ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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エスメラルド

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「アヤミさん! 無事でよかった!!」



お店に戻るとレイファが心配そうに私たちに駆け寄ってくる。
怪我したままのレイファを置き去りにして行ってしまったからちょっと申し訳ないけど、とりあえずみんな無事でよかった。



「レイファ、怪我は大丈夫?」

「こんな怪我大したことないっすよ! 俺よりもアルフは?」

「うん、怪我はないみたい。 でも、薬を使われてるのかまだ眠ってるの」



キースにお願いしてアルフを部屋に寝かせてきてくれるように言う。
ずっと眠っているんならお医者さんに見せる必要はあるだろうけど、キースが言うにはそんなに強い薬ではないみたいだからちょっと様子見よう。

薬のこともわかるなんてキースはどれぐらいの知識があるんだろう。



「アヤミ、アルフは寝かせてきたぞ」

「ありがとう」

「手当もしたから次はアヤミだな」



気にしたら痛くなるから気にしないようにしてたけど……でも、これくらいの傷なら痕も残らないだろうし、いいよね。
いくら傷を負おうとも死ななきゃ安いって言うからね!



「え!? アヤミさん、怪我したんですか!!」

「小さな傷があるだけだから大丈夫だよ」

「いや、この世界は何があるかわからないんでばい菌が入ったら大変っすよ!」



自分の怪我の方が大きいのに私を心配してくれるなんてレイファは優しいよね、レイファが手当をしてくれるみたいだから椅子に座って大人しく待つ。
消毒液はちょっと沁みるけど、レイファは手当が上手なのかそんなに痛くはない。

小学校の時の保健の先生はおじいちゃんだったけど、ぐりぐりと押し込むように消毒してたから本当に痛かったんだよね……。
まあ、そんなことは今は関係ないけど。



「ありがとう、レイファ」

「これぐらい普通っすよ」



レイファは私がお礼を言うと照れたような笑みを浮かべてながら頭を掻いている。
自分が怪我をしてでもアルフを守ろうとしてくれたなんて嬉しいけど、レイファが怪我をすることも嫌なんだからそこは直して貰わないといけないけどね。

……私は人のこと言えないかもしれないけど。



「アヤミ!」

「あれ、クロス?」



手当が終わるとほぼ同時に慌てたような様子のクロスが部屋に入って来た。
この時間だとまだ用事があるから来れないはずだったのにどうかしたんだろうか?



「クロス、どうしたの?」

「アルフがまた攫われてアヤミが怪我をしたと聞いて急いで戻って来た。 怪我は痛まないか?」



ああ、多分リーフィが警備隊にでもあの誘拐犯たちを連れて行ってくれたのかな?
それで、話を聞いたクロスが慌てて帰って来た、と。



「こんなのどうってことないから大丈夫だよ」

 
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