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第362話 [陰陽玉。]
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「しかしシュウト殿、コレはどうしたものかのぅ・・・。」
俺とタケノミヤさんが話をしているとノブツナさんがそう声を掛けてきたので、ノブツナさんの方を見ると崩壊したダンジョン跡を指さしていた。
「あぁ・・・スキア、コレってなんとか出来るか?」
俺がそう言うと影からスキアが現れた。
「シュウト様、山を元通りにという事でしょうか?」
「あぁ。」
「出来ない事もないですが、本当に元通りにして宜しいのでしょうか?」
「どういう事だ?もしかしてまたダンジョンになるのか?」
「いえ、その心配は暫くは無いかと。それにダンジョンの崩壊で発生していたシュウト様の神気もダンジョンの欠片を利用し、玉として生成致しました。」
「玉?」
「はい。コレでございます。」
スキアはそう言って影から大事そうに“玉”を取り出した。
「そ、それはもしや・・・。」
スキアが取り出した“玉”を見た瞬間、タケノミヤさんが驚いた様に身を乗り出して声を出していた。
「タケノミヤさん、もしかしてその玉を御存知なんですか?」
「は、はい。恐らくですが、“陰陽玉”と言われているモノかと。」
俺はタケノミヤさんにそう言われて鑑定すると確かに“陰陽玉”という名前が出てきた。
「あぁ確かにそうですね。」
「やはり・・・。」
「しかしタケノミヤさんは何故コレが陰陽玉だと御存知だったんですか?」
「私も出来たばかりのは見るのは初めてですが、陰陽師としてのレベルが高い事で見た瞬間に陰陽玉だと分かりました。」
「レベルですか?・・・という事はこの陰陽玉というのは陰陽師にとって大切な物なのですか?」
「はい。今より数十年前に力を失い、今は泰山府君様の祭壇にて力を取り戻す為、神具として祈りを捧げております。」
「それなのに同じ物だと・・・だから職業レベルの話に?」
「はい。我々陰陽師には口伝にて最も穢れし魂を神の息吹により浄化され、その魂が凝固されし物、その物の力を借り、魂を救えとされていましたが、私の魂がその存在を教えてくれたのでございます。」
「・・・って事は、もしかして先程話していた鎮魂の術に関係する玉って事ですか?」
「魂がそう感じていますので、間違いないかと。」
「じゃあ・・・スキア、ソレをタケノミヤさんに渡しても良いか?」
「問題ありません。」
「分かった。っという事でコレはタケノミヤさんに進呈しますね。」
俺がそう言うとタケノミヤさんは唐突に平伏し出した。
「えっ!?ど、どうしたんですか!!?」
俺がそう言うとノブツナさんが呆れた様な雰囲気を出しながら話し掛けてきた。
「シュウト殿、本当に分からんのか?」
「え?何がですか?」
「先程、タケノミヤ様が言うておったじゃろう。」
「さっき・・・?」
「はぁ~、本当に分からんのじゃなぁ・・・。」
「・・・。」
「仕方ないのぅ・・・陰陽師にとってその宝玉は何じゃと言っておったかのぅ?」
「・・・神具・・・あぁ・・・。」
「そうじゃ、神具という事は神からの賜物だと考えられている物じゃ。その神具を親族にポンっと渡す様にされたらどうなるか、いくらシュウト殿でも分かるであろう?」
「あぁ・・・はい。」
俺はそう言うと平伏したままのタケノミヤさんの肩を掴んで、優しく立ち上がらせた。
「すいません、気が利かない感じで。」
「いえいえ、滅相もございません。」
「それでコレって受け取って貰えますか?」
俺がそう言うとタケノミヤさんは首を振りながら平伏しようとしたので肩を掴んで平伏するのを阻止した。
「シュウト殿、流石の儂でも神具をおいそれと受け取る事は出来んよ。例え自分自身に必要な物だとしてもの。」
「そう・・・ですか。」
俺がそう言いながら困っているとノブツナさんが再び声を掛けてきた。
「こういうのはどうじゃ?」
「何か良いアイデアが?」
