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第361話 [やりすぎ?]
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ダンジョンに造った大穴を急速に降りて行った俺は38階層まで到達すると2人が居る場所までに居た魔物を全て殲滅してから部屋の扉の前で結界ごと運んでいたノブツナさんを下ろした。
「到着しましたよ。この扉の向こうに御2人が居るんでお願いします。」
「・・・。」
「ノブツナさん?」
俺が再び声を掛けるとノブツナさんはハッと我に返ったのか、俺の方を見て何か言いたげな表情をしていた。
「ノブツナさん聞いてました?」
「いやぁ・・・真にダンジョン自体を破壊出来るのじゃなぁ・・・。」
「ま、まぁ・・・それよりさっきの話って・・・。」
「何じゃったかな?」
「この扉の向こうに・・・。」
「おぉそうであったか、2人の事は儂に任せよ。それでシュウト殿はどうされるのじゃ?」
「とりあえず、これ以上の不測の事態にならない様に、この階層の魔物を一掃してから一寸下を見てきます。」
「これ以上?」
「・・・では、行ってきます!」
ドゴーン!
俺はノブツナさんへの返答を誤魔化す為に壁をブチ破って魔物を討伐していき、ダンジョンコアがどうなってるかを確認する為に最下層へと降りてきた。
「あぁ、やっぱり・・・。」
そう言う俺の目の前には破滅之咆哮で半分削られたコアらしき物があったので鑑定するとダンジョンコア崩壊までのカウントダウンが表示されていた。
「ヤバいなぁ・・・スキア、皆んなも聞こえるか?」
『はい。念話が届くという事はコアを破壊されたのですか?』
「そうみたいだ・・・な。」
『みたいという事は・・・救援の為に最短で潜ろうと幾つもの階層をぶち抜く様な攻撃をしたは良いけど、有り余る力で加減を間違えて最下層まで到達した上に破壊したと。』
「なっ!・・・まぁ、言い合う時間も無いし、まぁいいや。」
『それで念話されるという事はダンジョンの崩壊から周囲の人々を護る結界を張るのですね。』
「あぁ、ダンジョン付近で出て来るのを待ってる人達も護れるか?」
『皆様、1箇所に固まられていますので問題無く行えます。』
「それなら直ぐにでも実行してくれ。」
『ダンジョン内に居られる方々は如何なさいますか?』
「3人だけだし、崩壊する前に連れ出すから問題無い。」
『承知致しました。では。』
「その前に俺達は結界内に居た方が良いのか?」
『いえ、シュウト様とシュウト様の張られた結界内に居る方々は素通り出来る様にします。』
「そんな事して結界は大丈夫なのか?」
『問題ありません。結界自体をシュウト様の性質に寄せた結界を張りますし、そうする事によってシュウト様やシュウト様の結界が通り過ぎた際、結界をより強固なモノに変質する様にします。』
「強固にか、そんな事も出来るんだな。」
『普通は膨大な計算式が必要になってきますので出来ませんが、私共とシュウト様には強いパスが繋がっていますので、容易に形成する事が可能なのです。』
「あぁ、俺の眷属だからか。」
『はい。』
「まぁとりあえず時間が無いから急いで結界を張ってくれ。」
『承知致しました。』
俺は一先ず完全にコアを破壊すると急いでノブツナさんの所へと戻った。
「シュウト殿!早く結界を!」
「ど、どうして・・・。」
俺はそう言いながら陰陽師の格好をしているタケノミヤ様と呼ばれる人を見ると笑みを浮かべながら深々とお辞儀をしていた。
あぁ、陰陽師の力で分かってたのか・・・。
