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11話
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しばらく走ると、パラパラと人影が見えてくる。
初めて目にするそれは、恐らく共生棟の制服だろう。
ここにいる人たちが着ているそれは、ルカやレンが着ていた色を反転させたような作りだったから。
「リノ…っ」
恐らく中庭だと思われるそこに滑り込んで、俺はキョロキョロと周りを見渡す。
制服を着用していない俺は浮いているようで、何人かこちらを見て驚いている。
今は昼休みなのか人が多い。
目配せをしながら前方にある渡り廊下を使い、校舎の中に入る。
俺が今勉強している校舎は古い洋館のような造りだけど、ここはモダンなコンクリート造りの校舎だ。
進化のスピードが違うみたいで俺は少し切なくなった。
階段を何階分か登って教室内を覗き込みながら歩みを進める。
「すみません!リノを知りませんか…っ?」
少し人がバラけて来たので、通りすがりの人に聞いてみる。
「リノ?知らないなぁ」
「ボクも。ファミリーネームは分かる?友達に聞いてあげるよ」
一筋の希望に、俺は目を輝かせた。
俺は彼のファミリーネームを伝えようとした、
その、…瞬間。
ビーーーー、ビーーーーー!!
けたたましい警報音が聞こえて、咄嗟にシャツの胸元を握る。
目の前の彼らも何事かと周りを見回していた。
『侵入者を確認。学生の皆さんは今すぐエリア7に避難を開始してください』
「なっ、なにっ?」
警報音と警告音が交互に流れる。
俺は突然のことに動揺して、身動きが取れずにいる。
まるで俺だけが取り残されたかのように、学生たちが慌てた様子で俺の横を走り去っていく。
「やばっボクたちも行こう!」
「君はどうする?一緒にくる?」
「あっ…俺も………!」
一緒に連れて行ってほしい、と見知らぬ青年の手を取ろうとした。
だが、
「ねぇ!あれって…」
手を差し出した彼とは別の青年が、何か指差している。
俺はそれを静かに振り返る。
それは所定の位置に設置されたモニターで、天井から吊るされたり壁に埋め込まれたりしていた。
そして、そこに映されていたのはーーー俺だった。
2人は顔を見合わせると恐怖に引き攣った顔をこちらに向けた後、背を向けて走り出す。
「あっ待って…っ!」
伸ばした指先は届かない。
俺は侵入者じゃないのに…、なんでシステムが反応する?
焦りながら考えを巡らした。
この学校における侵入者とは、学校に入ることを許されていない者を指す。
そして警報システムは、侵入者が敷地内に足を踏み入れた時に発動する。
大抵は校門で弾かれるし、学校は敷地を守るように高い塀で囲まれているから侵入することはまず不可能だ。
そしてセキュリティを万全にするため、共生棟には最新のシステムが導入されている。
「顔認証システム………」
ミカドが言っていた。
俺はまだあそこの卒業要件を満たしていないから、共生棟に行くことはできない、と。
つまりそれは、認証システムに俺の情報が登録されていないということではないだろうか。
「ーーー居たぞ!!!!」
その声は一気に俺を現実に引き戻した。
システムは最新なのに、時代錯誤も甚だしい甲冑に剣を持った兵士が俺を追いかけてくる。
弾かれたように俺は走り出した。
国内にはいくつかの王立の学校があるが、ここは唯一王族と貴族も受け入れている学園だ。
そしてここに通う平民は難関なテストをパスした者たちで、国家により大切に保護されている。
それ故にセキュリティがとても厳しく、堅牢な鉄壁と称されることもある。
つまり侵入者を許すということは、国家の沽券にかかわるのだ。
「ダメだ…っここも開いてない……!」
俺は近くの教室に入り身を隠そうとしたが、人が避難した教室はロックがかかるらしい。
何回かドアを揺らすがビクともしない。
元来た階段を急いで下るが、目の前には防火シャッターが降りていてこの階に行くことはできない。
「………クソっ!!!」
感情的になりシャッターを叩くと階段に大きな音が響き渡る。
音を聞きつけたのか、階下から複数の足音がこちらに向かって登ってくるのが分かった。
「エリア7ってどこだよ…っ」
リノは、恐らくそのエリア7に避難しているのだろう。
でももしかしたら俺の写真を見て、この校舎内で待ってくれているかもしれない。
そんな淡い希望を捨てられないでいた。
上に行けば追い詰められるのは分かっている。
だが、これだけ広い校舎だから恐らく他にも階段はあるだろう。
俺は一縷の望みをかけて階段を登る。
まだ上階のシャッターは閉まっていなかったので、俺は迷路のように枝分かれしている廊下を直感のまま進む。
その途中で運よく階段を見つけ小さく安堵した。
『目標を発見。総員中央階段に集合せよ』
先ほど聞いた声と同じ、耳障りな機械音声が校舎内に響き渡る。
急いで階段を下りようとするが、下から複数の人の気配と声が聞こえてきて、俺はまたしても上へ登るしかなかった。
階段を登って、登ってーーーその先に見えたのは、微かに光が入る簡素な扉。
お願い、開いて…!