「そうじゃ、普通に受け取らねば良いのじゃよ。」
「えっ?それだと・・・。」
「まぁ、待ちなさい。最後まで聞いてから判断するのじゃ。良いな?」
「あっ、はい。」
「では先ず、タケノミヤ様、タケノミヤ様はシュウト殿から見返りも無く下賜されるのはどう思とるのですかな?」
「私などシュウト殿、いえ使徒様に対し、何のお役にも立てていないのに下賜されるなど有ってはならないと。」
「それは本心ですな?」
「うむ。紛うことなき本心であると同時に使徒様に対し、偽りの心で接するなど、一族郎党全てを賭けても有り得ないです。」
「シュウト殿、タケノミヤ様はこう仰っておるが、信じて頂けるかのう?」
「はい。」
「ではシュウト殿、その陰陽玉を何故、タケノミヤ様に下賜されようとしたのじゃ?」
「鑑定した結果もそうですけど、自分よりも必要な方だと思ったので。」
「陰陽師としてですな?」
「はい。鎮魂の術を行うのに使用するという事はソウルイーターに食べられた人を救えるのではないかと。」
「それはシュウト殿だと出来ない事なのかのう?」
「出来ない事もないですけど、タケノミヤさんの方が、より多くの人達を救えると思ったからです。」
「思ったとは?」
「実際に鎮魂の術を見たわけでは無いので、言い方はあれですけど、直感でそう感じたとしか言い様がないですね。」
「ではタケノミヤ様の鎮魂の術に対して大いに期待した結果、下賜なされようとしたと。」
「はい。」
「ならば簡単じゃ!」
ノブツナさんはそう言うとパンッと柏手を打ち注目を集めると話し始めた。
「シュウト殿、タケノミヤ様の鎮魂の術を1度確認されてはどうじゃ?勿論、その陰陽玉を用いてじゃがな。」
「良いんですか?」
「タケノミヤ様も問題無いですかな?」
「はい。」
「その上でタケノミヤ様の術が優れておると確信された場合はタケノミヤ様により多くの魂を救う命令をされた上でタケノミヤ様に陰陽玉を下賜するのじゃ。」
「命令ですか?」
「そうじゃ、使徒様として命令してくだされ。」
「必要・・・そうですね。」
俺が言いながらタケノミヤさんを見るとキラキラした目で俺の方を見ていたので渋々承諾する事にした。
「では、鎮魂の術をする為にもソウルイーターを探さねばならぬな。」
「あっ、それなら少し行った所に居るんで大丈夫なんですけど、その前に地形を直しても?」
「儂はこれまでの話から必要無い気がするのじゃが・・・。」
ノブツナさんが話すと同時にくらいにスキアが近付いてきた。
「シュウト様、直されると問題が生じますがよろしいでしょうか?」
「問題無い?何が問題なんだ?」
「先程までのお話からこの山は其方の方々の修練場としての意味もある様に思うのですが・・・。」
「陰陽師としてだな。それがどうした?」
「我々以外と言いますか、眷属や聖獣以外の方々が復活させるのであれば、問題無いのですが、我々が行うと一時的だとしても聖域に近い状態を作ってしまう為、邪悪な魔物であるソウルイーターやゴーストなどが、数十年は出現しなくなります。」
「それなら俺が・・・。」
そう言って魔力を溜めようとするとスキアが制止する様に手を挙げた。
「シュウト様がされると短くて数百年、そうでない場合は外部からの干渉がない限り未来永劫、聖域として存在する可能性があります。」
俺がクレーターの方へ両手を向けて魔力を練っていたが、スキアに言われて手を引っ込めた。
「それが宜しいかと。」
「しかしあれじゃのぅ、やはり使徒様というべきか、規格外過ぎるのぅ。まぁ、民の安全は確保された事じゃし、復興は儂らでなんとかする故、シュウト殿は心配せんでよい。」
「ありがとうございます。」
「よいよい。それにのぅ、陰陽師の力はこの国の根幹じゃ、その修練場として此処は比較的安全なのじゃ。聖域となってしまっては皇族の修練場が無くなってしまうでな。」
「分かりました。では後始末はお願いします。それともし何か困った事があったら教えて下さい。何時でも、あぁ、使命が無い時なら何時でも駆け付けますから。」