俺はそう思いながら全員に結界を張ると急いでダンジョンを後にした。
俺達が出て待っていた人達と合流した直後、ダンジョンは周囲の木々や地面を巻き込む様に吸い込まれ、跡形もなくなってしまい、結界を解除する頃には山が半分になるほどのクレーターが出来上がっていた。
その光景を全員が唖然とした表情で見ていると突然天女の羽衣の様な物が弓隊の人達を除いて俺達を包み込んだ。
「こ、これは・・・タケノミヤ様!何をされるのじゃ!」
ノブツナさんはそう言ったが言われた方のタケノミヤ様は素知らぬ顔で、ゆっくりと両膝を着き、腰を折って頭を下げた。
「この度は助けて頂き、誠に有難う御座いました。」
「いえいえ、というか立ってもらって。」
「いえ、私、タケノミヤ・ナオツグ親王は使徒様の御尊顔を拝見する事が出来ただけでも恐悦至極。さらには私だけではなく、友のノブテルをも救って頂き、誠に有難う御座いました。」
「えぇと、ノブツナさん?」
俺がそう言うとノブツナさんは頭を搔きながら話し掛けてきた。
「儂が話した訳ではないのじゃが、タケノミヤ様はもう御存知じゃったのじゃよ。」
「えっ?・・・そうなんですか?」
「使徒様の懸念は承知しております。私は陰陽師の中でも未来を知る術に長けており、神託を授かる事も御座いまして、使徒様の事は事前に知る事が出来、ノブテルと共に契約も済ませております。」
「って事は自分の事は神様から聞いたという事ですか?」
「はい。泰山府君様から神託にてお聞き致しました。」
「こっちでも泰山府君様って居らっしゃるんですね。」
「元々は使徒様と同じ世界から来られたメモリーホルダーの1人だったそうです。ですが此方の世界にて魔力や魔法に触れ、人々を救う為に陰陽の術を再構築し、人から仙人へ神仙へと上がり、アストライアー様の許可を得て、泰山府君と名乗り、陰陽師の力を確定して行ったそうです。」
「あぁなるほど、自身の信念を貫き、人々をより豊かな生活が出来る様にしたんですね。」
「はい。その通りです。」
「なるほど・・・それはさておき、とりあえず話しづらいんで立って貰えませんか?」
「失礼しました。」
タケノミヤ様はそう言うと身なりを整えながらスっと立ち上がり、タケノミヤ様と一緒に平伏していたノブテルさんも立ち上がった。
「それで他の陰陽師の方々も自分の事を?」
「いえ、それは無いです。私のみと神託で。その上で信用出来る者には自身を含めて契約せよと。」
「なるほど。それなら安心です。後、今後も使徒と呼ばれるのは一寸・・・。」
「分かっております。ノブツナ殿との掛け合いから察するに格式張った振る舞いは苦手な御様子ですので、私からはノブツナ殿と同様シュウト殿と。使徒様からは呼び捨てで。」
「いやいや、殿はまぁいいですけど、流石に呼び捨ては出来ないんでタケノミヤさんとお呼びしますね。」
「承知しました。」
「後、その話し方は普段からですか?」
「シュウト殿の言う通り、普段からこの様な話し方をしておりますが、不快でしたら改めます。」
「普段からなら別に気にしないで下さい。」
「シュウト殿、タケノミヤ様は仕方がないのじゃよ。幼少期より礼儀作法を叩き込まれておる故。」
「そういう事ですか。ノブテルさんも・・・あっ、さん付け良かったですか?」
「ハッ!シュウト様の呼びたい様にして頂ければ!」
「そんなに固くならなくても良いですよ。」
俺がそう言うとノブツナさんが肩を叩いた。
「何ですか?」
「ノブテルも同じじゃよ。タケノミヤ様のお傍から離れられぬ故、常にあの様な感じじゃ。それに口下手じゃしの。」