藁にもすがる思いで、俺はドアノブを乱暴に掴んだ。
「ーーー無駄な抵抗はするな。手を上げて地面に膝をつけ」
幸運なことにドアには鍵がかかっていなかった。
どうやらここは屋上らしい。
俺は急いで身を隠せる場所を探す。
…悲しいくらい、ここには何もなかった。
せめてもの抵抗に俺は奥の方まで走る。
学校の周りを囲む堅牢な壁とは違い、屋上は簡易なフェンスで囲まれているだけだった。
俺は落ちないようにフェンスの金網に指をかけ、下を覗き込む。
その高さに足がすくむ。
「し…っ侵入者じゃないです!」
フェンスから身を翻し、両手を上げる。
そこには甲冑に剣を持った兵士、黒い帽子を被った警備員、最前列で盾を手に息を潜める王宮警備隊。
そして軍隊を指揮し、貴族のみが着用を許される黒い軍服に身を包んだ麗人の姿があった。
集まった人数は50人近くいて、突破することはできないだろう。
気づけば俺の周りは包囲されていて緊張の他に恐怖の色が窺える。
「なら、君はなんだ?」
「おれは…っ」
軍服の麗人が冷たい声で言う。
その威圧感に俺は泣きそうだった。
どうして今、こんな状況になってるんだっけ。
俺はリノに会いたくて門が開いているのをいいことに共生棟に来た。
ミカドに黙って来ることに罪悪感はあったけど、ミカドなら話せば分かってくれると思った。
彼はいつだって俺に優しいから、大丈夫だろうって、思って。
「……っ!!?」
言葉を待たず、軍服の麗人は抜刀すると俺の喉元に細い剣先を突きつけた。
恐怖の限界でその場にへたり込む。
みっともなく涙がボロボロと溢れてきた。
また無意識に胸元を握って、別の方の手で涙を拭う。
こういう時、いつも助けてくれるのはミカドだった。
リノにキスをされそうだった時も、レンの薔薇を断るにはどうすればいいか考えている時もーー事の大きさは違えど、ピンチだったり困った時はいつもミカドが助けてくれた。
でも、俺はそのミカドを欺いた。
俺は彼の優しさに甘えてばかりだったから、今そのツケが来ているのだろう。
「………みかどぉ、たすけてぇ…っ」
ーーーもう、ミカドの優しさに甘えないから。
俺もいっぱい優しくするから、これからもいっぱい優しくして。
もうミカドが嫌がること、しないからーーー
「そこまでだ」
あの日の夜と、同じ声がする。
さほど大きな声ではないけれど、この場にいる全ての者を従える絶対的支配者の声がする。
俺を捕まえるために集まった人たちが後ろを振り向いた後、お互い顔を見合わせた。
困ったように軍服の麗人に視線を送る。
彼が小さく頷くと、人が捌けて道ができる。
「ミカド様?なぜあなたがここに…」
ミカドはゆっくりとこちらに歩みを進める。
情けなく地面に座る俺にチラッと視線を向けた後、声の主に目を向けた。
「その者を探していた。彼は例のカリキュラムを受けている寮生だ」
「この者が……?」
ミカドの声を受けて俺を見た軍服の麗人は、その綺麗なダークブルーの瞳を大きく見開いた。
それに驚いて俺も目を見開く。
「……事情を存じ上げず、大変失礼いたしました」
「知らなくて当然だ。こちらこそ対応が遅れてすまなかった」
向けられた剣先が下ろされて、体から力が抜ける。
安心したら更に涙が込み上げてきた。
そんな俺の様子を見つめるミカドの表情は、初めて話した時を彷彿させるくらい、冷たい。
「…ミコト、おいで」
その表情に反し、声音にはいつもの甘さが含まれている。
俺はミカドの胸元に飛び込もうとして、足がうまく動かないことに気づく。
「み、みかど……っ」
足が動かないことをうまく言葉にできなくて、俺はミカドに両手を伸ばす。
どうか置いて行かないで、と彼に気持ちが伝わるように。
「……あぁ、腰が抜けちゃったんだね」
事情を察したミカドは俺の前に歩みを進めると地面に膝をついた。
少し体勢を変えるように促され、大人しく従う。
脇の下と膝裏に腕を差し込まれると体がふわっと浮いた。
「今回の件はシステムの誤作動で処理しろ」
「…仰せのままに」
俺に聞こえる聞こえないか位の声で、ミカドは麗人と話していた。
初めて目にするそれは、恐らく共生棟の制服だろう。
ここにいる人たちが着ているそれは、ルカやレンが着ていた色を反転させたような作りだったから。
「リノ…っ」
恐らく中庭だと思われるそこに滑り込んで、俺はキョロキョロと周りを見渡す。
制服を着用していない俺は浮いているようで、何人かこちらを見て驚いている。
今は昼休みなのか人が多い。
目配せをしながら前方にある渡り廊下を使い、校舎の中に入る。
俺が今勉強している校舎は古い洋館のような造りだけど、ここはモダンなコンクリート造りの校舎だ。
進化のスピードが違うみたいで俺は少し切なくなった。
階段を何階分か登って教室内を覗き込みながら歩みを進める。
「すみません!リノを知りませんか…っ?」
少し人がバラけて来たので、通りすがりの人に聞いてみる。
「リノ?知らないなぁ」
「ボクも。ファミリーネームは分かる?友達に聞いてあげるよ」
一筋の希望に、俺は目を輝かせた。
俺は彼のファミリーネームを伝えようとした、
その、…瞬間。
ビーーーー、ビーーーーー!!
