござるか?」

「いや、住んでた近くか聞いたんだよ。」

「近くどころか、故郷でござる・・・。」

「ヤマトは内戦が激しかったりするのか?」

「内戦・・・確かに内戦といえば内戦でござるな。今は分からないでござるが、拙者が居たころは小競り合い程度はあったでござるなぁ。」

「なら此処はそうでもないのか?」

「内戦は殆ど無いでござるが・・・。」

「何か有るのか?」

「近くに強い魔物が多く生息している地獄山と呼ばれる山が在るでござるよ。」

「そんなに強い魔物が居るのに集落というか、人が住む場所が在るのか?」

「在るでござるよ。」

「だよなぁ、故郷って言ってたもんなぁ、悪い。」

「良いでござるよ。普通なら住めないでござるから。」

「そうか。それで、どんな所なんだ?」

「拙者の故郷は修練者が集まって出来たって言われている集落でござるよ。」

「修練者?冒険者とかじゃなくて?」

「修練者でござる。修練者とは家名の有無は勿論、冒険者、武士、傾奇者関係無く、己の武を魔法を極めようとする事に命を燃やしている者でござる。」

「その為に危険地帯の近くに住んでるのか。」

「そうでござる。いくら命を燃やしてるとはいえ、地獄山に四六時中では気を休める事が出来ないでござるし、眠ってる間に死ぬでござるし、凡百武術、魔法での対人戦を望んでる者も居たでござるから集落を造ったといわれているでござる。」

「強くなりたくてって事か。」

「そうでござるな。それと集落、集落と言ってるでござるが、魔法で造られた城壁がござったし、闘技場みたいな物まであったでござるから危険を顧みず、観光に来る物好きもまぁまぁ居たでござる。」

「なるほどなぁ、まぁ戦ってばかりだと食事もままならないだろうし、サスケが言う様にいわれてたって事はサスケが生まれた頃には町として成り立った状態なんだろ?」

「町という程、統制が取れてる訳ではないでござるが、破ってはなら掟・・・ルールがあったでござる。」

「掟で分かるぞ。・・・それでどんなルールなんだ?」

「1つ、スタンピードの様に魔物の大量襲来が発生した場合、命懸けで戦う事。」

「逃げ出す事が許されないって厳しいな。」

「普段、集落の者に世話になってるのに自分だけ助かろうなど仁義に反するって昔、修練者の元締めをやってた武人が決めて全員が賛同したらしく、未だに受け継がれてるでござる。但し、応援を呼びに行く者は別でござるよ。」

「あぁ、近くにある街にも被害が出るだろうからそこの領主にって事だな。」

「そうでござるな。」

「他には?」

「1つ、騙し討ちをするべからず。」

「騙し討ち?暗器とかも駄目なのか?」

「闘技場での戦闘なら問題無いでござる。戦闘方法がそういうのしか無い者も居るでござるからな。」

「って事は、寝込みを襲うとか、怪我をしてる者と態と戦うとかか?」

「多少の怪我は問題無いでござるよ。重傷を負った者に追い討ちをする事は、許さてないでござるな。後は山で複数で襲うとかでござるな。」

「なるほどな。」

「後もう1つは集落での死者を出さない様に闘技場で戦闘するって事ぐらいでござるな。」

「ん?それだけか?」

「そうでござるよ。」

「町の人達というか、集落の人達を守る様なルールは無いのか?」

「そういえば、無いでござるなぁ。」

「そういえばってサスケ、故郷だよなぁ?」

「本物の修練者は子供に優しいか、無関心でござるから心配無いでござるし、新参者の修練者で大して強くない者は大抵、酒場で暴れて酒場の女将にボコボコにされていたでござるし、腹癒せで子供に八つ当たりをしようものなら周りの修練者に集落から追い出されていたでござる。」

「・・・そうか、女将さんも修練者か。」

「元は付くでござるが、かなり強いでござったな。」

「だとしても子供は大丈夫なのか?」

「場所が場所だけに新参者のしかも弱い修練者では追い付けないでござるよ。」

「そうなのか?」

「近くの街からは鬼の住まう町と呼ばれる程、子供すら強いと言われていたでござるからなぁ。」

「そんなにか。」

「そうでござるなぁ・・・Dランク冒険者程度には強かったと思うでござるよ。」

「それは強いな。確かに鬼の住まう町と言われても不思議じゃないか。サスケはそこで教えていたのか?」

「拙者は教えてないでござるよ。各家の親が教える風習であったし、親の居ない子供は親の友が教えたでござるな。」

「流石は修練者が集まる集落だな。それで、死ぬ可能性があるのは闘技場と地獄山って事か?」

「闘技場は殆ど無いでござるが、地獄山の方は高いでござるし、修練者は意志が強い所為か、ゴーストになる者も居るでござる。」

「強くなる者の中には執念というか諦めない気持ちの所為で転生しないのか?」

「そうでござる。その所為か、地獄山のゴーストは強い者が多く、頻繁に出る事は無いでござるが、その所為でスタンピードの様な事が起こるでござるから修練者が一丸となってゴーストに対処するでござるよ。」

