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「……あっ……」
とんでもなく高い天窓を見ながら、浴槽の中で久保田の硬い胸を背中に感じていた。とろみのあるお湯の中で、いつもより滑る久保田の指の腹が、俺のとがった乳首を後ろから弄っていた。
「もっと声出せます?」
「…………」
この家は外の音が一切しない。しかし二人の音はやけに響く。久保田の要求する声が家の中を反響した。
「……ん……」
久保田は俺以上に俺のことを知っている。胸を弄られながらキスをされるのは、俺が好きな行為だった。
二人の音しかしない空間は、宇宙にいるのと変わらない。
久保田の右手が腹を伝ってもっと下へ下りてきた。ここと胸を弄られながらキスをされるのが一番好きで、これをされると久保田の舌を求めるだけの言いなりになり、逆らうことができなくなってしまう。
振り返って、久保田の首に腕を回し、キスをした。キスをしながら久保田にまた乳首を弄られ、股間を握られ、久保田の手の中で腰を振った。
「……あっ、……あっ……」
こんな家を建てなくたって、すでに誰にも見せたことのない姿を見せているのに。
「……あっ……!」
俺が果てそうになると、久保田が手を離した。
「そろそろ出ましょうか」
「……ここで」
あっちは嫌だ。
首を横に振ったが、久保田は微笑みながら首に回した俺の腕をはずした。
「せっかくだからベッドでしましょう。あなたのために作ったこの家をもっと堪能してください」
「…………」
しぶしぶ久保田に体を流され、体を拭かれ、ベッドが置かれた場所へ向かった。
この家に入ったときから気がついてはいたが、玄関から見て右手にあるそこは、よく日差しが入る巨大な窓に面していた。
「…………」
「どうです? 開放的でしょう?」
窓の外は草木が整理され、そこだけぽっかり空いたように背の高い草原が揺れていた。その向こうには山が見え、青空から日差しがよく降り注いでいる。
まるで絵画のような美しい光景に、盛り上がっていた体が一気に冷めてしまった。
「この辺はたまに熊が現れるんですよ」
「…………」
「猪もいますし。珍しい野鳥もいます」
「…………」
よけいにげんなりしていると、後ろから突き飛ばされ、ベッドに倒された。
「いてっ!」
すぐに起き上がろうとしたが、久保田に背中に乗られてしまった。
「やめろっ!」
夜の真っ黒な森でやるよりはマシだけど、やっぱりここは嫌だ! こんなところでは絶対にできない。開放的どころじゃない。ほとんど外でするのと同じじゃないか! マジックミラーじゃないんだぞ⁉
こんなところで俺とヤるのを、出会ってすぐに考えてたっていうのかっ⁉
「大丈夫です。何度もすればあなたも気にいるようになりますから」
「俺は本気で嫌がってるんだよ!」
俺の上に乗った久保田に、背中をマッサージのように撫でられ、背中から下りてきた手に尻を開かれ、久保田のものが窪みに当たった。
「……あ……」
もうだめだ。この体は。すでに久保田に屈服している。やっぱり久保田なんかとしちゃいけなかったんだ。
久保田の先端が俺の中に入り込む感触だけで、体は簡単にふりだしに戻った。
いやだ、こんなの。体が言うことを聞かないなんて。
悪魔のような意思を持った鋼の塊が俺の意思など関係なく、俺の奥へと入り込み、そして何度も抜いては突き刺した。
「……あっ! ……あっ! ……あっ! ……」
後ろから腕を引っ張られ、上半身を起こされる。膝立ちになり、後ろから腕ごと抱きしめられ、さらに激しく攻撃された。
「……いっ! ……あっ! ……ぁあっ! ……」
大自然にこんなもの見せつけちゃいけないだろ!
しかも今日は天気が良すぎて澄んだ青空が俺たちを見下ろしている。
それなのに、俺の体は勝手に久保田によって追い込まれ、大自然を照らす太陽に向かって、己を解き放っていた。
「……ぁああぁあっ‼ ……」
……なんてことをしてしまったんだ。
他に誰も住んでいなくて良かった。こんなの誰かに見られたら死んでしまう。
久保田とはたいていのことはしてきたつもりだったけど、太陽の視線を感じながらするのは初めてだった。
終わったのに、久保田は俺の中から出ていってくれなかった。
「…………」
後ろ向きで久保田の上に跨がり、下から大きく何度も突き上げられる。仰け反ると、二人が繋がっている場所にまた日が当たった。
「……あっ! ……ああっ、あぁっ……‼」
「野坂さんならまだできますよね?」
優しい声で言うなっ。
広大な青い空と山が俺を見下ろしている。
しかし家の中は無音で、俺の声だけが響いていた。
こんなの嫌だ。
「……あっ! ……いぃっ! ……あっ! ……もぅっ! ……あっ! ……」
何もかも自由にならない。
指の一本まで久保田のものになってしまった感覚。髪の毛の一本まで自由にならない感覚だ。
久保田によって強引に二度目も太陽に向かって解き放ちながら思った。
これ以上久保田に奪われるものがあるか?