けたたましい警報音が聞こえて、咄嗟にシャツの胸元を握る。
目の前の彼らも何事かと周りを見回していた。
『侵入者を確認。学生の皆さんは今すぐエリア7に避難を開始してください』
「なっ、なにっ?」
警報音と警告音が交互に流れる。
俺は突然のことに動揺して、身動きが取れずにいる。
まるで俺だけが取り残されたかのように、学生たちが慌てた様子で俺の横を走り去っていく。
「やばっボクたちも行こう!」
「君はどうする?一緒にくる?」
「あっ…俺も………!」
一緒に連れて行ってほしい、と見知らぬ青年の手を取ろうとした。
だが、
「ねぇ!あれって…」
手を差し出した彼とは別の青年が、何か指差している。
俺はそれを静かに振り返る。
それは所定の位置に設置されたモニターで、天井から吊るされたり壁に埋め込まれたりしていた。
そして、そこに映されていたのはーーー俺だった。
2人は顔を見合わせると恐怖に引き攣った顔をこちらに向けた後、背を向けて走り出す。
「あっ待って…っ!」
伸ばした指先は届かない。
俺は侵入者じゃないのに…、なんでシステムが反応する?
焦りながら考えを巡らした。
この学校における侵入者とは、学校に入ることを許されていない者を指す。
そして警報システムは、侵入者が敷地内に足を踏み入れた時に発動する。
大抵は校門で弾かれるし、学校は敷地を守るように高い塀で囲まれているから侵入することはまず不可能だ。
そしてセキュリティを万全にするため、共生棟には最新のシステムが導入されている。
「顔認証システム………」
ミカドが言っていた。
俺はまだあそこの卒業要件を満たしていないから、共生棟に行くことはできない、と。
つまりそれは、認証システムに俺の情報が登録されていないということではないだろうか。
「ーーー居たぞ!!!!」
その声は一気に俺を現実に引き戻した。
システムは最新なのに、時代錯誤も甚だしい甲冑に剣を持った兵士が俺を追いかけてくる。
弾かれたように俺は走り出した。
国内にはいくつかの王立の学校があるが、ここは唯一王族と貴族も受け入れている学園だ。
そしてここに通う平民は難関なテストをパスした者たちで、国家により大切に保護されている。
それ故にセキュリティがとても厳しく、堅牢な鉄壁と称されることもある。
つまり侵入者を許すということは、国家の沽券にかかわるのだ。
「ダメだ…っここも開いてない……!」
俺は近くの教室に入り身を隠そうとしたが、人が避難した教室はロックがかかるらしい。
何回かドアを揺らすがビクともしない。
元来た階段を急いで下るが、目の前には防火シャッターが降りていてこの階に行くことはできない。
「………クソっ!!!」
感情的になりシャッターを叩くと階段に大きな音が響き渡る。
音を聞きつけたのか、階下から複数の足音がこちらに向かって登ってくるのが分かった。
「エリア7ってどこだよ…っ」
リノは、恐らくそのエリア7に避難しているのだろう。
でももしかしたら俺の写真を見て、この校舎内で待ってくれているかもしれない。
そんな淡い希望を捨てられないでいた。
上に行けば追い詰められるのは分かっている。
だが、これだけ広い校舎だから恐らく他にも階段はあるだろう。
俺は一縷の望みをかけて階段を登る。
まだ上階のシャッターは閉まっていなかったので、俺は迷路のように枝分かれしている廊下を直感のまま進む。
その途中で運よく階段を見つけ小さく安堵した。
『目標を発見。総員中央階段に集合せよ』
先ほど聞いた声と同じ、耳障りな機械音声が校舎内に響き渡る。
急いで階段を下りようとするが、下から複数の人の気配と声が聞こえてきて、俺はまたしても上へ登るしかなかった。
階段を登って、登ってーーーその先に見えたのは、微かに光が入る簡素な扉。
お願い、開いて…!