「タケノミヤ様を助けてくれただけで此方としては、まだ感謝しきれんのじゃが・・・まぁよい、シュウト殿がそう言うてくれるのであれば、儂も甘えるとしよう。それで、連絡はフォスエスペランサ国に早馬を出せば良いのかのぅ?」
「そうですね。ヤマト国とは国が離れてますし、付近の国家とも国交を開いてないみたいですからそうしてもらうしか・・・いや、なんとか出来るかもしれませんけど、国としては他の国と繋がるのは大丈夫ですか?」
「う~ん・・・難しいかのぅ、早馬が限界かのぅ。そうせねば国家反逆罪で一族どころか、儂の藩の全ての民も含めて処分されるじゃろうのぅ。」
「厳しいですね。」
「そういう国じゃからのぅ。まぁ、早馬とは言うたが、フォスエスペランサ国までなら1日もあれば届くじゃろうて。」
「かなり速くないですか?」
「少々特殊じゃからの。」
「そうなんですね。まぁでも直接自分の所に連絡が繋がる様に報告しておきます。」
「よろしく頼むの。さて、そろそろ行くかのぅ。」
「そうですね。とりあえず行く前にこの陰陽玉は渡しておきますね。」
俺はそう言うとタケノミヤさんに陰陽玉を手渡そうとするとタケノミヤさんは印を結んで羽衣を動かすと大事そうに陰陽玉を包んで受け取った。
「包むのには理由が?」
「はい。伝承では触れてはならぬとされておりますので。」
「えっ?自分は普通に触ってましたけど・・・拙かったですか?」
「いえいえ、元々はシュウト様の御力、他者であれば違うかもしれませんが、問題になる事は無いかと。」
「それなら良かったです。」
俺達はそう言うとタケノミヤさんに結界の様に形成されていた羽衣を解除してもらい、弓兵の方々と共にソウルイーターが居る方向へと向かった。
暫くしてソウルイーターから100m程離れた地点に着くとタケノミヤさんが止まった。
「どうされましたか?」
「これ以上近付けば気付かれますので。」
「気付かれても自分が対処しますよ。」
「いえ、鎮魂の術は気付かれては発動しない術なので。」
「あぁ、そういう事ですか。分かりました。」
俺がそう言うとタケノミヤさんは何かの準備をし始めた。
俺とタケノミヤさんが話をしているとノブツナさんがそう声を掛けてきたので、ノブツナさんの方を見ると崩壊したダンジョン跡を指さしていた。
「あぁ・・・スキア、コレってなんとか出来るか?」
俺がそう言うと影からスキアが現れた。
「シュウト様、山を元通りにという事でしょうか?」
「あぁ。」
「出来ない事もないですが、本当に元通りにして宜しいのでしょうか?」
「どういう事だ?もしかしてまたダンジョンになるのか?」
「いえ、その心配は暫くは無いかと。それにダンジョンの崩壊で発生していたシュウト様の神気もダンジョンの欠片を利用し、玉として生成致しました。」
「玉?」
「はい。コレでございます。」
スキアはそう言って影から大事そうに“玉”を取り出した。
「そ、それはもしや・・・。」
スキアが取り出した“玉”を見た瞬間、タケノミヤさんが驚いた様に身を乗り出して声を出していた。
「タケノミヤさん、もしかしてその玉を御存知なんですか?」
「は、はい。恐らくですが、“陰陽玉”と言われているモノかと。」
俺はタケノミヤさんにそう言われて鑑定すると確かに“陰陽玉”という名前が出てきた。
「あぁ確かにそうですね。」
「やはり・・・。」
「しかしタケノミヤさんは何故コレが陰陽玉だと御存知だったんですか?」
「私も出来たばかりのは見るのは初めてですが、陰陽師としてのレベルが高い事で見た瞬間に陰陽玉だと分かりました。」
「レベルですか?・・・という事はこの陰陽玉というのは陰陽師にとって大切な物なのですか?」
「はい。今より数十年前に力を失い、今は泰山府君様の祭壇にて力を取り戻す為、神具として祈りを捧げております。」
「それなのに同じ物だと・・・だから職業レベルの話に?」
「はい。我々陰陽師には口伝にて最も穢れし魂を神の息吹により浄化され、その魂が凝固されし物、その物の力を借り、魂を救えとされていましたが、私の魂がその存在を教えてくれたのでございます。」