「そうなんですね。しかしあれですねぇ、タケノミヤさんが陰陽師でノブテルさんが付き従ってるのを見るとなんか、ノブテルさんが龍笛を吹いてそうですよね。」
「龍笛を御存知とはシュウト殿は博識じゃのぅ。」
「前世の話で知ってるだけですけどまさか・・・。」
「そうじゃノブテルは龍笛や大篳篥の名手とまで言われとる程なんじゃよ。」
「へぇ~大篳篥まで。本当に物語りに出て来る2人みたいですね。」
「ほう、その様な話がシュウト殿の前世には有ったとは面白い偶然じゃのぅ。」
「音を奏でる事で、向こうの世界では鬼や霊魂を鎮める陰陽師の補佐の役割りも有ったようですね。」
「ほう、向こうの世界にも魔物が居ったのか。」
「実際居たかどうかは定かではないですが、話には聞きましたね。」
「ではシュウト殿は見た事がないと?」
「はい。」
「左様か。しかしあれじゃのぅ、まさかシュウト殿の前世でも鎮魂の術を2人でやっとたとは思わなんだわ。」
「えっ?じゃあ・・・。」
「シュウト殿の想像通り・・・タケノミヤ様、宜しいか?」
「シュウト殿であれば、私の全てを話されても何一つ問題はありませんよ。」
「えっ?」
タケノミヤさんの言葉に驚いてタケノミヤさんの方を見るとタケノミヤさんは俺の目をしっかりと見ながら微笑んでいた。
「えぇと・・・じゃあ。」
「シュウト殿が驚かれるのも分かるが、他の陰陽師もそうじゃが、陰陽師は陰陽術レベルが上がると神聖なモノに対して解放的になるというか、何でも話したくなるそうじゃ。」
「それはどうして・・・。」
「それは分からんが聖獣様に会う事が出来た陰陽師は聖獣様に聞かれたら何でも話してしまったそうじゃ。」
「・・・そうなんですね。」
俺がそう言うとタケノミヤさんが手を上げた。
「ん?どうしました?」
「全ての陰陽師がそうなる訳ではありません。術師レベルがある一定のレベルを超えると聖獣様相手だとしても抑える事は可能です。ただシュウト殿は聖獣様よりも神様に近い感じがしますので、私は陰陽師としてはかなりレベルが高いですが、耐える事が出来る気がしないというか、したくない感じがします。」
「・・・もしかしたらアストライアー様の神気で修行をしてるからかもしれませんね。」
「ア、アストライアー様の・・・それは凄い・・・貴重な体験をありがとう御座いました。」
「しかしこう言ってはなんですがタケノミヤさんはどうして地獄山に?それも神託ですか?」
「いえ、対外的には観光と言っておりますが、実の所は陰陽術、先程お話した鎮魂の術の修行を行う為に参ったのです。」
「修行ですか?」
「はい。鎮魂の術は魂を鎮める術である為、悪霊になってしまい、魔物化したゴーストに対して行うのが通例ですが、一定のレベルを超えてしまうとゴースト相手ではレベルが上がらなくなってしまい、危険を伴いますが、ソウルイーター相手での修行が余儀なく、対峙する他なくなってしまうのです。」
「そうなんですね。」
「到着しましたよ。この扉の向こうに御2人が居るんでお願いします。」
「・・・。」
「ノブツナさん?」
俺が再び声を掛けるとノブツナさんはハッと我に返ったのか、俺の方を見て何か言いたげな表情をしていた。
「ノブツナさん聞いてました?」
「いやぁ・・・真にダンジョン自体を破壊出来るのじゃなぁ・・・。」
「ま、まぁ・・・それよりさっきの話って・・・。」
「何じゃったかな?」
「この扉の向こうに・・・。」
「おぉそうであったか、2人の事は儂に任せよ。それでシュウト殿はどうされるのじゃ?」
「とりあえず、これ以上の不測の事態にならない様に、この階層の魔物を一掃してから一寸下を見てきます。」
「これ以上?」
「・・・では、行ってきます!」
ドゴーン!