「そのゴーストが増える事は有るのか?」

「うーん、過去には無いでござるかなぁ・・・!!?もしかして今起こってるでござるか!!?」

俺の質問にサスケは驚いた様で俺に迫って来た。俺はそんなサスケを制止しつつ言葉を返した。

「悪い、悪い。そんな事は聞いてないから安心してくれ。ただ、転生不能範囲に含まれてるのにライヤ様からの使命が無かったからどうなんだろうって思ってな。」

「そういう事でござるか。シュウトも人が悪いでござるよ。」

「だから悪いって言ってるだろ。まぁでもこのままだとサスケもそうだろうけど、俺も気になるから皆んなより先にスキルを手に入れた事で時間もあるからライヤ様に聞いて現地にも飛んでみるよ。」

「迷惑ではござらんか?」

「元々それがライヤ様からの使命だから問題無いだろ?俺に関して言えば俺が気になって行きたいだけだしな。」

「そうでござるか・・・それならシュウトが行く事は確定でござるか?」

「お前達の進捗次第だな。全員が即座に修得出来るならライヤ様に聞くだけになるだろうし、そうじゃなかったら行ってみるかな。」

「流石に1日2日で何とかなる様なスキルでは無いでござるよ・・・それなら・・・。」

サスケはそう言うと懐をゴソゴソ探ると何かの牙のペンダントを俺に差し出してきた。

「ん?コレは?」

「集落に入る時に役に立つはずでござるよ。拙者が共に行けるのであれば苦労はしないでござるが、証も無しに入ろうとすれば、10名の修練者と戦う必要が有るでござる。」

「その言い方だと勝つ必要は無いって事か?」

「そうでござる。地獄山に入る資格が有るかを試す感じでござる。だから集落に居る修練者も手加減するでござるが、その事に気付かず横柄な態度で悪さをして追い出される者も居るでござるが、そうしないと殺し合いに発展した事もしばしば有ったでござる。」

「なるほどな。でも実力を示すだけならコレを預からなくても良いんじゃないか?」

「いや、修練者の集落だけあってシュウトが加減した強さでも強過ぎる故、下手したら集落中の修練者が我も我もと押し寄せてくるでござるよ。」

「あっ・・・バトルジャンキーが多そうだもんな。」

「そうでござる。そこでその牙のペンダントは集落を出て行く者が渡される物でござるが、それを持つ者は無条件で中に入る事が出来るでござる。」

「奪われた物でもか?」

「そうでござるな。持ち主より奪い呪われないのであれば、入れるでござるよ。」

「呪われる?あぁ確かに不思議な魔力が宿ってるなぁ。」

「保持者から渡されるか、合意の上で戦い奪うかしないと呪われるでござる。」

「そうなのか。なら保持者から渡されるなり奪うなりした物を第三者に渡した場合はどうなるんだ?」

「奪った者から第三者に直接渡される場合は良いでござるが、保持者から渡された者から受け取ると相当強くない限り、呪われるでござるし、ペンダントも砕け散るでござる。」

「なるほどな。じゃあ取り敢えず受け取っとくよ。」

「そうしてくれると安心でござる。」

「おっ、なんだか明るくなってきたなぁ。」

俺がそう言いながら明るい方を見ると里らしき場所へ海龍の集団がリヴィアタンが通る道を作る様に並んでいた。

「おぉ、壮観だな・・・。」

「シュウト様にそう言って頂けると嬉しく思います。ちなみにですが、あの者達はシュウト様方の事はアストライアー様の使徒様の眷属様と思っております。」

「自分もですよね。」

「はい。眷属様が使徒様の命令でお越しになると伝えてありますので。」

「それは助かります。」

「では、ほんの少しだけで宜しいので、眷属の方を含めて魔力を解放して頂けませんでしょうか?」

「解放するんですか?」

「はい。お恥ずかしい話なんですが、あの者らの中には眷属といえど所詮は龍でもなんでもない者などと思っておる不届き者もおりまして。」

「そういう事ですか、承知しました。ではお前達、今出来るだけ抑えている魔力を少し緩めろ。」

「シュウト、どのくらいだ?」

「戦争しに来てるわけじゃなし、半分くらい?」

「分かった。俺達はそのくらいで良いと思うが、シュウトは10分の1もいかないくらいにしとけよ。」

「そんなに抑える必要が有るのか?」

「はぁ~。俺達の修行の間に神気の修練をかなりしてたろ?思ってる以上に抑えられてないからな。」

「えっ?そうなのか?」

「半分も解放したら海龍であっても辛いと思うくらいにはな。」

「えぇっと分かった。」

俺達はそう言うとリヴィアタンの言う通りに魔力を解放して里へと向かった。
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