……ないかもしれない。
それが怖かった。
散々久保田と戯れたあと、二人で少し眠り、起きると夕方近くになっていた。
「どうです? ここがあなたが毎日食べる野菜を作る場所ですよ」
「畑まで作ったのか」
家から歩いて二十分ほどのところに小さなビニールハウスを含む畑があった。
「徐々に範囲を広げて、季節ごとに種類を変えながらたくさんの野菜を育てていくつもりです」
「仕事もあるのにどうやって?」
往復八時間もあるのに。
「人を雇いました」
「……何もそこまでしなくても」
いいのに。でも豚小屋や鶏舎や牛がなくて良かったと思うしかない。久保田ならやりかねないからだ。
「この柵は?」
畑を囲むように背の高いフェンスが設置されていた。他に家がないから人はいないのに。
「熊や猪が来るんですよ。今は電源を切ってありますが触れると電流が走ります」
「ふーん」
あの家といい、この畑といい、日頃の仕事ぶりといい、久保田はきちんと計画を立てて物事を進めるタイプだ。しかしそれが俺のための企てとなると常軌を逸するんだ。恋人と住むために山を買う奴がいるか? そのお金はどこから? なんだか聞くのが怖くなってきた。俺のために犯罪を犯してると言われたらどうしよう。
二人で畑から家まで戻る途中で、辺りを見渡してみた。家の周りと畑以外は手つかずの自然で、暴力的なほど草木が生い茂っていた。
「少し日に焼けました?」
久保田が俺の顔を見ながら言った。
「そう?」
「最初に会ったころのあなたは白くて細くて吹けば飛んで行ってしまいそうでした」
たしかに、あのころの俺は毎日不安との戦いだった。今は別の不安と戦っているが。
「僕が育てた野菜であなたが健康的に生まれ変わっていくのを見るのが僕の幸せです」
「…………」
これは念仏というより、俺を縛りつける呪いの言葉みたいだ。久保田と出会わなかったら俺はどうなっていたんだろう?
二人で畑の周りを散歩するように歩いていると、手つかずだと思っていた場所に異変を感じた。
「……あれ、ミステリーサークル?」
「どこですか?」
「あそこ」
背の高い花が咲いている辺りを指差した。周りは手つかずの自然に見えるのに、あそこだけ不自然に花が倒れているのだ。まるで何かの形を作るように。円? いや、違う。
……もしかして、あれは、UFO?
「あれはおれがつくった」
「うわっ」
後ろから久保田のではない声がして、飛び上がった。
振り向くと、背が高く、浅黒い肌のアメリカ人が立っていた。
「ジョンソンっ⁉」
「のなか、ひさしぶり」
「生きてたんだっ⁉ ジョンソン‼」
「うん」
バイトを辞めて真面目に大学に通うと言ったあと、連絡が取れなくなっていたジョンソンが突然目の前に現れた。
「まだ使えると思って生かしておきました」
久保田がジョンソンの肩に手を乗せて言った。
「たすかった」
久しぶりに会ったジョンソンが朝黒い肌に白い歯を輝かせて笑った。笑ってる場合か。
「ここで何してるの?」
「くぼたにやとわれた」
「え?」
久保田が頷いた。
「彼に畑の管理を任せることにしました」
「なんで?」
「ちょうど良かったので」
……ちょうど良かった?
「大学は?」
「やめた。もっとだいじなことがあるってきづいたから」
「だいじなこと?」
「うちゅうじんはもうこのほしにいる」
「は?」
宇宙人? 首をひねっていると、久保田が突然手を叩いた。
「さて、では三人でバーベキューをしましょうか」
「やったー!」
ジョンソンは両手を突き上げて喜んだ。しかし俺はあることを思い出してジョンソンの腕を掴んだ。
「ちょっと待って、ジョンソンいつ来たの?」
「なにが?」
「何時にここに来た?」
……いつからいた? ……もしかして、……見た?
