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第5章
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捕らえた刺客の記憶を弄る
以前悪魔のバグさんに記憶を操れる悪魔っているの?って聞いたことがあって、いるよって言われたことがある。
ちなみにバクさんは夢を見せることで記憶を曖昧にさせることは出来るみたいだけど、自由自在に操れたりはしないんだって。
記憶を操れる悪魔から協力を得られるかは分からないけれどどうですかっと上に報告を上げたところ、なかなか許可が下りないまま一週間が経過した。
僕は今実家にいるのだけど、やって来る刺客の数が多すぎるうえにそこそこ腕の立つ者ばかりで…処理は警備隊の方たちがやってくれているのだけど気配も音もまったくの無みたいにはできないようでアーバスノイヤー家の皆が寝不足に陥っている。
そんな一週間の間にヴァールハイト殿は僕が捕縛者の脳を弄るかもしれない前に拷問官として自分の手で吐かせてみせるって凄く頑張ったみたいで、依頼者については大方目星が付いたみたい。
確証はまだ得られていないけれど、捕縛した刺客から絞り出した情報を整理したところ、ずっとアーナンダ国を手に入れようと企んでいたアイダオ国から送られて来た可能性が高いと判断されたみたいだ。
アイダオ国は元々海賊だった者達が集まってできた国で、国と言っても国際で認められているわけではない非承認国家らしい。
だから貴族の教育の中でも本当にサラッとしか触れてなくて、知らせを受けた時にはそんな国あったっけ?と首を傾げたほどだ。
そんな国がどうして国王達だけでなく僕を狙うのか
それはやっぱり僕が龍神の加護を与えられているから。
今の機会にアーナンダ国へ攻め入りたいがレッドドラゴンが目障り。
最近は戦場からレッドドラゴンは離脱しているが、僕が居る限り何時レッドドラゴンによる攻撃を受けるか分からないからという理由で僕を排除しようとしているのだとか。
「うがぁあ・・・・」
にゃおん
背後で男の悲鳴と坊の可愛らしい鳴き声が聞こえてきた時にふっとひとつの疑問が浮かんだ。
アーナンダ国に龍神の加護を与えられている者がいるというのは、もう僕もそこまで隠していないし他国へと広まっても可笑しくはない。
だけれど、他国のしかもアーナンダ国からは結構離れているアイダオ国が龍神の加護を与えられている者がいるという情報だけでなく、その加護を与えられているのが僕だと特定するにはあまりにも噂が広まる速度が速すぎる。
少し前から違和感を抱いていたのだけど、アイダオ国の件でやっと何に違和感を抱いているのかはっきりさせることだできた。
「っが!」
ボトっと影の中に沈んだ刺客を見送ってから冷え切ったベッドの中に坊を抱いて寝転がる。
コルダがいない今、僕の所まで辿り着く刺客は多い。
意識がない間にどうなるか分からないからあまりしたくはなかったのだけど、今は少しでも睡眠の時間が必要と判断し影の中にベッドごと沈んでいく。
坊に2時間経ったら起こしてねっと伝え、僕は自分自身に睡眠魔法をかけ強制的に眠りについた。
以前悪魔のバグさんに記憶を操れる悪魔っているの?って聞いたことがあって、いるよって言われたことがある。
ちなみにバクさんは夢を見せることで記憶を曖昧にさせることは出来るみたいだけど、自由自在に操れたりはしないんだって。
記憶を操れる悪魔から協力を得られるかは分からないけれどどうですかっと上に報告を上げたところ、なかなか許可が下りないまま一週間が経過した。
僕は今実家にいるのだけど、やって来る刺客の数が多すぎるうえにそこそこ腕の立つ者ばかりで…処理は警備隊の方たちがやってくれているのだけど気配も音もまったくの無みたいにはできないようでアーバスノイヤー家の皆が寝不足に陥っている。
そんな一週間の間にヴァールハイト殿は僕が捕縛者の脳を弄るかもしれない前に拷問官として自分の手で吐かせてみせるって凄く頑張ったみたいで、依頼者については大方目星が付いたみたい。
確証はまだ得られていないけれど、捕縛した刺客から絞り出した情報を整理したところ、ずっとアーナンダ国を手に入れようと企んでいたアイダオ国から送られて来た可能性が高いと判断されたみたいだ。
アイダオ国は元々海賊だった者達が集まってできた国で、国と言っても国際で認められているわけではない非承認国家らしい。
だから貴族の教育の中でも本当にサラッとしか触れてなくて、知らせを受けた時にはそんな国あったっけ?と首を傾げたほどだ。
そんな国がどうして国王達だけでなく僕を狙うのか
それはやっぱり僕が龍神の加護を与えられているから。
今の機会にアーナンダ国へ攻め入りたいがレッドドラゴンが目障り。
最近は戦場からレッドドラゴンは離脱しているが、僕が居る限り何時レッドドラゴンによる攻撃を受けるか分からないからという理由で僕を排除しようとしているのだとか。
「うがぁあ・・・・」
にゃおん
背後で男の悲鳴と坊の可愛らしい鳴き声が聞こえてきた時にふっとひとつの疑問が浮かんだ。
アーナンダ国に龍神の加護を与えられている者がいるというのは、もう僕もそこまで隠していないし他国へと広まっても可笑しくはない。
だけれど、他国のしかもアーナンダ国からは結構離れているアイダオ国が龍神の加護を与えられている者がいるという情報だけでなく、その加護を与えられているのが僕だと特定するにはあまりにも噂が広まる速度が速すぎる。
少し前から違和感を抱いていたのだけど、アイダオ国の件でやっと何に違和感を抱いているのかはっきりさせることだできた。
「っが!」
ボトっと影の中に沈んだ刺客を見送ってから冷え切ったベッドの中に坊を抱いて寝転がる。
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意識がない間にどうなるか分からないからあまりしたくはなかったのだけど、今は少しでも睡眠の時間が必要と判断し影の中にベッドごと沈んでいく。
坊に2時間経ったら起こしてねっと伝え、僕は自分自身に睡眠魔法をかけ強制的に眠りについた。
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