藁にもすがる思いで、俺はドアノブを乱暴に掴んだ。
「ーーー無駄な抵抗はするな。手を上げて地面に膝をつけ」
幸運なことにドアには鍵がかかっていなかった。
どうやらここは屋上らしい。
俺は急いで身を隠せる場所を探す。
…悲しいくらい、ここには何もなかった。
せめてもの抵抗に俺は奥の方まで走る。
学校の周りを囲む堅牢な壁とは違い、屋上は簡易なフェンスで囲まれているだけだった。
俺は落ちないようにフェンスの金網に指をかけ、下を覗き込む。
その高さに足がすくむ。
「し…っ侵入者じゃないです!」
フェンスから身を翻し、両手を上げる。
そこには甲冑に剣を持った兵士、黒い帽子を被った警備員、最前列で盾を手に息を潜める王宮警備隊。
そして軍隊を指揮し、貴族のみが着用を許される黒い軍服に身を包んだ麗人の姿があった。
集まった人数は50人近くいて、突破することはできないだろう。
気づけば俺の周りは包囲されていて緊張の他に恐怖の色が窺える。
「なら、君はなんだ?」
「おれは…っ」
軍服の麗人が冷たい声で言う。
その威圧感に俺は泣きそうだった。
どうして今、こんな状況になってるんだっけ。
俺はリノに会いたくて門が開いているのをいいことに共生棟に来た。
ミカドに黙って来ることに罪悪感はあったけど、ミカドなら話せば分かってくれると思った。
彼はいつだって俺に優しいから、大丈夫だろうって、思って。
「……っ!!?」
言葉を待たず、軍服の麗人は抜刀すると俺の喉元に細い剣先を突きつけた。
恐怖の限界でその場にへたり込む。
みっともなく涙がボロボロと溢れてきた。
また無意識に胸元を握って、別の方の手で涙を拭う。
こういう時、いつも助けてくれるのはミカドだった。
リノにキスをされそうだった時も、レンの薔薇を断るにはどうすればいいか考えている時もーー事の大きさは違えど、ピンチだったり困った時はいつもミカドが助けてくれた。
でも、俺はそのミカドを欺いた。
俺は彼の優しさに甘えてばかりだったから、今そのツケが来ているのだろう。
「………みかどぉ、たすけてぇ…っ」
ーーーもう、ミカドの優しさに甘えないから。
俺もいっぱい優しくするから、これからもいっぱい優しくして。
もうミカドが嫌がること、しないからーーー
「そこまでだ」
あの日の夜と、同じ声がする。
さほど大きな声ではないけれど、この場にいる全ての者を従える絶対的支配者の声がする。
俺を捕まえるために集まった人たちが後ろを振り向いた後、お互い顔を見合わせた。
困ったように軍服の麗人に視線を送る。
彼が小さく頷くと、人が捌けて道ができる。
「ミカド様?なぜあなたがここに…」
ミカドはゆっくりとこちらに歩みを進める。
情けなく地面に座る俺にチラッと視線を向けた後、声の主に目を向けた。
「その者を探していた。彼は例のカリキュラムを受けている寮生だ」
「この者が……?」
ミカドの声を受けて俺を見た軍服の麗人は、その綺麗なダークブルーの瞳を大きく見開いた。
それに驚いて俺も目を見開く。
「……事情を存じ上げず、大変失礼いたしました」
「知らなくて当然だ。こちらこそ対応が遅れてすまなかった」
向けられた剣先が下ろされて、体から力が抜ける。
安心したら更に涙が込み上げてきた。
そんな俺の様子を見つめるミカドの表情は、初めて話した時を彷彿させるくらい、冷たい。
「…ミコト、おいで」
その表情に反し、声音にはいつもの甘さが含まれている。
俺はミカドの胸元に飛び込もうとして、足がうまく動かないことに気づく。
「み、みかど……っ」
足が動かないことをうまく言葉にできなくて、俺はミカドに両手を伸ばす。
どうか置いて行かないで、と彼に気持ちが伝わるように。
「……あぁ、腰が抜けちゃったんだね」
事情を察したミカドは俺の前に歩みを進めると地面に膝をついた。
少し体勢を変えるように促され、大人しく従う。
脇の下と膝裏に腕を差し込まれると体がふわっと浮いた。
「今回の件はシステムの誤作動で処理しろ」
「…仰せのままに」
俺に聞こえる聞こえないか位の声で、ミカドは麗人と話していた。
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