「・・・って事は、もしかして先程話していた鎮魂の術に関係する玉って事ですか?」
「魂がそう感じていますので、間違いないかと。」
「じゃあ・・・スキア、ソレをタケノミヤさんに渡しても良いか?」
「問題ありません。」
「分かった。っという事でコレはタケノミヤさんに進呈しますね。」
俺がそう言うとタケノミヤさんは唐突に平伏し出した。
「えっ!?ど、どうしたんですか!!?」
俺がそう言うとノブツナさんが呆れた様な雰囲気を出しながら話し掛けてきた。
「シュウト殿、本当に分からんのか?」
「え?何がですか?」
「先程、タケノミヤ様が言うておったじゃろう。」
「さっき・・・?」
「はぁ~、本当に分からんのじゃなぁ・・・。」
「・・・。」
「仕方ないのぅ・・・陰陽師にとってその宝玉は何じゃと言っておったかのぅ?」
「・・・神具・・・あぁ・・・。」
「そうじゃ、神具という事は神からの賜物だと考えられている物じゃ。その神具を親族にポンっと渡す様にされたらどうなるか、いくらシュウト殿でも分かるであろう?」
「あぁ・・・はい。」
俺はそう言うと平伏したままのタケノミヤさんの肩を掴んで、優しく立ち上がらせた。
「すいません、気が利かない感じで。」
「いえいえ、滅相もございません。」
「それでコレって受け取って貰えますか?」
俺がそう言うとタケノミヤさんは首を振りながら平伏しようとしたので肩を掴んで平伏するのを阻止した。
「シュウト殿、流石の儂でも神具をおいそれと受け取る事は出来んよ。例え自分自身に必要な物だとしてもの。」
「そう・・・ですか。」
俺がそう言いながら困っているとノブツナさんが再び声を掛けてきた。
「こういうのはどうじゃ?」
「何か良いアイデアが?」
「そうじゃ、普通に受け取らねば良いのじゃよ。」
「えっ?それだと・・・。」
「まぁ、待ちなさい。最後まで聞いてから判断するのじゃ。良いな?」
「あっ、はい。」
「では先ず、タケノミヤ様、タケノミヤ様はシュウト殿から見返りも無く下賜されるのはどう思とるのですかな?」
「私などシュウト殿、いえ使徒様に対し、何のお役にも立てていないのに下賜されるなど有ってはならないと。」
「それは本心ですな?」
「うむ。紛うことなき本心であると同時に使徒様に対し、偽りの心で接するなど、一族郎党全てを賭けても有り得ないです。」
「シュウト殿、タケノミヤ様はこう仰っておるが、信じて頂けるかのう?」
「はい。」
「ではシュウト殿、その陰陽玉を何故、タケノミヤ様に下賜されようとしたのじゃ?」
「鑑定した結果もそうですけど、自分よりも必要な方だと思ったので。」
「陰陽師としてですな?」
「はい。鎮魂の術を行うのに使用するという事はソウルイーターに食べられた人を救えるのではないかと。」
「それはシュウト殿だと出来ない事なのかのう?」
「出来ない事もないですけど、タケノミヤさんの方が、より多くの人達を救えると思ったからです。」
「思ったとは?」
「実際に鎮魂の術を見たわけでは無いので、言い方はあれですけど、直感でそう感じたとしか言い様がないですね。」
「ではタケノミヤ様の鎮魂の術に対して大いに期待した結果、下賜なされようとしたと。」
「はい。」
「ならば簡単じゃ!」
ノブツナさんはそう言うとパンッと柏手を打ち注目を集めると話し始めた。
「シュウト殿、タケノミヤ様の鎮魂の術を1度確認されてはどうじゃ?勿論、その陰陽玉を用いてじゃがな。」
「良いんですか?」
「タケノミヤ様も問題無いですかな?」
「はい。」
「その上でタケノミヤ様の術が優れておると確信された場合はタケノミヤ様により多くの魂を救う命令をされた上でタケノミヤ様に陰陽玉を下賜するのじゃ。」
「命令ですか?」
「そうじゃ、使徒様として命令してくだされ。」
「必要・・・そうですね。」
俺が言いながらタケノミヤさんを見るとキラキラした目で俺の方を見ていたので渋々承諾する事にした。
「では、鎮魂の術をする為にもソウルイーターを探さねばならぬな。」