そう目で聞いてみたが、ジョンソンは俺の手を振り払い、両手を天に突き上げ、まるでUFOを呼び寄せるように体を揺らし出した。
「…………」
久保田の方を見ると、すでに背中を向けて、家に向かって歩き出していた。
とんでもなく高い天窓を見ながら、浴槽の中で久保田の硬い胸を背中に感じていた。とろみのあるお湯の中で、いつもより滑る久保田の指の腹が、俺のとがった乳首を後ろから弄っていた。
「もっと声出せます?」
「…………」
この家は外の音が一切しない。しかし二人の音はやけに響く。久保田の要求する声が家の中を反響した。
「……ん……」
久保田は俺以上に俺のことを知っている。胸を弄られながらキスをされるのは、俺が好きな行為だった。
二人の音しかしない空間は、宇宙にいるのと変わらない。
久保田の右手が腹を伝ってもっと下へ下りてきた。ここと胸を弄られながらキスをされるのが一番好きで、これをされると久保田の舌を求めるだけの言いなりになり、逆らうことができなくなってしまう。
振り返って、久保田の首に腕を回し、キスをした。キスをしながら久保田にまた乳首を弄られ、股間を握られ、久保田の手の中で腰を振った。
「……あっ、……あっ……」
こんな家を建てなくたって、すでに誰にも見せたことのない姿を見せているのに。
「……あっ……!」
俺が果てそうになると、久保田が手を離した。
「そろそろ出ましょうか」
「……ここで」
あっちは嫌だ。
首を横に振ったが、久保田は微笑みながら首に回した俺の腕をはずした。
「せっかくだからベッドでしましょう。あなたのために作ったこの家をもっと堪能してください」
「…………」
しぶしぶ久保田に体を流され、体を拭かれ、ベッドが置かれた場所へ向かった。
この家に入ったときから気がついてはいたが、玄関から見て右手にあるそこは、よく日差しが入る巨大な窓に面していた。
「…………」
「どうです? 開放的でしょう?」
窓の外は草木が整理され、そこだけぽっかり空いたように背の高い草原が揺れていた。その向こうには山が見え、青空から日差しがよく降り注いでいる。
まるで絵画のような美しい光景に、盛り上がっていた体が一気に冷めてしまった。
「この辺はたまに熊が現れるんですよ」
「…………」
「猪もいますし。珍しい野鳥もいます」
「…………」
よけいにげんなりしていると、後ろから突き飛ばされ、ベッドに倒された。
「いてっ!」
すぐに起き上がろうとしたが、久保田に背中に乗られてしまった。
「やめろっ!」
夜の真っ黒な森でやるよりはマシだけど、やっぱりここは嫌だ! こんなところでは絶対にできない。開放的どころじゃない。ほとんど外でするのと同じじゃないか! マジックミラーじゃないんだぞ⁉
こんなところで俺とヤるのを、出会ってすぐに考えてたっていうのかっ⁉
「大丈夫です。何度もすればあなたも気にいるようになりますから」
「俺は本気で嫌がってるんだよ!」
俺の上に乗った久保田に、背中をマッサージのように撫でられ、背中から下りてきた手に尻を開かれ、久保田のものが窪みに当たった。
「……あ……」
もうだめだ。この体は。すでに久保田に屈服している。やっぱり久保田なんかとしちゃいけなかったんだ。
久保田の先端が俺の中に入り込む感触だけで、体は簡単にふりだしに戻った。
いやだ、こんなの。体が言うことを聞かないなんて。
悪魔のような意思を持った鋼の塊が俺の意思など関係なく、俺の奥へと入り込み、そして何度も抜いては突き刺した。
「……あっ! ……あっ! ……あっ! ……」
後ろから腕を引っ張られ、上半身を起こされる。膝立ちになり、後ろから腕ごと抱きしめられ、さらに激しく攻撃された。
「……いっ! ……あっ! ……ぁあっ! ……」
大自然にこんなもの見せつけちゃいけないだろ!
しかも今日は天気が良すぎて澄んだ青空が俺たちを見下ろしている。
それなのに、俺の体は勝手に久保田によって追い込まれ、大自然を照らす太陽に向かって、己を解き放っていた。
「……ぁああぁあっ‼ ……」
……なんてことをしてしまったんだ。
他に誰も住んでいなくて良かった。こんなの誰かに見られたら死んでしまう。
久保田とはたいていのことはしてきたつもりだったけど、太陽の視線を感じながらするのは初めてだった。
終わったのに、久保田は俺の中から出ていってくれなかった。
「…………」
後ろ向きで久保田の上に跨がり、下から大きく何度も突き上げられる。仰け反ると、二人が繋がっている場所にまた日が当たった。
「……あっ! ……ああっ、あぁっ……‼」
「野坂さんならまだできますよね?」
優しい声で言うなっ。
広大な青い空と山が俺を見下ろしている。
しかし家の中は無音で、俺の声だけが響いていた。
こんなの嫌だ。
「……あっ! ……いぃっ! ……あっ! ……もぅっ! ……あっ! ……」
何もかも自由にならない。
指の一本まで久保田のものになってしまった感覚。髪の毛の一本まで自由にならない感覚だ。
久保田によって強引に二度目も太陽に向かって解き放ちながら思った。
これ以上久保田に奪われるものがあるか?