俺はノブツナさんへの返答を誤魔化す為に壁をブチ破って魔物を討伐していき、ダンジョンコアがどうなってるかを確認する為に最下層へと降りてきた。
「あぁ、やっぱり・・・。」
そう言う俺の目の前には破滅之咆哮で半分削られたコアらしき物があったので鑑定するとダンジョンコア崩壊までのカウントダウンが表示されていた。
「ヤバいなぁ・・・スキア、皆んなも聞こえるか?」
『はい。念話が届くという事はコアを破壊されたのですか?』
「そうみたいだ・・・な。」
『みたいという事は・・・救援の為に最短で潜ろうと幾つもの階層をぶち抜く様な攻撃をしたは良いけど、有り余る力で加減を間違えて最下層まで到達した上に破壊したと。』
「なっ!・・・まぁ、言い合う時間も無いし、まぁいいや。」
『それで念話されるという事はダンジョンの崩壊から周囲の人々を護る結界を張るのですね。』
「あぁ、ダンジョン付近で出て来るのを待ってる人達も護れるか?」
『皆様、1箇所に固まられていますので問題無く行えます。』
「それなら直ぐにでも実行してくれ。」
『ダンジョン内に居られる方々は如何なさいますか?』
「3人だけだし、崩壊する前に連れ出すから問題無い。」
『承知致しました。では。』
「その前に俺達は結界内に居た方が良いのか?」
『いえ、シュウト様とシュウト様の張られた結界内に居る方々は素通り出来る様にします。』
「そんな事して結界は大丈夫なのか?」
『問題ありません。結界自体をシュウト様の性質に寄せた結界を張りますし、そうする事によってシュウト様やシュウト様の結界が通り過ぎた際、結界をより強固なモノに変質する様にします。』
「強固にか、そんな事も出来るんだな。」
『普通は膨大な計算式が必要になってきますので出来ませんが、私共とシュウト様には強いパスが繋がっていますので、容易に形成する事が可能なのです。』
「あぁ、俺の眷属だからか。」
『はい。』
「まぁとりあえず時間が無いから急いで結界を張ってくれ。」
『承知致しました。』
俺は一先ず完全にコアを破壊すると急いでノブツナさんの所へと戻った。
「シュウト殿!早く結界を!」
「ど、どうして・・・。」
俺はそう言いながら陰陽師の格好をしているタケノミヤ様と呼ばれる人を見ると笑みを浮かべながら深々とお辞儀をしていた。
あぁ、陰陽師の力で分かってたのか・・・。
俺はそう思いながら全員に結界を張ると急いでダンジョンを後にした。
俺達が出て待っていた人達と合流した直後、ダンジョンは周囲の木々や地面を巻き込む様に吸い込まれ、跡形もなくなってしまい、結界を解除する頃には山が半分になるほどのクレーターが出来上がっていた。
その光景を全員が唖然とした表情で見ていると突然天女の羽衣の様な物が弓隊の人達を除いて俺達を包み込んだ。
「こ、これは・・・タケノミヤ様!何をされるのじゃ!」
ノブツナさんはそう言ったが言われた方のタケノミヤ様は素知らぬ顔で、ゆっくりと両膝を着き、腰を折って頭を下げた。
「この度は助けて頂き、誠に有難う御座いました。」
「いえいえ、というか立ってもらって。」
「いえ、私、タケノミヤ・ナオツグ親王は使徒様の御尊顔を拝見する事が出来ただけでも恐悦至極。さらには私だけではなく、友のノブテルをも救って頂き、誠に有難う御座いました。」
「えぇと、ノブツナさん?」
俺がそう言うとノブツナさんは頭を搔きながら話し掛けてきた。
「儂が話した訳ではないのじゃが、タケノミヤ様はもう御存知じゃったのじゃよ。」
「えっ?・・・そうなんですか?」
「使徒様の懸念は承知しております。私は陰陽師の中でも未来を知る術に長けており、神託を授かる事も御座いまして、使徒様の事は事前に知る事が出来、ノブテルと共に契約も済ませております。」
「って事は自分の事は神様から聞いたという事ですか?」
「はい。泰山府君様から神託にてお聞き致しました。」
「こっちでも泰山府君様って居らっしゃるんですね。」
「元々は使徒様と同じ世界から来られたメモリーホルダーの1人だったそうです。ですが此方の世界にて魔力や魔法に触れ、人々を救う為に陰陽の術を再構築し、人から仙人へ神仙へと上がり、アストライアー様の許可を得て、泰山府君と名乗り、陰陽師の力を確定して行ったそうです。」
「あぁなるほど、自身の信念を貫き、人々をより豊かな生活が出来る様にしたんですね。」
「はい。その通りです。」
「なるほど・・・それはさておき、とりあえず話しづらいんで立って貰えませんか?」
「失礼しました。」
