ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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しばらく座っているもこのままここに居るのもあれだから帰ろうと思い立ち上がる、アルフをまた抱き上げるとまずは探知能力を使って近くに魔物が居ないかを探ってみる。
魔物はこの付近にはまだそんなに居ないみたいだけど……あれ?

こっちの方に二人……いや、四人かな?
結構早いスピードでさっきまで居た家の方に向かってる感じがするんだけどどうしたんだろう?

さっきの誘拐犯の仲間かもしれない。



「アヤミ」

「キース!」



一人こっちの方にやって来たと思えば知ってる魔力の反応だったので安心する。
キースは私が抱き上げてたアルフを軽々と抱き上げると私の髪を乱すようにくしゃくしゃと頭を撫でて来た。



「あまり無茶するなよ?」

「ごめんごめん、それよりリーフィが残ったんだけどリーフィは大丈夫なの?」

「ん? ああ、無事に気絶させて離れたって連絡来たぞ」



さっきこっちに来たばかりなはずなのにキースが知ってるってことは何か秘密の連絡手段でもあるのかな?
ちょっと気になるから平和になったら聞いてみよう……。



「よかった……。 でも、あっちからする気配は?」

「ああ、今回の依頼人みたいだが……アヤミは気にしなくていいからな」

「え?」



何でキースがそこまでわかるのかわからないけど……気にしなくて問題がないなら首を突っ込みたくないからね。
あまり面倒ごとには巻き込まれたくないのに巻き込まれてしまうから疲れちゃうんだよ。

アルフにも何のちょっかいもかけてほしくないし、もう静かに暮らさしてほしいよね。
王都の方が色々と便利だからここに住んでるけども、面倒に巻き込まれ続けるんなら田舎の方に引っ越そうか悩んじゃうよね。



「うん、わかった」

「こっちのことはリーフィがやるから帰るぞ」



何をやるかまでは聞かないけど、リーフィに任せすぎても危なさそうな感じがするのは私の気のせいなのであろうか……。
……考えすぎもよくないからここで止めておこう。



「うん、そうだね。 アルフの手当てもしたいし」

「うん、アヤミも手当をしないとな」



あ、それはすっかり忘れていたかも……思い出したら傷がじくじくと痛む気がするけど、アドレナリンがたくさんあって感覚麻痺してたのかもね。
興奮してる時とかは痛みを感じないって話は本当だったんだ。



「あはは、ごめん」

「帰ったら大人しく手当は受けろよ」

「もちろん、私だって痛いのは嫌いなんだからね」



そんな軽口をたたきながら私とキースはアルフを連れて街へと帰って行く。
依頼人が誰なのかが気になるけど、リーフィが帰って来たら教えてくれるよね?


 
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