……ないかもしれない。
それが怖かった。
散々久保田と戯れたあと、二人で少し眠り、起きると夕方近くになっていた。
「どうです? ここがあなたが毎日食べる野菜を作る場所ですよ」
「畑まで作ったのか」
家から歩いて二十分ほどのところに小さなビニールハウスを含む畑があった。
「徐々に範囲を広げて、季節ごとに種類を変えながらたくさんの野菜を育てていくつもりです」
「仕事もあるのにどうやって?」
往復八時間もあるのに。
「人を雇いました」
「……何もそこまでしなくても」
いいのに。でも豚小屋や鶏舎や牛がなくて良かったと思うしかない。久保田ならやりかねないからだ。
「この柵は?」
畑を囲むように背の高いフェンスが設置されていた。他に家がないから人はいないのに。
「熊や猪が来るんですよ。今は電源を切ってありますが触れると電流が走ります」
「ふーん」
あの家といい、この畑といい、日頃の仕事ぶりといい、久保田はきちんと計画を立てて物事を進めるタイプだ。しかしそれが俺のための企てとなると常軌を逸するんだ。恋人と住むために山を買う奴がいるか? そのお金はどこから? なんだか聞くのが怖くなってきた。俺のために犯罪を犯してると言われたらどうしよう。
二人で畑から家まで戻る途中で、辺りを見渡してみた。家の周りと畑以外は手つかずの自然で、暴力的なほど草木が生い茂っていた。
「少し日に焼けました?」
久保田が俺の顔を見ながら言った。
「そう?」
「最初に会ったころのあなたは白くて細くて吹けば飛んで行ってしまいそうでした」
たしかに、あのころの俺は毎日不安との戦いだった。今は別の不安と戦っているが。
「僕が育てた野菜であなたが健康的に生まれ変わっていくのを見るのが僕の幸せです」
「…………」
これは念仏というより、俺を縛りつける呪いの言葉みたいだ。久保田と出会わなかったら俺はどうなっていたんだろう?
二人で畑の周りを散歩するように歩いていると、手つかずだと思っていた場所に異変を感じた。
「……あれ、ミステリーサークル?」
「どこですか?」
「あそこ」
背の高い花が咲いている辺りを指差した。周りは手つかずの自然に見えるのに、あそこだけ不自然に花が倒れているのだ。まるで何かの形を作るように。円? いや、違う。
……もしかして、あれは、UFO?
「あれはおれがつくった」
「うわっ」
後ろから久保田のではない声がして、飛び上がった。
振り向くと、背が高く、浅黒い肌のアメリカ人が立っていた。
「ジョンソンっ⁉」
「のなか、ひさしぶり」
「生きてたんだっ⁉ ジョンソン‼」
「うん」
バイトを辞めて真面目に大学に通うと言ったあと、連絡が取れなくなっていたジョンソンが突然目の前に現れた。
「まだ使えると思って生かしておきました」
久保田がジョンソンの肩に手を乗せて言った。
「たすかった」
久しぶりに会ったジョンソンが朝黒い肌に白い歯を輝かせて笑った。笑ってる場合か。
「ここで何してるの?」
「くぼたにやとわれた」
「え?」
久保田が頷いた。
「彼に畑の管理を任せることにしました」
「なんで?」
「ちょうど良かったので」
……ちょうど良かった?
「大学は?」
「やめた。もっとだいじなことがあるってきづいたから」
「だいじなこと?」
「うちゅうじんはもうこのほしにいる」
「は?」
宇宙人? 首をひねっていると、久保田が突然手を叩いた。
「さて、では三人でバーベキューをしましょうか」
「やったー!」
ジョンソンは両手を突き上げて喜んだ。しかし俺はあることを思い出してジョンソンの腕を掴んだ。
「ちょっと待って、ジョンソンいつ来たの?」
「なにが?」
「何時にここに来た?」
……いつからいた? ……もしかして、……見た?
そう目で聞いてみたが、ジョンソンは俺の手を振り払い、両手を天に突き上げ、まるでUFOを呼び寄せるように体を揺らし出した。
「…………」
久保田の方を見ると、すでに背中を向けて、家に向かって歩き出していた。
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