タケノミヤ様はそう言うと身なりを整えながらスっと立ち上がり、タケノミヤ様と一緒に平伏していたノブテルさんも立ち上がった。
「それで他の陰陽師の方々も自分の事を?」
「いえ、それは無いです。私のみと神託で。その上で信用出来る者には自身を含めて契約せよと。」
「なるほど。それなら安心です。後、今後も使徒と呼ばれるのは一寸・・・。」
「分かっております。ノブツナ殿との掛け合いから察するに格式張った振る舞いは苦手な御様子ですので、私からはノブツナ殿と同様シュウト殿と。使徒様からは呼び捨てで。」
「いやいや、殿はまぁいいですけど、流石に呼び捨ては出来ないんでタケノミヤさんとお呼びしますね。」
「承知しました。」
「後、その話し方は普段からですか?」
「シュウト殿の言う通り、普段からこの様な話し方をしておりますが、不快でしたら改めます。」
「普段からなら別に気にしないで下さい。」
「シュウト殿、タケノミヤ様は仕方がないのじゃよ。幼少期より礼儀作法を叩き込まれておる故。」
「そういう事ですか。ノブテルさんも・・・あっ、さん付け良かったですか?」
「ハッ!シュウト様の呼びたい様にして頂ければ!」
「そんなに固くならなくても良いですよ。」
俺がそう言うとノブツナさんが肩を叩いた。
「何ですか?」
「ノブテルも同じじゃよ。タケノミヤ様のお傍から離れられぬ故、常にあの様な感じじゃ。それに口下手じゃしの。」
「そうなんですね。しかしあれですねぇ、タケノミヤさんが陰陽師でノブテルさんが付き従ってるのを見るとなんか、ノブテルさんが龍笛を吹いてそうですよね。」
「龍笛を御存知とはシュウト殿は博識じゃのぅ。」
「前世の話で知ってるだけですけどまさか・・・。」
「そうじゃノブテルは龍笛や大篳篥の名手とまで言われとる程なんじゃよ。」
「へぇ~大篳篥まで。本当に物語りに出て来る2人みたいですね。」
「ほう、その様な話がシュウト殿の前世には有ったとは面白い偶然じゃのぅ。」
「音を奏でる事で、向こうの世界では鬼や霊魂を鎮める陰陽師の補佐の役割りも有ったようですね。」
「ほう、向こうの世界にも魔物が居ったのか。」
「実際居たかどうかは定かではないですが、話には聞きましたね。」
「ではシュウト殿は見た事がないと?」
「はい。」
「左様か。しかしあれじゃのぅ、まさかシュウト殿の前世でも鎮魂の術を2人でやっとたとは思わなんだわ。」
「えっ?じゃあ・・・。」
「シュウト殿の想像通り・・・タケノミヤ様、宜しいか?」
「シュウト殿であれば、私の全てを話されても何一つ問題はありませんよ。」
「えっ?」
タケノミヤさんの言葉に驚いてタケノミヤさんの方を見るとタケノミヤさんは俺の目をしっかりと見ながら微笑んでいた。
「えぇと・・・じゃあ。」
「シュウト殿が驚かれるのも分かるが、他の陰陽師もそうじゃが、陰陽師は陰陽術レベルが上がると神聖なモノに対して解放的になるというか、何でも話したくなるそうじゃ。」
「それはどうして・・・。」
「それは分からんが聖獣様に会う事が出来た陰陽師は聖獣様に聞かれたら何でも話してしまったそうじゃ。」
「・・・そうなんですね。」
俺がそう言うとタケノミヤさんが手を上げた。
「ん?どうしました?」
「全ての陰陽師がそうなる訳ではありません。術師レベルがある一定のレベルを超えると聖獣様相手だとしても抑える事は可能です。ただシュウト殿は聖獣様よりも神様に近い感じがしますので、私は陰陽師としてはかなりレベルが高いですが、耐える事が出来る気がしないというか、したくない感じがします。」
「・・・もしかしたらアストライアー様の神気で修行をしてるからかもしれませんね。」
「ア、アストライアー様の・・・それは凄い・・・貴重な体験をありがとう御座いました。」
「しかしこう言ってはなんですがタケノミヤさんはどうして地獄山に?それも神託ですか?」
「いえ、対外的には観光と言っておりますが、実の所は陰陽術、先程お話した鎮魂の術の修行を行う為に参ったのです。」
「修行ですか?」
「はい。鎮魂の術は魂を鎮める術である為、悪霊になってしまい、魔物化したゴーストに対して行うのが通例ですが、一定のレベルを超えてしまうとゴースト相手ではレベルが上がらなくなってしまい、危険を伴いますが、ソウルイーター相手での修行が余儀なく、対峙する他なくなってしまうのです。」
「そうなんですね。」
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