「あっ、それなら少し行った所に居るんで大丈夫なんですけど、その前に地形を直しても?」
「儂はこれまでの話から必要無い気がするのじゃが・・・。」
ノブツナさんが話すと同時にくらいにスキアが近付いてきた。
「シュウト様、直されると問題が生じますがよろしいでしょうか?」
「問題無い?何が問題なんだ?」
「先程までのお話からこの山は其方の方々の修練場としての意味もある様に思うのですが・・・。」
「陰陽師としてだな。それがどうした?」
「我々以外と言いますか、眷属や聖獣以外の方々が復活させるのであれば、問題無いのですが、我々が行うと一時的だとしても聖域に近い状態を作ってしまう為、邪悪な魔物であるソウルイーターやゴーストなどが、数十年は出現しなくなります。」
「それなら俺が・・・。」
そう言って魔力を溜めようとするとスキアが制止する様に手を挙げた。
「シュウト様がされると短くて数百年、そうでない場合は外部からの干渉がない限り未来永劫、聖域として存在する可能性があります。」
俺がクレーターの方へ両手を向けて魔力を練っていたが、スキアに言われて手を引っ込めた。
「それが宜しいかと。」
「しかしあれじゃのぅ、やはり使徒様というべきか、規格外過ぎるのぅ。まぁ、民の安全は確保された事じゃし、復興は儂らでなんとかする故、シュウト殿は心配せんでよい。」
「ありがとうございます。」
「よいよい。それにのぅ、陰陽師の力はこの国の根幹じゃ、その修練場として此処は比較的安全なのじゃ。聖域となってしまっては皇族の修練場が無くなってしまうでな。」
「分かりました。では後始末はお願いします。それともし何か困った事があったら教えて下さい。何時でも、あぁ、使命が無い時なら何時でも駆け付けますから。」
「タケノミヤ様を助けてくれただけで此方としては、まだ感謝しきれんのじゃが・・・まぁよい、シュウト殿がそう言うてくれるのであれば、儂も甘えるとしよう。それで、連絡はフォスエスペランサ国に早馬を出せば良いのかのぅ?」
「そうですね。ヤマト国とは国が離れてますし、付近の国家とも国交を開いてないみたいですからそうしてもらうしか・・・いや、なんとか出来るかもしれませんけど、国としては他の国と繋がるのは大丈夫ですか?」
「う~ん・・・難しいかのぅ、早馬が限界かのぅ。そうせねば国家反逆罪で一族どころか、儂の藩の全ての民も含めて処分されるじゃろうのぅ。」
「厳しいですね。」
「そういう国じゃからのぅ。まぁ、早馬とは言うたが、フォスエスペランサ国までなら1日もあれば届くじゃろうて。」
「かなり速くないですか?」
「少々特殊じゃからの。」
「そうなんですね。まぁでも直接自分の所に連絡が繋がる様に報告しておきます。」
「よろしく頼むの。さて、そろそろ行くかのぅ。」
「そうですね。とりあえず行く前にこの陰陽玉は渡しておきますね。」
俺はそう言うとタケノミヤさんに陰陽玉を手渡そうとするとタケノミヤさんは印を結んで羽衣を動かすと大事そうに陰陽玉を包んで受け取った。
「包むのには理由が?」
「はい。伝承では触れてはならぬとされておりますので。」
「えっ?自分は普通に触ってましたけど・・・拙かったですか?」
「いえいえ、元々はシュウト様の御力、他者であれば違うかもしれませんが、問題になる事は無いかと。」
「それなら良かったです。」
俺達はそう言うとタケノミヤさんに結界の様に形成されていた羽衣を解除してもらい、弓兵の方々と共にソウルイーターが居る方向へと向かった。
暫くしてソウルイーターから100m程離れた地点に着くとタケノミヤさんが止まった。
「どうされましたか?」
「これ以上近付けば気付かれますので。」
「気付かれても自分が対処しますよ。」
「いえ、鎮魂の術は気付かれては発動しない術なので。」
「あぁ、そういう事ですか。分かりました。」
俺がそう言うとタケノミヤさんは何かの準備をし始めた。
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